伊藤三巳華の恐怖新聞2 -52ページ目

怪談会「目黒の怪・超2回目」

伊藤三巳華の恐怖新聞2★


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皆様、こんにちは。ツイッターの方ではどうもです(*^-^)伊藤三巳華ですドクロ

昨晩は、ファンキー中村サマ&bibouサマプレゼンツ☆怪談語り会『目黒の怪・超2回目』が

東京・目黒で行われました。 ルールは簡単・怖い話を披露して行くんです(・∀・)


第1回目よりもたくさんの方が参加してました!約50人とか・スゴイ!


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行者さん・イトウも会場にて本屋を設置(*但しメディアファクトリー『怪談実話系3』のみ)

皆様、たくさんのお買い上げ本当にありがとうございました!m( _ _ )m感謝しております!!クラッカー


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そして、冒頭2時間をオカラジ(イタコ28さんのネットラジオ?→目黒の怪・実況掲示板スレ

にてみんなの怪談語りを生放送しました!聞いた人もいるかしら??(^ω^*) 

写真はセッテングをするファンキーサマとイタコ28号サマ 

私には到底歩けないパソコンの歩き方をなさってる。関心するばかりです。


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色味調整しようか悩みましたが、会場も暗がりの中で行われたので

そのままUPです。ファンキーサマは川での怪と、聞いた方も多いあの話。

「風の吹き抜けるホテル」を披露。 な…何度聞いても怖いぃぃ~叫び


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そしてメディアファクトリー『幽』で連載していた「やじきた」に同行していた編集者Sサマ

某タレントさんと某作家さんと過ごしたホテルが実は・・・というお話を披露。

聞きやすかった上に…オチが遊戯王のカードとか怖面白かったです!


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『 しょこりーた・ホラリータナイト 』でご存知の方多いと思いますが、

怪談語り部・星野しずくサマもご登場!!今回は自らの学生寮時代の実体験を披露

相変わらずうっとりするような美声(´ω`*)ウトーリ…ってどこ着眼してるんだかw

私はその女の子の霊がなぜにいるか気になりました…


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そして巨匠・イタコ28号さんのご登場! この方の怪談語りはなぜか癖になりますw

今回は「素敵なオトモダチ」を持った不運な女の子の話を披露してくれました。

血天井ってあるのか!(゜д゜;)…って相変わらず無知な私。

そして、なんでそんな事するんだろうと後でグーグル先生に聞いてみよう(・∀・)

本当にいつも怖くて笑える怪談をありがとうございます!


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会場の休憩時間中にもいろいろ雑談をしてきまして!

なんと!この怪の主催者にして花療法士であるbibou3サマから

私の煩悩が多くて洗いすぎな洗顔に心を痛くして下さり

オーガニックの洗顔セットをプレゼントしてくださいました!!キラキラ

おおおおおお~!(T∀T)ブワッ神様降臨!


ガールズトークにもう少しお付き合いくださいませ(^ω^*)

なんでもこの世界には花とオイルを用いて錬金術にて作る化粧品があるそうで、

その話を聞いてると、生活に根ざしたまじない・魔法を知る西洋の魔女を思い出しました。

そうしたら、本当に西洋では錬金術によって作る化粧品が割りと多いんだそうです。

私はずっとシャーマンや、魔女たちは摩訶不思議な力を使うだけではなく、

自然学に長けてただけでは?という思想がなんか手元に実際に来た感じ。


ということはbibou3サマは・・・魔女なんではないか?ww←賞賛です

bibou3サマ使わせていただきますね~(^∀^)ありがとうございました!


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そして~~~!絵が…絵が描ける人はスゴイ!!近藤宗臣サマという方の作品。

画家サマだ!私はこの様に何度も何度も何度も同じ紙に向かって完成を練り上げていく

絵画というものを生める方に弱い。 

そうしてそうったものはじーーーと穴があくまで見続けても飽きないものですよねキラキラ

想像力が沸いてくるというか・・・

中には“いたずら書きミミカ何人分でこの絵が完成するのだろうか??”とか下らない事も考えたり。

パリでの個展のパンフを戴いたけれど、日本でも開くのでしょうか・・

近藤様、ありがとうございました!穴が開くほど観て楽しみます!!


残念ながら、私は今日の仕事の為3時退却致しましたが、

皆様本当に語りが上手で怖かった(>_<)

(*写真載せていいと聞いた方だけUPしたので他にもたくさんの方が怪談披露なさられてました)


今度は4月にもあるらしいので、参加できたらまた参加しようと思います。

最近では結構いろんな処で怪談会は行われているんですね!

それだけ世の中には奇奇怪怪な話があるっていうのが怖いです・・・


長々と書いて申し訳ございませんでした。

読んでいただきありがとうございます☆




桃の節句ととげぬき地蔵サマ

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ここ最近、5月21日発売予定の『幽』掲載分の憑々草の単行本化作業で右往左往してます雷

すでに梅が咲いていた確定申告の帰りに、実家から近くなのに一度も行った事なかった

おばあちゃんの原宿・ととげ抜き地蔵に立ち寄ってみようかなって。

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1月に長崎に行ってきたばかりで、平和の祈り兄弟に会うとは!しかも地元で。

キミのお兄さんはとっても大きかったよ。


思い出しても誰もいない雨の長崎でした。本当にどこに行っても一人で。

ちょっと気味が悪い気もしてしまうほど、誰もいない観光地。

去年の京都も人が少なかったし…果たしてラッキーなのか・アンラッキーなのかな?


広島に行っても思ったけど…被爆地というのは一度リセットしたような。。

まるで “0” の空間に感じるんです。

化学兵器のケミストリーは歴史的建造物やそこに居た幽霊をも消し去ってしまうようで、

そう考える時、結局私たちやいるかいないかわからない幽霊ですら地球の一部で、

その全てのものは分子記号の複合体でしかないのかもしれないなと深く考えてしまうんです・・・

…幽霊の元素記号の並びはわからないけれど(汗


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そんな話を25歳くらいに広島から帰ってきてある人に話したんですが、

それをそっくりそのまま自分の言葉のように他人にそしてブログにも書いてた人がいたな。

・・・こんな思い出はまぁよしとして、 私が行った巣鴨地蔵通りは明日が縁日だとかで

なんとなく、お店の人たちがそわそわしてました。



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たぶん赤パンツ屋もそわそわしてました。



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昔お坊様に教わったんですけれど、道端にあるお地蔵様に簡単に手を合わせては

いけないよ。と言われました。

なんでも

「ここに理由があって慈悲深いお地蔵様をお立てになった訳だから、

そういったモノがすがってるので、むやみに手を合わせると連れて帰ってしまうよ?」

という理由らしいです。


え!まさか仏の説法を説く人から神様に手を合わせるなと聞くなんて!!

…と、当時はうろたえたけれど今はなんとなくわかるかなぁ・・?


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そういえば、とげぬきの入り口にある真性寺のお地蔵様は今は京都に出張されてるそうでw

変わりにちょこんと小さなお地蔵様が座ってたんだけど、

彼の名は 「身代わり地蔵」様と呼ぶんだそう。


なんか・・・お地蔵様ってちょっと嫌な役回りをいつも任されてる上に

手も合わせてもらえないなんてちょっとかわいそうだなとか思うのは私だけ?(´・ω・`)


怖い 悲しい けなげな奉仕。  まさに3Kのお役目周りだ。


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けど、幸せそうなお地蔵様もいた(^∀^)

のでテンション上がった。

地蔵通りだけにここではお地蔵様がスターキラキラですからね。


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主役の座を狙おうとする目立ちたがり屋さんはこうされてしまうのだ。w


なんだ?檻に入れられちゃって何をやらかしたんだ??と見上げると

『 小僧稲荷 』 だって。 わんぱくしすぎたのかしら?(^ω^*)

遊びに行きたそうなピンとした背中が可愛らしいです。


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さっきはスルーしたけれど、きちんと一応洗いました!

…けど、洗うと何のご利益かは実はわからないまま洗いました。


なんとなく女性(ではないと思うがw)なのでどう洗っていいか照れる・迷う。

(´Д`;)全然ヘンな気はないス! (´Д`;)ベタベタ触るつもるはないッスからジブン!!


・・・と、心でつぶやきながら水をかけて当たり障りなく洗う。

だから全く何のご利益があるかわからなかった…煩悩の塊め。orz


巣鴨は春が合うねぇと思ったのも、きっとのんびりしてたからだろうな。

お地蔵さんも笑ってる、すばしこすぎる狐様は檻に入れられてるしw


とげぬき様で何か視たかな?といいますと、

こういう所は常に人が来て手を合わせて、敬ってくださるので仏も狐も人も地蔵も水子塔も

なんとなく幸せそうです。だからいるだけでなんとなく幸せになります^^*


なのであえて何か視ようなんて思わないでふらりふらりとしてるだけで


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驚くような発見をする時もあるかもしれませんヽ(´∀`)ノ


そして私は煩悩の塊なのでしょうか??・・・・


この巫女さんがどうしてもシースルーに見えてしまいます(T∀T)ブワッ


伊藤はとげぬき地蔵サマから “ エロ・千里眼 ” のご利益を得たのかも…


など、近況がてら、無意味な記事を書いて申し訳ございませんm( _ _ )m

読んでくださりありがとうございます。

 さて 仕事します☆

怪談実話系3・メディアファクトリーより本日発売中!

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**『怪談実話系3』は3月6日・[目黒の怪]の会場にてイトミミ特価で発売します!そちらも是非!**

詳しくはこちらのブログ記事に記載→http://ameblo.jp/itoumimika/entry-10464780088.ht


皆様こんにちは~伊藤三巳華ですドクロ現在単行本製作にあたって細かい仕事をちくちく

したりいろいろやっております^^


そうこうしてるうちに発売されました(^ω^*)『怪談実話系3』!!キラキラ


bk1特典希望で予約して下さった方・さっそく読んで下さった方ありがとうございます!


今回なぜ伊藤も参加できたかと言うと、

『幽』の慰安旅行で温泉に行った時に、加門七海先生・立原透耶先生・私と・・・

視えちゃう・怪談シスターズが怪現象に見舞われ、同室していた宇佐美まこと先生と編集Kサマを巻き込み

世にも奇妙な一夜を明かした話を4者それぞれの視点でこの話を綴るという…


心霊体験をした全員が作家(一人漫画家)だったという偶然からこの企画が成り立ったのでしたヽ(´∀`)ノ


…しかし、それもこれも必然だったのかもしれない・・・

そう語ってるのは加門七海先生の「 誘蛾灯 」より~


皆様、『 幽 』執筆人たちによる恐怖の一夜の全貌を是非ご覧下さい・・・



**以下これよりネタバレ記事になりますので、読んでない方はスルーお願い致しますm( _ _ )m






















早速、伊藤も読んで思いました・・・・





(゜д゜;) 私・・・のんきすぎるぞ!!!!!


文字とエッセイティスト漫画という落差も影響してるのもあるんでしょうけれど、

他の方のを読んで


(/∀i)もしかしたら一番迷惑かけたのは私かも知れない!!!


…と今更猛省しょぼんあせる 詳細を下に綴ります・・・


宇佐美先生が必死に怖いのに心配して勇気を振り絞って探して下さってる中、

私は女風呂の脱衣所で音がするので音の正体を探してました。


だだっ広い脱衣所でロッカーが整然と立ち並ぶわかりやすい巨大迷路のような脱衣所で

私は一列・また一列と覗き込む。


“ ガダン!・・・かちかちかちかち・・・・・ ”


また変な音。 もっと奥だ。


私はせっかく『 幽 』の慰安怪だし、何か手土産にならないかと思っていたのかも。

いや、そうではなく、加門先生も立原先生もその他霊感の強い方が集まってる貴重な会なので

少しくらい何かあっても大丈夫だろうとたかをくくっていたのだと思う。


私は数列の巨大立ち並ぶロッカー路地をすり抜け、音のする方へ小走りする。


「・・・あ! 」


“ ガタン!・・・・・かちかちかちかち・・・・ ”






牛乳の自動販売機を発見!

「 この音だったのか! というか丁度飲みたかった! 」


・・・と、


私はのん気に牛のふりしぼった牛乳を呑んでいたという訳でして・・・(T∀T)ブワッ


その後、あの立原先生の崩れ落ちた現場の通路で私は伊佐美先生たちに

発見されたんですけど・・・


ヘラヘラとして「あ、すいませーん(^∀^)」 じゃないですよね!?


本当にご心配おかけしてすいませんでしたm( _ _ )mm( _ _ )m

・・・と、機会があったらきちんと皆様に謝ろうと思いました汗


言い訳をいたしますと、若い時は波乗りをしていたし、

海辺付近に住んでいた事もありで海系の怖いものには免疫があるのかもしれません。

それかもっと怖い海を知ってるからなのだろうか。。

そして今回行った場所は私のホームグランドとも呼べる海辺の土地だったので

いつものことよと免疫があっただけかもしれません

実はもっと陸側に入るともっとあぶないエリアになるそこはまだ入り口だったんです。

あの旅館?ホテル?がある場所のエリア自体が何か特殊な場所なんです。


…と本当にただの言い訳に過ぎないですね・・・スイマセンダウン




そしてまた後日談ですが、牛乳を飲みながら、まだあの変な音はしてたんですが、

たぶん、自動販売機の音だろうと処理したけれど、


ロッカーにも何かしら探してる様な影があったようななかったのような・・


けど視ちゃってないので自動販売機の音ということで処理いたしました。


そんなこんながあった慰安会。

とても楽しい思い出で・・・でも実話系3を読んだらだんだん申し訳なくなってきました叫び


以上が私の懺悔@裏話でしたm( _ _ )m

読んでいただきありがとうございました☆

みんなで語ろう怪談会!『目黒の怪リターン』byファンキー中村

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こんにちは。伊藤三巳華です^^

皆様、最近はツイッターでお世話になっております♪

読んでいると…結構楽しくてハマッってしまってます^^いやぁ~楽しいです♪

つぶやきを通して私のさぼり時間wを楽しくして下さってとても感謝しております!!

これからも気軽に絡んでやってください♪m( _ _ )m


そしてまたまた 暖かくなる目前に第2回大会が開催だそうです!


*夜を徹してみんなで百物語☆聞くだけもあり★勇気を出して語るもあり☆*


『 目黒の怪 』 in 東京目黒 presented by ファンキー中村他


日時:3月6日(土曜日)

開場:23:00

開演:23:30

終演:06:00(4日 早朝)

怪費:¥2000

場所:目黒区目黒1-5ー17 ヤマザキビル4F スタジオ NATURAL9(ナチュラル・ナイン)

<行き方>JR目黒駅 西口 徒歩5分(権ノ助坂)

*1階が叙々苑でライブハウス鹿鳴館の上・階段で4F

*ミネラル・ウォーターをご用意しますが、その他の飲料などは各自でご用意願います。
近くにAMPM、ローソンがあります。

*椅子ではなく、床に座ります。
床はマットがひいてありますが、長時間座るのが苦手な方は、各自クッションなどご用意下さい。
(長時間 床に座りますので、女性の方は、膝掛けやストールなどご用意頂くと良いと思います)

*男性用・女性用の控え室がありますので、ダウンした方はお休み頂けますが寝具などはありません。


参加希望の方はこちらにて→http://8014.teacup.com/cafe_ben/bbs

*もし参加の仕方がわからない場合はこの記事にコメントorプチメをいただければ伊藤が承りますからね!^^♪


と、言うことで伊藤も恒例で参加致しましてヽ(´∀`)ノまた懲りずに会場にて☆


『階段実話系3』fromメディアファクトリー 京極夏彦・岩井志麻子著他(*先生略)


をまたまた会場特別イトミミ☆価格にて格安(比較的w)販売致します!!ヽ(´∀`)ノ♪

*bk1予約特典・太った伊藤のインタぶーぶーぶーがほしい方はこちらから予約!

こちら!→http://www.bk1.jp/product/03229565



もちろん、目黒の怪談語りには伊藤も参戦なんですが、

前回も参加した時に録音一切なしという環境なので普段お仕事している環境下・雑誌紙面には書けない


“ 絶対行ってはいけないラブホテル ” の怖い話を何個か持っているのでそれを話したいと思ってます。


信じられないラブホテルの話から有名なラブホテルの話しまで

ドキドキソワソワする話を準備しておきます(・∀・)フフフ・・エロ・・フフフ・・


しかも行かなければ安全なお話ししか致しませんのでご安心くださいませ。

是非、ここのブログ読者サマにも来て頂けて挨拶できればうれしいなぁと願っております^^


読んでいただきありがとうございます(^∀^)

以上伊藤 三巳華からの告知でしたm( _ _ )m

古本屋のたくさんの魂たちよ

小学2年生の頃だったと思う。


やはり漫画が大好きだった私は、よく近所にある小さな古本屋に通っていた。


店の雨よけが傾いでても老いた店主は気にする様子もなく、

日に焼けてしまった本も装釘がビニールで艶のある新らしめの本も、

背丈が同じならみんな一緒に本棚に納められてしまい、

店の角々には無造作に棚に入りきらなかった本がお薦めでない所存でランダムに塔を作ってる。

そんな古本屋が近所にあったのだ。


その日も誰か新しい漫画を売ってやしないかと店を覗きに来ていたら

新しい漫画が本棚に納められていた。


それは当時私が好んで読んでいた漫画家の少女漫画で

瞳の大きい娘さんがにっこりとこちらを微笑むお決まりの表紙を見て

私はすっかり心を踊らせ手に取り、パラパラと捲った。


すると前の売主がやったのだろう。

所々主人公の女の子に塗り絵がほどこしてあった。


私は宿題のない有意義な時間に腹ばいになり楽しそうに色塗りをする少女を想像し心が温かくなった。

少女漫画を読み主人公になりきって妄想を泳ぐ喜びを私も知ってたからだ。


なんとなくまだ見ぬ前の売主に共感し、幾らだろう?と値段を見る為に裏表紙まで頁を捲る。

ここの本たちは店主よって油性のマジックで思いがけない値段をつけられてしまう可哀相な運命にある。


私も母にお気に入りのキャラクターがプリントされてるシュミーズであろうとでかでかと

華のない私の名前を書かれ心底がっかりした事があるのでなんとなくここの本たちの気持ちがわかる。


パラパラと巻末に向かって頁を捲ってるとあるページで私は息を止めた。


字が書いてある。


書いてあるというか書き殴ってある。


内容ははっきり覚えてないがこの世界に良い事なんてひとつもないと怒りをむき出しにした内容で

続いてそのままの勢いで〝さようなら!〝としめてあった。

後からか先にかわからないけれど、真ん中には〝○悪〝という象徴的な印が施してあった。


茶色い絵の具で文字が書いてあると思っていたが

全部これが血が乾いて酸化した色だと気が付いた時、急にぞっとした。


さっきまで気に入った主人公の絵に塗り絵を楽しむ無邪気な少女と思ってたのに

私の中で急に真っ黒に塗り潰された。

その別人になった黒い輪郭がぐちゃぐちゃと音を立てる様に私の中でリアルになったかと思うと

その妄想は私の傍らに立ち耳元で


〝コレヲ書イテ死ンデヤッタノサ〝


とはすっぱみたいな口を聞く。


私は怖くなってその本を戻し何もなかったかの様に傾いだ古本屋を出た。


―今思えばたちの悪い悪戯だったかもしれない。

そうでなければ、その子の親が知らずに遺品の整理でこの古本屋に売ったのか

または知っていて売ったのか…


その本は雨どいの傾いだ日に焼けてしまった本も装釘がビニールで艶のある新らしめの本も、

背丈が同じならみんな一緒に本棚に納められ、

店の角々には無造作に棚に入りきらなかった本がお薦めでない所存で

ランダムに塔を作ってる古本屋に文豪とゴシップと肩を並べて本棚に納めてある。


まるで昔読んだ「お釈迦様」という本にあった“あの世とは平等である”と書いてあった世界の様に。


彼女のあの赤い悔しくて行き場のない血の叫びもきっと文豪たちと同じ様に

安らかにあの古本屋で眠ってるに違いない。 私はそう想像できる。


…想像できるけれど。


あの血文字の遺書の頁から数頁捲った背表紙の内側に油性ペンで書かれた

〝十えん〝の店主の雑な文字が


今でも私の頭から離れてくれない。




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*と、ボツ原稿を載せてみましたww


ボツ理由=規定文字数を超えて自己紹介が入っていない為(・∀・;)シマッタ!