いかん、ここのところ、ネガティブ記事しか書いてない。そのくらい、この国の状況は悪化している。しかし、余りにネガティブなことばかり書いてるとこちらの気も落ちてしまうので、数少ないハッピーなニュースを拾わなくてはならない。
という訳で、先日見つけて、書いておこうと思いながら失念したので取り上げておく:
難病筋ジストロフィー 薬物治療に道
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110511-00000120-san-soci
”筋肉が衰える遺伝性の難病、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの原因となる遺伝子異常を読み飛ばし、筋肉の修復を促す分子化合物を、京都大大学院医学研究科の萩原正敏教授と神戸学院大総合リハビリテーション学部の松尾雅文教授が共同研究で発見し、日本時間11日付の英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」(電子版)に発表した。薬物治療につながる成果で、萩原教授は「数年以内に患者に投与できれば」と話している。
同病の原因は、筋肉に必要なジストロフィン遺伝子の機能不全。アミノ酸の配列を決める「エクソン」と呼ばれる部分の突然変異で遺伝子の読み取りがうまくできなくなり、筋肉が次第に失われるとされる。萩原教授らは、神戸大病院で治療を受けている5歳の男児から細胞を採取。低分子化合物のリン酸化酵素阻害剤を注入したところ、ジストロフィンを生成させることに成功したという。”
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原発事故以来、「科学技術」に対する疑心暗鬼が支配していると見受けられますが、そもそも間違ってはいけないのは、人間が地球上に誕生して以来、大自然と言うのは本来、人間に対して大きな脅威であったということ。そうした大自然の驚異から如何に人間と生活を守るか、という観点から(だけではないけれども)科学が発達してきたことを忘れてはなりません。
遺伝子治療というのも、そういう意味では、自然の摂理に反するとも考えられかねない方法ですが、実際に病気と闘っている人たちからすれば、こうした技術が進展することは喜ばしいと考えていいでしょう。
この研究が成功し、治療に現実化することを望んでやみません。