今日はさいたま市議会、
昨年度の決算審査、
保健福祉委員会関係に参加しました。
昨年の春に起きた障がい者就労継続支援B型
「ベル武蔵浦和」の事件について追求しました。
そのご報告は、後日、議事の速記録が出来上がってから、
正確にお伝えしたいと思います。
今日は、9月19日、20日に行われた補正予算の審査についてご報告します。
本議会に提出された補正議案議案には、
子ども子ども居場所事業を令和7年に新たに9校実施するための準備、
グリーンヒルうらわの廃止に伴うケアハウス「ぎんもくせい」の入所者への補償金、
与野駅西口の土地区画整理事業における不正売却の土地代金の返還など
重要な案件が多く審査されたため、審査は紛糾し、
質疑は1日で終結されませんでした。
20日の午後に討論・採決が行われ、日本共産党市議団(私と池田議員が参加)は反対、
さいたま自民党から2名の退席、他は賛成し、可決されました。
私は、反対の討論に立ちました。
その討論をここにお示しさせていただきます。
日本共産党さいたま市議団、久保美樹でございます。
議案第131号、令和6年度さいたま市一般会計補正予算(第3号)、
議案第132号、令和6年度さいたま市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)に
反対の立場から討論いたします。
議案第131号は、放課後児童クラブの常勤の支援員を2名以上配置したクラブに対する委託料の拡充など必要な予算もありますが、放課後居場所事業とグリーンヒルうらわに関わる補正予算については、そもそもこの2事業、放課後居場所事業の実施、グリーンヒルうらわの廃止については、大変、遺憾に思っていることから反対いたします。
今年度から始まった放課後居場所事業は、大きな混乱と不安を民設の放課後児童クラブに与えました。今まで市は民設放課後児童クラブの力を借りて、子どもたちの放課後を保障してきたことから考えると、裏切りとも言える行為でした。
あまりにも拙速に提案されたために、議会も大紛糾しました。
そして、半年も経たないうちにさらに9校もモデル事業を広げ、
令和8年には本格実施を予定していて、当初5年の検証をしていくとされていたのは、
欺瞞であったと言わざるを得ません。
議案審査の中で新年度から実施予定の学区の民設放課後児童クラブにも、大きな不安を与えていることが明らかになりました。特に公設クラブがなく、保護者会運営のクラブに頼っている尾間小においては、5つあるクラブが2つになるかもしれない、そうした場合物件をたたまなくてはならず、更地にして返す契約になっていることから、多額の費用が必要となることが予想されます。
原状復帰にかかる費用や支援員の退職金については市が負担すべきです。
居場所事業の影響で、新年度から、保育料が値上げる議論もされていると聞いております。
これでは居場所事業実施において、保護者会運営の負担軽減どころか、負担増にしてしまったと言わざるを得ません。
針ヶ谷小学区の民設クラブにおいては、ひとつのフロアに2つのクラブがあり、
利用児童が減少した場合の家賃の負担をどうしていくか困惑の声が届いています。
運営困難に陥らせることがないように支援を求めます。
この他今後も起こりうるさまざまな民設放課後児童クラブの困難に応え、寄り添った丁寧な支援を強く求めます。
質疑の答弁で放課後居場所事業は放課後児童クラブを拡充していくより予算的に事業費は拡大するとのことですから、その拡大予算の中にしっかりと影響をうける民設クラブへの支援を位置づけ、惜しみなく実施していただくよう申し添えます。
グリーンヒルうらわの廃止に伴うケアハウスへの補償については、
市内のケアハウスに転所することを想定し、交通費や引っ越し費用等を考慮して入所者ひとりにつき、約360万円補償するとのことです。
市内には4箇所のケアハウスがあり、今現在、空きはない状況です。昨日、見沼区の施設で2名の空きがあるとのことでしたが、電話で確認したところ、空きはないと言われたことを申し添えます。市は年間20くらいの空きはでるとしていますが、到底信じられません。
ケアハウスへの転所はそうは簡単にいかないものです。同様のサービスが行われているサービス付き高齢者住宅では、平均月約18万円の利用料が生じ、平均月約7万円の利用料のケアハウスとは雲泥の差があります。
一律約360万円の補償が、妥当なものなのか疑問が生じます。
利用料の高い施設に入所せざるを得ない方が出た場合においては、追加の補償を実施すべきです。これでは、補償は不十分で認められません。
残念ながら全国的にケアハウスは減少傾向です。
で、あるからこそ、公的責任でしっかり守っていく必要がありました。
今後、市の責任で公的な高齢者施設の設置を強く求めます。
また、質疑において、期限がきても行き先が決まらない場合の手立てについては、
そうならないようにしていくとの答弁で、対策が講じられてないことは問題です。
入所者ひとり一人に寄り添った支援に最後まで責任をもつとするなら、
万が一の時の対策もきめ細かに決めて行く必要があります。
ひとりの入所者も泣かさない、見捨てない、必ず最後まで寄り添うようお願い申し上げます。
議案第132号は、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に伴い、国民健康保険システムの改修を行い、加入者情報のお知らせを送付する予算が入っているため反対いたします。
以上で討論といたします。