6月議会が、6月5日から始まっています。

 

今日は、常任委員会が開催されて、

議案・請願の討論採決、議案外質問が行われています。

 

私は保健福祉委員会に所属しています。

 

今議会に、グリーンヒルうらわ(きんもくせい、ぎんもくせい)の廃止議案がかけらています。

 

同時に「きんもくせい・ぎんもくせいを守る有志の会」から請願も出されています。

 

グリーンヒルうらわは、

きんもくせいとぎんもくせいがあります。

きんもくせいには、介護老人保健施設とデイサービスセンター、在宅介護支援センター。

ぎんもくせいは、ケアハウス(軽費老人ホーム)低料金で入所できる施設です。

 

市は、きんもくせいは、来年3月に廃止。

ぎんもくせいは、2030年3月末に廃止。

 

廃止の理由について市は、

民間業者の参入で他に受け入れる場所があることと、

築30年の施設で、老朽化しているため、今後の維持管理が難しいとしています。

 

平成29年に市は、中規模修繕に向けた調査検討をしたら、

居ながらの工事を実施すると、約20億円、4年程度かかる。

(この物価高で、今なら30億円かかるとか)

長期間の工期だから、受託事業者が見込めない。

そのため、老朽箇所を都度予算化して修繕しているとのことでした。

 

他に受け入れるところがあるからって、

人は物ではないですから。

 

修繕については、受託業者見込めないって、詭弁でしょう?

探しもしないで、言っています。

 

それに、今まで通り、老朽箇所を都度予算化して直していけばいいでないですか。

 

本日、議案については審議を繰り延べ。

廃止に伴う補償等を市に求める付帯決議を用意する予定です。

 

廃止に絶対反対の私としては、複雑な気持ちです。

 

条件をつけても、廃止には反対ですから。

けれど、廃止が決まってしまったら、せめて、決議をあげるのは、

なにもないよりは良いと思います。

 

有志の会が出している「廃止について早急には結論をださないでください」の請願は、

本日討論採決が行われました。

 

私はもちろん、採択の立場です。

しかし、採択としたのは、私だけ。

あとの委員はみな、不採択でした。

 

以下、

私の討論です。

 

日本共産党さいたま市議団、久保美樹でございます。私は請願10号、「高齢者福祉複合施設 グリーンヒルうらわ きんもくせい・ぎんもくせいに関する請願」に採択の立場で討論いたします。

 請願文にあるようにグリーンヒルうらわは、市立病院の隣にあることから、病院と連携ができ、目の前には見沼田んぼの風景が広がるとても良い施設です。利用者、家族が安心して託せる施設であることが、請願文から伺え、感謝の気持ちも示されています。

ところが、今年2月に突然、廃止の報告がされ、利用者・家族はとまどいを隠せないでいます。利用者、家族に事前にアンケートなり、声を聴くことなく勝手に決められた廃止方針は、到底受け入れがたいものがあります。廃止計画をうけて、すぐに「きんもくせい、ぎんもくせいを守る有志の会」を結成され、廃止反対の署名は約1万筆にも上ると聴いています。

 市は廃止の理由について、民間業者の参入で他に受け入れる場所があることと施設の老朽化で今後の維持管理が難しいと述べています。低料金で利用できるきんもくせい、ぎんもくせいに代る施設を探すことは、とても困難です。さらに高齢者にとって転居の困難さ、辛さはいかばかりか、想像を絶するものがあります。何より、入所者は物ではありません。代わりの施設があればいいというものではなく、ともに入浴したり、食事をしたり、語らいあう、日々ともに過ごすコミュニティがあります。コミュニティの分断を強いて、口では高齢者福祉の増進と言いながら、全く真逆のことを行うさいたま市は、大きな罪を犯すことになります。

 老朽化においては、施設はどこでも必ず時が経てば、老朽します。それを改修することは当たり前のことです。他の民間高齢者施設においても、入居者、居ながらの改修工事を実施しています。探しもせずに、受託事業者が見込めないとするのは詭弁としか言いようがありません。さらに請願者が述べるように、市の公営施設の整備方針では、施設は標準60年使用となっていて、築30年の同施設の修繕を費用のことだけを理由にやめてしまうことは、言語道断です。今年1月にエレベーターを改修したように、今まで通り、老朽箇所を都度予算化して修繕していくべきです。

 デイサービス、ショートステイの利用でようやく気持ちに余裕ができた、きんもくせいの利用者、終の棲家として入所したケアハウスぎんもくせいの利用者に絶望感を与える施設の廃止は、早急に結論を出すべきものではありません。よって、願意は妥当、ただちに採択すべきです。