- プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))/P・F. ドラッカー
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
第1章を読み始めたとたん、「これは俺には無理かもしれん」と思ったのですが、それ以降はぐいぐいと引き込まれる内容でした。
どれも奥が深く、1節1節に考えさせれれる内容です。
成功体験本なるものを幾つかは読んだことあるものの、そういったものは具体例ではなく考え方の論拠やその変化にスポットを当て、自らが考えるように仕向けるものが多いのですが、ここまで深く考えさせられた本は初めてかもしれません。
最近は知的生産に関する本が多いわけですが、何故ここまで知識労働者というものにスポットがあたっているのか、時代背景と今後の展開について触れており、ちょうどその隙間を埋めてくれるのに役立ちました。
その中で私たちが如何に行動して、個人としての成果をあげていけばいいのかテクニックと論拠が書かれています。
P.111 Part3 2章 自らの強みを知る
知識労働者たるものは、自らの組織よりも長く生きる。したがって、他の仕事を準備しておかなければならない。キャリアを変えられなければならない。自らをマネジメントすることができなければならない。つまるところ、これまで存在しなかった問題を考えなければならない。
結局のところ個人の力が大事だ、自ら力を付けて切り抜けていく時代であるといわれても、それが何故かがわからなければ危機感や目的を見出すこともできません。
どうしたら成功するのかではなく、何のために成功するのか、知識労働の手段ではなく、その意味を考えさせられるお勧めの一冊です。
目次
Part1 いま世界に何が起こっているのか 1章 ポスト資本主義社会への転換 2章 新しい社会の主役は誰か Part2 働くことの意味が変わった 1章 生産性をいかに高めるか 2章 なぜ成果があがらないのか 3章 貢献を重視する Part3 自らをマネジメントする 1章 私の人生をかえた七つの経験 2章 自らの強みを知る 3章 時間を管理する 4章 もっとも重要なことに集中せよ Part4 意思決定のための基礎知識 1章 意思決定の秘訣 2章 優れたコミュニケーションとは何か 3章 情報と組織 4章 仕事としてのリーダーシップ 5章 人の強みを生かす 6章 イノベーションの原理と方法 Part5 自己実現への挑戦 1章 人生をマネジメントする 2章 "教育ある人間"が社会をつくる 3章 何によって覚えられたいか
関連記事
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則
30代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら