プロフェッショナルの条件 | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))/P・F. ドラッカー
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第1章を読み始めたとたん、「これは俺には無理かもしれん」と思ったのですが、それ以降はぐいぐいと引き込まれる内容でした。

どれも奥が深く、1節1節に考えさせれれる内容です。

成功体験本なるものを幾つかは読んだことあるものの、そういったものは具体例ではなく考え方の論拠やその変化にスポットを当て、自らが考えるように仕向けるものが多いのですが、ここまで深く考えさせられた本は初めてかもしれません。


最近は知的生産に関する本が多いわけですが、何故ここまで知識労働者というものにスポットがあたっているのか、時代背景と今後の展開について触れており、ちょうどその隙間を埋めてくれるのに役立ちました。

その中で私たちが如何に行動して、個人としての成果をあげていけばいいのかテクニックと論拠が書かれています。


P.111 Part3 2章 自らの強みを知る

知識労働者たるものは、自らの組織よりも長く生きる。したがって、他の仕事を準備しておかなければならない。キャリアを変えられなければならない。自らをマネジメントすることができなければならない。つまるところ、これまで存在しなかった問題を考えなければならない。

結局のところ個人の力が大事だ、自ら力を付けて切り抜けていく時代であるといわれても、それが何故かがわからなければ危機感や目的を見出すこともできません。

どうしたら成功するのかではなく、何のために成功するのか、知識労働の手段ではなく、その意味を考えさせられるお勧めの一冊です。



目次


Part1 いま世界に何が起こっているのか
1章 ポスト資本主義社会への転換
2章 新しい社会の主役は誰か

Part2 働くことの意味が変わった
1章 生産性をいかに高めるか
2章 なぜ成果があがらないのか
3章 貢献を重視する

Part3 自らをマネジメントする
1章 私の人生をかえた七つの経験
2章 自らの強みを知る
3章 時間を管理する
4章 もっとも重要なことに集中せよ

Part4 意思決定のための基礎知識
1章 意思決定の秘訣
2章 優れたコミュニケーションとは何か
3章 情報と組織
4章 仕事としてのリーダーシップ
5章 人の強みを生かす
6章 イノベーションの原理と方法

Part5 自己実現への挑戦
1章 人生をマネジメントする
2章 "教育ある人間"が社会をつくる
3章 何によって覚えられたいか