昨年の福の日は、楽しそうに書いてます。今年の福の日は…
遥か昔の日々の事からこんにちまで、思い出しては切なさでウルウルしてしまっている…老年の悲哀の姿でいます。たまにですよ。(*´σー`)エヘヘ
子や孫には前を向いた人生で何も心配事は有りませんのに、寂寥感は除けません。夫婦二人で孫の行く先を愛でたり心配したりすることが出来なくなってしまった虚しさとでもいえましょうか。
一人自由の身となった時には…あぁ悲しきかな…出かける気力体力がなくなっており、ひっそりと自宅でTVと過ごすという現実が待っておりました。
友人たちと約束をしているお出かけや、自分で決めたお稽古などの外出は、決め事ですからできるのですね。
等と愚痴っぽい戯言をお聞きくださり有難うございました。
2022年12月
茶の湯を旅する
炭 茶室にぬくもり
炭は、原料の木材を焼く温度の違いなどから、黒炭と白炭
の大きく2種類にわけられる。
茶の湯では主に、クヌギを原木とした黒炭が使われる。
「池田炭」は大阪府北部一帯のクヌギの産地で作られた炭を指し、池田市に集められて全国に出荷されたことからその名がついた。「菊炭(きくずみ)」とも呼ばれる高級品で、放射状に亀裂が入った断面が菊の花のように見え、火付きや火持ちも良いことから、千利休も愛用したといわれる。
「胴炭(どうずみ)」長さ15㌢ほどで最も大きい。
「丸毬打(まるぎっちょう)」胴炭より細く長さも半分。
「割毬打(わりぎっちょう)」丸毬打を縦半分割り。
「管炭(くだすみ)」細長く火付きが良い。種火に使う。
炭に美的な要素が求められる理由に「炭点前(炭出前)」がある。茶事の初めに、茶室の中央に設けられた炉の種火に、火の付きやすさと見栄えを考えながら亭主が炭を組み、客はその所作を観賞することを指す。組み方は流派や個人で異なる。
茶家では、大晦日に「埋(うず)み火」と言って炭に灰をかけて種火を残し、その種火で元旦に汲んだ水を沸かして茶をたてる。「仏教の言葉で、宗派の伝統を師から門弟に伝えることを『伝灯(でんとう)』というように、茶の湯では伝統を新年に引き継ぐ象徴として火を守る」
日常に炭を取り入れて文化を伝えているのが、炭専門商社の「増田屋」。炭の脱臭効果や吸湿性に着目し、靴箱やタンスの引き出しなどに入れやすいシート状の炭製品を開発する。
(2023・12・24 くらし 家庭 から)