いっしーのF1ブログ -27ページ目

Sanber C29 rear wing F-Duct

2010年のザウバーC29 リアウィング(F-ダクト)です。

これはイタリアGP仕様であり、使用済みですが、使用ドライバーは分かりません。

 

イタリアGP仕様、すなわち高速サーキット仕様なので、ウィングが寝てます。

空気の取り入れ口には黄色のカバーが取り付けられています。

 

F1モデリングvol45の39頁に同様のウィングが掲載されています。

 

カバーを外すと、このような感じになっています。

エンジンカウルとの接続部分にはOリングが用いられ、空気漏れを防いでいますね。

 

正面からの写真です。接続口の下側には2本のネジがあり、これでエンジンカバーと固定しているようです。

 

側面からはこんな感じです。

空気取り入れ部の後方上端がサブフラップの上に位置しています。高速サーキット仕様ならでは?

 

裏面です。

F-ダクトなので、取り込んだ空気の排出口がサブフラップに設けられていることが分かります。

 

空気の排出口のアップ。

 

F-ダクトは、2010年にマクラーレンが投入し、その後、直ぐにザウバーが模倣、さらにほとんどのチームが投入しました。

レギュレーションにより、禁止となったため、この年のみの珍しいパーツです。

しかし、その後のDRSにも繋がる重要な空力アイデアが具現化されたものであり、ぜひ手に入れたいパーツでした。

Mercedes W03 sidepod rear section Barcelona test

メルセデス W03 サイドポッドのエキゾースト部分です。

メルセデスのカラーリングは、シルバーにグリーンですが、このパーツにそのグリーンがありません。

で、どこで使用されたかを調べると2012年のウィンターテストでした。

バルセロナの4日目、3月4日のテストで使用されたものです。

 

また、複数の写真からこのパーツはミハエル・シューマッハのマシンに使用されたパーツであることが確認できます。

この特徴的なカラーリングから本パーツが一目瞭然です。

 

なぜ、このパーツのカラーリングが中途半端なものになったのかはわかりません。

しかしながら、もしかしたら急ごしらえのものなのかもしれません。

 

この写真のようにエキゾースト出口における熱損傷が相当激しいことが分かります。

この日のテストでは、シューマッハは100周しています。この周回数は実際のレースの2倍近いものです。

もしかしたら、初めに使用していたパーツが熱損傷で使用不可となったたため、急遽このパーツが使用されたのかもしれません。

また、エキゾースト出口の部分に急ごしらえ感があります。この部分はそれまで使用していた材質と違うのかもしれません。

全て想像ですが、こういう想像も面白いものです。

 

裏面です。裏面には耐熱処理がされていますが、やはり熱損傷が見られます。

 

管理番号です。初めの012は2012年を示しているのでしょうか?

最後の方は消されている?

 

また、裏面には赤字でMSとの表記が。

ミハエル・シューマッハのイニシャルでしょうか?

 

 

 

フォードvsフェラーリ

先日、横浜のCJカフェで映画フォードvsフェラーリのイベントでGT40やコブラ、マスタングの展示がありました。その時の写真です。















Williams FW30 front wing window tunnel model その2

こいつの続きです。

フロントウィングのメインフラップは、アルミ製のようで、ピカールでピカピカに磨きました。

 

ノーズステイ部分です。

ノーズステイの左右にもう一つノーズの取り付け穴がありますね。

おそらく、風洞実験ではノーズの取り付けを2種類試したのではないでしょうか。

 

このノーズステイに1/43ミニチャンプスのケースがぴったりはまります。

 

ウィンドウトンネルモデルにも管理番号が付されています。

 

裏面です。

 

メインフラップ下側にあるこの2つのブロックは、当然、実車にはないもので、

おそらくこのモデルを静置させるために取り付けられていると思います。

 

こんな感じで安定して置くことができます。

 

後ろ側です。

 

Williams FW30 front wing window tunnel model

ウィリアムズFW30 フロントウィングの風洞実験モデル(ウィンドトンネルモデル)です。

レギュレーションにより実物の60%モデルです。

 

これですね。

2008年のマシンであり、ブリッジウィング仕様です。

 

ウィンドウトンネルモデルはあまり市場に出回っていないと思いますが、最近、ちらほらウィリアムズのものを見かけます。とはいえ、やはり珍しいと思います。

そもそも、ウィンドウトンネルモデルは、数を多く作らないはずでしょうし、レースマシンのようにスペアもないでしょう。

従って、市場に出回ったとしてもその絶対数はレースパーツよりも少ないと思います。

 

 

翼端板は上下で分割可能となっているようですし、側面のウィングも交換可能となっていますね。

 

このマシンのフロントウィングの特徴である、サブフラップ中央部分の切り欠きも存在します。