Sanber C29 rear wing F-Duct
2010年のザウバーC29 リアウィング(F-ダクト)です。
これはイタリアGP仕様であり、使用済みですが、使用ドライバーは分かりません。
イタリアGP仕様、すなわち高速サーキット仕様なので、ウィングが寝てます。
空気の取り入れ口には黄色のカバーが取り付けられています。
F1モデリングvol45の39頁に同様のウィングが掲載されています。
カバーを外すと、このような感じになっています。
エンジンカウルとの接続部分にはOリングが用いられ、空気漏れを防いでいますね。
正面からの写真です。接続口の下側には2本のネジがあり、これでエンジンカバーと固定しているようです。
側面からはこんな感じです。
空気取り入れ部の後方上端がサブフラップの上に位置しています。高速サーキット仕様ならでは?
裏面です。
F-ダクトなので、取り込んだ空気の排出口がサブフラップに設けられていることが分かります。
空気の排出口のアップ。
F-ダクトは、2010年にマクラーレンが投入し、その後、直ぐにザウバーが模倣、さらにほとんどのチームが投入しました。
レギュレーションにより、禁止となったため、この年のみの珍しいパーツです。
しかし、その後のDRSにも繋がる重要な空力アイデアが具現化されたものであり、ぜひ手に入れたいパーツでした。