技と体(たい) なくても世界で 勝つために ~松本薫氏講演会・青年中央会行事~(2019.3.19のブログ)
野獣スイッチ 世界を極めた 金メダル ~全体研究会・松本薫氏の講演から2~(一昨日のブログ)
上島さん 松本さんへの 質問で ~松本薫氏・世界で勝つために(第3回)~(昨日のブログ)
シリーズ・全体研究会・世界で勝つために・講師・柔道女子57キロ級ロンドン五輪金メダリスト・松本薫氏・最終回
(質疑で)「野獣スイッチなんですけど、松本さんは女性なのに野獣といわれていることに誇りを持っていることを感じました。それについて詳しくおしえてください。」
ベネシード・松本薫さん「野獣というあだ名についてですが…やっときたなぁ…と。」
松本薫さん「(中略)ロンドン五輪でついたあだ名が『野獣』でした。それ以来、戦い方がラクになりました。」
松本薫さん「野獣は怖いというイメージがあります。相手が最初から力みます。」
松本薫さん「(中略)試合前に山にこもります。肌で感じて、五感六感を研ぎ済まなければ…。」
松本薫さん「暗い山道を走り、日の出とともに山頂に着きます。一番怖いのはおじいさんです。おじいさんがカサカサカサ…と。」
松本薫さん、ランニングで、タタタタタ…おじいさん、カサカサカサ(歩く音)。
松本薫さん「(近づくにつれて)やっと人だとわかる。おじいさんが一番怖い(笑)。」
松本薫さん「私はランニングトレーニングでは、誰よりも走ります。アスリートは多くても、10~15キロ。私は20キロ以上、金沢マラソンも完走しました。」
松本薫さん「陸上選手と同じメニューを。」
松本薫流、野獣スイッチは、試合前には女性モードを封印するため、男性にはなるべく近づかないように。
松本薫さん「スペアリブを原始人ぽく食べるとか…スイッチの入れ方はなんでもいい…。」
その後、質疑では、今後の柔道競技における有望選手のお話も。
上島青年部会長は、すでに質問を終えていましたが、もう一つ聞きたいと思っていることがありました(登場人物はほとんど仮名です)。
それを石川青年部会(石川県電器商業組合青年部会)の小坂さんが、偶然にも代わって質問をしてくれました。
小坂さん「石川県電器商業組合青年部会の小坂です。松本薫さんは、メディアで柔道がそんなに好きではなかったとおっしゃられたのがショックでした。それでも五輪で勝てた。」
小坂さん「本来、好きだからこそ、世界を制することができるのでしょうけど…。その辺のお話を…。」
松本薫さん「私は柔道がP~~~ありません。」
小坂さん「(小声で)えぇ?!」
松本薫さん「嫌いでもありません。(中略)ずっと自分でも疑問でした。それなのにどうして続けられてきたのかと。」
松本薫さん「幼少から10年厳しい練習に耐えてきたのに、(何度もやめようと思う都度)ここでやめてなにが残るのか(中略)もっと友達とも遊べただろうに(中略)反発心で柔道でなにか残してやろうと誓いました。」
松本薫さん「(世界転戦で)母から、薫は世界中行けていいねと。私がいつか世界に連れて行くね(中略)五輪で連れて行くとは思っていなかった、それがいつか五輪で両親を世界に連れて行くと思うように。」
松本薫さん「周りは柔道が好きだったけど、私はどうなんだろう(中略)五輪に出たら、上から見る景色はどうなんだろう(中略)五輪で金メダルを獲得しましたが、結果、(柔道が好きなのかどうか)わかりませんでした。」
松本薫さん「両親を世界に連れて行けたのは良かった(中略)いずれ子供ができたとしたら、子供ができても引退するという当たり前の流れを変えて行こうとも思いました。」
松本薫さん「(昨年11月)畳で負けて、引退してわかったこと、私は柔道がそんなにP~~~。負けて東京五輪が遠のいた瞬間、やーめた(という気分に)。」
松本薫さん「柔道が好きな人は、辞めても(柔道の道で)教育者になる(中略)私は五輪がないとわかった瞬間、P~~~。私にとっての柔道は教育で、目標を設定し(そこに向かうという教育)。」
松本薫さん「最後の試合が終わってから、これまで、柔道着は着ていません。(中略)もし、お声がかかれば、恩返しができるのであれば、そのときは…これが私にとっての柔道です。」
質問者の小坂さんが、好きでもなかったとの一言にショックを受けた気持ちはわかります。
が、松本薫さんが、好きではなかった、だけど、世界を制することができた、そのことが(松本薫さんには遠く及びませんが、想像の域で)わかる気もします。
甚だ、僭越ながら、ブログ担当、でんきやの道を究めたわけでもなく、万年三流ですが、それでもそれなりに続けてこられたのは、好きだから、嫌いだからの問題ではありません。
というと、だから三流なんだろう!と突っ込まれそうですが(笑)。
それは、『林先生が驚く初耳学』で、林先生が、高学歴ニートたちを相手に、高学歴なのに遊び惚けている若者たちに対して、最後にはねじ伏せるという特集を見て、なお確信しました。
好きなこととそうでないこと、できることとそうでないことというマトリックスを使い、好きなことができるのは、偶然による要素が強い、それなら、できることを極めた方がよいという考え方でした。
詳しくは、インターネットで検索してみてください(笑)。
(全体研究会に戻り、謝辞)(青年中央会副会長)大竹さん「松本先生、本日はお忙しい所、青年中央会の講演を引き受けてくださり、ありがとうございました。」
大竹さん「自分には身体もパワーも技術もなかった、それでも世界で勝つことができた。弱点を見つけそれを長所に変えたというお話が印象的でした。」
大竹さん「人生の第二ステージでは、一日も早く、アイスクリームの金沢店を出店されることを祈念申し上げ、謝辞とさせていただきます。」(拍手)。
金メダルを獲得するほど柔道を極めた松本薫さん。
(松本さん 笑顔で引退 2019.2.8 北國新聞1面より)
それでも、柔道はそれほどP~~~というのは、正直驚きましたが、本人がそういわれるのだから、そうなのでしょう。
持って生まれた才能、身体、パワー、技術、それらがなに一つなくとも、人並外れた努力によって、弱点転じて長所に仕立て上げる。
自分の勝ち方を見つければ、勝てる。
強さにさらに『野獣』という称号を手に入れたことで、戦前から相手は恐れをなす、それは野獣というブランド力ということでしょうか。
同じ石川人、金沢人として、松本薫さんは誇りです。
今後、第2ステージでのさらなる活躍をお祈りしています。
まちのでんきやユニフォーム、全国のまちのでんきやさんから注文がきています。
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ノボリ、ユニフォーム、ご用命は石川商組まで。
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まちのでんきやプロジェクトの企画詳細(イールアップ・ラボのホームページより)
(まちのでんきやテーマソング スマイリーライト 河合良(かわごうりょう))