上得意の松村様(仮名)から、携帯へコールがありました。
「電気屋さん、ウチのインタホンが鳴りっぱなしで、困っているんです」と。
確かに後ろでピンポンピンポンと鳴っているのが聞こえます。
仕事で遠方にいたので、すぐに訪問することができない状態でしたが、とりあえずピンポンを止める方法を考えました。
松村さんのお宅は、ファクシミリとインタホンが連動していました。
なので、ファクシミリの子機でも来客が確認でき、通話ができるので、便利な設備になっています(最近ではテレビドアホンと電話が連動しているタイプもあり、お奨めですが、そのお話はまた後日)。
が、こういうトラブルがあると、ちょっと不便なことも確かです。
松村さんの奥様がすぐに対処可能な方法は…。
「松村さん、ファクシミリの電源コード(プラグ)を、コンセントから抜いていただけますか?」
「電源コードね、わかったわ…」。
しばらくして…
「あ、止まった!あーよかった、ありがとう」。
「現場が終わったら、廻りますね」。
ファクシミリとインターネットのモデムとルーター、ドアホンターミナルがあり、松村さんもどこをどう触ったらいいか、混乱されたようです。
とりあえず、ファクシミリの電源コードを手繰って、抜いてもらうようにお願いしました。
実はこのインタホンの家電メーカーはもうなくて、別の家電メーカーが修理窓口を引き受けています。
困ったなぁ、玄関子機だけって、手に入るのかな…。
訪問し、原因を探りました。
ファクシミリの電源コードをまた入れると、
ピンポン♪
やっぱり鳴るか…
では…
まず、玄関子機を外してみよう…。
玄関子機を外すと、音がとまりました。
ということは、玄関子機そのものが原因という判断になります。
とりあえず、ダメ元で、ファクシミリ(インタホン)とは違うメーカーでしたが、持参した貸し出し用の玄関子機をつけてみました。
すると、幸運にもインタホン機能が復活し、通話もできました。
(もし、通話ができなかったことも考えて、貸し出ししたメーカーと同じメーカーのターミナルも電話機も準備していました)。
が、使い慣れたファクシミリを温存するのがよいと思い、その日はそこまでとしました。
すぐに玄関子機を発注し、後日交換し、無事インタホン機能は復旧しました。
新商品の発売はもうしていませんが、補修用の部品はまだ入手可能なようです。
インタホン機能が復活し、松村さんも喜ばれました。
「電気屋さん、助けていただいて、ありがとう…」。
「いいえ、どういたしまして…」。
「ホント、電気屋さんみたいな人は一家に一人いるわ…。ウチの旦那じゃ全然頼りにならんで…」。
「いえ、これはどんな器用な旦那さんでもできません、専門家でないと…」。
コーヒーをいただきながら、世間話を。
松村さんは、MDKの顧客層からすれば、若い世代のお客様で、ファンヒーターや除湿機のような品は、大型店から購入されます。
が、今回のドアホンと連動したファクシミリのように、インフラが伴う要素のある家電品については、当店にお声がかかります。
うまく使い分けされておられるようでうす。
(もちろん、それでも歓迎です)。
松村さん「なにがありがたいかって、携帯にでも電話したら、すぐにでもやり方おしえてくれて…あときてくれるのも早いし…」
「でも、ウチ、大学のコドモもおるし、悪いけど、安い所でも買うこと多いげん、ごめんね」。
という具合に、松村さんとはいつもくだけた会話が和やかに弾みます。
「いえいえ、使い分けでもなんでも、それでも時々はお買い上げ頂いてますので、じゅうぶん感謝してますよ、先日もLEDの照明器具買ってもらえましたし…今度またレンジも…」
と、こちらもつい調子に乗ってしまいます。
「レンジ?あぁ~ホントや、レンジも調子悪いげんた、お金ないわぁ~」。
~中略~
「電気屋さん、またなにかあったらお願いね」。
「松村さん、どうもありがとうございました。またよろしくお願いいたします」。
再三、ここでも綴っていますが、今回はお客様の口から聞きました。
「電気屋さんみたいな人は一家に一人いるわ…。」
一家に一人は難しいでしょうが…MDKの顔見知りを一人はキープされますことを…
手前味噌ですみません