待ちの探し方:L1型ツインタワー順子拡張+かぎ型付加(右側)
L1型ツインタワー順子拡張10牌形に残り3牌が加わり、13牌形面前清一色形ができる場合、もし加わった残り3牌が完成形(順子または暗刻)ならば、10牌形の待ちが保持され場合により更に拡張されます。
では、残り3牌が完成形でない場合はどうなるでしょうか。
ここでは、残り3牌が「かぎ型」の場合を取り上げます。
この方式で形成される13牌形の数が多いので3つ分けて取り上げます。
L1型ツインタワーに対し「かぎ型」が付加する場所を、
左側、中央、右側の3つに分類します。
実は、今回取り上げる右側が最初に検討したパートですが、数が多いのと種類が複雑なので、右側および中央を先に取り上げて、右側をシリーズ完結編として取り上げました。
一覧表:L1型ツインタワー待ち牌替え+かぎ型付加(右側)
L1型ツインタワー7牌形5面待ちには3タイプの順子拡張があります。
(1)順子貼付け:中央単騎牌への順子貼付け。待ち牌替えで増加なし
(2)尻尾貼付け:単騎牌への順子接続。同時拡張のため待ちの1増
(3)尻尾付き:ツインタワー外側への順子接続で待ちの1増
はみ出した順子の長さの違いで、4組、6組、8組のパターンが形成されます。
「かぎ型」という非完成形の付加ですが、すべて聴牌形となります。
待ちは分かりますか?
1.L1型ツインタワー待ち牌替え+かぎ型付加(右側)
4つのパターンがあります。
第1番目:分銅型暗刻付加順子貼付け:右側順子3枚を外すと「分銅型暗刻付加」10牌形4面待ちとなります。その単騎牌への順子貼付けで待ち牌替えとなり4面待ちとなります。
第2番目:ポッポ型一盃口貼付け:右側6牌を分離するとポッポ型です。ポッポ型への順子貼付けなら5面待ちになりますが、一盃口のため4枚使いで待ちがなくなり、待ち牌替えの4面待ちです。ところが、左端暗刻外しをすると、4連対子に独立雀頭を載せた形になります。このため一盃口右端に待ちが生じて5面待ちとなります。
第3,4番目:残り2パターンは、端凸型(端塔子となる)や端対子の形で、待ちの制限される形です。
2-1:L1型ツインタワー尻尾貼付け+かぎ型付加(右側)
6パターンあります。そのうちの3パターンです。いずれも複合系となります。
複合系は暗刻外しや順子外しで別の聴牌形が現れるので複雑です。
また、外す面子により有効な聴牌形ができる場合とそうでない場合があります。
第1番目:端から一盃口外しができる場合は、それを手がかりにします。
端暗刻は外しやすいので取り敢えず試してみます。
第2番目:まさにそれが嵌ります。最初とは逆サイドにL1型ツインタワーが出来、単騎牌への順子貼付けで待ち牌替えとなり5面待ちです。左端の暗刻はなくても同じ待ちなので、10牌形5面待ちとなります。
第3番目:ちょっと変わった暗刻外しです。真ん中1つだけ暗刻外しをすると拡張L2型雀頭載せになり、2つ外すと、L1型尻尾付きになります。
2-2:L1型ツインタワー尻尾貼付け+かぎ型付加(右側)2/2
L1型ツインタワー尻尾付き+かぎ型付加6パターンの残り3パターンです。
いずれも、右端に並び対子や端凸型、端対子があり多面待ちを作りにくい形です。
第1番目:最初の一つは、真ん中の暗刻を外して、先延ばしポッポ型と分かるなら、「待ちの探し方」など必要のない方です。
拡張順子6牌形やT型6牌形など試して両面待ちと端対子の双碰待ちを探し出す必要があります。私自身、そうしてから、「先延ばしポッポ型」だと気がつきました。
第2番目:今度は、先延ばしL3凸型です。やはり、中央の暗刻を外してL3凸型の先延ばしと気がつくかどうかです。
第3番目:やはり暗刻外しですが、今度は拡張L2型で右端に雀頭が付着した形です。これ自体は分かるとしても、他にないことを確認することが大変です。
3-1:L1型ツインタワー尻尾付き+かぎ型付加(右側)1/2
L1型ツインタワー尻尾付き右側へのかぎ型付加は8パターンあります。その内の4つです。
左端の暗刻がL型多面待ちの場合もありますが、単なる暗刻付着の場合もあります。
第1番目:最初のケースは、台形外しでL3凸型が見つかりますが、牌の入れ替えが必要です。その後、L3凸型への順子拡張で待ちが増加しますが、延べ単と両面待ちで同じ待ちになってしまいます。
第2番目:T字形という5牌形2組が双碰待ちとなる形でかつ一盃口外しで端塔子(ターツ)を見つける必要があります。
第3番目4番目:それぞれ2組の暗刻を外して、なお且、T字形と対子の双碰です。頑張ってください。
3-2:L1型ツインタワー尻尾付き+かぎ型付加(右側)2/2
最後の4パターンです。
T字形のオンパレードです。
また、多面待ちを妨げる端T字形、端対子、端凸型、端単騎と見事に勢ぞろいです。
最初がT字形同士の双碰待ちや、
次はT字形が雀頭で、端対子の両面待ち、
3番目目はT字形が雀頭で端凸型の辺張待ち、
最後は、T字形と端対子の双碰待ち
と暗刻がたくさんあっても待ちが多いとは限りません。
暗刻(含む、槓子)と対子が連続する「ブロック型」は多面待ちの可能性がありますが、ここにあるような、1間置きの暗刻で且、使いにくい端パーツでは待ちが制限されます。