麻雀には、次の5つの基本の待ちがあります。

 

順子系:両面待ち、辺張待ち、嵌張待ち

双碰待ち、単騎待ち

 

国士無双(13面待ちおよび欠損1牌待ち)と七対子(単騎待ち)という特殊な聴牌形を除いては、すべてこの基本の待ちになります。

 

単騎待ちは1牌形聴牌ですが、待ちを検討する場合は、4牌形が基本形です。

 

順子系の両面、辺張、嵌張待ちを2牌による待ちと考えている人がいますが、必ず雀頭が必要で、4牌形聴牌です。

双碰待ちは、基本が4牌形です

単騎待ち4牌形の場合は、中膨れ1面待ちという待ちもありますが、延べ単2面待ちが基本になります。

 

順子系の内、待ちを検討する場合、辺張待ちは両面待ちの端寄り(牌1-2、牌9-8)と考え同じ聴牌形として考えます。

 

重要なのは、両面待ちと嵌張待ちの雀頭載せという聴牌形です。

この形が、L型多面待ちの基本となります。

 

待ちの5つの基本形と4牌形L型多面待ち

 

麻雀の5つの基本形(辺張待ちは両面待ちに含める)の組み合わせの最小単位は4牌形です。

その中で重要なのは、両面待ちと嵌張待ちの雀頭載せという聴牌形です。

この形が、L型多面待ちの基本となります。

 

両面待ちおよび嵌張待ちに雀頭を載せた形は、当然、元の両面待ちと嵌張待ちが維持されます。また、雀頭載せで暗刻牌ができるためこの暗刻外しをすると単騎待ちが生じます。

 

なお、L2型はないのかというと、双碰型に順子貼付けをしてできる形がL2型です。そのため、7牌形となり、4牌形では登場しません。

 

7牌形L型多面待ち(L1型、L3型およびL2型)

 

牌が近接する7牌形は、40パターンがあります。

以前の報告では、42パターンとしていましたが、次のスライドにある4牌形L1型、L3型に暗刻が付着した形は、4牌形暗刻付着として、7牌形からは除外します。

L1型~L3型が基本ですが、2つの対子をベースにした形は4パターンは複合系に分類します。

 

まず最初は、基本になるL1型~L3型です。

 

7牌形では、4牌形のL1型およびL3型に順子が加わった形です。

この中で、L1型④L1型前座布団は、4牌形L1型への順子付着で、待ちは変わりません。本来、7牌形に入れるべきではありませんが、7牌形L1型をこうして並べる場合、中抜きも変なのでカウントしています。

 

一方、L3型③嵌張逆貼付けはL1型②尻尾貼付けと同じ形になるので、カウントからは除外しています。

 

L2型には双碰型2つを加えています。

 

 

複合系およびその他の7牌形

 

複合系4パターンは、更なる拡張で高次多面待ち(6面待ち以上)を形成するベースとなる形です。

 

ここではスペースの都合で、その他として2暗刻のある3つを並べています。

 

次は、4牌形単騎牌への暗刻載せ3パターンです。

普通は、暗槓することが多いかも知れませんが、流局聴牌狙いや、使いにくい待ちを狙ったリーチなど局面によっては有効かも知れません。

 

最後は、暗刻のような3牌使いがあるが、暗刻ではない形です。

3牌使いを外して、残り4牌が聴牌形でなければ、暗刻として機能していません。

雀頭として外すと順子系の待ちであることが分かると思います。

裏階段は10牌形階段型から暗刻外しで出来た形ですが、両面待ちです。

また、T字三面待ちは、三面待ちの中央に雀頭を載せた形です。

 

順子系12パターン

 

暗刻または槓子を持たない形を順子系と分類しますが、12パターンあります。

3面待ちまでありますが、聴牌形でないのは、唯一鍋蓋型だけです。

ですから連続7牌形(13牌中、他に完成2面子がある)となった場合、鍋蓋型以外はすべて聴牌形となります。