13牌複合系(6面待ち)
前回、13牌複合系(5牌底)をご報告しましたが、今回は6牌底です。
13牌形6牌底は229パターンあります。
その内13牌複合系は11パターンですが、その中には7牌複合系への一盃口付加4パターンを含みます。
待ち牌Quiz:13牌複合系(6牌底)
例によって、今回の対象となる7パターンです。
Case 5を追加しています。
7牌複合系への一盃口f付加
Case 8~11は、7牌複合系4パターンに一盃口付加を生じた場合です。
以前、何回も登場した聴牌形です。
一盃口を外せば、7牌複合系の待ちですし、加えた一盃口は4連対子または5連対子を形成するという形です。
一応、13牌複合系なので表示しました。
Case 1&2:ピラミッド型ベース
Case 1は5牌底で登場した1牌欠損ピラミッド型(10牌複合系)への暗刻付加です。
一方、Case 2はピラミッド外しは出来ますが、1牌欠損型ではありません。それでも「不思議な嵌張」があるのが、不思議な理由の1つです。
Case 3:単純複合系
これまで見てきたように13牌複合系は何かしらベースとなる聴牌形からの誘導体でしたが、この場合は、台形外しと一盃口外しで双碰待ちと嵌張待ちがそれぞれ出来る複合系です。
「不思議な嵌張」の1つでしょうか?
しかも、ご丁寧に牌3が暗刻と雀頭の働きをしているのに、L型多面待ちではありません。
また、一見、4連対子雀頭載せにも似ていますが、右端がL字3牌形ですから完成形として外すことはできません。
参考にL3凹型を挙げていますが、これとも違います。
何とも呼びようがないので「単純複合系」と名付けました。
多分、これだけだった気がしますが、もし他に見つけたら、「単純複合系」シリーズでご報告します。
Case 4:L1L2複合系へのL型貼付け
普通、L型拡張はL型接続で登場しますが、L1L2複合系単騎牌へのL型6牌形貼付けです。
L型(6牌完成形)の貼付けですから、元々のL1L2複合型(4面待ち)の待ちはそのまま維持されます。
更に、1牌欠損井桁型(3面待ち)が生じます。
Case 5:L1型尻尾付き一盃口付加
L1型尻尾付き(4面待ち)は、L1型の後ろ側に順子接続した聴牌形ですが、その順子上に一盃口を載せた形は、一見すると、分銅型との単騎牌共有合体に見えますが、参考)に挙げたL1型尻尾貼付けの場合と異なり末端単騎牌ではないため、単なる一盃口載せです。しかし、よく見ると、1牌欠損井桁型を形成しています。L1型の暗刻牌が双碰待ちの相手となり、待ちの1増です。
Case 6:疑似L3凹型(横ずれ井桁型)
井桁型は順子3組が積みあがった形(3連刻でもある)ですが、1つの順子が横ずれした形を「横ずれ井桁型」と呼んでいます。ズレえた単騎牌を外せば、「1牌欠損井桁型(8牌形)」です。
「横ずれ井桁型」は9牌形で、このままでは完成形です。
そこに1牌間をあけて単騎牌があると、不思議なことにL3型と同様に嵌張待ちと単騎待ちの2面待ちになります。
これ自体、10牌複合系ですが、ここでは単騎牌に後ろ向きに順子貼付けが起きたL3凹型のような聴牌形を取り上げています。
L3凹型では、順子貼付けにより単騎牌が両面待ちとなり全体で3面待ちになります。
しかし、ここに挙げた疑似L3凹型は井桁型の順子を取り込み、三面待ちを生じます。全体として4面待ちとなり、13牌複合系としています。
これが嵌張待ちに順子貼付けが起きた疑似L3凸型の場合は、順子拡張による単純な1牌増だけなので、10牌複合系に分類されます。
Case 7:疑似ポッポ型(横ずれ井桁型)
先程の疑似L3型単騎牌の代わりに並び対子が横ずれ井桁型の単騎牌に接続すると、ポッポ型のような双碰待ちと両面待ちの組み合わせの4面待ちとなります。
この形で13牌形ですからこれ以上の変化はありません。
Case 8:ポッポ型への一盃口付加
何度も登場している7面待ちですね。
ポッポ型(4面待ち)に一盃口が付加した形です。
ポッポ型への順子接続でその先に待ちが生じるとともに、
一盃口付加により5連対子(4面待ち)が形成されます。
別の見方では、6牌底を外すと三面待ちですが、それと5連対子の待ちが絶妙に組み合わされて7面待ちとなります。
暗刻1つで7面待ちとなる唯一の事例です。
参考までに、ポッポ型の暗刻側への一盃口付加は、単騎牌への順子接続で待ちの1増に留まります。
Case 8:分銅型への一盃口付加
分銅型(3面待ち)への一盃口付加でも4連対子が形成されます。
但し、順子拡張とはならないので、待ちの1増で4面待ちとなります。
Case 10:L1型ツインへの一盃口付加
この場合も7面待ちとなります。
元々、L1型ツインは5面待ちですが、一盃口付加によりL1型ツインへの順子接続であるとともに、4連対子とL2本体型の組み合わせにもなります。
Case 11:L1L2複合型への一盃口付加
L1L2複合型は7牌形4面待ちですが、その暗刻後ろ側への一盃口付加は5連対子を形成し、全体として6面待ちとなります。
この一盃口付加は見方を変えれば、5連対子(4面待ち)への順子貼付けの形となります。
単純な順子貼付けではなく、L1L2複合型の持つ単騎待ちがあり、全体で6面待ちとなります。
待ち牌Quiz解答
13牌複合系6パターンと7牌複合系への一盃口付加4パターンを紹介しました。
13牌く複合系は5牌底でも6牌底でも、順子外し暗刻外しにより基本の待ちが登場するのは6牌底のCase 3だけで、後は7牌複合系や10牌複合系から誘導される聴牌形であることが分かります。
単純複合系と名付けたCase 3のような例が他にあるかどうかは確信がありません。何しろ基準となる聴牌形がありませんから、待ちを全て把握できているか定かではありません。
ネット検索すれば麻雀待ち確認ツール「染五郎」という便利なソフトがあります。本当ならこのツールで全部の聴牌形を検索すべきでしょうが、面倒がり屋のため手抜きしてます。