おはようございます。降り続いた長雨もようやく出口が見えてきました。やれやれホッと一息と思いたい所ですが、猛暑もまた戻ってくるようで、熱中症にかなり警戒が必要な流れです。しばらく涼しいのに慣れているので、体調も含め気を付けていこうと思います。そして今日から難しい仕事の現場が始まります。しばらく京都に通い詰め。こちらも気合い入れて臨みたい。そんな週明け頑張っていこう!
さて、今朝はガレージの伸縮目地据え付けの話題です。広めのガレージなどではよく見かけるかと思います。これはその名の通りコンクリートの伸縮を吸収する目地材です。コンクリートに限らずセメントを固化材とするものは、固まる際に縮みます。田んぼの土が乾く際に縮んで、割れたり反り返ったりしているのも同じ理由ですね。土も固まる際に縮みます。小さくなるのですから、必ず何処かに隙間が生まれる訳です。
それを補うために鉄筋やワイヤメッシュという金網を敷いてコンクリートの収縮を軽減します。とはいえ、コンクリートの固まる力縮まる力は大きくて、広い面積だとメッシュだけではカバー出来ずに、思わぬ所でクラック(ひび割れ)が入ることがあります。その収縮を逆手に取って、大げさに言えば「真っ直ぐ割れるようにしておこう」という考え方が目地です。
斜めだっだりクロスしたり、亀の甲羅のようなひび割れは見た目が悪いので、すっきり真っ直ぐにひび割れを誘発するのです。なので誘発目地と呼ぶ工法もあります。だから完成後によく見ると、この目地材の取り合いはコンクリートが縮んで隙間があります。相手がプラスチックなのもありますが、そうして強いものを強いままに収める工夫です。
最近のガレージはこういった目地というやり方よりもスリット(溝のような隙間)を設けて、意匠的なデザインの一部にするという考え方も多いようです。どんなものでも100%完全な素材ってありません。弱点をカバーする工夫もまた技術のひとつとも言えますね。
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