おはようございます!久々のキリ番No.2600のブログとなりました。このところ更新頻度が減っているので、No.2500はいつだったかと探してみると、ちょうど1年前でした・・・。始めたころとは違い、現場のことを写真とともに工法も含めて、バンバンUPして公開出来る世の中でもなくなってきているので、悩ましいところですが、出来る範囲で左官の未来につながる記事を続けて参ります。引き続きよろしくお願い申し上げます。
さて、そんな記念の2600回目は、以前UPした赤膚山アトリエのその後を紹介します。アトリエとは名ばかりで、サンプル倉庫になっちゃっていますが、少しずつお役に立てる場所へと育てています。この先、DMなどで「左官アトリエ、左官相談所」としての案内なども行い、積極的に活用していこうと思っています。左官壁に関わることは、「ココに行けば何でも解決する」と言える、そんな場所にしていきたい。
左官の世界は広く、まだまだ経験の無い工法や、素材、仕上げなど、「正直言って、今はまだ出来ません」という左官仕事は無数にあります。いつまでも「出来ないまま」ではなく、いつでも出来るように勉強と練習はしておきたい。そんな練習をサンプルとして残していき、「どんな左官壁もここにはある」になっていきたい。そうしていかないと経験を積むチャンスはやってこない。「そんな仕事奈良には無いし」と俯いていては、実現の可能性はゼロのままだ。心新たにチャレンジしたい。
昔ながらの搔き落としや洗い出しでも、骨材の大きさや色、仕上げ方によって、その表現は無限に広がります。今までの現場で作り溜めたサンプルが沢山あります。その中から選んでもらうのではなく、それらをたたき台として、実現したい壁の具体的な手法をイメージしてもらえる場所になれば最高です。理想は理想、夢は夢、現実を直視しながら、少しずつでも取り組んでいく。現実の厳しい部分に目を向けると、左官の未来は決して明るいとはいえない。でも暗くもない。カッコつけて佇んでいるのではなく、背伸びして大声出して、両手を振っていないと誰も気付いてはくれない。
そういうの超苦手ですが・・・。左官の未来を諦めず頑張って切り拓くには、今はそれが大切ならば、やるしかない。信念持って、左官らしい世界の表現を突き詰めていこうと思います。次回から少しずつアトリエにあるサンプル見本の紹介をしていきます。あ!大切なことを忘れていました。この赤膚山アトリエの見学や左官に関するご相談は、弊社に依頼する・しないなどに関わらず、どなたでも大歓迎ですので、興味のある方も、無い方も!左官屋さんも!どうぞお気軽にお問合せ下さいませ~。
最後にブログを始めて12年目になります。読んで頂いている方に支えられて、何とかここまで続けて来れました。本当にありがとうございます!!左官の未来を諦めない!これからも頑張って参ります。
・・・井上左官工業では、土蔵・土塀の修復再生を積極的に推奨しています。
また聚楽壁や本漆喰など、伝統左官工法の継承にも取り組み、昔からある風景、
日本らしい住まいを大切にしていきます・・・http://www.isakan.jp/