井上左官工業の現場ブログ

井上左官工業の現場ブログ

奈良県の左官屋さん。ジュラク塗り・漆喰仕上げ・掻き落としやカラーモルタル・土塀の修復・塗り替え工事や左官の未来など、日々の現場報告や最新の左官情報などをUPしていきます。

おはようございます。11月も後半に入り一気に冬モードの朝になってきました。左官仕事は気温の影響が強いため、早すぎる硬化から遅すぎる硬化への変更対応の材料を忘れないように気をつけないといけませんね。さて、今朝は前回の続きをUPしたいと思います。

 

 

二分黒の研修とともに行ったのが、伝統的な町屋仕事の意匠を学ぶ内容としました。古い街並みに残る虫籠窓(むしこまど)の作り方ですね。こうした独特の形状には考えられた工夫と意味がそこにはあります。職人衆が見ると「この形はチャレンジしたなぁ」とか、「暑い時期やったんかも無理をしない形やな」など、その形には施工性が比例しています。

 

 

ただ施工性と意匠性を天秤にかけつつ、やはり仕事なので予算との兼ね合いもある。その中で工夫を凝らして見せる窓は、職人のセンスが試されています。実践を重ねてこられた宮奥講師の施工指導では、わずかな事での見え方の違いがあり、手順にも意味があると学べました。

 

 

そんな宮奥講師も「先達の仕事から見よう見まねで学んできたもの」だそうで、そこにある意味や工夫を知れば知るほど「昔の人は凄いなぁ」と尊敬し敬意を払うということにつながるのだと思います。さぁ、学んだは良いものの、「学ぶ事=出来る」というほど簡単な訳もなく、いかに自分の腹に落とし込んで自分のものに出来るかは、各々の参加次第だ。

 

 

知っておくべきことを伝えることは出来ても、そこから先は叱咤激励と機会を与えることしか提供してやれない。頑張ってほしい未来の左官職人さんへ。

 


土蔵再生・土塀の修復や古民家再生など奈良らしい風景や文化を
守る伝統的な左官工事を未来へ継承する井上左官工業株式会社

おはようございます。今日は胃と腸の内視鏡検査を受けるため、朝は出社せずすこしゆっくりさせてもらっています。

昨夜から下剤を服用して、夜中にトイレに起き、朝からは絶食のため気分は憂鬱ですが、健康な体が資本です。また明日から元気よく参りますー。




さて、随分と前のことですが、倉庫で伝統的な左官技法の勉強会を行いました。

Instagramで告知すると各地から参加したいとの申し出もあり、にぎやかな勉強会となりました。今回講師としてお招きしたのは地元奈良の先輩でもある宮奥左官工業の宮奥さんです。宮奥さんが今まで積み重ねてこられた技術を余すことなく教えてもらいました。



まずは二分黒仕上げですね。京都などでは大津壁と呼ばれる技法によく似ていますが、奈良では二分(にぶ)と呼びます。黒漆喰とは異なり、土の比率が高いため施工性は良いと言えますが、黒壁は黒壁なので簡単とは言えません。

下付けの材料の配合に、上付けの練り方、必要な量など材料つくりは、塗る作業よりもとても大切です。



そして今回の勉強会で大切に考えていたのが、作業のスピードです。

小さな900角のパネル一枚仕上げるのに一日掛かっているようでは、実際には仕事になりません。鎧三段を仕上げて、巾木の白まで塗って終わる。そこまで出来るように手早くやる。雑ではなく、適当でもなく、適度に丁寧に、適切な速さで仕事を収める。



色んな考え方のあるところではありますが、そんな必死に頑張る勉強会も悪くないと思います。またやりたいなぁーと思いながら数年経過(汗)続きはまた後日UPしますね。

土蔵再生・土塀の修復や古民家再生など奈良らしい風景や文化を
守る伝統的な左官工事を未来へ継承する井上左官工業株式会社

おはようございます。

今日は月曜日、新しい1週間の始まりです。週末はもう11月ですね。なんだかんだと忙しい11月になりそうな感じです。五十肩もひどくなる一方で、難しい仕事の悩みも尽きず、モヤモヤした朝ですが、そんなもん考え方ひとつだ!と割り切って、気合い入れて頑張っていきますよー。

 

 

もう随分と前のことになりますが、新卒が入社することとなり新人が3人に

なるタイミングがありました。(現在は退社した者・産休して復職した者と出

入りがあり状況は変わっています。)

そこで各自が練習をする場所、自分の道具を手入れして整理整頓する場所が必

になってきました。

 

 

倉庫とは別の場所に?などと、どうしようかと悩んだ結果、倉庫を思い切って

改造してそれぞれのレベルに応じた練習が出来るようにしてみました。

とても狭いので大変ではありますが、成長を求める者に成長できる環境を与え

る。そんな思いでした。

 

 

実際の現在はどうかというと、残念なことに各自のブースは道具で溢れており

練習は出来ていないのが現実です。

練習をしない者に原因を求めても、早朝から現場の準備をして、必死で現場を

こなして帰ってきて、その隙間をぬって練習はなかなか続かないもの。

 

 

ただ今までの経験則から練習を続けた者としていない者との差は歴然です。

あとは本人が自分の将来をどう描いていくか、そして会社がもっと取り組める

環境を与えてやれるかです。至らない部分を改めて諦めずに取り組みは続けて

いかないといけないなぁ。

 

土蔵再生・土塀の修復や古民家再生など奈良らしい風景や文化を守る

伝統的な左官工事を未来へ継承する井上左官工業株式会社

おはようございます!

随分とご無沙汰してしまいましたが、ブログを再開したいと思います。

あまりにも久しぶりでやり方が分からず難儀してます(汗)。

振り返ると昨年2024年の2月以来のようです。毎日頑張ってUPしていた頃と

比べ、自分も環境も色んな事が変わってきました。

 

 

ブログをUP出来ていない時期も左官への情熱は変わっていないつもりでは

ありましたが、体調面やメンタル面で良い時、良くない時と波もありました。

Instagramへの投稿にシフトする時期との考えもあり、両立が難しい忙しさも

あって、続けてきたブログをどうしたものかと考え続けていました。

 

 

この先のブログはInstagramを追いかける形でボチボチとUPしていきたいと

思っています。当初の懸念通りInstagramは美しい写真が主体となるため、説

明が足りず、誤解やイメージ先行の状況になりつつあります。

そんな部分をブログで少し詳しく紹介することで、等身大の井上左官工業を

見てもらえるのではないかと思います。

 

 

毎日ではなく月に2回程度でInstagramに追いつかないペースにしようと思っ

ています。少しでも左官への理解が広がり、新しい出会いや目指す将来へつ

ながることを願って頑張りますー。

 

 

今回の写真は癒しを求めて(笑)熊本を一人旅した時のものです。美しい大

自然見ると、そのなかにあるべき建築というものを考えさせられます。そん

なことも書いていきたいなぁ。今後ともよろしくお願いいたします。

 

土蔵・土塀の修復、古民家再生など奈良らしい文化・風景を未来へ残して

いく井上左官工業株式会社

 

おはようございます。SNS発信と内容が被ってしまいますが、Instagramでは詳しくはご紹介できないので、ブログでも書いていきたいと思います。しまうまプリントというフォトブックをつくれる所で、かきりしんのカタログ冊子を作りました。自分でいうのもなんですが、施工写真やかきりしんの持つ価値観を記載した、渾身の48ページです(笑)。

 

 

興味のある方には郵送させて頂きますので、お気軽にご連絡下さいませ。左官塗り壁の家を増やして「左官の未来を明るくする」取り組みの一環です。

メール info@isakan.jp までご遠慮なく。

忙しい最中に、こうして現場を振り返り、工法や素材のことを考える時間も大切だと思います。

 

 

町場左官(住宅や小規模店舗などをする左官屋さん)の井上左官工業は、野丁場左官(ビルやマンションなど大型建築の左官屋さん)とは異なり、住宅建築における左官壁の採用が生命線と言えます。多くのハウスメーカーから左官仕事が無くなり、省力化・工場生産化していく社会の流れのなかで、風前の灯火のような町場左官の未来です。

 

 

しんどいし、汚れるし、リスクも高いし、ビッグマネーなんてあり得ないし。と働き手不足と重なって次世代の育成が厳しくなっています。でも、大切なこと、伝えていきたい事、守りたい事は変わりなく、それらのことは多くの方が共感してもらえることでもあり、少なからずこれからも残っていくものでもあります。ただ残念なことに、左官が行ってきたすべての技術を全て遺していくというのは、すでにほぼ不可能になっています。

 

 

時代の変化や技術の進歩に伴い、左官でしか出来なかったことが、それ以外の選択肢もある時代になり、コストも結果も良いのなら、それは時代の流れであり、逆らい抗うものでもないのだろうと思います。

ただ、日本の住宅の外壁において、人と自然に優しく、長持ちで、継ぎ目なく、年月を経ても美しく、そして日本らしい風景を損ねない左官による壁。これはこれからも失われてはいかない。

 

 

それは私の勝手な希望的な観測で終わらないように、出来る範囲で手を打っていく。たかが冊子で話がでっかくなってしまいましたが、お希望される方あまり期待値を高くされないようにお願い致します(汗)。

 

・・・井上左官工業では、土蔵・土塀の修復再生を積極的に推奨しています。
また聚楽壁や本漆喰など、伝統左官工法の継承にも取り組み、昔からある風景、
日本らしい住まいを大切にしていきます・・・http://www.isakan.jp/