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晴れ時々ジャズ

日々の雑感とともに、フランスを中心に最新の欧州ジャズについて書いています。

音楽を聴いている時、私がつい注目して耳で追ってしまう楽器はベースとドラムです。理由は自分でもよく分からないのですが、この嗜好は洋楽を聴き始めた中学1年生の頃にはすでにそうであったか、遅くとも高校1年生の頃からではないかと記憶しています。
現在、私が一番好きなジャズドラマーは、フランスのヴェテラン、ANDRE CECCARELLIです。いや、訂正。ジャズミュージシャンのなかで一番好き。いんや、そんなもんとちゃいます!ありとあらゆるジャンルのミュージシャンのなかで一番好きなのがANDRE CECCARELLIで、私は今、この人に夢中といってもいい。歳も歳なので私の音楽鑑賞暦ははっきり言って長いですが、かつて、これほどまでに私を夢中にさせたミュージシャンは一人もいませんでした。
私がこの章で最も申し上げたいことは何かといいますと、それは、
たとえ何らかの理由で同じように器楽ジャズを聴いていたとしても、ANDRE CECCARELLIの存在を知ることがなかったなら、私の音楽人生はこれほどまでに豊かでなかったであろうと確信をもって断言する!
ということです。
実は、現在のように本格的に器楽ジャズを聴き始めるまでは、けっこう長いことジャズヴォーカルを中心に聴いていました。ここ数年で私が歌物にある程度の見切りをつけ(完全に聴くのをやめた訳ではありません)、欧州ジャズの新盤を中心に器楽ジャズを熱心に聴くようになった最大の要因は、ANDRE CECCARELLIというドラマーの素晴らしさを知ったことです。
これまで入手可能なリーダー作はもちろん、彼が参加しているアルバムで入手可能なものはほとんど全て聴いてきました。そうやって彼の演奏を聴けば聴くほど、彼を取り巻くミュージシャン達を知れば知るほど、ANDRE CECCARELLIのドラマーとしての素晴らしさと凄さを思い知ることになり、その演奏の魅力(魔力?)にとりつかれてしまったのです。またそれと同時に、必然的に、いつのまにやら懐深いフランスジャズ(オラシオさんが仰るところの“底なし沼”)にはまり込んでしまい、ふと気づいた時にはすでに手遅れで、ちょっとやそっとのことでは抜け出せなくなってしまっていました。(続く)

最近ジャズの記事を書いておりません。申し訳ありませんが、注文中の新譜が届くまで新盤紹介はお預けです。

また、テーマだけ設けておきながら記事にしないでほったらかし状態のANDRE CECCARELLIの記事について、どのようなアプローチにしようかと只今思案中です。ANDRE CECCARELLIは、バイオグラフィーなど情報収集のほとんどをフランス語のサイトに頼らざるを得ないということもあり、少々難儀しております。あ~、フランス語、もっと真面目に勉強しといたらよかった(T_T)

REMI VIGNOLOについても「その1」を書いただけで続きが保留状態になっています。REMI VIGNOLOもANDRE CECCARELLIと同様の理由で情報収集が厄介。この2人にはホームページも無いしなぁ...。が、なんとか頑張って記事にいたします!
わざわざこんなことを書いたのも、のんびりやのわが身に鞭打って、否が応でもやり残したことを片付けさせるため。これで自らを追い込んだ状態になった(はずです)。

今日は息子(中2)の友達が1人泊まりに来ています。あと2人来るはずだったのですが、まだ来ないところをみると親から許可が下りなかった模様。

さっきはオーディオルームでかわいく麦茶飲みながら「ザ・デイ・アフター・トゥモロウ」のDVDを見ていました。今は自室で漫画を読んでいるようですが、さきほど息子が生意気にもパソコンを貸してくれと要求しにきました(笑)
私も高校3年生のとき、クラスメートの家へ泊まりに行ったことが一度だけあります。私の父親は厳しい人で、外泊など許してもらえるはずもなかったのですが、ちょうど運良くその日は父親が東京出張で留守だったのですね。 あのときは仲良しの女の子ばっかり8人ほどで夕食を作って食べ(すき焼きだったような気がする)、遅くまでおしゃべりしたりふざけたりしてめちゃめちゃ楽しかったな!箸が転げても笑える年代の懐かしいあの頃、まさに青春真っ盛りやったなぁ(遠い目...)。


  名前:ちー太
  性別:♀
  年齢:5歳(人間の年齢に換算すると38歳の熟女)
  毛色:きじ猫のサバトラ(グレー)
  目の色:マスカット・グリーン
  肉球の色:黒
  特技:獲物を狩ること。これまでに、モグラ、ウグイス(後に釈放)、セミ、トカゲ、カナヘビ、カマキリを捕まえた。
  性格:気が強いが喧嘩は弱い。甘え上手。
  好物:煮干、刺身の残りをボイルしたもの。
  嫌いなもの:シャワー(ニャンニャン鳴いて助けを求める)
  ボーイフレンド:ウシ君(白黒のブチ)、白君(白)、茶君(茶色のトラ、美形)
  宿敵:白ねこブー(喧嘩して負傷し、獣医さんへ行ったこともある)
  家族:お父さん、お母さん、双子のお姉ちゃん、お兄ちゃん。

私、ちー太と申します。アーティチョークさんの妹、Sさん(いまでは私のお母さん)の家族と暮らしています。まだ幼い頃、お母さんも兄弟姉妹も犬だか猿だかにやられてしまい、私だけが生き残ってニャーニャー鳴いているところをS家のお父さんが家へ連れて帰ってくれたんですって。私はまだ幼かったので、そのときのことははっきりと覚えていません。
S家のなかで一番仲良しなのがお姉ちゃんのYちゃん。Yちゃんの足にすり寄って甘えるのが好き。苦手なのはお父さん。命の恩人なのですが、私の嫌いなシャワーがお父さんの役目だから(^_^;)
あれから5年、私はS家の一員としてみんなに可愛がられてとっても幸せに暮らしています。
今日はお母さんのお姉さん、アーティチョークさんが久し振りにS家へ遊びに来てくれました。私に猫缶やカツオのジャーキーなどのお土産をくださったのでとても嬉しかったのですが、私のことを追いかけまわして撮影するので、ちょっとうんざりしてしまいましたわ。それに久し振りにお会いしたというのにアーティチョークさんたら開口一番、「ちー太、太ったんとちゃう?」ですって!ん、もう失礼しちゃうわね(`×´)
いかがかしら、私のポートレイト。綺麗に撮れていまして?
11月12日、大阪のフェスティバルホールで行われるシャルル・デュトワ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏の『ロメオとジュリエット』と『春の祭典』です。チケットも届きました!あとは何事も起こらず、無事に公演へ行けることを祈るばかりです。アーメン...。
この公演のお目当てはストラヴィンスキーの『春の祭典』です。クラシックのコンサートは何度か経験があるものの、『春の祭典』は今度が初めてなんですね。実はこれが聴くに値する公演なのかどうかが私には判断がつかず迷っていたのですが、ジャズ&クラシック・レコメンド のオーナーであるjazzclubさんの一言「私が大阪在住ならぜったい行きます!」で行くことに決めました。jazzclubさん、クラシック音痴の私に貴重なアドヴァイスをくださってありがとうございます。
jazzclubさんたらね、「『ロメオとジュリエット』も壮絶な演奏になると思うので、特に「タイボルトの死」では失神するかもしれませんよ。」って仰るんですよー(笑)なんも知らん私は、ええっ!『ロメオとジュリエット』ってそんなに凄いん?失神してしもたら肝心の『春の祭典』聴き損ねてしまうやん!と、急遽『ロメオとジュリエット』のCDも購入。これ(もなかなか素晴らしい作品ですね)聴いてちょっとは免疫出来たんとちゃいますか(笑)
いつものことながらコンサートへ行くっちゅうことはなんやしらん、わくわくするもんですが、テンション上がって調子よう浮かれてる関西のおばはんほど始末に負えんもんはない云々...という声がどこからともなく聞こえてくるようなこないような(^▽^;)
ATLE NYMO(1977~)とFRODE NYMO(1975~)の兄弟に、OLE MORTEN VAGAN(1979~)、HAKON MJASET JOHANSEN(1975~)というノルウェイの若手勢によるカルテットが、2002年8月6日のオスロ・ジャズフェスティヴァルで、ヴェテランのアメリカ人ピアニストROGER KELLAWAY(1939~)をゲストに迎えて演奏したライヴを収録したアルバムです。NYMO兄弟はDAVE LIEBMANに師事したんだそうです。また、ATLE NYMO、OLE MORTEN VAGAN、HAKON MJASET JOHANSENの3人はMOTIFという2管クインテットでアルバムも出していて、人気も実力もあるようです。
本作つかみの曲はHAL GALPER作曲のTRIPLE PLAY。これはアルバム全編を通じていえることなのですが、聴いたとたん、NYMO兄弟のテナーとアルトの息の合ったアンサンブルが素晴らしく、音も綺麗だなぁと感じました。兄弟のソロがともにけっこうエエ感じで聴かせてくれます!
JOE HENDERSON作曲のINNER URGEでは、もしかしてリズム陣がテナーソロを煽ってます?てな具合で盛り上がっておりますよー。特にこの益荒男(いまや死語?)的ベースの骨太な響きはどうですか!こんなん聴いてしもたら、ほんまにもうたまりまへんで、奥さん。
BRANFORD MARSALIS作曲のCAIN & ABELは、16分以上の長尺ながら各人のソロがなかなかの熱演で盛り上がって聴き応えがあります。
SONNY ROLLINS作曲のOLEOでは、やはりATLE NYMOのテナーソロがよろしいわ~。
ゲストのROGER KELLAWAYは1曲だけピアノソロでスタンダードのMY ONE AND ONLY LOVEを演奏。装飾音てんこ盛りでサーヴィス精神満点の弾きまくりピアノを聴かせてくれます。この人、フロントに対して少々けったいな不協和音の曲者的バッキングをすることがあって、あれれ?と思わせたりしますが、概ねはヴェテランらしい余裕を感じるご機嫌なパフォーマンスを展開しています。
このほかCHICK COREA作曲のWINDOWSとKELLAWAYのオリジナルSALLY'S CHILDを加え、全7曲を演奏しています。
この人達全員、名前を聴くのも初めてなのですが、試聴の上購入してみました。ここで演奏されているのはオーソドックスで分かりやす~いジャズです。ライヴなので拍手やら指笛ピーピーも聞こえてきて楽しげな雰囲気。各楽器の音がバランス良く聴こえて録音も良好です。
ただなんとなく思ってしまうのは、NYMO兄弟の優等生的なところが私としてはちと物足りないですかねぇ。演奏が上手いので退屈しないし、その点に文句はないのですが、なんだか素直すぎてむしろ爽やかに聴こえてしまうところなんかがねー。あんたら若いんやから、もっともっと暴れまくってもええのんちゃうん。みたいなことをつい思てしまうんですが、それこそ余計なお世話っちゅうもんですな(^▽^;)
■ATLE NYMO FRODE NYMO QUARTET / INNER URGE (Taurus TRCD 844)
ATLE NYMO (ts)
FRODE NYMO (as)
ROGER KELLAWAY (p)
OLE MORTEN VAGAN (b)
HAKON MJASET JOHANSEN (ds)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
LAURENT COQは1970年2月22日、フランス、マルセイユの生まれ。これまでに4枚のリーダー作をリリースしていずれも高い評価を得ているようで、4本の映画でスコアも書いています。
本作は、ベースにREUBEN ROGERS(1974年11月15日生まれ)、ドラムスにOTIS BROWN Ⅲ(詳細は不明ですが同年代のようです)というアメリカ勢を起用した初のピアノトリオ作品。10曲のうち6曲がLAURENT COQのオリジナルで、綺麗なメロディを生かしつつ、変拍子やテンポチェンジを多用したユニークな曲を書いています。
オリジナル以外では、CLAUDE NOUGAROとCHRISTIAN CHEVALLIER作曲の美しいメロディが印象的なTOULOUSE、BRANFORD MARSALIS作曲の瞑想的な雰囲気をもつA THOUSAND AUTUMNS、MARK TURNER作曲のハードバップを基調に変拍子を組み込んでメチャかっこ良くスウィングするBARCELONAなどを取り上げていて、いずれも素晴らしい演奏を聴かせています。
オリジナルのうち出色の出来でアルバムのハイライトでもあるタイトル曲のSPINNIN'は、変拍子を多用し、テンポがめまぐるしく変わる複雑で変化に富んだ少々シリアスな楽曲をポリリズミックな演奏に仕立てていて見事です。難曲を力まず余裕で演奏してさらりと聴かせ、聴き手をぐんぐんと引き込んでしまいます。変幻自在なベースとドラムスも八面六臂の大活躍。三者の呼吸がぴったりと合っていて、三位一体という言葉がぴったりのピアノトリオの醍醐味が堪能できます。
SOUTH FERRYは綺麗なメロディを生かし、変拍子を間に挟みつつ、ゆったりしたワルツと軽快な4ビートが交互に現れてスウィングする面白い曲で、中間部分の盛り上がりもなかなかのかっこ良さ。
シリアスでアップテンポの7/8拍子とアルバム一曲目CLAUDE SAITのメロディアスでスローな4/4拍子が交互に現れるTHE CROWD PLEASERも聴き応えのある面白い曲。
LAURENT COQは以前から気になる存在だったにもかかわらず、前作のLIKE A TREE IN THE CITYは買いそびれたままで、アルバムを聴くのは今回が初めてでした。本作のそれぞれの曲はとてもユニークですが、LAURENT COQはエキサイティングして独りよがりに陥ることはなく、むしろ品があってリラックスした雰囲気さえ感じるほど。それでいてこういった面白~い曲づくりなもんですから、のほほんとは聴いていられず、ついついのめり込んで聴いてしまいます。また、OTIS BROWN Ⅲという人は名前さえも聞いたことがないドラマーなのですが、あらゆるリズムにおいてアイデアが豊富なサウンド作りをしているうえに綺麗な音を出しているので、名前覚えとこっ!と思ったしだいです。ベースのREUBEN ROGERSは派手さはないものの堅実なサポート。1曲でアルコをちょびっとだけ披露してくれているのですが、これがなかなか良かった。もっともっとぎょうさんアルコで弾いてほしかったな~!
御用とお急ぎでないかたはLAURENT COQの↓ホームページへどうぞ。
                 http://www.laurentcoq.com/
■LAURENT COQ TRIO / SPINNIN' (Cistal Records CR 112)
LAURENT COQ (p)
REUBEN ROGERS (b)
OTIS BROWN Ⅲ (ds)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)

BOWWOW TRIO


■BOWWOW TRIO / LIVE AT WAGGING TAIL'S

シュナウザー・斉藤 (p)

ビーグル・横田 (b)

ダルメシアン・大杉 (ds)

入手先:アーティチョークのリスニングルーム

ニューヨークはマンハッタンの“しっぽ振り振り亭”で行われたわんわんトリオのライヴを収録した自主制作盤。

パーソネルは、1オクターブの鍵盤しかないグランドピアノで超絶技巧の限りを尽くし、トンがったフレーズを連発するシュナウザー・斉藤。

弦が1本しかないウッドベースなのに正確なピッチ、変幻自在のベースライン、優美なアルコで聴衆のため息を誘うビーグル・横田。

フロアタム1個だけで華麗なオクトパスドラミングを繰り広げ、キメキメのオカズを入れてはピアノを煽りまくるダルメシアン・大杉。

この日の演奏曲目はスタンダードの「ス・わんダフル」、「マイ・わん・アンド・オンリー・ラヴ」、「わん・フィンガー・スナップ」と3匹持ち寄りのオリジナル曲。“しっぽ振り振り亭”ではいつものことだが、真夜中を過ぎてさらに大盛り上がりとなり白熱のライヴは夜明けまで続いたのであった。

「アホなことばっかりして遊んでる場合やおまへんで、アーティチョークはん!生き物ネタはちょびっとでええさかい、欧州ジャズの新盤紹介のほう、早よたのむでぇ。」

はいはい。次は↓コレです。

■LAURENT COQ TRIO / SPINNIN'

もうちょっと待っててね。

ヤモリ


二ホンヤモリは民家の外側にいて、灯火に集まる蛾や昆虫を食べてくれます。我が家の玄関に3匹、裏口には1匹を確認済み。これまでにも何度か撮影を試みたのですが、すぐに逃げてしまうのでなかなか良い絵が撮れませんでした。若くて小さい個体ほど用心深く逃げ足も速いんです。
ようやく今回まともな撮影に成功したのはその中でも一番大きな個体です。尾が途中で切れているのは自切(注)によるものと思われますが、猫かなにかに襲われたことがあるのでしょう。
夜、帰宅したときなどに玄関でヤモリを見かけると、妙に嬉しくなってニコニコしてしまう私って、やはり変?ヤモリ見たさに、というか、ヤモリの一番可愛いポートレイトをゲットしたいがために、何べんも玄関の外へ出てみたりする私です。
モミジのような手足とつぶらな瞳がチャームポイント。あなたのお家にも可愛いヤモリがいるかもしれませんね。もし見かけたら、そっとしておいてあげてください。ヤモリが家にいるあいだはその家には悪いことが起きないということですよ。
(注)敵に襲われたときに自分の尾を切り、切れた尾の激しい動きに敵が気をとられている隙に逃げるというトカゲの仲間が自分の身を守る為に取る行動のこと。
DAG ARNESEN(1950~)をリーダーとする、TERJE GEWELT(1960~)、PAL THOWSEN(1955~)とのトリオ(いずれもノルウェイ出身)。DAG ARNESENのリーダー作としてはMOVIN'(Taurus)以来10年振りということになるようです。
実は正直なところ、このアルバムを最初に聴いた時は、アップテンポの曲でドラムが張り切る傾向があることから、それが耳についてうるさく感じられるので、いまひとつ演奏にのめりこめず、このアルバムをさほど好きになれませんでした。そこで、テンポがミディアム以下の曲だけを選曲して聴いてみたところ、やはりこの盤はメロディの綺麗な音数の少ないミディアム~スローテンポの曲のほうがええやんか~♪ということになりました。とはいえ、PAL THOWSENは客観的に見ても充分に優れた演奏をしていると思うので、これはたんにTHOWSENが私好みの演奏をしないドラマーだからという個人的な理由によるものです。
ミディアム~スローテンポの曲のうち最も気に入ったのが猫にちなんだ2曲。スローバラードのSTRIPENは夫婦で猫好き(たくさん飼っているそうです)なARNESENの愛猫の名前だそうで、英語でTABBY(トラ猫)の意味。日本語だとシマシマちゃんですかね。ピアノの端正で繊細なタッチが印象的で、STRIPENのしなやかで気品のある身のこなしや優雅で愛らしいしぐさが目に浮かびます。GEWELTの歌心を感じるベースソロがまた素晴らしいです。
猫にちなんだもう1曲はアルバムのラストを飾るピアノソロ、TIL JENS。こちらは愛猫JENSと悲しいお別れをして帰宅後に作曲したということなんだそうでが、センチメンタリズムに陥ることなく、静かに、優しく、感情を抑制してシンプルに表現していて悲壮感はありません。落ち着いた雰囲気を持った、心が安らかになる美しい曲です。
叙情的で端正なメロディラインが印象的な曲が多いこのアルバムのなかで、ちょっと変わっているのがMADAM FELLEという実在の人物の名前をタイトルにした軽快なテンポの曲。フォークロア調で明るくて、このアルバムには珍しく少々コミカルなところも感じられます。ここではドラムが奥行きを感じさせる切れ味鋭い演奏をしており、溌剌として息の合ったアンサンブルが爽快感にあふれています。
DAG ARNESENはテクニックで聴かせるタイプのピアニストではない(と思う)のでアルバム全体に派手さはないものの、綺麗なメロディを生かした良い曲を書いていますし、三者の演奏もよくまとまっていると思います。特筆すべきはやはりGEWELTのベース。豊かによく伸びて響きが大変に美しいので感心してしまいました。
御用とお急ぎでないかたは↓MICのページで最新のノルウェイジャズを試聴してみてください。
■DAG ARNESEN / TIME ENOUGH (Taurus TRCD 845)
DAG ARNESEN (p)
TERJE GEWELT (b)
PAL THOWSEN (ds)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)