ほのぼのりんご日和。 -2ページ目

ほのぼのりんご日和。

他愛もない日常の戯言。



どうもー、空獅子ですヾ(*´∀`*)ノ


僕、昨日夜中に掃除をしたんです!お部屋の!


いつもは、見せられないほど汚いけど、今日は見せられるほどには


なったので、おみせします!!


ご覧下さい!この汚なさ!掃除してもこれ!!


ほのぼのりんご日和。 片付けた。


ほのぼのりんご日和。 ゴミ箱を移動した。

ほのぼのりんご日和。 変わらないorz

ほのぼのりんご日和。 これ、今年の課題wwww


汚す\(^o^)/オワタ


あんまり、変わらないワロタ(・∀・)




んじゃ、また( ´ ▽ ` )ノ



どうも~ヽ(*´∀`)ノ


空獅子ですよ!


お久しぶりですね!


最近、僕が何をしていたかというと、うん。


近くにいた人はお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが!!


腐女子への道を極めておりました( ´艸`)


もうね、ごく最近まで、BLが見れない見れない(ヾノ・∀・`)


絶対見れないと思ってたんですよ


だって、気持ち悪くてねー、うん


見たら吐いちゃうそうになるんだもん(・∀・)



けど、なんと、なんの運命だろうか!


学校の図書館に【NO.6】と言う本を見つけて克服できたヾ(*´∀`*)ノ


あさのあつこさんの本ですか、本家の小説からBL!!


最強です♥最高です♥


しかも、アニメでは私めが大好きな【梶裕貴】くん!


紫苑くん役を梶くんが・・・・・(//∇//)


やばい、これはやばい////


実際やばかったですけどね←


ネズミくんはかっこいいし!紫苑くんは可愛いし!


アニメでもちゃんとキスしてくれて嬉しかったです!


しかも、僕がハマったのはつい最近でアニメなんか去年放送


されたやつだったのですが、なんたる運命・・・


今年の11月22日【いい夫婦の日】に発売されたようです。


なんですか!いい夫婦の日発売って!


スタッフの陰謀か何かか!空気読みすぎてワロタ(゚∀゚)


はぁ、もう僕は、この二人がいてくれれば何もいらないです。


そんくらい好きすぎて死にそうです。


PCのデスクトップは二人ですよ。


抱き合ってます、微笑んでいます。


ただ、パパに見られた時は気まづかったけどね。


まぁ、パパも(また、娘のネジが外れたか)と思っただけだと思う。


はぁ、とりあえず、二人は神ですよ。


最高、最高、マジ神(*´ω`*)


さてさて、今回はこの辺でノシ


ばいにゃら( ´ ▽ ` )ノ





今日、ぬこを見つけたよ。


子猫だよ、どうだい。


かわゆいなぁ・・・。


日向ぼっこかぬ。



ほのぼのりんご日和。

ほのぼのりんご日和。

ほのぼのりんご日和。


可愛いなぁ・・・、癒されるね。



お買い物ぉおおおおおおおおおおおおおおお!



って、ほどのものでもないが、行ってきました。

何を買ったのかというと。うん、まぁ。

雑誌と漫画だよ・・・。うん。


ほのぼのりんご日和。  

KERA!! いいですねー、ケラッコですよぉ。

かっこいいです!とても!とっても!



ほのぼのりんご日和。
ヒミツのアイちゃん!!

ああああああああああああああああああああああああああああああ

いいですね!!いいですよね!!好きなんです!!

アイちゃんの髪型にしたいです。似合うかどうかは別で!!ww

でもねー、これねー、8巻まで発売されてるんだよ。

あー、めんどうくさい・・・orz

長いと買うのがめんどうになるのですよ。

頑張って集める!!!!



んじゃあねノシ

8年後・・・・・

ピリピリピリピリピリ・・・・・

「あwはぁ~い」

洗濯物を干していた私は、リビングへ急いだ。

「ちょっと・・・・、星空(せいか)ごめん。貸して?」

「あい」

まだ煩く鳴るケータイを手に取った。

「はい?あっ。お父さん?うん、今日?みんなで?うん。大丈夫!・・・・あっ。でもちょっと遅くなるかも。え?あぁ~。違う違う、ちょっとねぇ~。・・・・うんうん。分かった。7:30ね。OK!じゃあね。」

私は電話を切り、星空に渡した。

あれから、8年が経って私たちは大きく成長した。

20歳になった年に、私と星那は結婚した。

お父さんも御母さんも叔母さんもすんなりOKしてくれた。

そして・・・。私たちには、今日で3歳になる子供がいる。

名前は星空。もう言葉もちょくちょく話せるようになって、もうそろそろ幼稚園にいけるかも・・・。

でも。一つ、星空が大きくなったら心配なこと・・・。

それは今日10月2日・・・。

今日はとっても大切な日。それも、2つの意味を持つ。

それは・・・・、今日が星空の誕生日だって言うこと。

それと・・・・今日が桃の命日だって言うこと。

さっきの電話はお父さんから、星空の誕生日を一緒に祝おうっていう電話だった。

今日はあの悲劇の日だなんてお父さんは知らないから・・・。

私たちはあの日から、この日は絶対にお墓参りに行こうと約束した。

絶対に桃を忘れないために。

「ただいまぁ~」

そうこうしていると星那が帰って来た。

「おかえりぃ~。今日はお父さんたちと星空の誕生日お祝いするってさ~」

私服に着替える星那に私は言った。

「へぇ~。親父となんて珍しいな。でも、その前に墓参り・・・。」

物珍しそうな顔をして、言った。

「さてっと、行くか・・・・。」

桃のお墓に向かう途中、車内でふと星那がこんなことを口にした。

「あのさ、時々思うんだけどさ、星空って桃にしてない?」

私のひざの上に座っている星空をちらっと見つめながら私は言った。

「たしかに・・・。いつも笑ってるところとか、ふいんきがどことなく似てる。」

「だろ!?もしかしたら桃の生まれ変わりとか?」

そう言いながらケラケラ笑っていると、ふとお花の香りがした。

どこか懐かしくてどこか切なくなるこの香り・・・。

桃の匂いだ。

でもなんで今?

そう思ったときだった、反対車線の歩道に桃が立っているような気がした。

「おい?夏空?着いたぞぉ~。」

ぼぉーっとしていたのか気がつくと駐車場にいた。

「あっうん。」

桃・・・。またこの日が来たね。

私はこの日を忘れたことなんてない。

桃が居たから今の私が居て星空が居るんだよ。

ありがとう。

「おじゃましまぁ~す!」

「ああ!やっと来てくれたのね。ささ座って!準備してあるから。」

台所から出てきた御母さんはそう言ってくれた。

「すみません。ありがとうございます!」

私たちはリビングのお父さんのところまで行った。

「おお。お帰り。っとハッピーバースディ星空!」

そう言ってお父さんが出したのはとても大きな箱だった。

「ちょっと!それは大目玉なんだからまだ後で出すんだったでしょ!?」

と慌てて御母さんが出てきた。

ねぇ。お母さん・・・・。

見てる?

私は、もうお母さんになったんだよ。

早いよね・・・時が流れるのは・・・。

お母さんが居なくなって、8年も過ぎたんだよ。

でもね、私は今寂しくないよ。

だって、世界で一番大切な人が私の隣にいるんだもの・・・。

それでね。私も考えた。

小さい頃の私が探していた答え。

私はこれまでいろいろな人に出会ってきた。

その中で私は必死に考えたの。

星那の答えが‘人と人を繋げるように’って言うのなら私にも私の答えがあるの・・・。

空はきっとね・・・。

人が届けられなかった大切な宝物を全員に届けるために大きくなったんだよ。

私はそう思う。

だって私が空に大切な大切な宝物を貰ったから。

そしてこれからも、私たちはまだ成長し続ける。

親として、人として・・・・そしてなにより大切な人を守るために・・・。

でもこれだけは絶対に忘れないでいよう。

私の隣にはいつも星那という、大切な人がいるということを・・・。

「おはよう!」

あの日から2週間が経って私たちは元の仲を取り戻した。

この友情は本物・・・。

「あっ!夏空ぁ~。おはよう!」

いつものようにとても明るいクラス。

楽しい空間。

私はここが一番好きだよっ。

「おはよ。」

私が席についたとき、星那が教室に入ってきた。

「星那っ。おはよう!」

結局のところ私たちは付き合っている。

そして・・・・

「桃!桃!」

星那が教室を離れたときだった。私は桃を呼び出した。

「どうしたの?相談?」

にっこり微笑む桃はまさに天使!

「あのねあのね!今度の日曜日星那と映画見に行くんだけどね、服・・・何着て行こうかなって桃!一緒に洋服買いに行かない?」

手を合わせて桃にお願いする仕草。

「う~ん・・・。いいよっ!せっかくだしあたしもなんか買おうっと!」

「やった!ありがとう!」

何がいいかなぁ~。やっぱり可愛い服がいいよねっ!

そう思いながら、考えこんでいると星那が入ってきた。

「何話てんの?」

「ななななななっ!なんでもないっ!」

二人して大慌てですごく不自然だよ・・・。

我なら恥ずかしい。

「じゃあ放課後ねっ。」

こっそり耳打ち。

「星那っ!今日は先帰ってていいよ!」

帰ろうとしている星那に私は言った。

「桃となんかあるんだろ~。なんかあったら電話しろよっ!」

「うんっ!」

やっぱり星那は優しいな・・。

「桃~。行こうかぁ~」

こうして私たちは学校を出た。

「ねぇ~。どれが似合う?」

桃のオススメでこの前で出来たばかりのお店に入った。

「えぇ~。う~ん・・・。このワンピとかは?かわいいじゃん?ウサ耳カチューシャつけて・・・・っと可愛い!」

そう言って桃が選んでくれた服は今まで着たどんな服より可愛くて私に似合っていた。

「おおおおぉ!可愛い!さすがっ!桃。ありがとう。私コレにするね~」

試着室を出てレジへ行った。

「5000円になりまぁ~す。」

「ありがとうございましたぁ~」

5000円とはなかなかお手ごろな価格だ。

桃にしては意外・・・。

「ねぇ。夏空カチューシャピンクだったよね?」

急に聞かれてコクリと頷くことしか出来なかった。

「じゃああたしは、赤にしようかなぁ~。」

とうれしそうに桃は赤のカチューシャを取った。

「あぁ!おそろだねっ!」

そう言いながら私も買ったばかりのカチューシャを頭に付けた。

初めて人とこんなに関わりを持った。

そこはとても温かくて居心地のいいところだった。

もっともっと早く知りたかった。

小さいことの私はお母さんが世界のすべてだった。

お母さんがいればそれでいい。

でも、お母さんのいない今そんな考えじゃ生きていけない。

でも私は人と関わることで昔の自分はどこかへ消えた。

「桃?私桃に会えてよかった。」

なんとなくそんなことを口にしてみた。

「なっ。何言ってんのよ。」

ちょっと顔を赤くしながら答える桃はとても愛らしい。

よかった。

本当に一時期はどうなるかと思ったけどね。

交差点でちょうど赤から青に変わった。

瞬発的に私は桃より一歩先に出た。

その時だった。

私の手をあちらに引こうとする桃の手と。

私を引いた後、桃が誤って道のど真ん中に転んだのも・・・・・。

すべてがスローモーションのように見えた。

ドンッ

私が地面に倒れた直後だった。

何かと何かが激しくぶつかった音がして、周りの人が騒ぎ始めた。

でも、私の横に、桃の姿はなかった・・・・。

何?何が起こったの?

あの一瞬のうちに何が起こったのか把握しきれない。

なんで私の横に桃がいないのか・・・。

あの時桃は何をしたのか・・・。

私は恐る恐る後ろを振り向いた。

「誰か!誰か救急車だ!!」

「きゃああああああああああ!」

「何だ?」

冷静に考える人、ただ叫ぶ人、写真を撮ろうとする人。

みんな、反応はさまざま・・・。

でもみんな同じなのは、桃が轢かれたことを把握している。

頭が理解してからまた数秒動けなかった。

「桃!!!!」

叫びながら桃の元へ走った。

どんなに揺らしても桃は起きてくれない。

「桃?どうしたの?こんなとこで寝てたら引かれっ・・・・」

桃は轢かれたんだ。

そのとき、やっと言葉の意味を理解して言葉を飲み込んだ。

ピーポーピーポー・・・・。

そうこうしてるとき、5分もの時間をかけて救急車がやってきた。

「この子の保護者は・・・。」

白衣を着た医者らしき人が周りを見渡した。

しんと静まり返る。

それは当たり前のことなのだ。

ここにいる誰一人桃が誰なのかさえもわかっていないのだ。

ここで桃を知っているのは私だけ。

でも私は保護者じゃない。

でも・・・・。

「はい・・・。」

私は白衣の男性に近付き説明した。

「分かりました。あなたはこの子のお友達なのですね?」

「はい。」

私は桃と一緒に救急車の中に入った。

どうしてこんなことになってしまったのか。

なぜ今日ここに来てしまったのか。

すべてをやり直したかった。

「脈拍数45、もうかなり危険な状態だ。保護者を呼べ。」

桃をずっと見ていた白衣の男性は他の人たちに言った。

桃の頭はべっとりと血が塗られていた。

ごめんね。ごめんね・・・。

桃は私を助けようとしてくれたんだ。

でもね・・・桃意味ないじゃん・・・。

桃が・・・桃が死んだら意味ないじゃん・・・。

どんなに必死に桃が私を助けてもそれじゃ意味ないよ・・・。

『はい。もしもし?』

私はどうすることもできなくて・・・結局星那に電話した。

『桃っが・・・たすっけって・・・』

星那の声を聞いたら急に怖くなった。

桃がこのまま目を覚まさなかったら・・・・どうしよう。

『どうした?』

『桃がっ私のっかっわりに轢かれちゃったの・・・・。』

泣きすぎて上手く話せない・・・。

ちゃんと伝わったのかな・・・。

『今どこ?』

桃が弾かれたってことはとても大変なことなはずなのに星那はとても穏やかだった。

『救急車の中。』

『いやwそれじゃあ分かんないからw』

『私立病院に向かってるところ。』

『分かった。今から俺も行くからな?』

『うん』

そうして数分して病院に到着した。

「星那っ!」

入り口近くに星那を発見してすぐさま駆け寄った。

「で。何があったんだ?」

私を覗き込むその目には嘘は付けないと思った。

「あのね・・・」

それからすべてを話した。

星那の答えがとても怖かった。

「そっかぁ。でもこれは事故だから。誰も悪くないさ。だからそんなに泣かないで?」

「うん。」

そうして私たちは一旦家に帰った。

でも桃のお母さんから、意識が戻ったとの電話はこないまま朝が来た。

どうしよう。

桃がこのまま・・・・・、このまま目を覚まさなかったら。

そんなことを考えていたときだった。

ピリピリピリピリ・・・・。

突然家電が鳴った。

「はい?」

『夏空ちゃん?私、桃の母親ですけど・・・。』

それは桃のお母さんからだった。

「あれ?でうしたんですか?」

『それがねっ。桃が・・・桃が奇跡的に意識を取り戻したのよ。それで桃が貴方と話がしたいって言ってたの。だから今から病院にきてくれるかしら・・・。』

桃の意識が戻った!

私はそれだけがうれしくてただ一心に病院に走った。

「桃!」

バタバタと病院の廊下を走り、桃の病室の扉を乱暴に開いた。

「あっ。夏空・・・。ここに座って?」

桃はベットから上半身を起こして座っていた。

でもその頭には包帯が巻かれていた。

「桃・・・ごめ「あたしね・・・。これでよかったと思ってる。」

桃は私の声を遮ってこう言った。

「え?」

私が聞き返すと、桃は話し始めた。

「あたしね・・・。寂しかったの。本当は・・・。ずっとずっと・・・。だから夏空が星那を取ったときはすごく悔しかった。だからあんなことしちゃったけど・・・。今はもういいの!だって今星那が一番大切だと思っているのは、あたしじゃなくて夏空・・・貴方。あたしは・・・これで本当によかったと思ってる。これでもし私が死んでしまっても。」

静かにすごく穏やかに言う桃の目には涙が光っていた。

「何言ってるの?そんなの桃じゃないよ~。元気出して?もうコレが最後みたいな言い方しないでよ・・・。」

私がそう言うと桃は言った。

「あたしさ・・・。分かるの。もうそろそろあたしは死ぬのかって。でもこんな死に方ならいいかなって。

だってあたしは、あたしが一番好きだった人の愛しい人を守れたんだもの・・・・。あたしはもういいんだ。後は貴方たちが幸せになってくれたらそれで・・・・。」

「も・・・・も?」

そう言い終わった桃は急に頭を抑えながら苦しそうに言った。

「ごめんね。もうだめかな・・・。あたし・・・頭痛いや・・・。」

「桃!?今お医者さんを・・・・「待って!いいの・・・。もういいの・・・。最後に言わせてね・・・。あたしは夏空に会えてすごく幸せだったよ・・・。だからあたしは、夏空を守ったの。だから絶対に自分を責めちゃ駄目だよ?」

そう言い終わると、静かに目を閉じた。

「桃!?もも・・・・。どうしたの!!!」

私が泣き叫んだのか桃のお母さんが来てくれた。

「夏空ちゃん!?どうした・・・・・。そう。ありがとう。」

桃のお母さんは何かを悟ったのかにっこり微笑み私にお礼を言った。

「この子・・・。夏空ちゃんに会ってからすごく毎日が楽しそうだった。それにね・・・私が夏空ちゃんに電話する前に不思議なことを言い出したの。『夏空を呼んで?二人だけで話したいことがあるの。でも話し終わったら・・・あたし死んでるかも・・・』って笑ったの。何言ってるの?って言ったらね『たとえそうだとしてもお医者さんは呼ばないで?知らないうちに死んでましたって言ってね?』って言ってた。でもそれが本当だったなんてね。 夏空ちゃん・・・。この子と仲良くしてくれてありがとう。」

そう言ってお母さんはお医者さんに桃の死を告げに病室を出て行った。

桃が・・・死んだ?

「桃ぉ~・・・。」

私はフラフラと桃の遺体まで行き、桃に触れた。

「なんで私を残して逝っちゃうの?」

初めて目から涙が落ちた。

今は泣き桃の体に一粒一粒落ちてゆく。

私は・・・また一人。

大切な人を失った・・・。

そのときだった。

「夏空っ!」

誰も来ないはずの後ろから誰かが駆け寄ってきた。

「星那・・・。」

星那はこちらに近寄ってきて、桃に触れながら行った。

「桃は・・・これでよかったのかも・・・。」

私は耳を疑った。

なんでみんな口を揃えて、こう言う。

「なん・・・で?」

そう聞くと星那はゆっくりと話した。

「だって・・・。桃は笑ってるよ?これが辛いように見える?俺には『私の人生すべてが幸せでした』って見えるけどなぁ~」

そういわれて私は初めて桃の顔を見た。

桃の顔は今まで見たこともないくらいに笑っていた。

それから桃のお葬式があって、火葬があって・・・・。

すべてが終わった。

「桃はもうこの世にはいないんだ・・・。」

ポツリと私が言うと横にいた星那は、その問題に答えた。

「そんなことねぇじゃん?」

「え?」

星那はいつかみたいに、空を見上げて言った。

「桃はきっとずっと、この空で俺たちと繋がってる!だから大丈夫!」

星那は親指を立てて、私に笑いかけた。

そうか・・・・。

大丈夫なのかな・・・・。

桃・・・私は貴方に会えてとても楽しかったです。

前と変わらない日常が私の元に帰って来た。

桃と私は大親友で、星那と私は友達で・・・。

みんなも前のように仲良くしてくれている・・・。

でも私はこんな日常に素直に‘おかえりなさい’が言えない。

本当にこれでよかったのか今でも分からないまま時が流れている・・・。

桃は今でも何を考えているのか分からない。

どうしてあの時、桃が交換条件にしたのか分かんない。

好きなのなら、話し合うくらいしようよ・・・。

星那は・・・・。

星那は・・・すごく辛そうだった・・・。

ごめんね・・・。

そうだった。・・・・・・。誰を責めるって、私が一番悪いのに・・・。

何してんだろう・・・。

あぁ。駄目だ・・・。頭まで駄目になったのかな・・・。

「いってきまぁ~す。」

あれから1週間くらいたってるけど叔母さんは帰ってこないまま・・・。

結局のところ、私は一人きりなまま大人になって行くのかな・・・。

「おは・・・・・。」

教室についたとたんに、一気にしんとした。

空気が凍りつくのを感じたときにはもう手遅れだった。

「夏空。今日ね星那お休みなんだってさ!」

桃の声はおっとりとしていて、気持ち悪いくらいだった。

「そ。そうなんだぁ~。じゃあ桃は帰りにお見舞い行かなきゃだねぇ~。」

引きつった笑顔で答える私。

「そうだねぇ~。これが終わり次第ねっ!」

くすくすと笑う桃を不審に思うのもつかの間、桃は私の髪を鷲掴みすると教卓まで連れて行く。

「はぁ~い!みなさぁ~ん。今から天音夏空さんがあたしたちに言いたいことがあるそうでぇ~す!」

桃の大きな声は教室中、全フロア中に響いた。

ざわざわと人が集まってくる中で桃は私に近付き言った。

「みんなに謝ってよ。」

桃が口にした言葉に私は絶句した。

あやまる?私が?

何を?桃の彼氏を取ったことを?

「なっにを?」

できるかぎり顔を上げて桃に聞いた。

「は?とぼけないでよねっ!」

そう言って声を切った。

「星那はね・・・小さい頃からみんなに好かれてた。やさしいしかっこいいし・・・。今もそう。みんなみんな星那のことが好きなの・・・。でもね、あたしが彼女なら許してくれるって。なのになのに・・・。あたしを押しのいて夏空は星那を取った。みんなみんな怒ってる。だから、みんなに謝って?」

そう言う桃の目は真っ暗で何も映っていなかった。

でも・・・。こんなのおかしいよ。

桃はどうかしている。

みんなに謝る?

たしかに私も悪い。でも本当にこれでいいの?

ねぇ。聞いてる?私・・。

「後10秒で謝まんなかったらどうなるか知ってるでしょ?」

くすくすと桃の声が聞こえる。

「10」

星那・・・。私は謝るべきなの?

でもここで謝ってしまえば、もう星那とは話せなくなるかも・・・。

「9」

もう一桁だ・・・。

どうする?

桃はどうして星那のことが好きなの?

「8」

星那がかっこいいから?

頭がいいから?

「7」

私には時間がない・・・。

桃が・・・星那が・・・何を考えているのか・・・もう分からない・・・。

「6」

何ももう考えられないよ・・・。

「5」

助けて?

ねぇ。私はなんて答えればいい?

「4」

桃の好きは本当の好きなの?

「3」

ただ見栄えがいいからなんて許さない・・・。

「2」

私は・・・・。私は・・・・・謝らない!

「1」

そのときだった。

ふっと頭の中に浮かんだのは、星那の笑顔だった。

『夏空っ!』

分かった!私の答え・・・。

「わっ、私は・・・。私は謝りません。」

はっきり言ってやった。

私の答え・・・。

これで間違いはない。だって私は私の中の大切なものを守ったんだもの。

「なっ。」

桃はカッとなったのか顔を赤くして、手を振り上げた。

「なっ。何よその目は・・・。」

私はもう逃げない。

大丈夫だよね?星那・・・。

「桃・・・。桃はなんで星那が好きなの?顔がかっこいいから?頭がいいから?そんなんだったら私は許さない。」

キッと桃を睨みながら桃に言った。

「何よ。じゃあ、あんたはなんだっていうのよ!あんたもどうせあたしと同じなんでしょ!?」

桃も負けじと私を睨んだ。

「私があんたと同じだって!?ばっかじゃないの?私はねこの教室の誰より、世界中の誰より星那を愛してる。だから桃のやったことを私は許さない。桃が星那のことを本当に好きだというのならこの前だって星那の辛そうな顔笑ってみてられるはずないもの!」

私は声を張って教室中に響かせた。

「うるさいっ!うるさいっ、うるさいっ!」

桃は耳を塞いで叫んだ。

「今までは星那の一番はあたしだったのに!どうしてなの!?」

怒り狂う桃に私は言った。

「桃は自分のことばかり考えすぎたんだよ。きっと。」

しんとなった教室には桃の泣き声だけが静かに響いていた。

すると、突然教室の扉が開いた。

「夏空っ!」

突然自分の名前を呼ぶ声に後ろを振り向くと星那が立っていた。

「星那?学校休むんじゃなかったの?」

「う~ん・・・。なんだろう・・・。夏空になんかあるような気がして?」

そう言いながら笑う星那を見て私はホッとしたのか涙が出た。

「夏空・・・。」

星那は優しく目を細めて言った。

「もう。終わりにしよう・・・。辛いよ。桃も辛い。俺も夏空も辛い。なっ?」

星那は桃の手をとってそう言った。

「星那・・・。ごめんね・・・。あたし・・・。なにしてたんだろう。馬鹿みたいだよね。ごめんねごめんね・・・。」

そう言いながら泣く桃は、今までのことを後悔しているように思えた。

「夏空・・・。」

そう言うと桃はスッと立ち上がり、私に近付いてきた。

「夏空・・・。ごめんね。あたし頭おかしかったよ。・・・・こんなあたしだけど「桃のやったことは許さない」

私がそう言うと桃は、また顔を歪めた。

「なぁ~んて言うと思った?そんなわけないじゃん!桃は何があっても私の一番の友達だよ!」

にっこり微笑みながら私は言った。

「あっ、ありがとう。あたしは・・・あんなにひどいことしたのにね・・・。」

そう言った後桃はもう一つ小声でつけたした。

「あなたたちにはかなわないなぁ~」

私の選択は合っていたの?

そんなの分からなくてもいいよ・・・。

私は今とっても幸せだから

世界で一番幸せ・・・。

ねぇお母さん。

私、今すごく幸せ・・・。

こんな気持ちになるのは久しぶりだよ?

ありがとう。お母さん・・・。

産んでくれてありがとう・・・。

「おはよう。」

久々に早く起きてしまった。

「ふぁ~」

背伸びをしながら欠伸を一つ。

今日の朝ごはんなんにしようかな・・・。

制服に着替えながらそんなことを考えているとリビングにある家電がなった。

「あ~。はいはいはいはい~」

ピリピリピリ・・・・-。

リビングには、ものすごい大きな音がなっていた。

「はい・・。もしもし・・。」

こんな朝早くに誰だろう。

「あっ。夏空?桃だよ。」

不審に思いながら取った電話は桃からのものだった。

「どうしたの?こんな時間に。しかも家電って。」

そう私が聞くと桃は平然と言った。

「用事があったからよ。」

と、言い終わった後、ふぅーと息を吐いて言った。

「家電にかけてきたのは普通言わなくても分かるとこでしょ。」

「え?」

そう聞き返すと桃は電話の向こうであぁ~と小さく言うと吐き捨てるように言った。

「だって普通、友達でもない人のケータイには電話しないでしょ?」

どっくん!と私の心臓は音を立てた。

どうゆうこと?

‘友達でもない人’って?

あ、たしの・・・こと・・・・?

「ねぇ~。そんなことよりさぁ~天音さんっ。今日学校来るでしょ?まぁ当たり前だよねっ!誰かにいじめられてるわけでもないし?彼氏も来てるんだし?・・・・・・・てか絶対来いよ。

あはははははと笑いながら桃は電話を切った。

何?

何をしようとしているの?

あぁ。行きたくないよ・・・。

でも今日こそ行かなくてどうするのよっ。

もうしかしたら星那について話し合おうってことなのかもしれないし・・・。

「おはよぉ。天音さんっ。」

にっこりと微笑む桃は今何を考えているの?

何も言わずに無言で席についた。

その後に来たのは、星那だった。

「おっはよぉ!」

いつもより早い登校。

星那も桃に何か言われたのかなと考えていると

「夏空?どうしたんだよ。顔怖いぞ。」

そう言いながら、いつもと変わらない様子で私の前に座った星那。

「いや・・・。なんでもないよぉ~。」

何も知らない星那には何も知られてくはない・・。

この問題は私が作ってしまったものだから・・。

だから・・・。だから星那には迷惑をかけたくない。

「おい!ホームルーム始めるぞ~」

そう考えていたとき、先生が教室に入ってきた。

キーンコーンカーンコーン・・・・・。

長かった、午前中が終わった。

「う~ん!疲れたなぁ」

そう言いながら欠伸をしていた私に星那が後ろから言った。

「なぁ。夏空。桃がお前のこと呼んでたぞ。」

「え?桃が?うん。わかった。今行く。」

桃が私を呼ぶなんて絶対なんかある。

そう。何か・・・。

例えば・・・・私たちを別れさせるとか・・・そんなんこと・・・。

ううん。

そんなことないよね?

そうだよね?

ノロノロと重い足を運び桃の席に踏みよった。

「あっ。天音さんっ。待ってたよ?まずは、ご飯でも食べようか。お腹空いたでしょ?」

そう笑顔で話す桃の裏には何が隠されているの?

何を考えているの?

「あ・・・。うん・・。」

それから私たちは朝のことなんて何もなかったかのように普通に話して普通にご飯を食べて・・・・。

「ごちそう様でした!」

桃がお弁当を食べ終わったその時だった。

「星那ぁ~!」

大声で桃は星那を呼んだ。

何?

なんなの?何が始まろうとしているの?

「桃?どうした?」

桃が叫んでちょっとしてから、星那が現れた。

「星那・・・。」

桃が突然悲しそうな顔をして言い出した。

「桃!?」

今にも泣き出しそうな桃を見て星那は慌てだした。

まぁ、普通はそうなんだけどね・・・。

「どうしてなの?なんで!?」

桃は顔を両手に当てて、泣きながらそう叫んだ。

しーんと静まり返る教室。

さっきまでの楽しいお昼休みとは一転して、とても張り詰めた空気になった。

私は、ただただ桃と星那の会話を、星那の後ろで聞いているだけだった。

「星那・・・。どうして?なんであたしじゃなくて、あんな奴選んだのよ!

そう言って桃は後ろにいる私を指差して言った。

どうすることもできずにただ私は桃を見つめた。

「何よ!人の彼氏取っておいて何?その目は!こんな姿のあたしに同情してるんでしょ!」

キッと私を睨みつける桃はまさに、猛獣。

「桃?お前は一体何がしたいんだ?夏空を、いじめて何が楽しんだ?」

星那はなだめるように桃に言った。

「星那・・・。誰が最初に星那を好きになったの!?誰でもない・・・あたしだよ!なのに・・・。なのに・・・。だから、あたしは星那を取り戻すために、夏空をいじめたの!」

星那にそう強く言い放つ桃はとても悲しそうだった。

「じゃあ桃。俺は何をすればいいんだ?」

星那も悲しそうな目で桃に言った。

だめ・・・。

直感的にそう思った。

桃がうっすらと笑みを浮かべたのが分かった。

「星那がもう一度あたしと付き合ってくれれば、もう夏空をいじめない。

それって・・・。

交換条件?

なんでそんなことをしようとするの?

桃は一体何を考えていたの?

「わ・・・・・「だめっ!」

きっと星那は‘分かった’と言おうとしたんだ・・・。

でもそんなの絶対いやだ・・・。

「夏空・・・。」

不安そうな目で星那は言った・・。

何?なんでそんな目をするの?

星那は私のことが好きなんじゃないの?

「夏空。星那が困ってるじゃない。往生際が悪いわよ!」

桃がそう言った後星那はこう言った。

「夏空・・・。俺は夏空のことが大大だぁ~い好き!だから。もうこれ以上夏空が傷つかないために俺は桃のところに行ってくる。」

私のところに近付いて星那は言った。

「私はあのくらいじゃ傷つかない!星那がいないほうがもっと辛いよ!」

目にたまった涙は少しずつ零れていく。

「俺が辛いの!最後くらいは、俺の我が儘を聞けよっ。」

星那・・・。

「もういいかしら?お別れの挨拶は!」

にっこり微笑みながら桃は言った。

「ああ。」

そう言った後、星那は私の方に向き直り、こう告げた。

「夏空。俺と別れてください。」

星那・・・この人はきちんと私のことを考えてくれてる。

だから私も貴方のためを思います。

「はい。別れましょう。」

目には涙が溜まっていても・・・私は笑顔で答えた。

「桃・・・。こんな俺だけど、付き合ってください。」

星那は私の答えを聞いた後桃のほうを向いてこう言った。

「はいっ!喜んで!」

とてもうれしそうな桃を見てここで初めて桃の気持ちが分かった気がした。

結局・・・。星那の告白は別れ話になっていまった・・・。

あぁ。神様。

私の答えは間違っていませんよね?

これでよかったのですよね?

そうきっとこれでよかったんだよ・・・。

「夏空ちゃん。ごめんねぇ~。おばちゃん今日から1ヶ月海外出張なのよ。えっと、食費と学費は、いつもの場所にあるからそこから使ってね。」

ある朝。6時に起きると叔母さんは慌しく動き回っていた。

独身の叔母さんは仕事の関係上海外に行くことが多い。

でも私が引っ越してきてからはなかったのに結局今日から1ヶ月行くらしい。

「行ってらっしゃい。」

大きな荷物をすべて玄関に運び終わった後叔母さんは私の名前を呼んだ。

「夏空ちゃん。」

玄関を出る直前になって叔母さんは、急に振り返ってふいにこんなことを言い出した。

「恋っていうのはね、一回しちゃうとすごく胸も痛いしいいことなんていないって思うかもしれない。

でもね。恋はそんなことよりもっともっと素敵なことを教えてくれるはずよ・・・・。」

にっこり微笑んでそう言うと叔母さんは大きな声で

「いってっきまぁ~す!!!!」

と言って車に乗り込んだ。

チンッ。

トースターの音がリビングに響く中私はおばさんの言葉を頭の中で再生していた。

きっと叔母さんには何もかもお見通しだったんだ。

どうすればいいの。

叔母さんから貰ったヒントはこのひとつだけ・・・。

でもこんなこと考えてる場合じゃないんだよね本当のこと言うと。

学校に行けば桃たちが・・・・。

もう誰も私と話してくれない。

なのに私のことを監視するような目でみんなが見る。

もう学校なんていらない・・・・。

行きたくないよ・・・。

そう思ったときだった。

ピリピリピリピリピリ・・・・・―。

「もしもし~」

「あっ。夏空?」

慌しくなる携帯を耳元に当てると、そこから聞こえてきたのは、いつも聞いている声だった。

「星那?どうしたの?」

いつもならメールなのにどうしたんだろう。

なんか非常事態?

「あのな。俺実は、今日から夏空の学校に転入するんだよ。」

すごく明るい声で星那が言った。

今日・・・・・から・・・・?

私は耳を疑った。

「おーい。なんだよ。うれしくないのかよ。」

星那はブーと拗ねたフリをした。

「ううん!すごくうれしい。でもなんで?」

「親父の転勤。」

「そっかぁ~」

そこで深い沈黙が訪れた。

お父さんの転勤・・・。

じゃあお父さんはこの町のどこかにいるのか・・・。

私は、あの日からお父さんには会っていない。

もう会いたくもないよ・・・。

「じゃあ。俺もう学校行くね。」

「うん」

星那の転校か・・・。

どうしよう。これじゃあ私がいじめられてるのバレちゃう。

でも今日行かないわけにはいかなし・・・。

今までは嫌でも、叔母さんに迷惑かけないように行ってはいたけど。

今日からいないわけだし・・・。

「いってきまぁ~す」

誰も居ないリビングに一人声をかけた。

「靴・・・・ない・・・。」

靴箱を開けると、そこにシューズはなかった。

今日はシューズか・・・。

こんなのいつもなこと。

今日の餌食はシューズだった。

いつもは筆箱とか、体操服とか小さなものなのに。

よりによって今日上履きなんて・・・。

購買部で売ってるかな。

上履きを靴箱に入れて、のろのろと購買部に向かって歩き出した。

「いやだぁ~。今度はシューズ?うわっ!」

擦れ違いざまにどこかのクラスの子が呟いたのが聞こえた。

こんなの慣れてるっての。

「あれ。さっきぶり。」

誰だよ。

学校で私に話しかけてくるなんて珍しい。

しかもさっきぶりって・・・。

なんのギャグ?

「はぁ?・・・・・・星っな!」

ゆっくり振向くとそこには星那がいた。

「そんなに驚くとことかよ・・・」

いやっ。普通驚くから・・。

「何?誰?あの子。カッコいいけど、夏空に話しかけるって。」

やばい。星那も大変になる。

「ちょっと屋上行かない?」

「うん。てかどこから行くの?」

私は星那を屋上に連れ出した。

クラスに近い階段を上って、屋上の扉を開けた。

「星那っ!」

扉をバンッと勢いよく閉めて私は言った。

「私は・・・、私はいじめられてる・・・。」

あぁ~!もう!はっきり言っちゃった・・・。

だめだ。

嫌われた・・・・。

「なんで?」

不思議そうに私を覗き込む星那。

「桃が・・・。多分桃が命令してる。」

ボソボソと私が言うと星那は空を見つめて言った。

「上等!!!」

「は?」

私がマヌケ面で聞き返すと。

「俺。桃と話し合うから・・・・」

そう言って、星那は私の手を握り締めた。

「そのときは、俺の告白聞いてくれる?」

にっこり微笑みながら言った。

「分かった!約束ね。」

私たちはきっと結ばれる・・・。

私はそう思っていた。

けど、そんなに簡単なことじゃなかったんだよ・・。

もっともっと、深刻なことだったんだよね。

「お、おはよう・・・・・・-」

静かな教室。

私が入ってくるといつもこうなる。

これはかれこれ二日前。

桃になんて話そうかと考えていた頃だった。

普通に教室に入ったのにみんな話すのをやめてどこかへ行ってしまう。

最初は何がなんだか分からなかった。

・・・・・・・でも。

ガチャ・・・。

私はなんとなくトイレに入った。

そして私が個室から出てきて、手を洗っているとき。

「あぁ~・・・・。どいてどいてぇ~。」

一人のクラスメイトがホースとブラシを持ってこっちに来た。

「え?」

何が起こるのか理解できない私に、その子は言った。

「え?言ってなかったっけ?今日のこの時間はトイレの掃除するから立ち入り禁止だって。てか掃除の邪魔・・・・・・・」

え。そんなこと一度も聞いてない・・・・。

「ごめんなさ・・・・・」

ビシャッ

「あぁ~ごめんごめん。そんなとこにいるからかかっちゃったじゃん。何やってんのよ。」

水でびしょびしょの制服は肌に張り付いて離れない。

「ごめんなさい。私、係りの話聞いてなかったみたい。悪いけど、先生には保健室だって伝えてて。」

そう言って私は、トイレから出た。

「人の彼氏取った奴が言う言葉かよっ!何が悪いけどよ。まぢ迷惑だっての。絶対先生にも言ってやんなぁ~い。」

「ふぅ。大変なことになっちゃった。」

まさかトイレで水をかけられるとは・・・・。

本当、人の話はしっかり聞こう・・・。

「天音~。ここか?」

そう言いながら先生は保健室に入ってきた。

「あら。天音さんなら、制服びしょびしょにしてきたわよ。何があったのかしら。」

真沙美先生に事情を説明していなかったために先生は不思議そうに首をかしげた。

「ちょっと失礼します。」

そう言って先生は私の座っているいすの向かい側に座って言った。

「天音ぇ~。制服がぬれたのなら、一言くらい先生に言って保健室に来いよ。先生心配したじゃないか。みんなに聞いたら朝は来てたって言うし。今度からは言ってから保健室に来いよ。」

あれ。何で先生に伝わってないいの?

あの子言ってくれたんじゃないの?

そう思いながらも、俯きながら

「ごめんなさい・・・」

と言った。

分かればいいんだと言いながら先生は、職員室に行った。

「それじゃあ。私も教室に戻ります。」

そう言って、保健室に出たときだった。

「?」

後ろから何やら視線を感じた。

後ろを振向いても、みんな私のことなんか見ていない。

私に何かついているのかと自分を見回していると。

「てかありえない。なんであんな奴がこの学校に居るのよ。しかも同級生ってもう最悪じゃね?人の彼氏取るとか脳みそ入ってんの?」

どこからそんなことが聞こえてきた。

まさか私じゃないよね。

だって、桃は誰にも言ってないはずだもの。

きちんと話し合いをするまでは、みんなには秘密にしておいてくれるはずだもの・・・。

だってだって・・・私たちは友達だもん・・・。


私が教室に入ってとたん、騒がしかった教室は一気に静まり返った。

「あの・・・。沙織ちゃん?」

たしかあの子は沙織ちゃんだったはず・・・。

そう思って、辺りを見回すと、沙織ちゃんは、桃たちの所に居た。

「沙織ちゃん~」

そう言って近付くと、桃と話していた友達がみんな私の前から居なくなって残ったのは桃と沙織ちゃんだけだった。

「もう。沙織ちゃん。なんでさっきのこと先生に言ってくれなかったの?」

私がそう言ったときだった。

桃が急に私の前に出てきてこう言った。

「ちょっとやめてくれない?あたしの友達なんだから話しかけないで。」

そう言ってあの時のようにキッと私を睨む桃。

でも私は桃が何を言ってるのか理解できなかった。

「え?」

私がそう聞き返すと桃の後ろにいた沙織ちゃん俯き気味に吐き捨てるようにこう言った。

「人の彼氏取っておいて、よく面と向かって話しかけられるよね。こうゆうのを馬鹿ってゆうのかな?

天音夏空ちゃん?」

そういい終わると桃と沙織ちゃんはクスクス笑いながら教室から去っていった。

ここから、私は人生のすべてを後悔した。

星那と出会ったこと、桃と仲良くなったこと・・・・・。

でも一番後悔したのは私という人間が生まれてきたことを何より後悔した・・・・。