インキュベーター社長日記 | インターウォーズ株式会社 吉井信隆のブログ -68ページ目

第105回  「時代を切り開いたインキュベーター渋沢栄一」

 明治維新の頃、金のない「強烈な想いや志を形にしたい起業家」が、資本家にその熱意を伝え、「いい考えじゃないか!」と、出資してもらうことから、株式会社というモデルが生まれたといわれている。


これが日本の社会を変える力になると考え、フランスからこの株式会社システムを導入し、今、話題になっている王子製紙をはじめ、東京海上火災保険、東京ガス、サッポロビールなど、業界を代表する企業を500社インキュベートした渋沢栄一は、日本の資本主義の土台を作った。

“明治のインキュベーター”で渋沢さんの旧宅が、王子の飛鳥山公園の隣にある。


その精神に触れたい想いで訪ねた。


渋沢さんは、大農家に生まれ、論語や剣術を学び、商売の才覚と武士としての気質をも持ちあわせていた。


尊皇攘夷思想に目覚め、倒幕計画を立てながらも、最後の将軍となった一橋慶喜に仕えた。


 1867年、慶喜の幕臣として、パリ万博に出向き、フランスの資本主義による産業化を一気に推し進めた思想家サン・シモンに出会った。この思想の影響を受け、「産業を興す、つまり会社をインキュベートすることを最優先として社会を建設する」ことが、徳川幕府終焉後の、リストラ武士達を生かすことにも繋がり、階級社会を変革できると考えた。


「富は、物が動くことで生まれる」と捉え、まず金を流通させることが必要だと、庶民からカネを集める第一国立銀行を真っ先に設立した。


当時の銀行は金持ちからカネを集めることが主流で、庶民を相手にしていなかったようだが、多くの人から少しずつカネを集め、集めた資本を株式会社に投資し、利息を人々に返すといった、今でいうベンチャー投資(銀行は担保を取らなかった)を行っていった。


会社に必要な・技師・商人・職工などの人を紹介し、起業を応援している。


渋沢さんは、自分が設立した会社でさえ、持ち株は5%を超えないようにしており、支援に徹していた。


 渋沢さんは、マネーゲームを嫌い、「儲けてもいいが、寡占は避けろ」と、口癖のように云っていたとのことだ。


寡占が進むと市場全体のパイが育たなくなり、市場のパワーが落ちてしまう。そうすると結局、企業は儲けられなくなり、社会は力を失う。


一人で利益を独占しようとすると結局は損をするということを示唆している。


ベンチャー企業とは、そもそも、志の実現にむけて、利益を独占しない「バランス感覚」と、起業という「チャレンジ精神」を持った人間集団だ!!





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カーテンコール

日曜、下関を舞台に、映画館で働く青年の昭和30年代~現代を繋ぐ人間ドラマ「カーテンコール」を観た。時代の変化の中で映画と共に衰退とともに、生きる人々の物語は、在日朝鮮人に対する在り方をはじめ様々なテーマを包含した作品で、「家族」や、「人」との繋がりを考えさせられる、何ともいえない余韻の残る感動的な作品だ!


吉井信隆のブログ-カーテンコール

第一義

夏休みに、上越の上杉謙信の菩提寺の林泉寺で「第一義」という言葉に出会った! 
 世の中のすべての現象、存在は、因と縁(出会い、ふれ合い、かかわり合いなどのめぐり会いによって、生じたり、滅したりする理)で、成り立っている。
 人は、この「めぐり会う縁」を大切に、ひたすら丁寧に生きることに、素晴らしい人生が、開けるのだと・・


吉井信隆のブログ-第一義

宿根木

過日、佐渡の宿根木に行って、「日本の原風景」とでもいうような景色に心癒された!
 小木港沿いにある江戸時代の風情をそのまま残す民家が立ち並び、情緒あふれる宿根木の街は、とても心安らぐ空間だ!
 宿根木は寛文年間(1661~1678)に廻船業の集落として発展し、一時は佐渡の冨の三分の一を集めた、といわれるほど賑わっていたとのこと。千石船(江戸~明治時代にかけて盛んになった弁財船)が、原寸で、復元されてあったが、日本中をかけめぐり、いろいろな文化や特産品を宿根木に運んでいたシーンにタイムスリップした気分になった。


吉井信隆のブログ-宿根木01

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取り木

「インターウォーズのインキュベーションは、取り木のようだ!」と、過日、親しい友人からいわれた。


 「取り木」とは、枝の一部を、土の中に埋め、新しい根を発生いさせ、その後、親木から切り離して独立させる手段だ!
 取り木で、殖やせる木々は多く、大抵可能であり、パワーのある枝を選び、親木から離して、土に埋め、枝を人為的に傷付け、土の上から(他の力を利用)石を置き、圧をかけてゆく姿は、偶然とはいえ、あまりにも、私達が提唱している「企業内起業のインキュベーション」の在り方と、そっくりでうれしい発見だった!


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