インキュベーター社長日記 | インターウォーズ株式会社 吉井信隆のブログ -59ページ目

第121回 「知識社会での企業の姿」

新たな年を迎え、皆さんいかがお過しですか?

昨年は、政治も経済も自然界も潮目が変わり、国や地域、そして、企業、個人間において、格差社会へのスピードが速まった年であった。


ビジネス界においては、あらゆる業界で新旧交代の企業再編に拍車がかかり、知恵を絞り汗をかきイノベーションしている企業群が、知識産業社会の主役となってきた。


今から10年前、1997年5月1日、インターネット上で、わずか13店のテナントで、楽天市場がオープンした。


現在、楽天市場の出店数は2万店を超え、楽天グループの流通総額が、一兆円に到達した。


わずか10年で、小さな名もないベンチャー企業が、野球球団を持つまでの巨大なグループになると、誰が予測しただろうか?


インターネット上のショッピングモールというアイディアは、楽天が生まれる前から、すでにNTT,NEC、三井物産などを始めとする大手企業が、精鋭を集めてすでにスタートしていた。後塵で、しかも、小さなベンチャー企業の楽天が、何故、急成長を遂げたのだろうか。


私には、未来の姿を信じたアントレプレナーと、その仲間達が、一人ひとりの顧客のニーズに対し、テナントの店主と共に、愚直に一人ひとりのお客様の要望に応え続けた知恵と汗を流す一丸となった集団を創り上げた結果だと思う。


日本企業を代表するトヨタ自動車においても、現場のメンバー達が知恵と汗を集約した独自の生産方式で、新たなコンセプトカーを創り出した。高性能で壊れにくい低燃費車プリウスは、世界の消費者から絶賛され、トヨタは、世界でトップカンパニーとして圧倒的な支持を受けている。


トヨタの企業価値の源泉は、規模やこれまでの労働集約生産ではない、知恵と汗を流した人々の総合力にある。


これからの企業の未来の姿は、価値の本質を理解した知識人集団企業が、イノベーションを興してゆく。トヨタの様な業界での圧倒的シェアNO.1企業か、楽天のように唯一無二の企業によって構成されてゆくだろう。


デジタルジャングル社会で、人と企業が成長していくには、楽天の三木谷さんのような起業家人材を、企業組織の中で活かしていくことにある。


プリウスを生んだトヨタは、企業内チャレンジャーを活かす風土や仕組みを有しているから、イノベーションし続ける世界企業になった。


デジタルネット大陸の出現によって、展開されている今の企業の姿は、まだプロローグに過ぎないのかも知れない。


未来の人と企業の姿は、確実に変わろうとしている。






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三丁目の夕日

最近、昭和回帰ブームだという。昭和三十年を舞台にした「三丁目の夕日」が、大ヒットしているが、近所同士の住民が支えあって生活している人情の世界が、今、日本に求められているのかも知れない。


 過日観た二作目の三丁目の夕日のCG技術が、リアルに当時の東京タワーや都電風景を映し出し、タイムスリップした時空を感じた。


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野村監督

過日、楽天球団の野村監督の話を聞いた。
 人が、成長していくには、「ライバルが必要」であり、戦いで、勝たなければ存続できない。野球で勝つには、「相手に点をやらない野球ができれば、勝てる」その為に、「ピッチャーを、強くしなければならない」野球は、ピッチャーで決まる。これが野球の原理である。
 そして、勝てば官軍であり、結果がすべて。結果を出すには、プロセスに原因があり、その為の準備がすべて。
球団は、地方都市に本拠地を、構えれば人が集い利益を確保できる。
相手を知り、自分を知ることが、肝要であると・・
 つぶやくように語る野村さんに、何度かお会いしたが、ことの本質を見抜く哲人になってきたように感じた。


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第120回 「マイルストーン」

 過日、50代半ばの目の輝く企業の役員から、毎年、年初にライフデザインをイメージして、いつまでに、何をしたいのか、目標を達成する為のマイルストーンを決めているとの話を伺った。


 人を意識せず、ありのままの自分と向き合い素直な思いを書きとめ、進歩状況をチェックしながら日々を送っているという。


 社会人10年目の頃、「転職すべきか、起業すべきか、今の会社で留まるべきか」悩んだ際、
「自分は、これからどう生きたいのか?自分の夢は何なのか?転職して、何を手にして、どうなりたいのか?起業は、何の目的で、どんな世界を創りたいのか?今の会社で何を成し遂げたいのか?どんなポジションにいたいのか?経営陣には、どうすればなれるのか?」いろいろ考えた。 しかし、なかなか答えを出し切れずにいた折、アメリカ出張の際、キャリアアンカー概念に出遭い、自らのキャリアの不動点を確認し、理念に共感したトップが経営する企業に転職したとのことであった。


 転職して一年経った頃、仕事に真剣に取り組んではいたが空回りし、なかなか経営陣に評価されていないと思い、再度転職を考えた。


 再度、真剣に、自らのゴールをイメージし、自分の本当の夢は、何なのか?

どの位の財産が欲しいのか?

人との比較でない本来の自分が、本当に手にしたいものは、何なのか考え、紙に、自分の願望を素直に描き、1年・3年・5年刻みで目標を書いたとのこと。
何枚か書いていくと、外に答えがあるのではなく、自分の中にあると気付いた。

 そして、思ったことはとにかく実行してみようと試み23年経った。


今、その頃書いた夢は、大半実現していると、静かな笑顔で語ってくれた。


 以前、よくリクルートの創業者の江副さんが、「念ずれば通ず」という言葉を語っていた。


心に願うだけでなく、紙に自分の言葉を念じながら「夢」を書き、自分はどうありたいかイメージして、その紙を眺めているとパワーが出てくることがある。


 そこには、理屈をこえた「何か」がある。


念ずる気持ちが強くなればなるほど、一歩ずつ実現に近づくものだ。


 日々を漫然と過ごすことなく、願望を真剣に自分の字で描くと、たとえ、実現できなくても、自分の人生を大切に生きることになる。


 新たな年を迎える、人を意識しない素直で自分らしい夢を書く。





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時代を超えた人との会話

休日、体を動かした後の読書が、週末の楽しみとなって久しい。


 昨日、上野忍ばずの池の畔で開かれていた骨董市で、昭和31年の書籍を通じ、話を聞いてみたいと思っていた人に出遭った!
 読書は、時代を超えて逢いたい人に逢うことができる。 物理的に一体一の会話は、できない人とも、対話することが、自宅の風呂の中でも、何処でも心ゆくまで、自分のぺースでできる。


先人の語る話に、心に響く言葉に巡り合った時、その人と出遭ったなんともいえない心豊かなひと時を感じる。


吉井信隆のブログ-週刊新潮