インキュベーター社長日記 | インターウォーズ株式会社 吉井信隆のブログ -58ページ目

第123回 「転職行動」

 今から28年前、私がリクルートに転職した際に、親族から随分心配された。


 当時、転職という行動は市民権を得てなく、大手企業の多くは中途採用には、門戸を開いていなかった。


 転職することは「落ちこぼれ」と見る風潮があり、転職情報誌を買うことは恥ずかしく、電車で見ていると白い目で見られた時代だ。


 今では、テレビやインターネットを初め、電車内そして街で求人関連の広告を目にするが、転職することに後ろめたさは、無くなり、若年層においては転職行動が一般化し、転職を繰り返している人が増えている。


 こういった転職行動が、「本人にとって、幸せな人生を送れるのだろうか?

また、社会の不安定化につながり、格差を拡大させるのでは」と、不安を感じることがある。


 目先の条件だけの選択ではなく、自らをしっかり見つめ、自分ドメインを設定し、WILLを持って「MADE IN 自分」を創り上げてゆくスタンスで臨んで欲しいものだ。


 転職行動が、産業間や企業間の知識や経験を活かす適切な人材移動を実現し、企業のグローバルな競争力を高め、個人のキャリアアップ、そして、自己実現の選択の幅を広げる転職で、人生を輝かせて欲しいものだ。





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万里の長城

 2月の連休に、会社のメンバーと、宇宙からも見えるといわれる中国の「万里の長城」へ行ってきた。
 八達嶺の女坂を上り、眼下に拡がる雄大な山々を見渡しながら、中国の歴代王朝によって、人類史上最大の建造物築いた中国人の計り知れないパワーを感じた。


 これからの世界経済は、「元」インパクトによって、変貌を遂げ、元が世界通貨の価値を持つかも知れないと思えた。


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第122回 「ロンドンで」

 2008年の年明けを、世界の四大都市ロンドンで迎えた。


冬のロンドンは、曇天で夕方4時頃にはすでに暗く、街行く人々の吐息は白く寒かった。


 ロンドンの街並みは、テムズ川沿いに広がる石畳の道路や、石外壁で造られた中世の建物が、今でも数多く残っている。


トラファルガー広場にあるナショナル・ギャラリーに、黒いロンドンタクシーで出かけた。


中世の宮殿のような美術館に、ゴッホ、モネ、レオナルド・ダ・ヴィンチを始め、イタリア・ルネサンス、オランダ絵画などを中心とした質の高い作品がコレクションされ素晴らしいミュージアムであった。

(ちなみに、ロンドンの美術館は、無料で開放されている。)


2001年に初の海外進出をしたユニクロに行ってみた。

ロンドンの繁華街のピカデリーサーカスの店は、プライスは、日本ほど安くはないが、競合店GAPの半値位で、多くの商品が整然と並んでいた。


立派な店造りだったが、客の入りはまばらで、ユニクロの評価を尋ねると、「ユニクロの商品は、品質も縫製も良いし、プライスも値ごろだけど、イギリス人の多くは、服は着られればいいと思ってる。

車は動けばいいし、日本人のようにショッピングがエンターテイメントだとは誰も思ってない。

家も中古を大切に使い回し、若い人達は5~6人でシェアハウスして、引越しする際、ベッドやデスク、食器棚などは置いてくるか、リサイクル品としてバザーで売って、お金をかけない生活を心がけている。」と、教えてくれた。


先人達の造った市場は、今でも古着や家具を始め生活用品のバザーの会場として利用され、賑わっていた。


 使える物は大切に永く使い、余計なものを削ぎ落とし、無駄なお金を使わない合理的な生活スタイルによって、人生を豊かに生きるイギリスの人々の哲学が、重厚な歴史を感じる街並みを残した。


市内を移動する際、ハリーポッターのロケ現場に使われたKing's Cross駅から、「チューブ」と云われる地下鉄の初乗り4ポンド(今年の一月、一ポンド約243円)で、なんと972円もした。


シンプルなランチをカフェで食べたら、37ポンド、一人8千991円、4人で3万5,900円の支払いだった。


通常のスタンダードなホテルで200ポンド、5万円近い金額になる。


そして、インターネット接続代1日あたり15ポンド(3,645円)。


 最近、日本のGDPが下がり、多くの国際指標ランキングが下がり、国際競争力が弱まり、円の通貨価値が下がっているとは思ってたが、驚いた。


 通貨は、国の経済、政治、文化の力の尺度といわれている。


海外から見た今の日本の国力に、未来への危機感とこれからの日本のグランドデザインを考えさせられた。


 今の日本の状態は、貿易や投資などを始めグローバル化の恩恵を受けている。


 これからは、国と企業が一体となり、トヨタやキャノンといった一部の大手企業だけでなく、国際競争力を持つ企業を一社でも多くインキュベートし、87年にNo.1と云われたGDPの復活だけでなく、精神を高め心豊かに生活していけるMADE・IN・JAPANが求められてと思った。





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銭湯

 週末、銭湯によく出かける。 銭湯に魅了されたのは、かぐや姫の「神田川」が大ヒットしていた頃、地方から東京の大学に進学した際、下宿先に風呂がなかったことによる。
 これが、キッカケとなり、銭湯にお金を払い、せっかく来たのだから、ゆっくり湯に浸かろうと、汗を流しタワシを使って体を洗った。
 何よりも開放感あふれるリラクゼーションと健康管理の大切な日課となった。
 以来、週末近くの銭湯に行くことが習慣となり、今日に至っている。
 高い天井でレトロな空間、そして、湯あふれる大浴槽で、生活会話で汗を流した後の冷えたビールは極上の味わいとなる。


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ポストカード

今年の年明けに、ロンドンのジムで出会ったイギリス人の女性から、「ポストカード買いました?」と、声をかけられた。
 「買ってない。」というと、不思議そうな顔をして、「Eメールは、便利だけど、電報のようで 人の心の感情が伝わりにくいでしょう。どんな言葉を並べても、肉筆の手紙には、かなうわけないのよ!イギリスでは、誕生日を始め、ギフトに必ずカードに一言添えて、心を伝える習慣があるんです。だから街の何処でもポストカードを売っているのよ!」と、誇らしげに一方的に語られた。
 確かに、もらったカードに描かれた美しい絵と短かくても心のこもったメッセーを眺めていると、豊かな気持ちになる。 
人間関係が希薄化している昨今、こんな小さな習慣が見直されてもいいように思えた。


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