学習の日の金曜日は、少し遠出。
まず、その一;
地下鉄東西線東陽町駅前のゼネコンT社へ。
今回の学習は、T社1階の「ギャラリーエークワッド」で開催中の建築家吉村順三の展示会「建築家・吉村順三の眼 アメリカと日本」
現役の時は、仕事柄大手ゼネコンの本社は大体訪問したが、ここは初めてだ。
ギャラリーは、玄関ロビーの右手にあった。
吉村順三(1908-1997)は同世代の前川國男(1905-1986)と同じアントニン・レーモンド(1888-1976)の弟子だが、吉村は特に米国での交流が深かったことでも有名。
※レーモンドは帝国ホテル新館の建設で、フランク・ロイド・ライトの助手と共に1919年に来日し事務所を設立し、戦争中の中断はあったもの足掛け50年も日本に滞在し、外国人建築家としては圧倒的に多くの作品を残している。
《アントニンレーモンド設計作品関係のブログ》
🔹横浜山手エリスマン邸[1926年]
(2019年11月)
🔹吉祥寺旧赤星邸(登録有形文化財)[1934年]
(2023年5月)
🔹横浜伊勢佐木町不二家横浜センター店[1937年]
(2023年8月)
《パンフレット》
奥のコーナーでの「吉村順三の建築の住まい手の声を聴く」という内外5人の住み手へのインタビュービデオの上映も良かった。その中には、「青山タワービル」(1969年竣工)のテナントの建築家隈研吾のコメントもあって興味深かった。
内部の写真はNGだったので詳しくは、ギャラリーのHPで。
そして、本日の学習その二、として、ここから南の方の比較的近くに元会社ゼネコンS社の最新の施設が工事中だというので、東西線、日比谷線、京葉線を乗り継いで越中島駅の一駅東の潮見駅へ回ってみた。
その名前は「温故創新の森 NOVARE」
京葉線潮見駅東口前から一直線に伸びる250mのファサードに圧倒される。途轍もなく大きな建物だ。
手前からアカデミー棟(至誠館)とアーカイブズ棟(資料館)
資料館のピロティーから旧渋沢栄一邸を望む。
運河沿いの真新しい「潮風の散歩道」を歩く。
日も暮れかけた潮風は寒かった。
斬新な建物に囲まれた広い庭園の中央の旧渋沢邸は港区三田綱町、青森県六戸町を経て3度目の移築でここで永住。
左手にある大きな建物はLab(技術研究所塩見ラボ)
疾走するボートは見ているだけでも寒そうだった。
奥にはレトロな青いガントリークレーン。
北側の運河には色も形もまるでバッタのようなクレーン。
元の場所に戻って、暗くなる前にここで、一枚。
夕陽に映える建物はアカデミー棟「ものづくり至誠塾」
壮観な眺めだ。
因みに、現在の研究所は先ほど通った越中島駅の近くにある。
そろそろ日没なので、潮見駅から東京駅へ向かう。
海外勤務時代、成田空港からのリムジンでもよく見た運河の夕景
新橋で途中下車して、お馴染みのドック(DRY-DOCK)で喉のウガイ。
定番のアサヒスーパードライの後は、今日のクラフトビールメニューからHop Kotan Brewingのペールエール「AKIRAがいるさ」(6%)
この店は、青葉台のKEEL'S BAR HOUSEや大井町のOPsの姉妹店で、近々お茶の水に新しい系列店が出来るらしい。
《DRY-DOCKの思い出》
(2013年5月)