大学入試問題で語る数論の世界
こんにちは。
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
ロマンチック数学ナイトの次の日、やっぱりおもしろい数論をもっと勉強しようと本屋さんで本をあさっていたら、こんな素敵な本を見つけました!!
講談社
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大学入試で出題された問題には、数論の深い話に結び付けようとしているものもあります。
例えば、このコラッツの問題は2011年度のセンター試験に出題されました。
素数、完全数、メルセンヌ数、黄金数、フィボナッチ数列、ゼータ関数までもが大学入試問題で形を変えて出題されています。
ただ大学入試対策をするのでなく、大学入試問題から数学の深さを学ぶことができます。これらの問題を通して、数学の美しさを生徒に教えられる先生がいてほしいですね。
数学の先生をされている方には、ぜひ一読して頂きたい本です。
第1回ロマンチック数学ナイト
こんにちは。
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
いつぞや知った黄金数というシャンパーニュ。
これ を手に入れてから、この会を開催することが夢でした。
それがついに先日、新宿某所にて開催されました!!!
参加者は8名。
大学の先生から子どもまで幅広い方が集まりましたが、内容は理系大学生も真っ青な濃いぃぃぃ~~~~数学話で盛り上がりました。
私も本屋で並んでいるような数学本をある程度読み、数学の雑学やパズルについてはある程度知っていると自負しておりましたが、やはり今回集まったのはその道のプロ!新しい・おもしろいネタをたくさん知ることができました!
(今回話題になった数学ネタは、参加者の皆さんには私がまとめてpdfか何かでお配りします。)
特に今回のテーマだった黄金数については、8歳の数学ボーイH君が一番調べてきてくれまして、色々と黄金数に関する数式や法則を披露してくださいました。
例えば、
φ=-2×sin666°
とかとか。
(φは黄金数)
数学ボーイH君のブログはこちら!
(たくさんの数学クイズがあります。ぜひみなさまもチャレンジしてみてくださいね!!!)
さらに彼は電卓を使ったマジックを披露してくれました。
え?電卓を使ったマジックって、中学1年生で習う一次方程式を使ったアレ じゃないか、ですって??
いえいえ、そんな易しいものではありません!
いきなり6桁の数の5乗根を求めたりしますから・・・。
結局種明かしはされず、大人だけが悶々としていました(^ ^)
数学話の他には、大人のための数学教室「和」 を経営されている堀口さんからはマーケティングの話だったり、今求められている数学の市場の話を教えて頂きました。
今回は、大学で数学を教えられている先生であり、「和」の講師の先生あるK先生からも専門的な数学のお話を頂きました。
また、数学的セルフマーケティング術 の深沢さんからは、数学的なブランディングの手法や今の大学生に行っている深沢さんの講義などについて教えて頂きました。
本当に2時間半があっという間に過ぎてしまい、もっともっとお話したいと思いました。
素敵な会でしたので、うちにあるシャンパーニュの在庫がある限り、ぜひ第2回も第3回も開催したいと思います。
私もおいしいワインを飲みながら数学に酔いしれたいという方(理系・文系問わず!)がいらっしゃいましたら、ぜひメッセージくださいね!
今回、お越しの皆さま、本当にありがとうございました!!!m(_ _)m
【確率】飲み会でも確率は計算できるにこしたことはない!!!
こんにちは。
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
日曜日は三宮のセクハラ居酒屋「のり吉くん」
に行ってきました!
ここの忘年会はなんと飲み放題が3時間!!!( ゚∀゚)ノ
私はそこそこ近いところに住んでいるのに、月に1回くらいしか行けていませんが、そこそこ遠い方でもぜひルミナリエと合わせて寄ってみてくださいね(^ ^
さて、ここの居酒屋ではいつも数学心をくすぐるイベントがあります。
毎月いろいろなイベントがあるのですが、今月はコレでした!!
ちょっと見にくいですが、このゲームはチンチロリンです!
チンチロリンとは、お茶碗にサイコロを振って、出た目のそろい具合で遊ぶお遊戯です。
のり吉くんでは、「角ハイボール」を注文すると、1回ゲームができます。
そしてサイコロには「角」やら「各」やら「江角マキコ」やらが書かれていて、「角」が出た数だけ色々といいことがあるというものです。
これがとってもとっても盛り上がるのですが、なかなか出ない!!「江角マキコ」はいらんっちゅうねんっ!!((;゚Д゚)
と叫びたくなるほどです。
いや~、緻密に計算されているのでしょうね!
ということで、さっそく確率を計算して見ましょう。
サイコロはそれぞれの面が同じ確率で出るものとし、「角」は1/6の確率で出るとします。また、サイコロは同時に5つ投げます。
●「角」が1つでる確率は・・・
1/6×5/6×5/6×5/6×5/6×5C1=3125/7776≒0.4019=約40%
●「角」が2つでる確率は・・・
1/6×1/6×5/6×5/6×5/6×5C2=1250/7776≒0.1607=約16%
●「角」が3つでる確率は・・・
1/6×1/6×1/6×5/6×5/6×5C3=250/7776≒0.032=約3.2%
●「角」が4つでる確率は・・・
1/6×1/6×1/6×1/6×5/6×5C4=25/7776≒0.0032=約0.32%
●「角」が5つでる確率は・・・
ひぃぃ~
ぜひ続きは計算して見てくださいね!!!!
と、確率を計算しながらのり吉くんでおいしい料理とお酒を堪能しました。
和算が熱い!!! 暦作りに生涯をかけた男 渋川春海
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
この本が来年映画化されるそうです。
みなさんは読まれましたか??
この本が2010年本屋大賞に輝いて本屋にたくさん並んでいた時、友人から「数学好きならばきっとおもしろいから、八田さんぜひ読んでみて!!」と頂いたのがきっかけです。
しかし・・・。もともと、本をあまり読まないうえ、歴史がとても苦手な私には難解な本でした。
江戸やら幕府やら難解な(?)歴史用語が出てくるだけで頭はくらくら…。
和算の本なのにちっとも読み進みません。
結局、10ページほどで読むのをあきらめてほったらかしにしていました。
しかしYouTubeである和算についての動画を観た時、まさにこの本に関する内容やん!と思い、またまたこの本を開いてみたのです。
するとなんとスラスラ読めるではありませんか!しかも・・・・
お、おもしろすぎるっ!!!
今では寝る間も惜しんで読んでいます。
この本の舞台は、江戸時代。
算聖と呼ばれた関孝和という、歴史上もっとも有名な和算家がいた時代です。
当時、中国から伝来した数学書を元に、数学が庶民にまで広がるという空前の数学ブームでした。
庶民の生活に必要な数学(測量や両替など)を分かりやすく学べる塵劫記(じんこうき)という本がベストセラーになり、まさに子どもから大人まで、身分を関係なく数学を学ぶことができました。
そんな中、レベルの高い数学を追求した数学者たちがいました。
当時は鎖国されていて、ヨーロッパからの数学は入ってこなかったようです。
同じ時期、ヨーロッパではニュートンやライプニッツといった数学者が歴史に残る数学の発見をしていましたが、日本ではそれとは関係なく独自に数学を発展させていったのです。
しかも、そのヨーロッパの数学に負けずとも劣らないレベルのものを!!!
そんな時代に、日本の数学を世界最高峰レベルにまで引き上げた数学者の一人が、関孝和という数学者でした。
関は、世界で最も早く行列式をあみだしたとも言われています。
最初に紹介した本は、そんな関と渋川春海の対決(といっても、数学の対決ですよ)を描いた物語です。
渋川春海は、囲碁の名家で生まれて、幼いころから英才教育を受けてきたサラブレッド。
かたや関はどこの馬の骨とも分からない庶民。
しかし関の才能は恐ろしいもので、その才能に畏怖の念を抱きながらも惹かれていく春海がいます。
数学対決(といっても春海が勝手に挑戦しているだけですが)では2度も破られます。
そんな二人が更に対決することとなったのが、幕府からの命令でした。
それは
暦を作ること
だったのです!
当時の暦は宣明暦(せんみょうれき)といって、800年ごろに日本に伝わった暦です。
しかし、その宣明歴が江戸時代にはとても困ったことになり、どうしても新しい暦を作らなければならなくなったのです。
そして、春海は・・・。
この本では春海が主人公として描かれています。
いったい春海がどんな暦を作るのは?はたまた関との対決は!??
まだ全部読んでいませんので、続きが気になります!
来年映画化されるときには、きっと和算ブームが訪れるでしょう。
今から知ったかぶりできるように、和算について学んでみてはいかがでしょうか??
私も来年から定期的に、京都の京屋町にあるカフェで和算の勉強会を開いていくつもりです。
興味ありましたら、ぜひご連絡くださいね!!
日本人が愛した数学に触れてみるのもおもしろいですね!
数学好きはこのカレンダーを買うべし!!
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
数学好きならぜひ買ってほしいのがこれ!!!
Wide World Pub Tetra
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東京の数学仲間に薦められて、私もすぐに購入しました!!
カレンダーの日付にことわざや名言が書いてあるカレンダーはみかけたことありますが、このカレンダーはなんと!!
365日すべてに数学の問題が書かれているのです。
もうこれさえあれば、Everyday Mathematicです!!
数学ガールも数学ボーイも毎日が楽しくなること請け合いです!!
アナタが数学の先生なら、毎日の授業のネタには事欠きません!!!
よく365問も集めたな~と思います。
え?数学の問題を365問くらい集めるのは簡単ではないかって??
いえいえ、このカレンダーには適当に数学の問題がちりばめられているだけではないのです。
実はそれぞれの日付の問題を解いていくと、ある法則が分かります。。。
その法則とは・・・
ぜひ買って確認してみてくださいね!!゚Д゚)
あ、上のリンクから買ってなんて言っていませんよ~。でもAmazonにもあと数点しかないみたいなので、上のリンクから買ったほうが早いかも…(^ ^)
あ、2012年はうるう年だから366問だった!!!