南大阪・松原市で働く行政書士のブログ -87ページ目

本棚の整理で思うこと

年が明けて数日経ち、バタバタした感じが落ち着いてきました。
そこで、年末からずっとやろうと思っていた本棚の整理に手をつけることにして、今日ようやくそれが終了。
運送会社さんに引き渡しました。




本当は昨日一日で全て終わらす予定だったのですが、あまりにも本の数が多かった為に結局日をまたぐはめになりました。今回はもう読まないだろうなという本は全部処分することにしたので、仕訳して段ボール詰めにします。



処分するとはいっても捨てる訳ではなく全てブックオフ行き。
30点以上からですが、段ボールにさえ詰めておけば運送会社が引き取りにきてくれて着払いで送れるので非常に便利です。



ちなみに本棚からあふれんばかりに(というかあふれていました)あったので、詰め終わってみるとその量は段ボール4箱分。当初は自分でアマゾンのマケプレで売ろうかとも思っていたのですが、あまりの分量と手間暇であきらめました。




読んだ本というのは、当然ですが自分の知識や行動してきた事の元になっているので、本棚の奥から引っ張り出してきては、当時何を考えて何をしようとしていたのか思い出し、少し懐かしい気持ちになります。



業務や手続きなどの専門書が多いのは当然ですが、特に開業してからはそれよりむしろマーケティング系の本を読みあさる事が多かったので、どちらかというとその種の本の数が圧倒的。

さすがに業務系の書籍は手もとに置いておく必要がありますので処分はしませんが、ちょっと前のマーケティング系の本やフロントエンドとして出されているたいして中身のない本はすべて処分。さすがにこれらの本はマケプレで調べてみてもほとんど1円になっていますね。



「○○で年収××××万円に!」や「○○するだけで売上××倍アップ!」的な本の中身のなさが、時代が変わるとより目に見えてわかるようになってきます。



そんな中でずっと一定の価値を保っているのは、やはり原理原則系。
まあ本の価値というのは読んだ人が決める事なので一概にはいえませんが、この場合は古本・古書市場において値段が一定以下には絶対に下がらないという意味です。



イーブックオフの高価買い取り情報 を見ていて、最近のベストセラーやラノベに混じりスティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」やドラッカー「プロフェッショナルの条件」、カーネギー「道は開ける」「人を動かす」などが含まれているのがそれを表しています。自分も今挙げた本は全て持っていますが、もちろん処分はせず手もとに残しておきます。



最近は、短期間のキャンペーンを行いイベントのように盛り上げて数日で売り抜くフラッシュマーケティングが大流行です。一瞬で売上げ次に次にと別の商材に移っていくこれらのやり方と、なくならないものをロングテールのように商材とするやり方。もちろんどちらが良いとか悪いとかという問題ではありません。ただ手法と商品が違うだけです。



大量の本を処分しつつ、なんとなくそんな事を考えていました。



そうこうしていると、夕方頃に問い合わせがあり、その後正式依頼。


さっそく感謝です。



7つの習慣―成功には原則があった!

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スティーブン・R. コヴィー ジェームス スキナー Stephen R. Covey

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プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))

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P・F. ドラッカー Peter F. Drucker

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道は開ける 新装版

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デール カーネギー Dale Carnegie 香山 晶

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人を動かす 新装版 人を動かす 新装版
デール カーネギー Dale Carnegie 山口 博

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Google AdWords 成功の法則

12月から本格的にyahooからGoogleへの移行が始まり、各キーワードでの検索順位が激動しています。今のところサイトに変に手を加えてしまうと、どの方向へいってしまうのかわからないので見守るばかりです。元々Yahooの検索エンジンは意味の分からない変動や理解出来ないペナルティがあり、どうしようもないという印象しかなかったので、はやく全てGoogleへ移行して落ち着いて欲しいのものです。



しかし、今回の件に限らずキーワードでの検索順位は常に不安定。

素人がSEOに手を出してもなかなか思うようにはいきません。

とはいえ、サイトにアクセスが集まらなければ売上もあがらず。


そんなときに、現状で一番効果のある方法は?という話になればやはりPPC広告ということになってしまいます。極端な話、SEOを駆使して1位表示されているサイトの上にポンっと出現することが可能になる訳ですから。



ちなみにPPC広告にはGoogleアドワーズYahooオーバーチュア の2種類があります。
大体の場合には両方に広告を出稿する事になりますが、ここでまた少し頭を悩ます問題が発生します。



・管理画面がわかりにくい
・使い方がよくわからない
・解説サイトにでてくる言葉の意味がいちいち分かりづらい


などなど・・・

SEOに取り組むことに比べてはるかに効果の出やすいPPC広告ですが、こちらはこちらで使い方を理解し、さらに効果的に使いこなすという状態にたどりつくには結構な情報と知識が必要となってきます。



たとえばGoogleアドワーズ。


まず一番最初に管理画面を見ると、意味が分からなすぎてうんざり。


もちろんチュートリアルやヘルプはありますが、グーグル特有のあのなんともわかりにくい説明。
間違っても手取り足取り親切に教えてくれる訳ではありません。
わからないことは自分でググレっていうことなんでしょうね。


そこでまず、Googleアドワーズの教科書的なものはないかと探してみました。


で、入手したのがこちら


Google AdWords 成功の法則
Google AdWords 成功の法則 川田 達矢

ソーテック社 2010-05-22
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目次
Chapter1 集客と検索上位表示の両方を実現できるG00gleアドワーズ
1.1 Googleアドワーズがほかの広告媒体と比べて優れている5つのポイント
1.2 これがGoogleアドワーズの広告掲載例
1.3 Googleアドワーズはインターネットで申込み、管理画面で広告設定する


Chapter2 ネット集客の必須テクニックGoogleアドワーズのしくみ
2.1 管理画面を取得して、Googleアドワーズをはじめよう
2.2 図解でわかる、Googleアドワーズの用語としくみ
2.3 億の収益を生む「キーワード選び」の真実


Chapter3 PCサイト用Googleアドワーズ設定法法
3.1 PPC広告の代表「検索ネットワーク」の利用方法・広告設定方法
3.2 広告配信条件を細かく設定する①キーワードマッチ
3.3 広告配信条件を細かく設定する②広告配信地域とターゲット言語
3.4 絶大な集客力「自動プレースメント広告」の設定法法
3.5 広告掲載場所を指定する「手動プレースメント活用方法」
3.6 広告キャンペーン、広告グループ、キーワードの削除と一時停止のしかた


Chapter4 携帯サイト用Googleアドワーズ設定法法
4.1 携帯サイトに集客する
4.2 潜在的なモバイルユーザーを集客する「モバイル・自動プレースメント」の活用方法
4.3 特定の携帯サイトから集客する「モバイル・手動プレースメント」
4.4 意味が分からない用語や疑問にぶつかったときは


Chapter5 Googleアドワーズのコンバージョン率を最大限に高める方法
5.1 Googleアドワーズから集客して、ちゃんと利益が上がるサイトのしかけ方
5.2 Googleアドワーズの管理画面からコンバージョン率の高いアクセスを増やすしかけ
5.3 Googleアドワーズで収益が上がるようになったら、どうする?


Chapter6 そのほかの運用ツール
6.1 運用ツール選択画面の表示のしかた
6.2 キーワード最適化ツール もっと適切なキーワードはないの?
6.3 御見積計算ツール クリック単価はいくらが適当なの?
6.4 Insights for Serch 今一番人気のあるキーワードは?



目次を見てもわかる通り、Chapter1~Chapter4まではいわゆるアドワーズのマニュアルです。
アカウントの取得から始まり、実際に運用するまでの流れが画像付きでかなりわかりやすく説明されています。完全にアドワーズを使いこなしているという人にとっては、特に目新しい事が載っているわけではありませんが、「キャンペーンって何?」「グループとどう違うの?」という状態だった自分のような人間には、まさにこれが欲しかったという内容です。



Chapter5以降については、アドワーズで集めたアクセスをどうやって成約にもっていくのか、また更にその成約率(コンバージョン)を高める考え方について書かれています。全体の割合からすると、このあたりはさすがにあまり深く言及していませんが非常に興味深い内容です。実際アクセスが集まってからそれをどうするのかについては、アドワーズの職域ではなくサイト内容の問題なので、この本のなかにおいてはさらっと触れているだけに留めている感じです。この部分を詳しくという場合には別途また他の本や商材などで研究していけばいいでしょう。


当然ですが、PPC広告の使い方を理解することと実際に売上があがる事とは、イコールでない部分がたくさんあります。


その為、この本の帯に書かれている「売上が激増する驚異のテクニック!」や「成功の法則」などの文言にひかれて購入すると、若干イメージしたものと内容は違ってくるかもしれません。(そういったパッと目を引くタイトルや読んでみたいと思わせる広告方法については1つの勉強になると思います)



しかし、初心者のアドワーズマニュアルとしてはかなり使い勝手のいい教科書だと思いますので1冊手もとに置いおくには適しているでしょう。

フランクリン・プランナーとGTD

12月も半ばを過ぎて世間もすっかり年末という空気。

道路を行き交う車がえらく殺気だっています。
いかにも師走という感じ。


さて、この時期書店や文房具店に行けばどこも手帳売り場が拡大しています。

9月頃からちらほらと目立ち出しますが、この時期ともなればさらに来年度にむけての需要が高まるようで、どこも手帳コーナーが大賑わい。

そこに出向けば、ビジネス向けから学生用や主婦向け、果ては小さな子どもを対象としたものまであらゆる種類の手帳が並べられています。これだけ手帳を持つ人間が多い国も珍しいのではないでしょうか?

独特の文化ですね。元来自分はステーショナリー好きなので、この時期に本屋さんなんかに足を運ぶとついつい手帳コーナーで立ち止まってしまいます。


ちなみに今年1年はほぼ日を使っていました。

南大阪・松原市で働く行政書士のブログ-D1000003


来年はフランクリン・プランナーを使う予定にしています。

バインダーはディンプル・レザーブラック、リフィルは1日1ページ。

南大阪・松原市で働く行政書士のブログ-D1000004


元々はずっとフランクリン・プランナーを使用していました。

フリーター時代、バイトの合間をぬって資格試験の勉強、しかも年間に複数の試験を受ける為にスケジュール管理の重要性を実感したことが手帳を使い出した始まり。それに加え、そこそこの年齢でフリーターであった事や当初資格試験にもなかなか受からなかった為、将来の展望が全く見えず、どうにかこれからの自分の人生を管理しなければとツールを探していたのも1つの要因です。


そんな中、なんとなく読んだのがこちらの本

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
熊谷 正寿

かんき出版 2004-03-24
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こちらは2004年頃発売の書籍ですが、同年ファイロファックスの売上を前年比3割増しにしたという伝説的な一冊です。自分が手にした時にシステム手帳ブーム的なものはもう終わっていましたが、この本により手帳術に興味がわき、以後様々な手帳に関する書籍を読みあさりました。


で結局落ち着いたのがフランクリン・プランナー。

上記の本を読んだ割に、何故クマガイ手帳やファイロファックスじゃないのかと言いますと、単純にその時フランクリン・プランナーのリフィルが半額セールをやっていたこと、ヤフオクでボロボロのバインダーがかなり安く入手できたのが原因です。

まあメソッドさえ理解していればどんな手帳を使っても良く、極端な話PDAや今ならiPhoneあたりでも構わないので。

熊谷氏の本やフランクリン・プランナーも基本的な考え方は似ています。

ざっくり言えば、まず将来の大きな目標・夢(ミッションなど)を設定し、今の自分と比較してやらなければならない事をはっきりとさせる。(目標や夢に対しては、はっきりと日付をいれる事が重要)

次にそれにむかって、この一年何をするのかの「年間計画」をたて、そこからでは今月何をするのかの「月間計画」、今週何をするのかの「週間計画」、今日どう動くのかの「1日の計画」に順番に落とし込んでいくというものです。

働きながら資格取得を目指していた当時は、このやり方ががっちりとはまり、手帳をきちっと使い出してからはそれなりに結果もでました。


そしてなんだかんだあった挙げ句、行政書士として開業。

実は開業に至る過程は全くの予定外の事であり、かなりグダグダとなってしまった結果、一時期は手帳に触りもせず全くの無計画となっていた期間がありました。

しかし開業してしまった手前そこで停滞している訳にもいかず、再びフランクリン・プランナーを引っ張り出すことに。

ところが開業してからフランクリン・プランナーを使いだしてみるれば、何だか妙に噛み合いません。

個人事業や法人化した方、SOHOでされている方、すべてわかると思いますが、開業すると勤め人であった時代とは何もかもが変わります。どこかに勤めている場合には、基本的に仕事というのは目の前にあります。それをどうさばくか、どれだけ熟練するか効率よくするか成績をあげるかといった事に取り組むことで評価され、そして給料を貰えます。

ところが独立すると、まずその仕事自体を自分の前に引っ張ってこなければなりません。

そこから業務を完了して領収書を発行するまで全てを一人で行います。たった一人が営業マン、専門職(士業なんかの場合には)、事務員、作業員となる必要があります。

結果、違う種類の仕事をいくつもこなさなければなりません。

特に士業の場合には、仕事が入ってくる流れをコントロールすることがなかなか難しく(一度受注してしまえばその後の業務フローには一定のパターンがありますが)、突発的に飛び込んでくる「しなければならないこと」に振り回される事が非常に多い。

一日の計画をたてていたとしても、かかってきた電話の一本により全ての予定を違う日に修正しなければならないこともしばしば。

一日のなかにおけるToDoの優先順位がめまぐるしく動きます。

自分のフランクリン・プランナーの使い方ではこれに対応しきれませんでした。

では計画などをたてないで、目の前の「やらなければならないこと」にのみ集中してToDoをこなしていけばいいのではないかという話にもなってきます。
確かにそうすればかなり臨機応変に動けるようにはなるでしょう。

しかし、目の前のことのみに集中してしまうと、実は最も大事なことである「今すぐしなければならない事ではないけれども、やっておかなければならないこと」フランクリン・プランナーで言うところの「第2領域」が後回しになってしまうことが目にみえています。

従って、なにがしかの方法で仕事・時間・行動を管理することは絶対に必要。

そこで少しやり方を変えてみようと思い、フランクリン・プランナーよりも自由度の高いほぼ日手帳を実験的に使用する事にしてみました。当初はほぼ日手帳を使いながらもフランクリン・プランナー的な運用方法だったのですが、上述したような理由でしっくりこないのは変わらず。


そこで目をつけたのがGTDという手法。

フランクリン・プランナーなどは、まず目標と計画ありきでそれを細分化していってToDoにまで落とし込む、いわゆるトップダウン方式。

それに対しGTDは、まずToDoをかき集め、それらを分類し整理して実行へと移すことにより本来の目標や計画を達成していくというボトムアップ式の管理術です。

ToDoに追い回されて結局何も手に付かなくなってしまっていた状況からすれば、こちらの方があっているのではないかと思いさっそく試してみたところこれがなかなか良い感じ。


結果、今のところはほぼ日手帳を使用しつつGTD的運用をしています。

ただ一年間ほぼ日を使ってみて思ったのが、個人の好みになってきますが、自分には綴じ手帳よりも自由にカスタムできるシステム手帳の方があっているなということ。

そこでしまっていたバインダーを引っ張り出し、来年からはフランクリン・プランナーを使いながらGTD的運用をする予定としました。

ホームページと行政書士②

前回の続き。

さて、営業の一環としてホームページを作った場合、まずはアクセスを集めなければ意味がありません。
いわゆる「見込み客」集めです。


その為に通常は、いかにしてGoogleやYahooでの検索結果で上位表示されるか?ということを考えます。
しかし現在のところ、素人が自サイトを検索結果で上位表示されるまで持って行くのはかなり至難。

相当の専門知識、労力が必要となります。
SEO専門の業者がこれだけ増えている現状からもそれがみてとれます。



そこで手間暇をすっとばして、もっとわかりやすく費用対効果もある広告方法として注目されるのがPPC広告。いわゆるアドワーズやオーバーチュアなどです。
注目されというか、本格的に運用されだしてもう何年にもなりますので紹介するにも今更感がありますが。



それはさておき、費用対効果を考えてもこのPPC広告は非常に優れています。
新聞広告やアナログの世界でDMを発送することなどに比べれば、格段に安い費用で高い効果を得ることが可能です。もちろんうまく運用出来れば、という条件はありますが。



さて、そこそこ費用もかけて自サイトへのアクセスが集まりました。
ではいきなり売上があがるかといえば、もちろんそんな事はありません。

アクセス解析をしてみればわかりますが、サイトに訪問してくれたもののそのまま依頼・注文することなく去っていく人数は相当なものです。ちなみに一定の期間で実際に依頼のあった数を訪問者数で割ったものを成約率(コンバージョンレート)と呼びます。

アクセスがいくら集まろうともこの成約率が悪ければ意味がありません。ましてやそもそもこのアクセスを集めること自体に費用が掛っているのであれば、意味がないどころかマイナスです。

そこで集まったアクセスに対して成約率を上げる工夫が必要となってきます。



ここで若干補足というか、修正。


今までの説明では


アクセス集め→成約率を上げる工夫


という流れで案内してきましたが、本来はそうではなく


成約率の高いページを作る→そこへ向けてアクセスを集める



こちらの方が正解です。というかお金がかかりません。



では、ホームページで成約率をあげるにはどうすればいいかという話ですが、これは一言では説明出来ません。様々な試行錯誤と仕掛けが必要です。

ですので、それについてはおいおいどこかで説明するとして、今回はとりこぼしてしまうアクセスについて考えてみたいと思います。


ネット上においてなにがしかを検索している人は2種類に分かれます。



・片方は注文・依頼をする相手をさがしている人
・片方はコンテンツを探している人



そして後者であるコンテンツを探している人数の方が圧倒的に多いです。

だからこそ、ここ2年ほどでちらほら聞こえてくるようになった「フリー戦略」なんてものが非常に大きな効果を生んでいるのでしょう。

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特に士業系のサイトでは、どうしても手続き解説やノウハウ解説のページが増える為、オーガニックな訪問者にはいわゆる「フリーライダー 」の訪問者が多くなります。


もちろん成約には結びつきません。
上記に述べたPPC広告を使えば、比較的購入意思の強いアクセスを集めることが可能ですが、それでも始めてそのサイトに来た訪問者がいきなり依頼をするかといえば(ないとは言いませんが)難しいでしょう。


ならばどうすればと言うと、ひとつのやり方は、現時点で購入意思のないアクセスも見込み客としてきちっとリスト化してしまうという方法があります。


代表的な手法としてはメルマガを利用するやり方。
代表的と言うよりは王道といってもいいでしょう。

サイトへの訪問者に対し、無料のレポートを提供する替わりにメールアドレスを登録してもらいます。
もしくは何回かにわけて情報提供をするのということで、発行しているメルマガへの登録を促します。

こういった手法により、コンテンツ(情報)を探しにきた訪問者に無理なく足跡を残してもらい、以後は定期的にその集めたアドレスへとメルマガを発信し、関係を築いていきます。

中には一発目のメルマガからいきなり売り売りの宣伝メールを送る人もいますが、そんなアホな事をしないかぎりは、まだまだメルマガを使った見込み客集めは有効であると思います。



次に、そういった足跡も残さず去っていく訪問者への対処。
正直言えば、別に追いかける必要もないと思うのですが、費用をかけてアクセスを集めたと思うと少しもったいないような気がします。これについてはサイトにアドセンスを貼るという方法で対処します。

何かを販売しているサイトにアドセンスを貼っていると、自分のサイトで注文をしてくれず他へ逃げられてしまうということで、嫌がる人もいます。が、実際のところ注文・依頼をしない人はどちらにしてもよそのサイトへ行ってしまいます。


ならば、どうせ出て行くのであれば、そこでいくばくかのチャリンチャリンが発生してくれてもいいのではないでしょうか。うまく使えば広告費をかなり抑えられる事にもつながりますし。



ちなみにアドセンスは適当に貼っても効果がありません。
それなりに考えて配置する必要もあります。
全く何もわからない状態からですと、こんな本が参考になります。

4478075158 グーグル・アドセンスの歩き方―収益が飛躍的にアップする最適化の必須テクニック
グーグル・アドセンス研究会
ダイヤモンド社 2008-12-12

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アマゾンのレビューにも書かれている通り、ほんとに初心者向けの基本的な内容ですが、自分が初心者で基本が知りたいといった場合にはガッチリはまるので、非常に参考になるのではないでしょうか。




ただしあくまでアフィリエイターではなく、本業はなんなのか忘れないということは重要です。


まあ法律知識や法的なノウハウといったものは、大きく分類すれば情報商材の一種とも言えますけれど。

ホームページと行政書士①

ここ数年、なにがしかの形で商売をはじめようとすれば、個人事業であれ法人であれなんらかのWEBサイトを持つということは必須に近い状態になっています。
ホームページを作るのが技術的に難しいのであれば最低ブログ。
さらにはホームページ・ブログ・ツイッター等を組み合わせ、連動させながら集客をしていくというのが基本です。



ただし、もちろんこれはネット上のみでの話。
アナログの集客に強い人などはサイトなど全くもたず、それでいて十二分に利益をあげている事もよくあります。



特に自分のいる業界である行政書士業界などは。
名刺交換をしても、名前と事務所の住所・連絡先と少しの取扱い業務ぐらいしか載っておらず、帰ってから検索してみても何一つその先生の名前ではヒットしないなどということは多々。
自分達の世代からすれば、最低名刺にサイトのURLぐらいは掲載するのが常識だと思っているのですが、それを行っている先生方の割合が少ないのもまた事実です。



しかし繰り返しますが、それでいてちゃんとビジネスとして成り立ち利益をあげているのです。
ネット上においては、「行政書士は稼げない」という言葉は非常に良くみかけますが、それはこういったアナログでの集客方法があまり表にでてこないので、知れ渡っていないことにも原因があるように思います。


そういった事実を踏まえ、こちらもネットのみに頼るのではなくそういったアナログ面での集客も多いにやっていきたいのですが、いかんせんそれには非常に時間がかかります。


となれば、なんだかんだ言いつつも、やはりまずやるべきはWEB対策。
なによりお金も時間も一番かかりませんし。(もちろんそれなりにお金はかかりますが)



大抵の場合、手始めにホームページを作ります。
ちなみに2003年~2005年ぐらいに書かれた行政書士の開業本にはよくこんな事が書かれていました。
「素人が作ったホームページでも、とくにかく作ってアップしておけば充分売上があげられる」
現在においてはこれは正しいともいえますし、間違っているともいえます。



今から5~6年前は、ただ作成ソフトを買ってきてどうにかホームページを作っていればそれで反応はありました。
ただ現在はその時代ほどいきなり効果があがることはありません。
それは士業の世界にもネットで営業する人間が増えたことと、依頼者側でもネットでサービスを購入することに慣れた人が多くなったことが原因です。



つまりそもそも検索している人の目に自分のサイトが触れるまでに競争が存在し、なおかつようやく検索して自サイトにアクセスしてくれた後にも、他の競合サイトとの比較・競争にさらされるということが起こっているのです。


昔は行政書士の世界でこれがなかった(少なかった)ので、比較的簡単に売上を得ることができていたんですね。



しかし現状ではこれがなかなか難しくなっています。



長くなったので分割します。