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見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->CS> 

少しずつ最低気温が上がってきた。
それでも、まだショウの機嫌を良くするほどではない。
オシッコを終えても、まだまだムームー言っている。

それも、プレイルームまでだ。
新アンパンマンピアノを見つければ、ピタリと止む。
そして、楽しそうに触れている。

パパは、その間に朝食の準備をする。
ところが、偶に怒った様な声を出して呼ぶことがある。
何かと思って近づくと、ピアノから音が出ない。

ショウは、音を出るようにしてと言っているのだ。
いい加減に、スイッチをOFFにするのを止めなさい。
というか、もうそろそろONにする方法を覚えなさい。


登校して、早目にお茶を飲み終えたので、
メイウォークで校内を散歩をして、
エレベータにも乗ったそうだ。
(実は中学部では教室の直ぐ近くに、エレベーターがある)

学年活動は図工。
前半は積極的だったようだが、
後半は飽きて、だらけていたようだ。


<学校->SB>  時々

若干、最高気温が上がったものの、
朝の冷え込みと厳しい寒さに変わりはなく、
ショウの寝起きの機嫌は、最悪の状態でスタートだ。

ただし、朝にウンチが出たので、
その後は、スッキリしたのか?機嫌が良くなった。


ここ2~3日、ショウは鼻水を垂らす事が多い。
何かによるアレルギー反応のようだ。

この寒さから花粉が飛んでいる様には思えず、
学校へ行くとピタリと止むことから、
ハウスダストではないか と疑っている。
でも、なぜこの時期に


さて、入学式から数日経ったが、
朝のお迎えでN先生が出てきても喜ばない。
トイレでのオシッコが成功していない。

ショウも担任のN先生も
まだお互いに慣れて、打ち解けていない様だ 
まだまだ時間が掛かりそうだ。



<学校->WC>  時々 

今日の最高気温は8℃前後 (((( ;°Д°))))
真冬の波の寒さだ。
山岳部は勿論、平野部でも雪がチラついた。


もう要らないだろうと言って片付けた
ショウ用のダウンジャケットを再び引っ張り出した。

こんなに寒い朝だとショウの機嫌も超悪い。
何とかなだめて、トイレに行き、
取りあえずプレイルームで着替えさせた。

ファンヒーターで、室温は22℃以上だと言うのに、
 「 寒いよ~、死んじゃうよ~ (。>0<。) 」 という感じで、
騒いでいる。

因みに、いつもと同じ室温です。
ベッドで目覚めた時の室温が低かったので、
その印象が、ず~っと残っているのだ。
つまり、寒いと感じているのは気のせい。 (ーー;)


中学部は2日目だが、今日も 『 自己紹介 』 をしたそうだ
確か、昨日も 『 自己紹介 』 だったはず
繰り返し学習なのかな (^ε^)♪

WCはスカイアリーナ(体育館)に出かけて、遊んだそうだ。
あそこなら、天候に左右されずに存分に漕げるだろう。
おそらく初めての所だったから、色々探索したに違いない。


仕事のついでに、ママを会社まで拾いに行き、
帰り道にショウをピックアップしようと思っていたら、
道が物凄く渋滞していて、迎えに間に合わなくなってしまい。
ショウ->ママ->家となってしまった。 (^^;)


<学校->宝島> 

実は、昨日のショウは、一日中体温が高かった。
しかも左耳だけが そう、それは発作の危険シグナル

今日は一日中雨の予報だ。
新学期初日は渡すものがたくさんあし、
先生との情報交換が多いので大変なのに・・・。

到着したのが登校時間の最後の方だったので、
行列が短かくて良かったのだが、
それでもバタバタして、余り話す時間が無かった。


新しい担任が迎えに来て下さったが、
ショウはニコリともしなかった。
毎年、4月の初めはこんな感じだ。

それにしても、なんて分かり易いのだろう。
まあ、徐々に慣れて行くのを待つしかないな。

今日の放課後は、先週問題のあった宝島なので、
先生にも、引き渡しの時には注意を払うようにお願いした。
(ベテランスタッフだったら大丈夫だと思うのだけれど・・・)


帰宅したショウは超元気だったのは、良かったのだが、
車椅子の上でオシッコを漏らしていた。

更に、直ぐにお風呂に入れようと
脱衣場で仰向けにしていたら、そこで、また漏らした

う~ん、こんなところで漏らす事は滅多に無い事だ。
どうしたのだろう


<学校> 

前日から急に天気が晴れの予報に変わり、
実際にその通りになった。
しかも初夏の陽気で蒸し暑い

温暖化の影響で、卒業式の時に咲き始めた桜は、
まだ辛うじて残っていてくれて、
花を添える形で入学祝いとなった。


小学部から持ちあがりの先生は、たった1人だった。
チョッと心もとない感じはする。

ただ、ショウの学年を担当した教員で、前年度や
前々年度に中学部へ上がった教員も居るので、
協力しあって対応してくれるのではと期待している。

ショウの担任は、やはり男性の教員だった。
温和な感じで、優しい語り口の先生だ。
5年生の時の担任よりは年齢は上だが、似たタイプだ。
ショウが直ぐに馴染んでくれると良いのだが・・・。


入学式は、マイクを多用したが何とか我慢して過ごせた。
その後記念撮影をして、教室に入り、
ショウの介助について、教員にいろいろ伝達した。

気が付くと、同級生と保護者はみんな帰っていた。
慌てて外に出ると、昨年の担任M先生が居たので、
ショウとのツーショットを撮らせてもらった。


その後は、お祝いランチをした。
先日の 『 とんでん 』 の事があったので、
今日は、たくさん注文したのだが、
それで丁度良いぐらいだった。

今日もクーポンを使ったから出費を低く抑えられたが、
ショウの食欲増加で、本当に食費が高くなりそうだ



<自宅>  時々 

明日は、いよいよ中学校の入学式。
しばらくは、何かとストレスがたまって疲れるだろうから、
余り遠出をしないことにしている。

午前中はゆっくりと家で過ごして、
午後はパパの買物をした後、外食する事にした。

行き先は、久しぶりに 『 とんでん 』 
 『 ジャンボ茶碗蒸し 』 は、ショウの大好物だし、
店の雰囲気も嫌がらないので、以前は良く行った。

ただし、他のファミレスと比べて、お値段がチョッと
高めになるので、最近は足が遠のいていたのだが、
クーポン付チラシを手に入れたので、行く事にしたのだ。


以前とはメニューがガラリとかわってしまい、
ショウが食べれる物がグッと減ってしまったが、
いくつか食べれそうな物を見繕って注文した。

以前のショウなら十分過ぎる量を頼んだつもりだったが、
一般的な中学生なみの食欲になってきたショウに
親の分の一部まで食べられてしまったので、
ママはお腹が物足りなかったようだ。


年相応の食欲になったという事は、
ショウが成長した証かな
でも、これから更にエンゲル係数が高くなりそうだ


<自宅>  時々 

今週末は、土日共に天気が悪い予報だ。
朝、目覚めた時は雨が降っておらず、
足尾は意外に天気が良いかもと思ったのだが、
後で電話をしたら、雨がしとしと降っていたそうだ。


ということで、自宅にて仕事をする事になっている。
ショウはママと一緒にゆっくりお目覚め。
実はパパも寝るのが遅かったので、いつもより遅かった

午前中は、家でゆっくりして、
午後15時頃から買い物へ出かけた。
業務スーパーや100円ショップを梯子して
気が付けば、もう夕方になっていた。


駅前にママの用事が有ったので、
ついでに回転寿司で食事をした。

ママが所用を済ませた後、映画館で公開予定の
作品のパンフレットを物色して帰宅した。

 『 メイズ・ランナー 』 など
興味を引く作品がいくつかあるが、
見ている時間は無いだろうなぁ~。


<CS> 

今日は、一日中曇りがちだったが、
最低気温は12℃以上、最高気温は20℃を超えた。
とても暖かいので、ショウの寝起きも良かった。

CSでは、いつもの様に近くの公園へ
散歩に連れて行ってもらったようだ。

いつもよりも小鳥が沢山いた様で、
鳴き声にも耳をすまして、ケラケラ笑っていたようだ。

しっかりと身体を動かしてストレスを発散したはずなのに、
帰宅してからも、散歩に行きたいと駐車場の外に漕いで出た。

近所のトヨタのディーラーに車を預けて、
車検の見積もりを出してもらっていたので、
そのままディーラーまで散歩をした。


店の前にシエンタが置いてあるのを見つけると、
パパ こんな所に僕んちの車が置いてあるよ  と
喜び勇んで近付き、自らドアを開けて乗り込もうとした。


<宝島> 

今日の朝、事業所に預ける時の事である。

この時期は新人や臨時のヘルパーさんが入る事が多い。
宝島の迎えのスタッフも、その一人だった。

ショウを引き渡してからの動きがモタモタしている。
もう5分は経つというのに、まだ、車に乗せられないでいる。
それもそのはず、マニュアルを見ながらやっているのだ。

車椅子の見当違いの所へ、固定用フックを掛けたり、
スイッチを滅多矢鱈に押している。
介護自動車の装置の使い方を全く知らない様だ

私は実際に触れた事は殆ど無いが、
もう何年も事業所の車を見てきたので、
大凡の使い方は知っているつもりだ。


で、全然ロックが掛かっていないのに、
OKと言ってドアを閉めて、出発しようとし始めた。

「チョッと待った
流石に、これには驚いて、呼び止めた。

そして、ベルトを手で引っ張って見せて、
「これ全然ロックされていませんよね
「これで、走り出したら車椅子はどおなると思います

「はぁ、そうですね」 と、覇気の無い返事。
どんな重大なミスをしているのか分かっているのか
そして、もう一度マニュアルを見て、ゴソゴソ。


で、再びロックがアマアマなのに、
OKと言って出発しようとし始めた。

オイオイ、何を根拠にOKなんだよ
もう一度、ベルトを手で引っ張って見せて、
「どこがOKなんですか」と言い放った。
流石に2度も同じことを繰り返したので、キレかかった。

おやつを上手く与えられなかったとか、
小便を失敗して服が汚れたとか、そんなレベルで無く、
ショウの命を確保するという大事な作業だというのに、
どうして、そんないい加減な事ができるのか?


余りにも無責任、余りにも杜撰な仕事っぷりに腹がたって、
即、事業所へ連絡を入れた。

スタッフのレベルが酷過ぎるので、
使い方の研修を受けさせて、一定のレベルに達した人を
迎えによこして欲しいと要望を伝えた。


こんな晴れの日に、一日中預けていたのに、
何処にも出かけずに、事業所に居たらしい。
朝の車椅子の一件があったことで、
どんな扱いを受けていたのかが心配になった。


<WC>  のち  のち 

今日の事業所WCは、一日預ける事は殆ど無い。
慣れない人が昼食を与えようとすると食べないからだ。

ただ、事業所を利用し始めてから2年近くになったので
そろそろ大丈夫かなと思って、試しに予定を入れてみた。

それに、予定表には散歩と書かれていたので、
何処か遠くへ連れて行ってくれる事を期待したのだ。


お出かけ先は、ビバホームだったらしい。
他の子達はペットコーナーで楽しんでいたが、
ショウは夢中で漕いで、爆走していたらしい 
まあ、それでもショウが楽しいのであれば全然構わない。

それにしても、
ビバホームでは館内放送があるはずなのに、
ショウは平気だったのだろうか
(後日、スタッフに伺ったら、全然平気だったらしい)


今日はいつもより帰宅時間が早いので、
小学部の時にお世話になったセンターへ
長崎のお土産を持って、改めてお礼の挨拶に行った。

事業所に着いても降ろしてもらえないのでムッとしていたが、
中からヘルパーさんが出てきたら大喜びした。
ヘルパーのSさんは感動してウルウル (ノ_-。) していた。

散々お世話になった方々なので、
ショウは、まだ忘れていませんでした。
また何処かでバッタリ会ったら、大声出して喜ぶだろう。