誰もが違うということを前提とした教育にしていこう! -32ページ目

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

先週末、「ソーシャルストーリーズ」という自閉症スペクトラムの人達へ書いて伝える支援方法の研修(佐賀)へ行ってきました。この支援方法は自閉症スペクトラムの人達の特性に合わせた文章の書き方なので、自閉症スペクトラムの人達が社会的なことを理解するのに役立ちます。

しかしですね、これが実に難しいのであります。まずは、自閉症の三つ組(コミュニケーションの障害、対人交渉の特異性、想像力の障害)と自閉症者の感覚について深く理解していなければ、到底書けるはずがないといったものなのです。


昨年、私はソーシャルストーリーズ開発者のキャロル・グレイ氏(アメリカ)の研修も受けましたが、やはり奥が深い!もっともっと勉強して一人でも多くの自閉症スペクトラムの人達をサポートできたらいいな~と思っています。

先日、お会いした男の子(小学校高学年)と私の会話です。

「ぼくはねえ、毎日怒られてばかりなんだよ。怒られない日がない!何やっても怒られる。今日は怒られないようにしようと思って学校へ行くけど、やっぱり怒られる。家でも学校でも怒られてばかりなんだよ。はあ~。。。ぼくは、本当に馬鹿だと思う。
いつも「怒られるんじゃないか」と思ってびくびくしながら毎日過ごしていてね、怒られない子の真似をしたり、ぼくはいろいろがんばってるんだけど、やっぱり怒られるんだよ。本当にぼくはどうしようもないダメ人間なんだよ」

この少年の言葉は発達障害を持つ子ども達の心を私達に伝えてくれています。発達障害を持つ子ども達はどうすれば褒められるのか?どうしたら怒られるのか?等、周りの状況を察したり、空気を上手に読むことができないため、どうしても不適切な言動になってしまいます。

じゃ、どうすれば、この子達は怒られないで自己肯定感を持って育つことができるのでしょうか?それは、前もって「こういうときはこうした方がいいんだよ」と教えてやっておくといいのですね。

前もって、いちいち教えておくなんて大変だと思われるでしょうが、脳機能障害があって不適切な言動をしてしまうのですから、障害特性に合った方法で支援してやらなければ、この子達はうまく育たないのです。一般的な子ども達と同じように叱っても、叱られている意味が分からないのですから、叱ってもしかたないし、叱られ続けることで2次障害(うつ病等)になっている子ども達も多くいます。

どうか叱る前に「こうした方がいいよ」と具体的に肯定的に簡潔に教えてやって欲しいと思います。

一見、普通に見えるがゆえに助けてもらいにくい発達障害の子ども達への正しい理解を、より多くの人達に私は伝え続けていきたいと思っています。


先日、メルマガを投稿したらとってもステキなコメントを下さった方がいるので了承を得て、ブログに書かせて頂くことにしました。

以下がその方のコメントです↓

「インクルーシブTimesはいつも拝見していますよ。「人類、み~んな、みんな発達障害」というフレーズ、いいですね。勇気を与えてくれますね。誰しも苦手なところがあって、なんでできないんだろうと大なり小なり自己嫌悪に陥ることもあると思うんです。そんなとき、「完璧に発達している人なんていない、人類みんな発達障害」と聞いたら、どんなに励まされる言葉だろうかなんて思いながら拝見しました」

こうやって、私のメルマガを読んでくださって、コメントまで頂けて本当にありがたいです。ありがとうございました。

そして以下はそのメルマガの内容です↓
昨日は、発達障害と学習支援セミナーを開きました。 参加者の皆さんが、セミナーで何かしらのヒントを得てくださって、 読み書き計算に困っている子ども達が自己肯定感を持って苦手さがあるけれど「こんな工夫をしたら大丈夫だった」と思えるよう、皆さんが子ども達を支えてくださるといいな~と思っています。 

先日、読み書きに困難が伴う「読字障害」で少年期にいじめを受けていた
スティーブン・スピルバーグ監督(65歳)がこんなことを言っていました。「映画が私を救ってくれた。制作活動を通じ、感じる必要のない恥じらいや罪の意識から救われた」 

スピルバーグ監督は60歳の時、読字障害と診断されて、
「読み書きに悩んでいたことの謎が解けた」と振り返り、「もっと早く診断されていれば良かった」とも話しています。自分の特性を知らずに生きる苦しみをスピルバーグ監督が語ってくれていますね。

そして「知らない」ということは、人々の中から差別や偏見が生まれてくることも分かりますね。
 

誰しもが発達過程において病気や障害を来すもので、完璧に発達して死んでいく人などいませんから、
「人類、み~んな、みんな発達障害」なんですよ。 

だから、個々の中にある障害に対する差別や偏見はいらないものなのです。
いや、あってはならないのであります』

障害がある女性のおよそ3人に1人が、職場や施設で性的な被害を受けたことがあるという調査結果がまとまり、調査した専門家は、「障害のために抵抗できないなど弱みにつけ込まれるケースが多く、専門の相談窓口を設けるなど対策が必要だ」と訴えています。

この調査は、障害がある女性たちで作る団体などが去年5月から11月にかけて行い、21日、兵庫県西宮市で開かれた日本社会福祉学会で報告されました。

回答したのは障害がある女性87人で、このうち36%に当たる31人が体を触られるなどの「性的被害」を経験していました。
調査では、視覚に障害がある女性が「職場で上司から胸や下半身を触られた」と答えていたほか、身体に障害がある女性が「入浴の介助をしてもらっているときに胸を触られた。母親に話しても信じてもらえず、つらかった」と答えているケースもあります。

調査した団体では、身体的な障害があるため抵抗できなかったり、知的な障害の場合には訴えを信じてもらえなかったりするなど、障害者の弱みにつけ込まれるケースが多いと分析しています。
調査を行った関西大学の加納恵子教授は、「障害がある女性が性的な被害を受けて苦しんでいる実態が明らかになった。障害者の性的被害に対応した専門の相談窓口を設けるなど対策を進めていくことが必要だ」と訴えています。
[NHK NEWS WEB 2012年10月25日]


東京大学大学院薬学系研究科の富田泰輔准教授らのグループは、自閉症の発症に関与するたんぱく質「ニューロリジン」の分量を制御する2種類の酵素を特定した。ニューロリジンは脳内の神経細胞同士をつなぐシナプス形成に関与している。過剰に増えたニューロリジンを2酵素が抑制し、シナプスを適切にコントロールするという神経回路形成のメカニズムが分かった。自閉症の新たな治療法に応用できる可能性があるという。
 ニューロリジンは神経細胞の先端部分に発現するたんぱく質。発現量が過剰になったり減少しすぎたりすると自閉症が発症することがマウスでの実験で分かっていた。
 グループはマウスやラットの脳の切断断片を培養する実験を通じ、ニューロリジンを制御する要因を調べた。その結果、「γセクレターゼ」と「ADAM10」と呼ぶ2種類の酵素が関与していることを突き止めた。
[2012年10月23日 日刊工業新聞]

先日、息子はアデノウイルスにかかり高熱と喉の痛みで寝込みました。そのウイルスを私までもらってしまい、続いて私も寝込みました。母が寝込むと家の中は大変になりますね。


さて、私は今回、息子のお薬手帳を見て驚きました。よく病気をして、いつも病院に通っていた息子なのですが、去年の9月から息子は全く病院へ行っていませんでした。つまり、この1年間、息子は病院のお世話にならずに元気に過ごしてきていたのです。

朝食を果物だけにして、お肉と魚、卵、牛乳をできるだけ使わない料理(その代わり、大豆ミートを使います)白米と白いパンを止めて玄米と全粒粉パン、野菜は無農薬・無化学肥料、調味料は一切添加物が入っていないもの(ハーブ、レモン、岩塩、減塩醤油、アップルサイダーなど)にしたからでしょうか!?息子も、半年くらい前から「なんか、オレ、病気せんなったよねえ。ママのお野菜の食事かねえ?」とか、よく言っていました。

いわゆる、子どもでも大人でも、基本的な7つの生活習慣①食生活 ②睡眠・休憩 ③水 ④空気 ⑤運動 ⑥太陽の下で(少しでいいので)過ごす ⑦心を平静に保つ訓練や自然の摂理に従った生活をすることを守っていれば、病気にはなりにくくなるのでしょうねえ。

病気をすると、こういった基本的な生活習慣を見直すきっかけとなりますから、息子に「病気は、7つの生活習慣を思い出すように知らせてくれているんだよ」と教えてやると、かなり納得して「オレ、2学期、頑張りすぎとったわ。ママがいつも言っている、のんびりゆっくりに、せにゃ~いけん!」と言っていました。

そう!人生は『のんびり、ゆっくり』がいいんです。日本の皆さんは、何をそんなに急いでいるんでしょう!?みんな、とっても忙しそうですね。これは日本総勢=発達障害ではないかと、私は思うのであります。それも、注意欠陥多動性障害のようです(笑)

そう考えると、やっぱり「人類、み~んな、みんな発達障害」なのであります。

親野智可等先生が私達にすばらしい苦言を下さっています。以下、読んでみてください。

あるとき、1年生の親たちの懇談会でこういう話題が出ました。子どもが幼稚園・保育園のときはいろいろなことでたくさんほめていたのに、1年生になったころからほめられなくなったというのです。


みなさんはそうなっていませんか?


これは、1年生になると勉強でも運動や生活習慣でも、
親が「○○をやらせなくては・・・」「□□をできるようにさせなくては」と思うことが増えるからだと思います。


親の頭の中で、やらせたいことが次から次へと増殖して、子どもへの要求もどんどん増えます。
すると、子どものできないことばかりが目立つようになり、叱ることが増えます。


そして、自分の価値観という色眼鏡を通してしか子どもを見なくなるので、子ども自身が好きでよくやっていること・熱中していることには価値を見いだせなくなってきます。


●親たちは、子ども自身が好きでよくやっていることをほめられない


実際に、次のようなことに熱中している子どもがいたのですが、どの親もそれをほめることはありませんでした。中には、ほめられるどころか叱られた子もいます。


絵を描くのが好きで夢中で描いている。
ダンゴムシが大好きでたくさん飼っている。
イラスト入りの地図を作るのに熱中している。
紙に迷路を描くのが得意でいつも描いている。
ミミズを飼うのが大好きで、いつも土を掘っている。
ゴミを集めてテープや紐でくっつけ、オブジェ?を作るのに熱中している。
某アニメが大好きで、登場人物の特徴にも精通している。


こういう例はたくさんあります。というのも、だいたいにおいて子どもが熱中することは、親の色眼鏡を通せばくだらないことだからです。


でも、これはあまりにももったいないことです。
子どもがせっかくやる気になってがんばっていることをほめないのですから。


●子ども自身が好きでよくやっていることをほめると、いいことがいっぱい起きる


もし、ここで親がほめることができればいいことがいっぱい起きます。


子どもは1つのことでほめられると自信がつきます。すると、他のこともできそうな気がしてきてがんばるエネルギーがわいてきます。もちろん、勉強にもいい影響が出ます。


また、ほめられることで、子どもは親の愛情を実感することができます。お父さん・お母さんは自分のことを大切に思ってくれている、と感じることができるのです。すると、お父さん・お母さんの言うことを素直に聞けるようになります。


親の愛情を実感できると、心が満たされるので、きょうだいや友達にも優しく接することができるようになります。


●もっと深められるよう応援してあげよう


さらに、子どもが熱中していることをほめるだけでなく、それがもっと深められるように応援してあげてほしいと思います。


図鑑を買ってあげるとか、親も一緒に取り組むとか、それに関した体験ができるところに連れて行ってあげるなどです。


親が応援してあげると、子どもはそれが「誰よりも得意」と言える状態になることができます。これは、子どもにとって大きな自信になります。


親の応援がないと、他の子よりちょっと得意で終わってしまいます。
もったいないですね。


そして、楽しみながら夢中になって頭を使っているときに、思考力、理解力、記憶力、創造力、集中力などの“勉強”にとって大切な能力もぐんぐん身につきます。


つまり、地頭がよくなるということであり、コンピューターで言えばハードの性能が上がるということです。


もちろん、子どもですから途中で飽きて、興味が別のことに移ってしまうこともあります。そうなったら、今度はそれを応援してあげてください。それまでのことも無駄ではなく、全てその子の中で栄養になっていきます。


●自己実現力は子どものころから育てよう


このように本人がやりたいことを応援してあげていると、子どもは自分がやりたいことをどんどんやっていくことの楽しさを味わいます。そして、自分でやりたいことを見つけてやっていくマインドと能力が身につきます。


これは、つまり、夢・目標・課題を自分で見つけて実現していく能力です。ひと言で言うと自己実現力です。


これは、人間が自分の人生を生きていく上で必要不可欠な能力です。


いつも親のやらせたいことばかりをやらせていると、この自己実現力が身につかなくなります。
自己実現力がないと次のようなことになります。


自分で夢や目標を決めてがんばることができない。
自分は何をしたいのかわからない。
生きる意味が見つけられない。
言われたことはやるけど、自分からやりたいことが見つけられない。
言われたことしかできない。指示されないと動けない。


子どものころからさんざん親のやらせたいことばかりやらせておいて、大人になってから「さあ、あなたは何をやりたいの? 自分で見つけなさい」と言っても無理です。
親野智可等 連載コラム「ママも小学校1年生」


中日新聞の記事です。

障害者の差別を禁じる法律作りが本格化する。内閣府の専門部会がその土台となる意見書をまとめた。障害者にのみ我慢や諦めを強いるのは人の道に外れる。何が差別なのか。まずそれを知りたい。

障害者の差別禁止法が大事なのは、約百二十カ国が結ぶ障害者権利条約を日本も批准するのに欠かせないからだ。性別や人種による差別と同様に障害に基づく差別を防ぎ、被害を救済する手だてを整える必要がある。

障害があっても普通に学び、働き、暮らす社会にというノーマライゼーションの考え方はだいぶ広まった。なのに、内閣府の最近の調査では約七割に及ぶ障害者が差別や偏見を体験したと答えた。

生きづらさを訴える声が後を絶たない。なぜだろうか。

悪意を抱いての排斥は論外として、端的に言えば、どんなことが差別に当たるのか世間が分かっていないからだ。健常者本位の意識や行動、仕組みが図らずも障害者に不利益や不都合、不便をもたらし得ることにも思い至らない。

障害当事者が加わった内閣府障害者政策委員会の専門部会の意見書はそんな視点から、何が差別かを示す物差しとなる法律を作るよう提言した。差別した人を処罰するのではなく、障害者と健常者の格差を埋めるルールを望みたい。

意見書は条約を踏まえ、差別の形には二つあるとした。

まず、障害があることを理由に健常者とは異なる取り扱いをすること。例えば、精神障害者を飛行機に乗せないとか、盲導犬を連れた視覚障害者をレストランに入れないとかいった行為だ。

そして、健常者と同様の機会や待遇を確保するための配慮を欠くこと。車いすの人が通れるように建物の入り口にスロープを設ける、パニック障害の人が満員電車に乗らずに済むように勤務時間を変える、というふうな工夫をしないと差別と見なされる。

もっとも、相手のさまざまな障害に配慮しようとすれば資金や人手、物品などの負担が避けられない。事業者や個人は持ち出しとなる。でも、前向きに負担を引き受けてこそ支え合い社会に近づく。公的支援が大切だ。

意見書は交通や医療、教育、雇用、政治、司法などの十分野について事例を交えて説明した。だが、法律の条文は抽象的にならざるを得ない。具体的な場面が思い浮かぶような手引が要るだろう。

差別をなくすには差別の実態を知らせ、知る努力が肝心だ。
[2012.10.1. 中日新聞]


[産経ニュース]

 学校でのいじめによる悲劇が後を絶たない。教育評論家の親野智可等(おやの・ちから)さん(54)に、いじめが多発する背景や家庭でできる対策のポイントを聞いた。(清水麻子)

                   ◇

◆愛する気持ち

 親野さんは23年間、公立小学校で教師を務めてきた。その経験から「いじめはケース・バイ・ケースで、ひとくくりにはできないが、親の過剰な子供への高望みや期待もいじめの背景にある」と話す。

 子供たちは、塾や習い事など親から言われたことを「やらされる」ばかり。家でも行動を始終監視され、気が抜けない。「虫とりや基地づくりなど自分の世界を持つ時間がない現代は、子供にとって過酷な時代」と親野さん。

 世界と比較しても、日本の子供の自己肯定感は極端に低い。背景には、過度の期待のほか、「ダメ」などの否定語をシャワーのように浴びせる日本語特有の言い回しがあるという。

 「頑張らなきゃダメだ」「いつもこれくらいに書かなきゃダメだ」…。親は意図していなくても、子供は「僕(私)ってダメだな」と人格が否定されたと思ってしまう。

 親野さんは「自己肯定感を持てなくなると、自分より弱い人をいじめることで相対的な優位に立とうという衝動が芽生える。それが、いじめにつながる」と指摘。そのうえで、「一番大事なことは、子供が親から愛されていることを実感できること。親がダメという言葉を意識して使わないだけで、子供は自信を持つようになり、いじめの加担者にならなくなる」と話す。

 では、いじめられているサインがあった場合、親はどうすればいいか。まず、「嫌だね。つらいね」と共感して聞くことが大切だという。「そんな弱いことでどうする」「お前にも問題があるんじゃないか」など責める言葉は禁句だ。

◆思い出話を

 子供がいじめを否定しても「お父さん、お母さんは絶対守るから、どんなことでも言ってほしい」と伝える。生まれたときから今までの思い出話をすると、親の愛情が実感でき、話し出すこともあるという。

 学校に相談する際はクレームという形ではなく、夫婦そろって、「相談したい」という姿勢で足を運ぶといいという。

 親野さんは「新聞に報道されるケースは学校や教育委員会の対応が失敗した事例ばかりなので、学校に相談してもしようがないと思われがち。だが、実際は問題が小さい芽のうちに学校に相談し、解決できるケースはたくさんある」と話している。
[産経ニュース 2012.10.1]


【ニューヨーク=共同】

米映画監督スティーブン・スピルバーグ氏(65)が3日までに、読み書きに困難が伴うディスレクシア(読字障害)で少年期にいじめを受けていたと公表した。「映画が私を救った」と述べ、製作活動を通じ、感じる必要のない恥じらいや罪の意識から救われたと説明。同じ障害のある人たちに「あなたは独りぼっちではない」と呼び掛けた。


学習障害のある若者向けのウェブサイト「フレンズ・オブ・クイン」上のビデオインタビューで公表した。スピルバーグ氏は読字障害のある人々へのメッセージとして「あなたが思うよりよくある障害。読解速度を上げる方法もある。一生付き合うものだが対処の仕方はある」と述べた。


読字障害と診断されたのは5年前。読み書きに悩んでいたことの「謎が解けた」と振り返り、もっと早く診断されていればよかったと話した。


教室では皆の前で教科書を読むことがつらかったと告白。当時は読字障害が知られておらず、特に中学では数多くのいじめを受けたという。支えてくれる先生もいたが、怠けていると判断する人もいたと吐露した。


文章を読む時間が他の人の倍かかるが「ゆっくり読むから非常によく理解できる」と述べた。


日本の支援団体「エッジ」によると、読み書きに困難を伴う人は欧米で人口の10~15%、日本でも5~8%に上る。


スピルバーグ氏は、日本でもヒットした映画「シンドラーのリスト」や「ジュラシック・パーク」「インディ・ジョーンズ」シリーズなどの監督作品で知られる。
[日本経済新聞 2012年10月4日]