怒られてばっかりの毎日だよ〜! | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

先日、お会いした男の子(小学校高学年)と私の会話です。

「ぼくはねえ、毎日怒られてばかりなんだよ。怒られない日がない!何やっても怒られる。今日は怒られないようにしようと思って学校へ行くけど、やっぱり怒られる。家でも学校でも怒られてばかりなんだよ。はあ~。。。ぼくは、本当に馬鹿だと思う。
いつも「怒られるんじゃないか」と思ってびくびくしながら毎日過ごしていてね、怒られない子の真似をしたり、ぼくはいろいろがんばってるんだけど、やっぱり怒られるんだよ。本当にぼくはどうしようもないダメ人間なんだよ」

この少年の言葉は発達障害を持つ子ども達の心を私達に伝えてくれています。発達障害を持つ子ども達はどうすれば褒められるのか?どうしたら怒られるのか?等、周りの状況を察したり、空気を上手に読むことができないため、どうしても不適切な言動になってしまいます。

じゃ、どうすれば、この子達は怒られないで自己肯定感を持って育つことができるのでしょうか?それは、前もって「こういうときはこうした方がいいんだよ」と教えてやっておくといいのですね。

前もって、いちいち教えておくなんて大変だと思われるでしょうが、脳機能障害があって不適切な言動をしてしまうのですから、障害特性に合った方法で支援してやらなければ、この子達はうまく育たないのです。一般的な子ども達と同じように叱っても、叱られている意味が分からないのですから、叱ってもしかたないし、叱られ続けることで2次障害(うつ病等)になっている子ども達も多くいます。

どうか叱る前に「こうした方がいいよ」と具体的に肯定的に簡潔に教えてやって欲しいと思います。

一見、普通に見えるがゆえに助けてもらいにくい発達障害の子ども達への正しい理解を、より多くの人達に私は伝え続けていきたいと思っています。