誰もが違うということを前提とした教育にしていこう! -31ページ目

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

ニューヨーク・マンハッタン国際映画際ベスト・グローバル・ドキュメンタリー・グランプリを受賞した「祈り」という映画を見たとき、エンディングのナレーションがすばらしかったので、ご紹介したいと思います。

「大きな事を成し遂げるために、力を与えて欲しいと神に求めたのに謙虚を学ぶようにと弱さを授かった。

偉大なことができるように健康を求めていたのに、より良きことをするようにと病気を賜った。

幸せになろうと富を求めたのに、賢明であるようにと貧困を授かった。

世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに、得意にならないようにと失敗を授かった。

求めたものは一つとして与えられなかったが、願いはすべて聞き届けられた。

神の意に沿わぬものであるにもかかわらず、心の中の言い表わせない祈りは全て叶えられた」

人生のありとあらゆる苦難は、ひょっとすると私達が謙虚に生きるために与えられているのかもしれないですね。

こうやって、よりよく生きられるように考え方を変える方法を認知行動療法と言います。もともとはうつ病の治療法だったようですが、最近では発達障害の人達にも有効と言われています。

皆さんは「ディスレクシア」って知っていますか?発達障害のひとつ「読み書き困難」のことです。ハリウッド俳優のトム・クルーズさんや、映画監督のスティーブン・スピルバーグさんらは自ら「ディスレクシア」であることを公表しています。私達の周りで、この障害で苦しんでいる人は、実は多いのです。気づいていないだけなのです。子どもの頃からずっと「怠けている、やる気がない、ふざけている」等と誤解され続けている人達とも言えます。

私は、誰もが「ディスレクシア」について知っていて当たり前の日が来ることを願っています。そして「ディスレクシア」で苦しまなくていい、誰もが生きやすい世の中にしていきたいと思っています。

先日放送されたNHKのnews Watch 9の2013年2月6日(水)放送「ディスレクシアを知ってほしい」を、教育関係者にぜひご覧になって頂きたいです→こちらをクリック!
先週末のセミナー「ちょっとしんどい子の理解と支援~通常学級における特別支援教育」はテレビ取材を受けました。これまで、テレビ局からの取材依頼を断り続けてきた私ですが、今回ばかりは、お断りする気になれませんでした。というのは、取材依頼してきたディレクターが15年前、私と一緒にあるテレビ番組を制作していた仲間だったからです。つまり、彼は福祉や教育にも精通しているすご腕のディレクターなのです。 

それで、昨日は、私のインタビュー撮りを自宅で行いました。※広瀬北町のソアラサービスに事務所を構えているのですが、他の入居者さん達にご迷惑をおかけしそうだったので、自宅のリビングでの撮影となりました。

ディレクターもカメラマンも懐かしい面々で、15年前一緒に働いていた頃を思い出し、心がほっこりしました。

今回の取材は発達障害についてで、少しでも良い方向で発達障害を知ってくださる方が増えるようお役に立てたらいいな~と思っています。

しかし、テレビは短い時間で伝えなければならないため、どうしてもたくさんの大切なことが省略されて、ある一部分だけが強調されてしまう傾向があります。インタビュー等はカットして、かなり短く編集しますから、話している人がいいたいことを十分伝えることができない場合が多々あります。

そういったテレビで詳しく深く伝えることの難しさをご理解頂きまして、2月12日午後6時15分~ホーム
 ステーションをご覧になってみてください。日本インクルーシブ教育研究所の活動が少しばかり(2~3分程度)ですが紹介されます。*テレビ朝日系列の広島ホームテレビ(5チャンネル)です。

ただ、現在、広島ホームテレビの報道フロアはインフルエンザで20名ダウンしているそうですので、ひょっとすると放送日が延期になるかもしれません。こんな状況は前代未聞でありますが…(驚)

今日は発達障害のある子ども達の心の中をお伝えしたいと思います。

「ぼくねえ、ちゃんと聞いてなくて怒られて、ちゃんと聞いていても覚えていられなくて怒られて、覚えていられないからメモをとろうと思ってもメモがとれなくて怒られて、家でも学校でも怒られて、どうしたらいいんじゃろか?」

これは、ある自閉症スペクトラムの小学生が私に話してくれた言葉です。

私達大人は、自閉症スペクトラムの子ども達の脳機能の働き方を知らないから、つい怒ってしまうのでしょうね。皆さんは、脳機能障害からくる不具合でできないことをいつも、いつも怒られている子ども達の気持ちを考えたことがありますか?

例えば、車いすに乗っているいる子どもに「どうして車いすに乗っているんだ!根性がないから立てないんだ!もっと、しっかり、ちゃんと人の話を聞いて努力すれば立てるようになる!」って叱りますか?

車いすに乗っている子ども達は明らかに見て障害があると分かりますから、その障害について誰も責めたりしませんね。でも、自閉症スペクトラムの子ども達は一見どこにも障害があるように見えません。そのため、私達大人はついイライラして彼らの障害特性を叱ってしまうのです。

こうやって障害特性を叱られ続けて大人になった自閉症スペクトラムの人達はどうなるのでしょうか?多分、自己肯定感のない大人に育つだろうと私は思っています。自己肯定感がないとどうなると思いますか?何に対しても否定的な捉え方をするようになるかもしれません。社会に出て行く勇気がなくなるかもしれません。たくさんの弊害が出てくるでしょう。

私達大人は何も考えず、いつもいつも自分の都合で子ども達を叱ったり怒ったりしていいのでしょうか?叱ったり怒ったりしても子ども達は何にも変わらないと思います。子ども達一人ひとりに具体的にどうしたらいいのかを丁寧に教えてやることの方が、ずっと大切だと私は思っています。

先日、広島から新幹線に乗って、神戸まで行ってきました。というのは、大阪教育大学名誉教授で大阪医科大学LDセンターの竹田啓一先生と、「読めなくても、書けなくても、勉強したい」の著者である井上智さんの対談があったからです。私はLDの専門家とディスレクシア当事者の話が融合されたら、きっと、すばらしい対談になるだろうと思っていました。

そう!思った通りでした!

竹田先生は井上さんの気持ちを深く理解し、井上さんは竹田先生に理解してもらえる安心感のようなものを感じていらっしゃるのが、会場に座っている私にも伝わってきました。

さて、少しばかり井上智さんのご紹介をします。井上さんはディスレクシア(読み書き障害)のある大工さんです。家具や照明、ガーデニングデザイン等もされる才能あふれる方です。そして、かなりハンサムです(^^) 

井上さんは現在50歳で、43歳のとき奥様がテーブルの上にたまたま置いていた『怠けてなんかいない!』という教育ジャーナリスト品川有香さんが書かれた本を何気に読んで、自分がディスレクシアだったことを知り長年の答えが見つかった方です。

小学時代には教師から字が書けないということで、いつもバケツを持って廊下に立たされていたこと、そして、多くの教師達から「怠けている、ふざけている、やる気がない」と誤解されていたこと、本当は勉強したかったのに勉強する機会を周りの大人達から奪われてしまったことは、いまだ癒えることのない心の傷となり、講演中、何度も言葉につまっていらっしゃいました。私も何度も涙が出ました。

私達大人は、昔も今も、本当にひとり一人の子ども達のことを理解できているのだろうか?今の教育のあり方が本当によいのか?私達ひとり一人が自分自身に問ってみないといけないと思います。


そして、これからは、発達障害の専門家と成人当事者が一緒に、発達障害への理解と支援を求めていかなければならない時代が来ていると思うのであります。

先日、感覚統合の取材させて頂いたときに皆さんにご紹介したいな~と思って、写真の投稿の許可を得てきました。

活動の後に、こうやって固有覚に圧を入れてあげると、圧迫刺激が子どもを落ちつかせてくれるのだそうです。

学校から帰って、子どもがイライラしている時など、こうやって落ちつかせてあげられるといいですね。

感覚統合を知らない人は、虐待に見えるかもしれませんが(笑)
子どもを寝かせて、布団をかけ、その上から大人が乗っかってやると体に圧がかかって気持ちいいんですよ~!お試しあれ~!

感覚統合写真

1月6日の岐阜新聞の記事です。

県教育委員会は、特別支援学校の小中学部に在籍する児童生徒が、自宅がある居住地域の小中学校に副次的な籍「交流籍」(仮称)を持ち、居住地域での交流と共同学習を促進する取り組みを、新年度からスタートすることを検討している。

昨秋、県内で開催された第12回全国障害者スポーツ大会「ぎふ清流大会」で障害者理解への機運が高まった。

障害者が特別支援学校を卒業し大人になった時、地域の一員として地域で働き暮らし続けるために、また障害のある子も無い子も共生する社会を進めるため、幼い頃から仲間意識を育てるのが目的。モデル圏域を指定して1年間取り組んだ後、早ければ2014年度に全県へ広げる見通し。

居住地校交流には、特別支援学校の児童生徒が小中学校の授業や体育大会、文化祭などの行事などに参加する直接交流と、作品や手紙、学級便りを交換するなどの間接交流がある。これまでも県内の多くの特別支援学校が実施してきているが、実施率は全児童生徒の2~3割にとどまっている。そこで新たに「交流籍」を設けることで、実施率の向上が期待されている。

具体的な取り組み例として、居住地域の小中学校の名簿に、特別支援学校の小中学部に在籍する児童生徒の名前を加えた名簿を作成することも検討している。

こうした副次的な籍は、東京都や埼玉県、横浜市などで既に導入されている。

県教委特別支援教育課は「特別支援学校に通う児童生徒は、地域との関わりが少ないため、地域ごとに開催される成人式への出席者は少ない。しかし居住地域の小中学校と交流してきた児童生徒の中には、地元の小中学校に通う同学年の児童生徒から成人式に誘われたケースもある」と居住地校交流を進める狙いを説明する。

副次的な籍の導入によって、障害の無い子は心のバリアフリーが、障害のある子は社会で自立できる自信と力が、それぞれ育まれていくことを期待する。
[岐阜新聞2013.1.6]


今日は2学期最後の日です。

どこの小学校でも校長先生が朝会でお話をされると思います。約40年前、小学生だった私は「聴覚だけを、必死で使って」校長先生のお話を「じっとして、ちゃんと」聞かなければならなかった記憶がいまだに残っています。かなり辛い体験だったように思います。

最近は、時代の変化とともに、広島市内の小学校では、子ども達が「視覚も聴覚も」使って、楽しくお話が聞けるように工夫している校長先生がいます。今朝はその取材に行ってきました。

その工夫とは、パワーポイントを使ってのお話です。

どの子も校長先生のパワーポイントが楽しいものだから、一所懸命お話を聞いていました。

子ども達を叱って、無理矢理、話を聞かせるのではなく、大人側が子ども達が「聞きやすい工夫をする」って本当に大切ですね。

パワポ校長


昨日、広島市内の小学校へサンタとトナカイがやってきました!

サンタに扮するのは校長先生で、トナカイは主事の先生です。この小学校では、毎年、クリスマスの時期になると、校長先生がサンタになって子ども達に「夢と笑い」を届けてくれます。

低学年の子ども達はとても喜ぶのだそうですが、校長先生曰く「高学年になるとみんな、校長先生、何しょ~るん?」といった感じなのだそうです。

こんな楽しい小学校で過ごすことのできる子ども達は、本当に幸せですね。

写真のデータが今、手元にないので、後日掲載できればと思います(苦笑)

Yahooニュースです。

小学校から高校の現役教師の約7割が、いじめへの対応に「時間が足りない」と感じていることが毎日新聞のヒアリング調査で分かった。4割は保護者との信頼関係に自信がなく、3割が校内の組織的対応が不十分と考えていることも判明。さらに2割が警察や児童相談所との連携が不十分と答えた。大津市の中2自殺問題を受け、文部科学省は緊急いじめ調査の集計を急いでいるが、いじめを発見しても学校が十分な対応をできない状況が明らかになった。【まとめ・福田隆】


【いじめを見たりいじめられたりしたらどうしたらよいか…】図解なるほど:特別編 「いじめ」を考える--いじめ認知件数の推移など図も

 調査は全都道府県の現役教師計104人に対し、電話などによるヒアリング形式で実施。内訳は男性73人、女性31人で、小学校38人▽中学校30人▽高校36人だった。

 「1人で対応できないレベルのいじめ事案」に対応する際に、不十分と思う内容を聞いたところ、69人が「時間」を挙げ最多だった。次いで「保護者との信頼関係」46人▽「人手」43人▽「組織的対応(校内、職員同士の信頼関係)」32人--だった。また「他の機関(警察、児童相談所など)との連携」も24人が挙げた。

 自由回答で課題を聞いたところ、時間不足の理由として「教育委員会からの調査依頼や会議が増えた」(北海道・小学50代男性)、「書類作成や授業準備などで、じっくり生徒の話を聞けない」(福井・高校20代男性)など、多忙すぎる教師が生徒とのコミュニケーション不足に悩んでいる実態が改めて浮き彫りになった。

 保護者との関係については「世の中の人権に対する考え方が敏感で『いじめをしているのではないか』と疑うことですら『人権侵害』と言われがちで対応しづらい」(大分・高校40代男性)など意思疎通の困難さを訴える声が多く、学校全体でのいじめへの対応についても「形式的には対応するが、実際は1人の先生におんぶにだっこが現状」(新潟・高校50代男性)と実情を訴えた。

 また、警察など他の機関の介入については「学校と保護者との信頼関係を損ね、修復にかなりの時間と労力を要する」(愛知・中学40代男性)と抵抗感を示す意見もあった。

 ◇いじめへの対応に関する現役教師の声(抜粋)◇

<時間や人手が足りない>

・忙しくて余裕がない。土曜に授業があった時代の方がむしろ時間的、精神的余裕があった。(山梨・小学50代女性)

・クラスや学年、学校が荒れている場合、人手が足りず、生徒と向き合う時間が取れない。教師を増やし、煩雑な書類作成などを極力減らしてほしい。(兵庫・高校40代女性)

・いじめに関する調査が「調査のための調査」にならないか心配。調査は大切だが、親や生徒と話す時間も確保してほしい。(長崎・中学40代女性)

<保護者との信頼関係>

・保護者が学校や担任への信頼を喪失していると、情報共有や連携が取りづらくなる。子供の学校への安心感の喪失につながる。(新潟・小学20代男性)

・(いじめの加害者の)我が子を親がかばい、事実を受け止めず学校を敵視する家庭がある。(栃木・高校50代男性)

・いわゆる「モンスターペアレント」といわれる保護者が一人でもいると、その学年は振り回される。「教師が悪い、学校が悪い」と言われ、教師が精神的に追い詰められる。余裕を持って生徒に接することができない。(東京・高校50代女性)