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都会と田舎とconnect=つなぐgreensmile(グリーンスマイル)

都会と田舎とconnect=つなぐ greensmileのブログ。
「ゴマ」を安全に、美味しく食べるために
日本のゴマの自給率を、みんなで1%にあげたい。
クラウドファンディグチャレンジ中です。
http://camp-fire.jp/projects/view/748

2011年11月にはじまったgreensmile。最初からずっと関わってきたのは、檜原村。東京都(島嶼部を除いて)唯一の村、65歳以上の人口比率が45%もあって、(50%以上を超えると)限界集落になる、まさに崖っぷちにある檜原村に注力してきました。
檜原村は、東京で住みたい街ナンバーワン、などと言われている吉祥寺から、中央線でわずか45分。武蔵五日市駅からバスに30分ゆられたところにある、だいたいの人が「えー、東京? ここ」と心の内外で叫んでしまうような、村です。

檜原村には、高齢化と過疎化で、もう耕せなくなって放置されてしまった、いわゆる耕作放棄地が多数あります。村のほとんどが山林地帯のため、畑は急斜面。古来から受け継がれて育てられてきた伝統的な日本の野菜「固定種」を育むのに適したこの村の畑を荒地にしておくなんてもったいない! 立ち上がったひとりの若者がいました。彼は、たったひとりで都会から檜原村に移り住み、そこで耕作放棄地を耕し段々畑を作り、野菜作りをはじめました。

全快野菜ちゃん

その彼と知り合った私たちgreensmileは、この土地の耕作放棄地を耕すことで、地域活性を試みるべく、2012年から「平米ファーム」という1平米からのレンタルファームなどを運営してきました。そして、2013年5月、この畑から六次化を目指すあたらしいプロジェクトをスタートしました。
仲間を集めて都会から畑に通うことで、プロジェクトを通じた村へのインバウンドを生むことができると考えたのです。
喉が乾いたら、村にある酒屋さんでビールを買えるし、おなかが空いたら村の食材を買って、ついでに村人も招いてBBQをすればいい。明るい声で村人とあいさつを交わし、おじいちゃんおばあちゃんに元気を与えることだってできます。

――そして、何より、この村で収穫した産物を、都会で開催しているマルシェで売ることで、檜原村をアピールすることができます。

さぁ、「檜原村ゴマ畑プロジェクト(仮称)」いよいよスタートです!

全快野菜ちゃん

まずはこのプロジェクトの簡単な説明をします。
檜原村の耕作放棄地を開墾して、ゴマを植えて、ゴマ畑を作ります。育てたゴマをなんらかの製品にして、greensmile(もう面倒だからこっからさき“グリスマ”って略すよ)が品川で開催しているマルシェで販売します。そう、六次化をみんなでやろう、というもの。
もちろん、私たちのコンセプト「都会と田舎をConnect(つなぐ)」主力選手になってもらおう、という狙いがあります。

5月11日、天気予報は「雨」。それでも25名以上の仲間が、檜原村に集まりました。
そんな仲間たちに天の神は微笑みました。
前日、私が高木ブーをこっぴどく叱っておいても止まなかった雨が、我らの畑入りとともに止んだのです。

全快野菜ちゃん

冒頭に登場した檜原村にたったひとりで移り住んで地域活性に尽力している男、竹さんの説明から開墾のはじまりです。

全快野菜ちゃん

開墾に来た仲間、といっても、この人たち。普通の会社員ですから。
中には、1日中机に座ってマッキントッシュばかり触っているデザイナー的な人物もいますから。
そうそう、サクサクとは行きません。鍬の使い方に悪戦苦闘。汗をかいてもかいても進まない。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

せっかくいい調子で耕しても、木の根っこが出てきて、スコップで根っこの駆除をしないといけない。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

根っこがすごくでかくて時間がとられたり(巨根←パンちゃん名付け)。

全快野菜ちゃん

だけど、さすがのチームワークでした。1時間ちょっとで、広大な荒地が“畑”っぽくなりました。
その“畑”っぽいところに、耕耘機(HONDAのこまめ←いい名前だ、なんか親近感)をかけたら、ますます“畑”っぽい、っていうか、立派に“畑”になりました。

全快野菜ちゃん

足で、畑に、溝をつけて。

全快野菜ちゃん

40センチの間隔をあけて、ゴマを撒いていきます。
(※このゴマは決して食べるな! と最初に言われたので、みんなちゃんとひと粒のこらず撒いていましたよ)

天の神が力尽きたか。
1時間半ほど作業をすると、雨が降ってきました。ということで、撤退! とはいえ、種まきまでできましたよー。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

皆さん、作業お疲れさまでした。
お昼はBBQです。住んでいるところも、お仕事も育ってきた環境も、好きな食べ物も、セロリが好きだったりする、初対面がワイワイ飲んで食べておしゃべりしました。
農作業の後って、すぐ、仲よくなっちゃいませんか? 人って。自分らはみんな大地の子、的な感覚でしょうか。

全快野菜ちゃん

BBQには、いつもお酒を買わせてもらっている村の酒屋さん永喜屋さんの店主も遊びにいらっしゃいました。
しかも、日本酒と焼酎をいただいてしまいました。こういう村人との交流が、楽しい!

全快野菜ちゃん

BBQは肉や野菜だけを焼くものではない!? 
このメンズたち、竹の棒に何かを塗って、くるくるしている。何でしょうか、これは。

全快野菜ちゃん

バームクーヘンでした! こんな楽しみがあるのもBBQの醍醐味。

全快野菜ちゃん

などと、盛り上がっていたところで、本日のメインイベントのひとつ。ワークショップのお時間です。
これは檜原村のゴマ畑からはじまる六次化プロジェクト。ということで、①プロジェクト名②どんな商品が作れるか、についてチームごとに話し合いました。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

司会進行のワタクシ、みんなのことを本当に尊敬しました。だって、お酒飲んで、ここまで真面目に話し合いをして、きちんとアウトプットができるんだもの。すごい仲間が集まったなー。

全快野菜ちゃん

さて、プロジェクト名が何に決まったかというと?
これは、また、次回のブログでのお楽しみ、ということで。待ちきれない方は、6月8日(土)、檜原村にぜひ来てください。そして、ぜひプロジェクトに加わってください。

最後に、グリスマが2013年度推進する「都会⇔田舎Connect!連盟」についての説明を代表のいまなかからさせていただいて。
なんと21名が、コネクター(この連盟に加わって、都会と田舎をつないでいく活動を行う仲間)になりました。
出だしから、盛り上がりました! 檜原村ゴマ畑プロジェクト(仮称)。

全快野菜ちゃん

毎月、檜原村に行って、ゴマを育てていきます。そして、ワークショップでプロジェクトをカタチにしていきます。
今回参加のみなさんありがとうございました。
2回目、皆さんと、そして、これを読んでくれたアナタ! の参加をお待ちしています。告知はfacebookのイベントと、ウェブサイトgreensmile にて行います。

全快野菜ちゃん

第1回目は現場監督を務めさせていただき、参加者のみなさんと作業したり、考えたり、食べたり、飲んだり、笑ったり、雨にぬれたり、ビールが心にしみたり、本当にいい時間を過ごさせていただきました、黒川豆でした。
ではまた、来月。
かしこ。



こぼれ話:
今回、私の独断で、参加のみなさんに「個性が光る名札を作ってきてください」などという指令を、生意気にもさせていただきました。そこで、出させていただいた「名札賞」。2名が受賞しました。受賞特典は、次回のイベント無料招待です。

全快野菜ちゃん

それから、5月に誕生日を迎えた3名に、サプライズでケーキを用意させていただきました。おめでとうございました。

全快野菜ちゃん

暑さ寒さも彼岸までって言ったじゃんかー。(という声が日本列島のあちらこちらから)
東北や信越では異例の積雪を観測した4月20日、東京は品川宿にて、greensmile都会イベント「全快燻製ちゃん」が開催されました。
冷たい雨のなか、意気揚々の仲間が集って、第7回を迎えた燻製づくり。

都会と田舎をconnect! しているgreensmileは、畑を耕したり、山を歩いたり、都会で野菜を売ったり、街を闊歩したりしていますが、時折、燻製イベントなどを開催しております。
燻製って、燻すだけなのに、いつも食べている食材が、“ちょっと変化”して、なんとなくリッチな気分になりませんか? わたしは、燻製を“食の変態”と呼ぶこととします。

それでいて、都会でスマートに燻すことも、田舎でもくもくと豪快に燻すことも、どっちもできる、都会と田舎を問わない、ニュートラルなイベントです。

全快野菜ちゃん

あ、申し遅れました。わたくし、燻製イベントはフル参加しております、(自称他称燻製の鬼)黒川豆でございます。
普段は、未来しか見ないで生きていますが、ちょっと過去を振り返ってみましょう。

第0回燻製の前哨戦
第1回はじめて参加者を集めての燻製
第2回雛祭りの燻製
第3回最多チーム参加燻製
第4回女だらけの燻製祭り  
第5回新たな食材投入燻製
第6回窓と取っ手の芸術大爆発燻製

いやぁ、結構やってきましたねー。そして、毎回同じことをやっているとは思えない個性が開花するイベントとなっております。

実は、第7回は、都会の中の都会、外人もびっくり六本木で開催する予定でしたが、諸事情がありまして、品川に戻ってまいりました。落ち着くところに落ち着いたということでしょうか。

今回もお馴染、新馬場のあぶり家にて。こちらのイケメン店長けんちゃんのご厚意にて、竈や座敷を使わせていただきました(けんちゃん=右上)。

全快野菜ちゃん

集まったのは4チーム。

全快野菜ちゃん

毎度のことながら、熱血、鬼の燻製器作りの豆先生のありがたいご指導のもと、おのおの燻製器を作成しました。
あいにくの雨なので、いつもの公園で作業ができず、今回は、店内で作成でした。

全快野菜ちゃん

カッターナイフお気をつけあれ。(かつて流血で以後トラウマとなったO嬢の教訓)
こんな感じの箱が、燻製器です。

全快野菜ちゃん

そこへ、もりもりと、思い思いの食材をつめてゆくのです。

全快野菜ちゃん

このチームは、ささみ、トマト、たまご(をワインやらで漬けこんだもの)、ホタルイカ、ベーコンなどを詰め込んでいました。(チャレンジ食材がないのが、残念......) 他のチームには、バナナの皮ごと、なんてのもありあました。燻す&バナナで、なんとなく、南アジアの裸の部族を思い起こすのは、私だけでしょうか......。
この燻製器で燻すこと、2時間。食の変態がはじまるわけです。

全快野菜ちゃん

じゃーーーーん。生生ナマナマしかった、食材も、燻されて、光沢を放つ。そして、何より、この芳醇な香り。
袋詰めのウィンナーかなんかが、パッケージで芳醇だの薫るだの行っていますが、まぁー実際、これにはかなうまい!

全快野菜ちゃん

できあがった燻製をつまみに、宴会です。なんせ、この燻製の野郎どもといったら、ビールに良く合うのですから。

さすがは、greensmileのイベントに参加してくださったみなさんです。
盛り上がりつつ、会話の要所要所に、都会と田舎をつなぐヒントがあったりして、早速5月の檜原村ゴマプロジェクトに賛同してくれるメンバーも増え、新しい出会いに感謝です。

全快野菜ちゃん

おかげで、greensmileの代表、モーゼ(語り出すと海をも割る勢いなので、そう呼んでいます)も大全快。

全快野菜ちゃん

今回は、子どもたちも参加してくれて、田舎モノも、都会モノも、おっさんも、色気たっぷりの大人も、子どもも、かわいこちゃんも、住んでいる場所や世代や、思考やシュミや、性癖などの壁を越え、楽しく語りあえました。

全快野菜ちゃん

盛り上がってきちゃって、歌い出す、なんてこともあり。初対面がすぐに打ち解けるのがgreensmileマジックです。

生生しい食材が、燻されてリッチな食材になり、そして、人と人をつなぐ食材になり、笑顔をたくさんうむ食材となりました。
スバラ式変態食「燻製」――、greensmile では、これからも都会で開催するイベントのひとつとして続けてまいります。そして、田舎でも、盛大にやってみたいな、なんて企てもあります。

greensmileでは、今後も、誰でも参加できるイベントをいろいろ開催して行きますので、お友達お誘いの上、ぜひ遊びにきてくださいね。
次回は、5月11日(土)檜原村にてゴマ畑作りがはじまります。
そして5月18日(土)品川の品川寺にて、マルシェ「全快野菜ちゃん」を開催します。
その他イベントについても順次、ブログやfacebook、ウェブサイトにてお知らせしていきます。
お楽しみにー。


最後に。今回のイベント開催にあたり、場所変更等でご連絡が錯綜しましたことをお詫びいたします。
そして、参加してくださった皆さま、快く場所を提供してくれたけんちゃん、準備にがんばったスタッフ、ありがとうございました。当日の燻製器作りの鬼役くらいしかできなくてかたじけなく思っています。
鬼の目にも涙です。

かしこ。




みなさん、いつもありがとうございます。今回は予告報告です。


グリーンスマイルは2013年度も、

元気に明るく地域活性と地方雇用創出をビジョンに楽しみますよー^^ 

よろしくです(iei)v


テーマは、引き続き楽しさの追求と地域活性化とし、都会と田舎をConnect!していきます。

そして、檜原村も2年目に突入します。より楽しく明るい笑顔作りを一緒にしましょう。

 

<今年度の檜原村活動は、毎月第2土曜日を基準に実施いたします。>

 イベントスケジュール■

今年度、greensmileは、檜原村「(仮称)ゴマプロジェクト」発足します。

2013年5月スタートにて、みんなで休耕地を開墾してゴマ畑にし、10月の収穫及びマルシェ販売までをプロジェクト化します。

参加いただく皆さんで成し遂げましょう^^


スケジュールをご確認下さい。

5月11日(土) 第一期グリーンスマイル畑開墾&ゴマ種まき

6月 8日(土) 第二期グリーンスマイル畑開墾&ゴマ種まき

7月13日(土) ゴマ畑のお手入れ&清流BBQ(予定)

9月 7日(土) ゴマ畑のお手入れ&登山(予定)

10月12日(土)収穫際(予定)

10月19日(土)マルシェ(予定)

 収穫日は、発育の関係で変更になることもあります。

※ 1度の参加でも、プロジェクト参加できます。

 各イベントへの参加費および、マルシェでのゴマの売り上げの一部は、檜原村地域活性に活用させていただきます。

 

11月以降は、別プロジェクト発足予定。お楽しみに!!

では、本年度のグリーンスマイルもよろしくお願いします。


こんにちは。greensmile広報の黒川豆です。東京は散りはじめた桜を堪能する最後の週末ですが、あいにくのお天気です。
花見も中止になり、ぽっかり神の時間を与えられてしまったので、読書三昧の2日間です。
皆さんは、いかがお過ごしですか?

昨日久しぶりに、童話「田舎ねずみと街ネズミ」(邦題はいろいろあります)を読みました。
ご存知の方も多いかと思いますが、以下に全物語を書きます。長いけど、お時間のある方は、どうぞー。

田舎ネズミは田舎に住んでいます。木の中にお家があります。
街ネズミは街に住んでいます。民家にお家があります。
街ネズミは田舎にやってきました。
田舎ネズミは言います「田舎は静かだからいいところだよ。くつろいで行ってよ、街ネズミくん。田舎を楽しもうよ!」

全快野菜ちゃん

フクロウがネズミを狙っています。田舎ネズミと街ネズミは逃げ回りました。
「街ネズミくん、こっちの木のお家に早く逃げておいでよ」
田舎ネズミと街ネズミは夕食を食べました。
街ネズミは言います「ボクは田舎の食べ物は好きじゃないよ、だって街の食べ物と違うんだもん」

全快野菜ちゃん

田舎ネズミと街ネズミは寝ることにしました。
街ネズミは言います「ボクはこんなベッドは好きじゃないよ、だって街のベッドと違うんだもん」
「田舎ネズミくん、ここは静かすぎて眠れないよ」

全快野菜ちゃん

翌朝、田舎ネズミは食べ物を探しにいかなければいけません。
田舎ネズミは街ネズミに言いました「一緒においでよ、食べ物を探しに行こう!」
街ネズミは言います「いやだよ、街ではお店があって、そこで食べ物が買えるんだ」

何頭かの馬がネズミたちを見にやってきました。
怖がった街ネズミは逃げ回って川に落っこちてしまいました。
街ネズミは言います「僕は田舎が好きじゃないよ、街はこんなんじゃない。馬なんていないし、お店があるんだ。」

全快野菜ちゃん

「街においでよ、田舎ネズミくん。おいしいご飯が食べられるし、買いものだって行けるよ」

街ネズミは車を見つけました。
「あの車に乗って街に行こう!」
ネズミたちは車に乗り込みました。

全快野菜ちゃん

車は街を通り抜け、田舎ネズミはたくさんのお店を目にしました。行きかう車を見ながら田舎ネズミは言います「街は静かじゃないんだね」

全快野菜ちゃん

街ネズミは言います「街はいいところだよ。ボクの家は木なんかじゃないよ。街の家に住んでいるんだ。
ここでゆっくりしていっておくれよ。街を楽しもうよ!」
街ネズミと田舎ネズミは夕食を食べました。
田舎ネズミは言います「おいらはこういう食事は好きじゃないな。田舎のご飯とちがうんだもん」

全快野菜ちゃん

田舎ネズミと街ネズミは寝ることにしました。
田舎ネズミは言います「こういうベッドは好きじゃないな。田舎のベッドと全然違う」

全快野菜ちゃん

田舎ネズミは言います「ここはうるさくて眠れないよ」

次の日街ネズミは田舎ネズミを公園に連れて行ってボール遊びをしました。
するとボールめがけて犬が駆け寄ってきました。
田舎ネズミは逃げ回り、行けに落っこちてしまいました。

全快野菜ちゃん

家の中では田舎ネズミは掃除機にびっくりして逃げ回りました。
街ネズミは言います「こっちこっち!この穴においでよ」
ネズミたちを捕まえようと、猫が穴の前にやってきました。穴の中には食べ物もありません。
田舎ネズミは言います「田舎へ帰りたいよー」

全快野菜ちゃん

街ネズミはクリスマスツリーとプレゼントを見つけて言います「見て! このプレゼントは田舎に運ばれるんだ。この箱の中に入れば田舎へ帰れるよ」
田舎ネズミが入ったプレゼントの箱は車に乗せられました。
車は田舎へ向かいます。

全快野菜ちゃん

田舎ネズミは言います「ここがおいらの家。木の家がいちばん。街になんて住めないよ」
街ネズミは言います「ボクは街ネズミ、街こそがボクの住むところ」

全快野菜ちゃん

おしまい。


どうでしょう。いい話でしょ。
ここから先は、私の勝手な解釈です。
つまり、田舎でも街でも、自分に合うところに住めばいいってこと。どっちがいいとかわるいとか、それは個人の問題。
田舎ネズミにとっては、新鮮な食べ物を毎日自分で手に入れて食べる。
そして、静かで安全な木の家に住める。ボール遊びや買い物はできないけどね。
街ネズミにとっては、お店から買ってきたおいしい食べ物が人間の家に住むことで楽に手に入る。
便利だけど静かな環境を得るのはなかなか難しい。

田舎ネズミにとっては、街へ行くことで田舎の良さを改めて知ることになったし、街ネズミにとっては、街こそが自分が暮らしていくのにいい環境だということがわかった。
お互いの交流があったからこそ、なのだ。

わたしが面白いな、と思ったのが、田舎から都会へ行ったり、都会から田舎へ行ったりする手段を見つけ出したのは、街ネズミであること。
街ネズミには、アイデアや工夫がある。
猫に追いかけられたとき穴に追い込まれたが、そこに食糧がなかったことに、田舎ネズミが不安を感じている。
自給をまったくしていない街ネズミは、災害に備えておくべき、ということなのか?

とにかく、この物語は、現代の都会と田舎に通じるところもあり、久しぶりに読むと新たな発見があったりするのだ。

この2匹のネズミが交流しているように、「都会」と「田舎」はつながることで、お互いのいいところを見つけ出し、シーズとニーズを上手に交換することだな、改めて思った。
さて、次回、田舎ネズミが街に行くときは、ぜひ、たくさんの新鮮な食べ物を持って行ってあげてほしい。

現代の日本の田舎ネズミと街ネズミも同じ、「日本」という国の住民。
どっちがいいとかわるかではなく、お互いの長所と短所を認めて、お互いの利益となるように交流していきたいものですね。
そうすることで、「日本」にとっての大きな利益となるような気がします。

「都会」と「田舎」をconnect! するgreensmileは、そういう活動をしていきます。

では、まったりとした午後。
次の読書と行きましょうかね。

ずるずる(←お茶)





3月10日、品川の青物横丁商店街で、マルシェ「全快野菜屋ちゃん」を開催しました。
あ、どうも、greensmile(グリーンスマイル)広報の黒川豆です。

今回で4回目を迎えたこのマルシェ。いったい何モノかというと、「都会」と「田舎」をconnect! する集団greensmile(グリスマ)が、「都会」と「田舎」をつないで日本を元気にする交流の場として開催しているマルシェ。
だから、儲けより、田舎の農家さんが大事に愛情込めて育てた野菜を通して、手渡す側も受け取る側も笑顔で交流できたらいいな、いや、しよう! そんなマルシェなのです。

全快野菜ちゃん

この度もありがたいことに、青物横丁商店街さんのご協力のもと、法人会館前を提供してくださいました。

さーて、我ら、「都会」と「田舎」をコネクトする仲間たち=コネクター、張り切って準備しましたよー。

全快野菜ちゃん

毎回そうなのですが、並べたそばから売れ始める! 品川のみなさんは朝が早い!
第4回目ともなると、ありがだいお客さんが増えました。
「1ヶ月前から待ってたんだよぉ~」
「次はいつくるの?」
って。全快野菜屋ちゃんを楽しみに待ってくれている人が、確実にいる! これだけで涙が出そうな妙齢女子。(実態、花粉がひど過ぎて泣きっぱなしでしたが……)

今回のマルシェはすごいでスヨ。なんと、全国区。
東京都島嶼部を除いて唯一の村檜原村と、埼玉県秩父の野菜からスタートした1回目でしたが、回を重ねるごとに参加してくれる野菜ちゃんたちが増え、さらに、野菜のみならず様々な地方に逸品まで加わってくれました。
第4回の逸品ラインナップは、こんな方々です。

全快野菜ちゃん

■東京都檜原村 グリスマの平米ファームから完全無農薬野菜
■またまた檜原村 お馴染丸メガネのシゲタさんの草木染め商品
■埼玉県秩父地方 採れたて「形はそろっていないかもしれないけど味はいいのよ」野菜
■茨城県闘魂ファーム こだわりトマトとその仲間たち(野菜もりもり)
■茨城県つくば市 作るの大好き陶芸作家さんの手作りぐい飲み(セカイでひとつ)
■岐阜県瑞浪市 安心安全なんと有機栽培したお茶(お茶って無農薬難しいらしいですよ)
■愛知県長谷川さん 丹精込めて育てた原木しいたけ
■奈良県桜井市 日本最古の麺奈良の高級そうめんのふし
■鳥取県三朝町 竹酢で苗を育てた極上コシヒカリ「かぐや」(山陰地方から初参戦)

以前出展してくれた人の紹介やら、噂を聞きつけてやら、なんやらかんやら、参加してくれるモノたちが増えて参りました~。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

スタッフとして参加してくれる仲間もたくさんかけつけてくれて、グリスマのコネクターもにょろにょろ増えてきています。

このコネクターたちは、今後もあちこちの田舎のいいモノを探しににょろにょろ出かけ、あっちの田舎とこっちの都会をにょろにょろつなげて行くのです。
そして「都会」と「田舎」がつながれば、おいしい、うつくしい、たのしい、日本になるのではないかなー。

あ、マルシェの様子に戻ります。
自転車の通り道でもある、この商店街で、みんな自転車をキーーーー(油足らず)って止めて、見て行ってくれました。
それから、1個2個じゃなくって、まとめて買い物して行ってくれる人が多く、品川の人は切符がいいぜ、江戸っ子だぜ、にくいねー、と嬉しく思った次第です。さすが東海道で、全国からやってくる参勤交代の大名行列を見届けた人々の末裔だわ(関係ないね)。

参勤交代といえば、地方から江戸、江戸から地方へと文化の交流にもなったとよく言います。これって、ある意味「都会」と「田舎」をコネクトしていたのでは? 

全快野菜ちゃん

あ、マルシェの様子に本当に戻ります。
スタッフが緑のジャンパー隊となって、目立つようになりました。それから、飾り付けも、今回はちょっとシャレオツに。旗のようなものを張りめぐらせました。
この旗は、前日にスタッフ4名で、吉祥寺くんだりの、16平米弱の独房のような部屋で膝を突き合わせて作ったのです。
※いたずら好きのスタッフの手により、三角の布以外に“パンツ型の布”が2枚紛れ込んでいます。これは、当日「パンツ探し」として一部の間で(ちょっとだけ)盛り上がりました。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

モノも場所もジャンパーも華やかに、本当に大勢の方が遊びに来てくれて、買い物を楽しんでもらえました。

だから、今回も大成功!

サブイベントとしてやったのが、品川の街を挨拶がてらお掃除して歩きながら、全快野菜屋ちゃんの告知をして歩く、“ク”リーンスマイル。

全快野菜ちゃん

こっちから挨拶する前に「ごくろうさーーん」なんて声をかけてくれたおっちゃんもいました。クリーンだよ―、心もクリーンだよー。

そして、先日までインドにヨガ修行に行っていたスタッフのひとりによる、フリーヨガレッスン。
参加した3人の女性に、紛れ込んで、緑ジャンパーのおっさん、がんばっていましたね。

全快野菜ちゃん

このマルシェは交流の場。なので、「あんなことやりたい」「こんな時間がほしい! 」といった提案はいつも大歓迎です。
新潟の十日町で農業をやる女子の提案による「かわいい野良着」の試着も行われました(かわいいのはあくまでも野良着の方ね)。

全快野菜ちゃん

午前中か青空で、ジャンパーなんて暑くてきていられないくらいだった、お天気も、午後になると一転。
どんより黄色い空におおわれ、黄砂? 花粉? PM2.5? なんだかわかりませんが、すごい空気になってきました。

叩き売りターーーーーイム。

全快野菜ちゃん

叩かれたのは、玉ねぎ・にんじん・じゃがいもが入った「カレーセット」。それから玉ねぎが6連鎖「とにかく玉ねぎ」。

8割のスタッフがマスクをし始めて、くしゃみが止まらなくなってきたし、(心の中で)ドリフの片づけBGMが流れたので、15時をもって閉店! みんなで達成感の記念に写真を撮りました。

全快野菜ちゃん


「マルシェは交流の場」、そのことをそれぞれが実感できた1日となったのではないでしょうか。
次回は4月13日にまた、品川で「全快野菜屋ちゃん」を開催する予定です。
お知らせについては、facebookやグリスマウェブサイトgreensmile.asia にて告知します。


また来月、お会いしましょう!


最後に......
やりきった感丸だしのつわものどもの打ち上げは、激しく盛り上がりました。
かしこ。

全快野菜ちゃん



なんとなんと! 去る1月19日に、あの、伝説の、燻製イベントが開催されておりました。
不肖、greensmile広報の黒川豆、レポートを今の今まで温め続けていたそうですよ、ごめんなさい。

「都会」と「田舎」をconnect! して日本を元気にしよう、と活動しているgreensmile では、都会で仲間を集める交流会として、時折、燻製イベントを開催しています。燻製って、レストランで食べたりすることはあるけれど、なかなか自分では作らないですよね。だけど、実はとっても簡単で楽しいものなんです。だから私たちは、自分で燻製器を作って、自分で持ってきた食材をつめて、自分で燻して、自分で食べる、という、自分勝手極まりないイベントを開催しています。そして、ここから大勢の仲間がうまれています。
その第6回。

全快野菜ちゃん

まずは、これまでの5回を振り返ってみましょうかね。

第0回燻製の前哨戦

第1回はじめて参加者を集めての燻製
第2回雛祭りの燻製
第3回最多チーム参加燻製
第4回女だらけの燻製祭り  
第5回新たな食材投入燻製

さーて、第6回のこの度は、参加者で4チームを作りました。
燻製器なんてものは、わざわざお金をかけて買ったりしません。みんなで、段ボールで作ります。段ボールは、2リットルのペットボトルが6本入るタイプのものが適切なサイズです。段ボールは、greensmileの代表自ら、夜な夜な商店街を徘徊し、集めています(うそ、ちゃんとお店にお願いして頂戴しています)。

全快野菜ちゃん

今回、驚いたのは、みんなの燻製器が進化していること。参加者は初めてのはずなのに、新しい発想が生まれる生まれる。
燻し加減を見るための「窓」も、こんなやつだったり。ニャーーーーー。

全快野菜ちゃん

「窓」を開ける取っ手が、こんなものでございまーす。ウンガウッウッ。

全快野菜ちゃん

クリエイティビティ満載な全員で、高齢の石井さんの胸像の前で記念撮影。

全快野菜ちゃん

毎回場所をお借りしているのが、新馬場「あぶり家」さん。オーナーのけんちゃんのご厚意で、お店のかまどで燻させてもらっています。
「あぶり家」さんでおのおの持ってきた食材をつめます。お肉、お魚、チーズ、ウィンナー、ちくわ、たくわん。はい、このへんはお決まりパターンで。でも、ギョギョっとするものも持ってくる人がいるので、それは、できてからのお楽しみ~。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

食材をつめたら、いよいよ燻しです。これには2時間くらいかかるので、その間は、みんなの交流タイム。

全快野菜ちゃん

新年ということもあり、近くに品川神社という由緒正しい神社もあるので、みんなで散策にでかけました。
品川神社には富士山があります。昔の富士講の名残です。ちゃんとてっぺんまでのぼりました。てっぺんからは、スカイツリーも見えましたよ。ところで本物のスカイツリーから富士山は見えるそうですが、富士山からスカイツリーって見えるのでしょうか。(完全に蛇足)

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

新馬場在住のコジマンが神社の歴史についてガイドをしてくれました。

全快野菜ちゃん

銭洗い弁天もあるので、そりゃー、やりますよね。

全快野菜ちゃん

散策ツアーから帰ると、今度は、「あぶり家」にてライブ!
実は、オーナーのけんちゃんは、元プロのミュージシャン。そうですよ、ただのイケメンオーナーなのではありません。

全快野菜ちゃん

ビートルズを数曲弾き語り~♪
妙齢の参加者の心にしみました。けんちゃん、やっぱ、本物だわ。

全快野菜ちゃん

ライブも終わったころ、いい感じに燻製が仕上がったようで。それぞれのチームが自分たちの燻製を釜揚げ!

「わー」「うぉー」「うはぁ」「おいしそー」
そんな第一声を上げるみなさん。スタッフとしては、その声を聴くことが、このイベントでの何よりの楽しみだったりします。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

みんなおいしそうにできましたね。

全快野菜ちゃん

はい、出ました!
まるごとぉおおお。

全快野菜ちゃん

この日初めて会ったひとも多い参加者ですが、一緒に燻したり歩いたりしてすっかり打ち解けました。チームは違えど、それぞれの燻製を分け合って味見したりして、おいしいビールを飲みました。

全快野菜ちゃん

いつも、こうししていわゆる「都会」の品川で燻製を通した交流会を開催しておりますが、この6回で多くの仲間ができました。
そこで、今年は、今度は「田舎」に行って、大燻製大会をやりたいな、などと企画しています。「都会」に住む仲間が「田舎」にって、今度は「田舎」のみんなと交流しようではないですか。

greensmileでは、今後も「都会」と「田舎」をconnect! するイベントを開催していきます。
詳しくは、webサイトgreensmile もしくは、facebookグループgreensmileにアクセスしてください。

遅ればせ報告ごめんなさいでした。
(文責:黒川豆)

品川青物横丁恒例になりつつある
全快野菜屋ちゃん
都会と田舎をconnect!して、
日本を元気にするための交流イベントです。
今回も軽やかに楽しく(^ー^)ノ開催出来ました。
ありがとうございました。
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本当に楽しかったです(^^)
みなさん、ありがとうございました。
「都会と田舎をつないで日本を元気にしよう」を目標としているわたしたち、greensmile(毎度略すけど、グリスマね)は、12月15日、蒟蒻芋から作る蒟蒻作りを体験し、田舎の恵みに感謝するイベントを開催しました。

全快野菜ちゃん

イベントの舞台は、耕作放棄地を開墾した1平米からのレンタルファーム「平米ファーム」を展開している東京都西多摩郡檜原村。去年の11月から毎月訪れる、グリスマの田舎界では、エースで4番的存在の村です。
檜原村は、東京都でありながら(島嶼部を除く)唯一の村であり、人口は2000人余り。東京の中心から一番近い“ど田舎”と認定します。

の、後篇。
- 前回までのあらすじ-
ハツエ先生のご指導のもと、芋から蒟蒻づくりをはじめた参加者たち。蒟蒻も順調に仕込まれ、合間を見て平米ファームの視察に行ったのでした。そのまま開墾に突入し、畑からラディッシュを引っこ抜いて飢えをしのいだメンバーも、そろそろ、田舎料理の準備を行っていたメンバーと合流の時間です。
ブログを前篇だけ書いて、蒟蒻を食べていたわたくし、黒川豆もそろそろ後篇に取り掛かります。
ということで。

軽トラの荷台の隅っこに座ったGちゃんが、落っこちないように気をつけながら、アジト竹ハウスに戻るヘイベイファーム視察御一行。すると、庭のかまどからはいい感じの湯気、家からは、美味しそうなけんちん汁の香り。

全快野菜ちゃん

では、はじめましょうか! ハツエさんを囲んでの田舎料理を堪能する宴を。
まずは、ハツエさんに、乾杯の音頭をお願いしまして、かんぱーーーーい。

全快野菜ちゃん

食卓の上には、色とりどりの檜原村田舎料理が。どれから手をつけたらいいのか迷います。でも迷い箸は、母ちゃんに叱られたので、ここは男らしく(女でも関係ねぇ)、目の前の蒟蒻から。

むふぁ~。

何だこれ!? 溶けました。蒟蒻、確実に、口の中で一瞬で溶けました。蒟蒻イリュージョン。この蒟蒻は、ハツエさんが、私たちのために前日まる1日かけて作ってきてくださったものです。そうです、おひとりで、舟をこぐように、ぐるぐるぐるぐるやって、合間に洗濯したり、掃除したり、畑仕事したり、そんで、またぐるぐるぐるぐるして、作ってくれたのです。

3枚目くらいで、わたしの口の中では、どっちが舌でどっちが蒟蒻か、もはやわからなくなっていました。金曜日にコンビニのおでんで食べた蒟蒻には、「こんにゃく」って呼び名を返上してもらいましょう。

乾杯のビールは、村にある酒屋さん、永喜屋さんで買いました。村に来るときは、途中のコンビニやスーパーで買ったりせず、村で買います。ここにお金を落っことしたいから。永喜屋さんは、わたしたちが買い物をすると、いつもお駄賃をくれます。今回は、ベビースターラーメン3袋でした。30過ぎても、お駄賃は飛び跳ねて喜びます。小さな喜びは、飛び跳ねることによって、さらに肥大します。嘘だと思ってらやってみ! こういうのも、田舎ならではですね。スーパーでこんなことしたら、レジの姉さんクビでしょうよ。

全快野菜ちゃん

なんと、この日の食事には、ハツエさんがお家のガス釜で炊いた、檜原村在来種の大豆を使った、豆ごはんをごちそうしてくださいましたー。
これ。

全快野菜ちゃん

おかず要らない! (いや、檜原村の田舎料理ならじゃんじゃんほしいけど、本当は) ご飯をひと口入れてかみしめると、じゅわーって、甘みが。コメ粒も、ひとつひとつが自己主張してきます。豆と炊かれて幸せだーって。

全快野菜ちゃん

あまりにもみんなががっつくので、あっという間に、お釜がからっぽ。
楽しい食事でした。

そろそろお腹も膨らんできた頃、檜原村の古民家に移住してきて40年、現在檜原村の村会議員をやっている丸山さんが遊びにいらっしゃいました。丸山さんと、地域活性のこと、檜原村から取り組めること、そして、よそ者であるわたしたちだからこそできること、など、いろいろなお話しをしました。

全快野菜ちゃん

遊びにやって来た都会の人間の視線だけでも、田舎に暮らす人間の視線だけでも、地域活性はうまくは行かない。「やってあげる」とか「やってもらえる」とか、そういうのとも、違う。
こんなふうに、檜原村の人々とも真摯に向き合えて、このイベントは、お腹だけではなく、心も満たしてくれました。

そんな真面目な話をしていたら、窓の外に新しいお友達が遊びに来たりして。

全快野菜ちゃん

そうこうしている内に、わたしたちの蒟蒻がクライマックス!

全快野菜ちゃん

午前からとりかかった蒟蒻。この時すでに午後3時過ぎ。蒟蒻作りはテマヒマかかります。でも、このテマヒマがあるから、あの味が出るんですね。納得。そして、昨日1日のハツエさんのテマヒマに、あらためて感謝です。
ほどなく完成の時を迎え、せっかくだから、“できたての蒟蒻ほやっほや”と一緒に、みんなで記念撮影をしました。

全快野菜ちゃん

大笑いでもなく、すまし顔でもなく、みんな、自然でいい表情をしていると思いませんか? この顔は、きっと、この時、この場所でしか出せない顔かもしれません。

当たり前のように、自然と一緒に生きて、ずっと昔から伝わって来た丁寧な暮らしをきちんと続け、大事なモノも惜しみなくわたしたちに与えてくれたハツエさん。たった1日ですが、いろいろなモノをもらいました。

最後に、ハツエさんが育てた香り豊かなゆずも分けてもらい、切り分けた蒟蒻と一緒にお土産にしました。
解散前に、greensmile代表のてーさんからの「今日楽しかったひとーーーー?」という問いかけに、真っ先に、「はーい!」と手を挙げたのが、ハツエさんでした。

全快野菜ちゃん

この感情は、文字には書けません。ハツエさんの笑顔を見て共感してくれたら、嬉しいです。

お約束の、16:55のバスに乗り、わたしたちは檜原村を後にしました。

全快野菜ちゃん

また、すぐに戻ってきたい場所――、そう、また「来る」のではなく、「戻る」と自然に口からでるようになりました。きっと、参加者みんな、同じなんだと思います。


(文責:黒川豆)




蒟蒻が、いわゆる“芋”から作られている、ということを知らない若者もいるといいます。
確かに、あのぷるぷるのフォルムは、クラゲみたいに海に浮いているとか、ゼリーみたいに粉に水を混ぜて作るとか、そう考えるのも、わかりますよね。
ちなみに魚が切り身で泳いでいると思っている子供がいるという危機的状況の昨今、「食べ物をスーパーから食卓に来るもの」と考えること自体が、まずい。

ということで、「都会と田舎をつないで日本を元気にしよう」を目標としているわたしたち、greensmile(毎度略すけど、グリスマね)は、12月15日、蒟蒻芋から作る蒟蒻作りを体験し、田舎の恵みに感謝するイベントを開催しました。

全快野菜ちゃん

イベントの舞台は、耕作放棄地を開墾した1平米からのレンタルファーム「平米ファーム」を展開している東京都西多摩郡檜原村。去年の11月から毎月訪れる、グリスマの田舎界では、エースで4番的存在の村です。
檜原村は、東京都でありながら(島嶼部を除く)唯一の村であり、人口は2000人余り。東京の中心から一番近い“ど田舎”と認定します。

この村に、ハツエさんという、72歳の女性がいます。
ハツエさんは、グリスマメンバーにとっては、「伝説のハツエ」(※本名はハツヱらしいけど、タイピングしづらいのでハツエにします、ソーリー)。
なぜかというと、平米ファームの開墾に行けば、竹ハウス(グリスマの檜原村でのアジト)に「ハツエさんの野菜」が玄関に届く。
登山道を歩いてイタリアンレストランにたどり着けば、「ハツエさんの蒟蒻やお惣菜」が届く。
檜原村に移住して農業をやっている竹さんがいつも口に出す「ハツエさんは俺の農業の師匠」ってなことで。

ハツエーーーーーーー、あなたは、どんな人なんだ!!!

そんなフラストレーションがたまっている、私たちの間に、ある日、テレビとネット記事のニュースが飛び交いました。
「檜原村には在来の大豆である鑾野(すずの)大豆があって、それを守り続けている農家の女性がいる。名前は高橋ハツエ」
あのハツエさんだ!

なんと、今回の蒟蒻作り体験の先生を、お引き受けくださいました。
というわけで、私たちグリスマと仲間たち15人は、「伝説のハツエ」と濃く、楽しく、おいしい一日を過ごさせていただきました。

全快野菜ちゃん

さぁて、自己紹介の後、さっそく蒟蒻作りスタートです。

まずは、蒟蒻芋の説明から。このごっつくて黒いコレ。土の中で、4年も5年も寝ないとダメだそうです。大きな芋から横っちょから枝みたいに生えたやつを切り取って、また土に埋めて、と、結構じっくり育つやつらしいです。

全快野菜ちゃん

今回は、2キロほどの蒟蒻芋を使います。

全快野菜ちゃん

洗って、皮をむきます。

全快野菜ちゃん

ここからが大変! 当初ミキサーで、がががががががががーって、平成的に処理しようと思ったのですが、ミキサーを割ってしまうというアクシデントが。そこで、急きょ、おろしがねですりおろすことになりました。だけど、ハツエさんが娘さんのころは、ミキサーなんてなかったのだから、神の啓示です。文明の利器は使うなよ、と。はい。

全快野菜ちゃん

蒟蒻芋は冷たい水の中ですりおろさないとNG。参加して、だまになっちゃうそうです。ええ、冬です。水冷たいです。だから、つらい作業です。

全快野菜ちゃん

冷たさに耐えきれず、水に漬けずにすっていたら、ハツエ爆弾が飛んできました。必ず水のなかでやれと。そうですよ、楽しちゃだめですよ、Gちゃん! 新宿二丁目じゃないほうのお釜いっぱいに、すりおそした芋。これを今度は火にかけます。昔ながらのかまどでやります。薪を燃やして。

火は強ければいい、とキャンプファイヤー並みに火をぼーぼー炊いていたら、はい、飛んできましたハツエ爆弾。そんなに強くしなくてよいと。

かまどにかけてぐつぐつやることしばし。

全快野菜ちゃん

この間に、他のお料理を習いました。檜原村の野菜の浅漬け、檜原村のゆずのお浸し、檜原村の豆腐と油揚げとさといもを入れたけんちん汁。とにかく、檜原村の田舎料理づくしで。
さといもの皮もみんなで協力してむきました。

全快野菜ちゃん

お釜もいい感じにぐつぐついってきたので、かき混ぜます。ハツエさんの指導では、こうやれと。
こう。腰がどっかり据えられてますね、さすがです。

全快野菜ちゃん

船頭さんみたいですけど。お釜の下の方からかき混ぜないと均等に混ざりません。

全快野菜ちゃん

みんなで交代して、かき混ぜました。まるで、ねるねるねるねの魔女。蒟蒻って、結構手がかかります。
この後は、人畜無害な精製ソーダを混ぜ込みます。混ぜる量は、ハツエさんからきっちり教わりましたよ。

全快野菜ちゃん

そして、また、ひたすら、ねるねるねるねは、ひっひっひ、ねればねるほど、チャーラッチャチャーーー(昭和の人間しか知らないか)。この後1時間半ほど、煮詰めないといけません。

ここで、平米ファームの視察に行きました。さぁ、乗った乗った。出発だー! (ポリスは読むべからず)

全快野菜ちゃん

山間の檜原村の畑は、急斜面にあります。ご老体には堪える環境です。実は、ハツエさん、前述の鑾野(すずの)大豆も、このような急斜面で栽培しています。在来種のこの大豆は、戦後間もなく、ハツエさんの旦那さんが職場で一握りの大豆をもらって帰ってきたものでした。ハツエさんはお姑さんと一緒にこの大豆を育ててみました。大量栽培で刈り取りやすいように上の方に実がなるように改良された他の品種とは違い、この大豆は根の近くに実がなるので刈り取るのが一苦労。だけど他の品種との交配はせず、この土地だけで、何十年も、大事に育ててきました。この貴重な在来種で、今年は味噌や豆腐を作ってみるそうです。

話を平米ファームに戻しましょう。
冬。作物はどうなっているでしょうか。成長は遅いけれど、先月植えたソラマメの葉がのんびり顔で土の上に顔をだしていました。

!!! 「ラディッシュあったでー」
振り向くと、引っこ抜かれたラディッシュ。そして、マヨネーズを隠し持ってきたメンバーがいました。

全快野菜ちゃん

世界で一番畑に近いサラダ。そりゃおいしいだろうよ。

この前、それぞれのオーナー看板を作ったので、それを据えました。

全快野菜ちゃん

うん。いい感じ。グリスマの平米ファームらしくなってきましたね。それを見ていた初参加のAちゃん。

全快野菜ちゃん

「わたしも、オーナーになります! 」
その一言で、はい、開墾けってーーーーーーーーい。
そう。このファームは、オーナーが増えるたびに、開墾し、広がっていくので。この度は人手もあることだし、と、3平米ほど開墾しました。おいしい蒟蒻が待っていますからね、これくらいの野良仕事はなんてことない。

全快野菜ちゃん

あれ!?
ひとり、鍬じゃない人がいます......

畑視察の予定が、すっかり開墾になってしまった平米ファームですが、そろそろハツエさんの田舎料理もできているころかしら。畑を切り上げて、蒟蒻作りの舞台、竹ハウスに戻りましょう。

いやぁ、この後も、あんなことや、こんなこと、あんなものや、こんなものがあったのですが、ちょっと、昨日お土産でもらってきた蒟蒻を切って食べる時間になったので(というか、村での出来事を思い出していたら、わたしの腹の虫がグーっとなったので)、とりあえず腹ごしらえさせてください。
ということで、続きは、のちほど。

(文責:黒川豆)







チームが発足してからまもなく1年。この1年の活動は、東京都(島嶼部を除いて)唯一の村、65歳以上の人口比率が45%もあって、(50%以上を超えると)限界集落になる、まさに崖っぷちにある檜原村に注力してきました。

全快野菜ちゃん

檜原村は、(“住みたい街ナンバーワン”などともてはやされて、かわいい服を着て手をつないだ若者であふれかえる、私が住んでいる)吉祥寺から、中央線でわずか45分。武蔵五日市駅からバスに30分ゆられたところにある、かわいらしくも力強い村です。

檜原村には、高齢化と過疎化で、もう耕せなくなって放置されてしまった、いわゆる耕作放棄地が多数あります。古来から受け継がれて育てられてきた伝統的な日本の野菜「固定種」を育むのに適したこの村の畑を荒地にしておくなんてもったいない! 立ち上がったひとりの若者がいました。彼は、たったひとりで都会から檜原村に移り住み、そこで耕作放棄地を耕し段々畑を作り、野菜作りをはじめました。

その彼と知り合った私たちgreensmileは、この土地の耕作放棄地を耕すことで、地域活性を試みるべく、「平米ファーム」という1平米からのレンタルファームをスタートしました。
仲間を集めて都会から平米ファームを耕しにくることで、村へのインバウンドを生むことができると考えたのです。
喉が乾いたら、村にある酒屋さんでビールを買えるし、おなかが空いたら村にあるレストランで食事をとればいい。
明るい声で村人とあいさつを交わし、おじいちゃんおばあちゃんに元気を与えることだってできます。

――そして、何より、この村で収穫した新鮮野菜を、都会に持って行って売ることで、檜原村をアピールすることができます。

全快野菜ちゃん

というのは、10月28日のブログ。焼き直してすみません、greensmile広報の黒川豆です。私たちの活動は、ここんところ、様々なイベントが重なり、「っで、グリスマって何の団体なワケ? 」的な声も聞こえたので、敢えての流用。

そんな檜原村で野菜を収穫して(しかも食べて、嗚呼しかもしかも大方は猿に食べられた)きたお話しは前回いたしました。

そして、とうとう、第2回「全快野菜屋ちゃん」、そう、我らがマルシェ開催の日となりました。お日柄もよく空も快晴。
快晴過ぎて暑過ぎて筆者熱中症だった第1回の様子はこちらからどうぞ。ちなみに、このブログのタイトル画像は、第1回のものです。

平米ファームは4ヶ月を1クールとして作物を作っています。故に、このマルシェもそのサイクルで開催していく予定です。しかしながら、たとえ猿に食われなくとも、檜原村の野菜だけでは足りん、いや、もっと売りたいのじゃ、もっと知ってもらいたいところはあるのじゃ、という猛者どもの取りはからいによって、秩父の野菜や愛知の某ファミリーの柿なども仲間に加わりました。秩父の野菜は、規格外ではねられちゃったものもあります。味にカンケーねぇ。むしろ、ひんまがったくらいの奴の方が味があるんですよ、人間だってそうだろ的な、おいしさの野菜です。

全快野菜ちゃん

昔は、各家庭で、物々交換していたでしょ。ちょっと魚を釣り過ぎちゃったから、隣のケンさんところに置いてくるわ―、といって出かけたおばあちゃんが、でっかいかぼちゃ2つ抱えて帰ってきたりね。だけど、今は、やり場に困っちゃう野菜や果物も出てきているかもしれない。それも、引き受けますわよ、こちらのマルシェ。

全快野菜ちゃん

あと、この度も、日本最古の麺、奈良の三輪そうめん「の、ふし」を販売いたしました。日本全国津々浦々、そうめんなるものは存在します。しかれども、お客さん、そのそうめんったぁものは、三輪そうめんを学んだ職人が全国に散ってはじまった麺でございますよ。
三輪そうめんは、すごいんです。
さらに、竿にひっかけて何十時間も熟成された、その「ふし」部分には、うまみがぎゅっと詰まっている。これ、奈良で買ったら、希少価値がついて、高いですよー。全開野菜屋ちゃんのポリシーと、スポーツマンシップにのっとり、今回は100円でした。

全快野菜ちゃん

この日は寒かった。
鼻水出た。
だから、そうめんの試食は、“あったかにゅうめん”にゅーーーーめん、は最高においしくできた。
はい、これ。

全快野菜ちゃん

こちらは老若男女に大好評。試食者の90%はお買い上げくださいました。販売担当は世をときめくFPのN。日ごろとは違うオシゴトに尽力していただきました。

あ、野菜。
野菜ちゃん。今回も並べたそばから、売れる売れる。寒空の下、大声張り上げて営業してくれたグリスマメンバーの活躍のたまものです。特に、薄着をしてきてしまったもんだから、声を出してあたたまろう! などと考えたグリスマ界の貴公子T、がんばっていただきました、MVP授与。

全快野菜ちゃん

全快野菜ちゃん

檜原村で草木染めを生業としているシゲ田さん ちの、商品も持って参りました。
道行く人には、野菜がモテモテだったけど、スタッフは
シゲ田さんの商品が売れ残るのを虎視眈々と狙っていたようです。
(閉店と同時にスタッフからバカ売れ)

全快野菜ちゃん

最後の最後まで、粘った野菜は、ネギ!
といっても、秩父から何百本も突撃してきたネギ。最後まで完売するか心配でした。最後は全快ネギ屋ちゃん。

全快野菜ちゃん

ついに、その時がきた。

全快野菜ちゃん

最後のネギがお客さんに渡った瞬間、全員で拍手。
スタンディングオベーションってやつです。この時は、品川青物横丁の中心で、愛が叫ばれていました。おじいちゃん、ありがとうーーーーーー。

収穫も無事、販売も無事、最後のミーティングでは、平米ファームのオーナーさんたちに配当が渡され、また、新たに、平米ファーム第3期を迎えました。

全快野菜ちゃん

このサイクルをしばらく続けていきたいと思います。そのためには、たくさんの畑を作りたい。
たくさんの方が平米ファームに参加してくれることを願っています。

まずは、檜原村に来てみませんか?
12月15日(土) 檜原村行きます。
在来大豆「鑾野(すすの)大豆」を育て、そこから味噌や豆腐を作っている農家のハツエさんという方がいます。檜原村のおばあちゃんたちに、田舎料理を習おうではないか! というイベントです。
絶品手作りこんにゃく、やります。ご興味のある方は、ぜひ。
詳細は、greensmileのホームページ に掲載します。


全快野菜ちゃん

最後に、気持ちの良かった乾杯を思い起こしながら、これにて。