Sat 210410 大阪から帰京/ミュンヘンの思ひ出(アドリア海岸探険記29)4024回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 210410 大阪から帰京/ミュンヘンの思ひ出(アドリア海岸探険記29)4024回

 不可欠な所用があって、大阪に滞在していた。その「所用」というのが、いわゆる「不要不急」ではなかったかどうか、客観的には分からないが、少なくとも「主観的には何が何でも必要不可欠」だったので、その点は許していただきたい。

 

 そのぶん徹底的にマスク&手洗い・会食はしない・会話は控えめの3原則を厳守。「他の人々は」と観察してみるに、徹底的に遵守している人々と、「どこ吹く風?」な人々と、両極端に分かれているようである。

 

 電車の中で延々1時間、激しい会話を続けるオバサマ連。わざわざ満席の電車の中でオムスビを3個ずつむしゃむしゃ、しかもやっぱり激しい会話を延々と続けるカップルもいらっしゃる。夕暮れの難波には、外にテーブルを出す店が多数出現し、「ここは南イタリアか?」という光景が広がった。

 

 今年の春はあまりに早い。桜なんかとっくに散り果てて、もう藤や牡丹が咲き出している。5月の花が4月に満開で、このままではそろそろアヤメに花菖蒲もどんどん開いてしまう。5月の節句に菖蒲湯という風流もできなくなって、6月にはきっとヒマワリもニッコリ。長い長い夏になりそうだ。

  (2019年9月10日、ミュンヘン市庁舎前にたどり着く)

 

 さて前回の記事に書いたような事情で、2019年9月9日のヒコーキで無事帰国するはずのアドリア海の旅は、偶然にも丸1日、「久しぶりのミュンヘン」というオマケがついた。

 

 ミュンヘンは、これが3回目である。1回目は2005年。2回目は2011年。2005年は「ヨーロッパ40日の旅」の前半、ベルリン → ミュンヘン → ウィーン → ヴェネツィアと移動していった2月のことだった。四天王として8年勤務した代々木ゼミナールを辞めてまだ5日。まだその感動でいっぱいだった。

 

 到着した日にその強烈な冷え込みがあり、翌日から大雪になった。それでもオペラ「後宮からの誘拐」を見に行ったり、大雪の中をニンフェンベルク城までトラムに乗っていったり、あえてヴュルツブルグやフュッセンまで遠出したり、ずいぶんいろいろ探険した。フュッセンからは、もちろんノイシュバンシュタイン城まで山道を登った。

 

Wed 140319 ベルリン→ミュンヘン サンドイッチを巡るあれこれ(ヨーロッパ40日の旅6)

Thu 140320 ハクセンバウアー 雪の結晶と大雪の予感 ユーゴ靴(ヨーロッパ40日の旅7)

Fri 140321 洗濯の苦闘 雪の中のバーチャン ニンフェンベルク(ヨーロッパ40日の旅8)

Sat 140322 後宮からの誘拐 フュッセンへ 見残しという発想(ヨーロッパ40日の旅9)

Sun 140323 ヴュルツブルグ 寿司バー 焼ソーセージ食い残し(ヨーロッパ40日の旅10)

 

   (ミュンヘンのツイン玉ねぎ坊やは健在だった)

 

 2回目は、ミュンヘン市庁舎前の広場で、ドイツ人のオバサマに声をかけられた。「大きな地震があって、いろいろ大変でしょうけれど、ぜひ頑張ってください」というカンタンな言葉だったが、思わず涙がこみ上げた。目の前の屋台に、アスパラガスやチェリーが山盛りの季節だった。

 

 ワタクシの旅は、ある都市に長期滞在して、そこを起点に周辺都市に小旅行を繰り返すスタイル。2011年の時は、ミュンヘンを起点にして、パッサウ・インスブルック・ザルツブルグなど。オーストリアがすぐそばだから、国境線を何度もまたいで自由自在に往復を繰り返した。

 

Thu 120813 ドイツ最高峰を征服に向かう 今井史上でも最高峰(ミュンヘン滞在記5)

Fri 120814 神々の領域だんべ アイブゼー 「水晶」を読みたまえ(ミュンヘン滞在記6)

Sat 129815 インスブルックに小旅行 再びトゲトゲお山を征服(ミュンヘン滞在記7)

Sun 120816 ラムジー軍団 アルプスの少女 酔生夢死のこと(ミュンヘン滞在記8)

Wed 120819 ザワークラウト包囲網 ザルツブルグにワンデー逃亡(ミュンヘン滞在記11)

 

(ミュンヘン中央駅。9月の太陽が出て、午後には暖かくなった)

 

 しかし今回は、ヒコーキが欠航したことに伴うオマケの1日だけである。ホントはまたドナウ川やイン川に沿って、インスブルックやパッサウを散策したいのであるが、たった1日では如何ともしがたい。

 

 しかもミュンヘンは急激な冷え込み。30℃のバーリからシャツ1枚で到着した南ドイツで、気温7℃の夜気に凍えそうになった。それでも中央駅のバーに冷たいビールを飲みに出かけた自らの果敢さに喝采するのであるが、あまり上手くないブレッツェルをかじっただけで、さすがに「もう1軒」という欲望は湧いてこなかった。

  (午後のミュンヘン市庁舎。遥かにツイン玉ねぎ坊や)

 

 翌朝は「とにかく太陽が出て少し暖かくなるまで待とう」と、ホテルの部屋でジリジリして過ごした。だって諸君、窓から見下ろす駅前は、完全に厳冬スタイルの人々が寒そうに震えながら職場に急ぐ姿でいっぱいだ。真夏スタイルしか持参しなかった今井君なんかが、ヘラヘラ観光に出かけられる雰囲気ではない。

 

 ようやくお昼近くなって、外は9月の陽光でいっぱいになった。暖かくはなさそうだが、市庁舎前のマリエンプラッツなら「ヘラヘラ真夏スタイルで散策」も、決して非常識ではないムード。荷物をフロントに預けて、帰国のヒコーキの時間まで、ゆっくりビールでも楽しんでくることにした。

 

1E(Cd) Krivine & LyonDEBUSSYIMAGES

2E(Cd) RogéDEBUSSYPIANO WORKS 1/2

3E(Cd) RogéDEBUSSYPIANO WORKS 2/2

4E(Cd) Kazune ShimizuLISZTPIANO SONATA IN B MINOR & BRAHMSHÄNDEL VARIATIONS

5E(Cd) Barenboim & BerlinerLISZTDANTE SYMPHONYDANTE SONATA

6E(Cd) Perlea & BambergRIMSKY-KORSAKOVSCHEHERAZADE

7E(Cd) Chailly & RSO BerlinORFFCARMINA BURANA

8E(Cd) Pickett & New London ConsortCARMINA BURANA vol.2

9E(Cd) Menuhin & Bath FestivalHÄNDELWASSERMUSIK

10E(Cd) Diaz & SorianoRODRIGOCONCIERTO DE ARANJUEZ

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