2012年09月08日(土)

Sat 129815 インスブルックに小旅行 再びトゲトゲお山を征服(ミュンヘン滞在記7)

テーマ:ブログ
 5月21日、昨日と同じように朝9時に起きて、やっぱり朝のボンヤリした気分の中で、「今日はインスブルックに行ってこようかな?」と決めた。昨日がガルミッシュ・パルテンキルヒェン、今日がインスブルック。どちらも遠いむかし冬季オリンピックが開催された町である。
 地図を見れば分かることだけれども、ガルミッシュ・パルテンキルヒェンとインスブルックは、ドイツアルプスを北と南から挟み撃ちにするような形で対峙している。直線距離で見れば目と鼻の先だが、真ん中に3000m級のトゲトゲお山が「これでもか!?」というぐらいにニョキニョキたくさん立ちはだかっている。
インスブルック1
(今日はインスブルックのトゲトゲお山を目指す)

 昨日がアルプスのドイツ側、今日はアルプスのオーストリア側というわけだ。今日は同じドイツアルプスをオーストラリア側から征服することになる。かかってこい、ドイツアルプス。手当たり次第にどんどん征服してやろうじゃないか。
 「あれれ、今井先生って、そんなにトゲトゲお山が大好きだったんですか?」であるが、何しろこの怠け者のクマは、昨日のツークスピッシェで調子づいている。電車やロープウェイを乗り継いで手軽に征服できるなら、いくらでも征服してくれんず(「くれんとす」からの軍記物語系短縮形)。怠惰で卑怯なクマどんは機械の力を100%頼り、名ばかりのアルプス退治に2日連続で出かけることにした。
地図
(周辺地図。「地球の歩き方 ドイツ」より)

 昨日はミュンヘンから各駅停車でゴトゴト行けばよかったが、今日のインスブルックは国際列車に乗らなければならない。インスブルックに一番早く到着するEuroCityは、何とヴェネツィア行きである。ドイツ→オーストリア→イタリアと、国境を2つも超えていく。
 ドイツ国鉄DBの素晴らしいのは、駅の自動販売機が勝手に「一番速いルート」「一番安いルート」「帰りの推奨ルート」を表示してくれること。表示だけじゃなくて、キップと同じ名刺大の紙に印刷もしてくれる。もちろん日本だって「駅探」みたいなサイトで検索すればできることだが、駅の自動販売機のサービスにいち早くこれを取り入れたのが、さすがドイツである。
ヴェネツィア行き
(ミュンヘン発ヴェネツィア行きに乗車)

 この日は週末である。ヴェネツィア行きは満員だ。ヴェネツィア自体スンバラシイ町だが、2つの国境を跨ぎ、アルプスを縦断してイタリアに至る鉄道の旅がまたロマンティックである。例えばゲーテが何度か旅してイタリアへの憧れを綿々と綴った経路は、ほぼこの電車の路線に一致するはずだ。
 おお、ヴェネツィアもいいね。今井君が最近ヴェネツィアを旅したのは2005年2月と2007年5月。おお、もう4年も5年もご無沙汰している。このままこの電車に乗って、ヴェネツィアまで旅してもいい。
ユーロシティ
(インスブルックに到着したEuroCity)

 そのぐらいの気まぐれは自由自在の今井君だけれども、6人入れるコンパートメントの余りの騒がしさに辟易して、やっぱり旅はインスブルックまででヤメることにした。いやはや、美しい車窓の風景なんか全く眺めることなしに、延々と続けられる女性2人の世間話。まあ災難であるが、鉄道の旅ではしょっちゅうこの災難に遭遇するから、一定以上の覚悟は常に必要だ。
インスブルック2
(インスブルックの町。後方に目指すトゲトゲお山が)

 インスブルックは、田舎町である。電車を降りて駅前に立ち、「おやおや、何にもないね」と呟やかざるを得ない。駅から町の中心までは離れているので、閑散とした昼の商店街をトボトボ20分ほど歩いていく。真っ赤なトラムは可愛らしいが、どこに行くのか全く分からないから、地図を頼りにとりあえず歩くのが一番安全だ。
トラム
(赤いトラムがカワイイ)

 中心街に近づくと、ちょっと風変わりなオブジェがたくさん目につくようになる。こういうのはヨーロッパでもどこでも田舎町の特徴であって、町を活気づけようと焦って無理をした結果、町の雰囲気に似つかわしくないオブジェたちが、せっかくの景観をあっという間に台無しにしてしまう。
オブジェ
(こういうオブジェが町に溢れている)

 さてクマ蔵どんはこれから、インスブルックの町の東側にそびえ立つトゲトゲお山に登らなければならない。標高はどのぐらいあるのか見当はつかないが、山の恐ろしいトゲトゲぶりや、凶悪な岩肌の色、5月下旬になってもまだ岩肌に残っている雪の量などから判断すると、昨日のツークスピッシェに迫る勢いだ。
インスブルック3
(この辺りから登山電車に乗る)

 もちろん怠惰な今井君は、マコトに卑怯なことに99.9%機械の力を借りて登るのであって、緊張感はほぼゼロである。唯一緊張感があるとすれば、「山頂でビアが飲めるかな?」「昨日のツークスピッシェ山頂のビアは旨かったな」「プレッツェルは売ってるかな」という程度のことである。
 カッコにしても、昨日とほぼ同じズンボにシャツにボロ靴であって、昨日チャンとセーターを着ていたのに比較すると、今日は黒いベストを1枚着ているだけ。おお、こりゃ叱られるよ。「山を甘く見るな」って、キツいお小言が待ってるよ。そういうカッコでござるね。
ショーウィンドウ
(オーストリア版・赤ちゃん本舗)

 インスブルック市庁舎のそばから、まず登山電車に乗る。同乗者は10数名。うーん、お山はあんまり人気がないようだ。登山電車の終点からは、ロープウェイを2本乗り継いでいく。同乗者は欧米人男性の友人どうしが2名ずつ2組。おやおや、もっと人気がないようだ。
 ロープウェイ1本目を降りた所でグッと体感温度が下がり、2本目を降りると今度は強風が吹きつけて、さすがにベスト1枚では寒い。しかし諸君、ここから眼下に一望できるインスブルックの町は、さすがに絶景である。町に溢れていた妙竹林なオブジェは(当然のことだが)一切目に入ってこない。
インスブルック4
(ロープウェイ頂上駅からインスブルックの町を望む)

 町を貫いて流れるのが、イン河。イン河は日本ではあまり有名ではないが、オーストリアから南ドイツを横断する大河である。
 ドイツとチェコの国境の町パッサウでドナウ川と合流するが、国際法の1つの原点である大河ドナウに負けないほどの水量を誇る。実はこの3日後にクマ蔵はそのパッサウの町を訪ねる。パッサウの合流点で眺める限り、イン河のほうがドナウよりずっと優勢であるように見えた。
インスブルック5
(山頂付近から遠い森を見おろす)

 ロープウェイの終点から、さらに徒歩で15分ほど山を登っていく。「機械の力99.9%」と書いたのは、残り0.1%ぐらいはさすがの今井君もチャンと自分の足で登ったからである。
 すでに森林地帯ははるか眼下にあって、荒れた岩肌や残雪の向こう、ちょうど昨日アイブゼーを見おろしたのと同じ角度の谷底に森林が固まっているのが、重い深緑の湖のようであった。

1E(Cd) Harbie Hancock:MAIDEN VOYAGE
2E(Cd) Miles Davis:KIND OF BLUE
3E(Cd) Weather Report:HEAVY WEATHER
4E(Cd) Sonny Clark:COOL STRUTTIN’
5E(Cd) Kenny Dorham:QUIET KENNY
total m75 y1345 d9240
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