Tue 200519  紺碧の空/早稲田祭/シエスタとスイカ(アドリア海岸探検記5)3934回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 200519  紺碧の空/早稲田祭/シエスタとスイカ(アドリア海岸探検記5)3934回

 NHKの「朝ドラ」というものを、否応なしに見続けている。「否応なしに」というのは、そりゃホントに「イヤもオウもなしに」であって、寝ぼけマナコをこすりながらコーヒーを飲んでいると、目の前のテレビでは「マッサン」だの「カーネーション」だの「ええにょぼ」「おひさま」「梅ちゃん先生」、いやはやほとんど区別もつかない。

 

 しかしさすがに「継続は力なり」であって、それを幼児からすでに数十年にわたって続けていれば、おそらくワタクシは日本で上位から数%の「朝ドラ王」である。「ちりとてちん」だの「はっさい先生」だの「純ちゃんの応援歌」だの、その後の大女優のデビュー時代を詳細に語れるのである。

 

 いやいや、実はまだまだ遠慮しているのであって、朝ドラと大河ドラマの草創期からワタクシはみーんな知っている。残念ながら「東大王」は名乗れないが、朝ドラ王であり大河ドラマ王であることは間違いなくて、「鳩子の海」「藍より青く」どころか「おはなはん」までリアルタイムで知っている。

(2009年夏、アドリア海岸ポリニャーノ・ア・マーレで熱唱するオジサマ。これこそ「紺碧の空」の風景だ)

 

 しかし諸君、まさか2020年、朝ドラを見ながら「紺碧の空」を熱唱する日が来ようとは夢にも思わなかった。今週から来週にかけて、ワタクシは必ず朝8時にテレビの前に座り、熱い涙を流れるままにしながら、右腕を大きく振り上げつつ「紺碧の空」を歌い上げるつもりだ。

 

 朝ドラ直後の女子アナさんが、早稲田大学政経学部のヒトでいらっしゃる。「応援団でチアを経験」とまでおっしゃって、いやはやそのフレンドリーさ、素晴らしいじゃないか。やっぱり早稲田の人間はそうこなくちゃ。

 

 3密ならぬダンミツどんの高校の後輩でもいらっしゃるらしい。高校時代は三軒茶屋付近をウロウロされていたんだと思うが、ならば一度ぐらい、我々の三軒茶屋校なんかも覗いてくれたんじゃないか。

   (白い町オストゥーニで選んだ洞窟レストラン)

 

 ワタクシももう数十年にわたって「紺碧の空」の大ファンだ。早稲田の校歌は歌わなくても、「紺碧の空」は意地でも熱唱する。年に5回ほど「カラオケ」というものを楽しむが、そこでも必ず「若き血」と「紺碧の空」を締めくくりとする。

 

 しかも諸君、その場合、せっかくのカラオケなのに、カラオケの音声を完全に無視して、「ほぼアカペラ」で熱唱するのである。前奏が始まると、「全員起立!!」と命ずる。その場にいる全員が、必ず起立しなければならない。

 

 カラオケボックスみたいな3密空間ばかりではない。カラオケスナックとか、もう少し高級な「クラブ」とか、そういう場所でも「全員起立!!」は絶対に外さない。

 

 だから、我々のグループとは全く関係のない人々も、今井君の「若き血」「紺碧の空」が始まれば、商談もビジネスもみんないったんヤメにして、テーブルで起立、今井とともにコブシを振り上げて、20世紀の早慶戦の再現を経験しなければならない。

  (オストゥーニのドゥオモ。シエスタの時間帯だった)

 

 昨年は、金沢・片町のカラオケスナックで、老舗加盟校の代表と熱唱した。店の人は「英語の有名な先生だから」という訳で英語の歌をリクエストしてくれるのだが、今井君は英語の先生である以上に早慶戦ファンの人間だ。

 

 とにかくまず「若き血」、その後で「紺碧の空」、ついでに明治に進んで「白雲なびく駿河台」「おお、明治」、こちらは山田耕筰先生の作曲である。立教も法政もアカペラで歌い上げ、東京6大学の締めくくりは「やっぱり東京大学」ということになる。

 

 しかしそこはそれ、さすがの自称♡早大王イマイも、東大へのコンプレックスがいまだに拭えない。「嗚呼玉杯に花うけて」ぐらいでゴマかしておく。こちらは第一高等学校の寮歌。東京大学の校歌ではない。北原白秋&山田耕筰コンビで校歌を作る計画はあったが、ヤメになっちゃったらしい。

 

 神宮球場に東大の応援に行くと、いかにも文武両道な感じの応援団の猛者が登場して、「TOKYO、トーダイ!!」「ティー、オー、ケイワイオー、トーダイ!!」と絶叫するのであるが、イマイチ盛り上がりにかける。

 

 東京大学も、ラグビーやラクロスはかなりの強豪なんだから、東大王のみなさんも、テレビでクイズばっかりやってないで、もっともっとスポーツの応援にかけつけて応援歌を熱唱すればいいと思うのだが、うーん、やっぱりプライドが邪魔するんですかね。

  (白い町オストゥーニ、午後の日差しの中の勇姿)

 

 ついでに書いておけば、むかしの生徒諸君、どうだね、今年か来年か、この今井君を学園祭に呼んでみる気はないかね。今ふと昔々のブログを眺めて見たら、200911月7日、「早大マスコミ研究会」の主催で早稲田祭に招かれた今井君は、500人教室に600人だか700人だかの集まるスーパー3蜜な大講演会を成功させた。

 

 21世紀に入って、早稲田祭への出演は3回。2009年の時には、言わば落語家風の「出バヤシ」として 

 オールナイトニッポンのテーマ「BITTER SWEET SAMBA

 セイヤングのテーマ「夜明けが来る前に語り合おう、夜明けが来る前に愛し合おう」

③ 上條恒彦「天下堂々のテーマ」

を使用した。

 

 もしも今年チャンスがあれば、そりゃ朝ドラ効果もあることだ、ワタクシの出バヤシは古関裕而シリーズにして「紺碧の空」「オリンピックマーチ」「ああ栄冠は君に輝く」の3曲を選択。蜜でも密でも、とにかく自粛警察に叱られかねないから、せめて窓もドアも全て開放、ついでにオンラインでも盛り上がろうじゃないか。別に早稲田にかぎらない。どの大学でも堂々と出かけて行きますぞ。

(オストゥーニから駅までの坂道。延々とオリーブ畑が続く)

 

 というわけで諸君、今日の写真の1枚目は、2019年9月のある日曜日、アドリア海岸の町「ポリニャーノ・ア・マーレ」でアカペラ大熱唱を演ずるイタリアおじさまの姿を選んだ。

 

 ポリニャーノ・ア・マーレは、ドメニコ・モドゥーニョの出身地である。「そりゃいったい誰でござんすか?」と尋ねるキミ。東大王や論理的思考力や英語4技能も結構だが、もっと明るいオトナの知識をどんどん身につけようじゃないか。

 

 歌のタイトルは「Nel blu dipinto di blu」。直訳すれば「青く塗られた青の中」。何だかよくわからないが、英語名:Volare。日本語名:ヴォラーレ。「おお、あれか!!」と叫んだ人も多いだろう。

(オストゥーニ、ドゥオモ付近でネコどんと遭遇。ちょっとご機嫌斜めだった)

 

 これを読み終えたら直ちにYouTubeを開いて、ドメニコ・モドゥーニョの明るい歌声に聞き惚れていただきたい。イタリアのオジサマ&オジーサマが、彼の銅像の足元で高らかに歌い上げる「ヴォラーレ」に、オバサマやオネーサマまで感激して、大きな歌の輪ができていた。

 

 要するにこれこそイタリア版の「紺碧の空」なのである。今井君もいま、こんな紺碧の空をバックにアカペラで「紺碧の空」を熱唱したくてたまらない。

 

 2019年827日、アドリア海岸の探検を開始したこの日も、さすが南イタリアの田舎町は紺碧の空の下にあった。ただし、紺碧の空は紺碧の空でもあんまり嬉しくない紺碧があって、気温40℃の微風すらない油照り、日本から24時間ほとんど眠らずに到着したばかりというシチュエーションでは、爽やかな紺碧もまた困りものである。

(オストゥーニからアドリア海を望む。見渡すかぎりのオリーブ畑だった)

 

 ついでにアドリア海の南の端まで来て痛感するのは、「おおやっぱりここには古いイタリアが厳然として残っている」という事実である。イタリアもポルトガルもギリシャもすっかり勤勉に英米化して、もう「シエスタ」などという暢気な習慣は消滅しかかっているようだが、白い町オストゥーニの昼下がりは、今も思い切りシエスタ。ほとんどの店が夕方までギュッとお休みだ。

 

 駅までの帰りのバスも、もちろんシエスタ。歩いた方が早いのは間違いないから、洞窟レストランでロゼワイン1本空っぽにしたあとは、どこまでも続くオリーブ畑の中、午後の日差しを浴びながら30分、田舎の坂道をとぼとぼ下って行くことにした。

  (バーリ駅に帰る。おなじみイタリア国鉄の風景)

 

 振り返れば、午後の強烈な日差しを浴びて白い町が輝いている。しかしその美しい町を眺めるには、いちいち背後を振り返らなければならない。しかもこの炎天下だ。町の勇姿を眺めてうっとりするより、冷たく冷えたビアの誘惑のほうがどんどん強くなって、矢も盾もたまらずに駅のバールに転がり込んだ。

 

 こうして諸君、ここからの2週間はひたすら水分補給に努める日々が続いたのである。何が何でもビール。冗談でも何もでなくて、ビールの方が水より安く、コーラやジュースの方がビールより高いのである。

 

 そして、スイカである。イタリア語なら「アングリア」。デザートとして注文しなくても、黙っていてもスイカが大量にニュッと差し出される地域なのだ。いやはやスイカ、スイカ、ひたすらスイカを貪りまくった。その第一歩が、この日ホテルに帰る前にスーパーで購入したこの大きな楕円球スイカだった。いやはや諸君、こりゃほとんど共食いの風景だ。

(このスイカを1個購入。さっそくホテルの冷蔵庫で冷やしにかかった)

 

 なお、以下は2009年早稲田祭の記録。もしもヒマなら、ポチッとして読んでくれたまえ。

Fri 091113 早稲田祭講演会の詳細1 詳細すぎて、スミマセン 開会までの音楽など

Sat 091114 早稲田祭講演会の詳細2 弱気の虫 お笑いタレントの方が優勢に見える

Sun 091115 実際には完璧な満員、立錐の余地もない大盛況 今井が直前に作ったレジュメ

Mon 091116 ごく内輪で早稲田祭の打ち上げ ジングル女 他大学もどんどん呼んでケロ

Mon 091123 ラグビー早慶戦について 高田馬場「一休」で早稲田祭の打ち上げ

Tue 091124 高田馬場「一休」の続き そこいら中から声がかかる 「清龍」での2次会

 

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2E(Cd) Luther VandrossI KNOW

5D(DMv) STAY

8D(DMv) OUR KIND OF TRAITOR

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