Tue 091124 高田馬場「一休」の続き そこいら中から声がかかる 「清龍」での2次会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 091124 高田馬場「一休」の続き そこいら中から声がかかる 「清龍」での2次会

 こんなふうで(スミマセン、昨日の続きです)、高田馬場「一休」に集まったのは「さっきまで授業に出ていました」「ラグビー早慶戦って何ですか」「ラグビーとサッカーの違いは何ですか」「ラグビーって、結局体重の重い方が勝つんじゃないですか」という感じの、まだ若々しい諸君が大半である。35名中、2年生が非常に多くて、聞いてみると、今や大学のサークル活動は「3年生の学園祭で引退」が常識とのこと。「ええっ、そんなに早いの?」と驚いてみせただけで、逆にめいっぱい驚かれ「だって3年の夏からはシューカツが忙しくて、サークルどころではありません」と、むしろこちらの考えを大人の立場から修正され、なだめられる有り様であった。


 今回の早稲田祭・今井独演会を企画してくれた3年生諸君も、やはりシューカツで忙しいとのこと。シューカツの一環として「インターン」という名前の青田刈りに参加している学生もいて、彼は今夜の「一休」での打ち上げにも、30分ほど遅れて駆けつけるという状況。今井の向かい側に席を占めた3年生男子など、3年生の11月にしてすでに就職について何となく投げ槍気味の発言を繰り返していた。なるほど、早稲田大学の諸君までこんなにマジメで大人しくなっては、今の日本に活力が感じられなくても不思議はないのである。


 しかしまあ、そういう難しいことはまた後から考えるということにして、とりあえずまずは飲みまくる。こういう場面ではプロメーテウスよりエピメーテウスでいいのである。酒を前にすれば、今井グマなど、まさにエピメーテウスの尖兵であって、「いいから、いいから、どうせ何とかなるから、シューカツなんか、何とかなるから、とにかくガボガボ流し込もうぜ」ということにする。今井のシューカツなんか、大学4年の10月1日からである。確かに時代は違うけれども、ちょっと時代が違うからといって、
「4年の今になっても内定がもらえないなんて、氷河期もいいところ、学生が可哀想!!」
「ええっ、3年の秋が近づこうとしているのにシューカツ軌道に乗ってないの?」
とか、そういう目の剥き方をする必要はない。


 まあ、とにかく難しいことは後にして、
「まず、乾杯」
「ほれほれ、2杯目」
「ほれほれほれ、3杯目」
「ほれほれほれほれ、もっと飲みたまえ」
「どうせ飲み放題プランだろ、どんどんもってきて」
「心配すんな、今井が全部おごっちゃうから」
「最初から、そのつもりかも」
「カード使えませんよ。現金あるんですか?」
「げろ。げろ。やべ。ま、いっか、こっそり下のコンビニでおろしてくる(都合よく「一休」はファミマの2階だった)」
「そうすか? コンビニの機械つかえるんすか」
「初めてだけど、チャレンジしてくる」
「そうすか。それにしても早稲田のラグビーは弱くなりましたね」
「前半3分でPG狙うか? それじゃ慶応みたいじゃん」
「何でもいいから、どこでもいいから内定ほしがるシューカツ学生みたいなもんですね」
というふうで、再び話は暗い方へ暗い方へと勢いよく流れていくのであった。

 

2021
(2次会は懐かしの「清龍」になった)


 21時過ぎに1次会は終わり。あっという間であった。あっという間に1次会が終わったのは、すぐ2次会に向かうためである。だいたい「一休」みたいな店で1次会を開いたのは、義理で参加する人も少なくはない1次会を早く切り上げて、さっさとコアなメンバーだけの2次会に専念するためなのだ。つい4~5年前まで、早稲田大学のすぐそばにも古式ゆかしい「一休」があって、大型台風でも来て暴風が吹きまくれば一晩のうちに倒壊しそうな有り様だったが、グーグっても「早稲田店」が出てこないから、仕方なくこの「高田馬場店」でOKしたのである。


 で、2次会は「さかえ通り」の「清龍」である。おそるべし、早稲田大学。「一休」から「清龍」。この激流に、平然と耐えられる大学生は、他大学では考えられない。この類いの店に2軒連続で入って、メッタヤタラに酒を流し込むなどという行動が肉体に与えるダメージは、ラグビーのダブルヘッダーにも相当する。その恐るべきダブルヘッダーに、女子学生たちさえ「ごく当たり前」という顔でついてきて、「コアなメンバー」は15名ほどになった。

 

2022
(清龍、拡大図。看板にsince 1858とある。ええっ、日米修好通商条約のころから、この店はあるの? 清龍が、早稲田大学よりもずっと長い歴史を刻んできたの? 驚きの声は天まで響く)


 しかも、今井どんが夜の高田馬場を歩いていると、そこいら中から声がかかる。「あ、今井だ」「お、今井だ」「今井さん、握手お願いします」「福岡で受けてました」「広島で受けてました」「土浦で受けてました」「オレは、札幌っす」「B組、最高っす」「C組で文法やってただけなのに、早稲田に入れました」「うそ、こんなところに今井が来てんの?」「早稲田祭、行きました」「実は、私は立教です」「おれ、明治です」その他、「一休」から「清龍」までのわずかな道のりは、サッパリ前に進めない。今日の早稲田のモール攻撃みたいなものである。

 

2023
(慶応の学生はスッポンポンで走り回って大目玉を食い、「ミス慶応」も今年限りになりました。そこで、早稲田の私たちは「馬跳び」で2次会の席まで前進することに決めました)


 今回はあくまで「マスコミ研究会の早稲田祭打ち上げ」なのであったが、こんなに声がたくさんかかると「じゃ、君たちも一緒に行くか? 清龍だけど」ということになる。「げ、清龍っすか?」という表情も一瞬混じるが、すぐに「ホントにいいんですか?」という歓声にかわる。こうして、他のサークルや他のグループの諸君も入り混じって、2次会はいつの間にか膨れ上がり、気がつくと20名以上になっていたように記憶する。他にはほとんど客の見当たらない「清龍」で終電ギリギリまで、インターサークルで大騒ぎすることになった。おお、久しぶりに豪快に楽しい夜であった。