Thu 200206 梅の思ひ出/桜が咲き出した/帯広に到着/神奈川県橋本の大盛況  3908回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 200206 梅の思ひ出/桜が咲き出した/帯広に到着/神奈川県橋本の大盛況  3908回

 この1週間、東京はマコトにうらうらと暖かい日が続いて、午前から午後にかけて暢気に2時間も3時間もウォーキングをしていると、紅梅に白梅の可憐な花がもう満開に近くなっている。

 

 自分のスケジュールを確認すると、来週は大阪に4泊と松山に1泊、たいへん厳しい東奔西走の日々になるが、せっかくの関西5連泊なんだから、今井はホクホクしながら「よーし、京都で梅の花を満喫してこよう」とホクソえんでいた。

 

 それなのに、もう東京で梅が満開じゃ、困るのである。試しに京都の北野天満宮の様子を調べてみると、おやおや、2月4日の段階で「3分咲きから5分咲き」の情報。うーん、あと1週間もってくれるかどうか、甚だ心もとない。

 (代々木公園にて。咲いたのは、桜ではないかいな? 1)

 

 もし北野天満宮の梅を見に行けば、おそらく10年ぶりになる。前回はまだ民主党政権時代であって、鳩山総理や菅直人副総理が、来る日も来る日も国会予算委員会で居眠りをなさっていた。まだ自民党だった故・与謝野馨氏が総理に厳しく突っ込むのを秋田のホテルのテレビで眺めたあと、秋田から京都に向かう寝台特急「日本海」に乗車した。

 

「日本海」の廃止が決まった頃であったが、青森からくる「日本海」の秋田到着は23時すぎだったから、夕方から夜にかけて「きりたんぽ鍋」を思い切り腹に詰め込み、日本酒も一升からっぽにして、泥酔のマナコを懸命に開きながら我が寝台に乗り込んだ。

 

 しかしまだ飲み足りない。ワタクシは当時「喫煙室」ということになっていた客席に入り込み、もちろんタバコなんか吸わないから、完全に無煙の喫煙室を占領して2時間、「日本海」が酒田の駅を通過するまで、また延々とお酒を楽しんだ。

 

 当時のブログを確かめてみると、おお、さすがに懐かしい。ホンの10年前まで、日本の深夜にはまだこんな昭和レトロな列車が何編成か走り回っていたのである。

 

 よろしかったら、以下のブログ記事を参照してくれたまえ。ついでに北野天満宮の写真をスマホに取り込んで、いよいよ本番が始まった大学受験のオマモリにしてくださってもいい。

 

Wed 100127 講演会ラッシュが始まる 京都北野天満宮に行く オマモリ用にどうぞ

Mon 100201 秋田・川反の「濱乃家」できりたんぽ鍋 「中華でいいべ」の思い出

Tue 100202 メトロポリタン秋田「万葉」 寝台特急「日本海」大阪行き、しかもA寝台

Wed 100203 「日本海」と北野天満宮 受験を終えようとしている諸君へ 「悠然と」

Tue 100126 これこれ菅さん、起きなさい 美しいセーシュンの記憶 どうして石井浩郎?

 

 (代々木公園にて。咲いたのは、桜ではないかいな? 2)

 

 さて2020年に話を戻せば、驚くなかれ諸君、東京では梅どころか桜まで咲き始めた。それも1輪か2輪、ちょっと気の早いヤツらが咲き出して「おっちょこちょいにもほどがあるぜ」というような、暢気な話ではないのだ。次から次へツボミが大っきく膨らんで、「早よ咲きたいと待っている」。「春よこい」のミヨちゃん状態なのだ。

 

 2月5日に今井が目撃したのは、代々木公園の桜である。最初のうちは「1輪、2輪。おお、気の早い連中だな」とニヤニヤしていたら、そのお隣の桜木君は、どのツボミもむっくりむくむく激しく膨らんで、「なんなら明日にでも満開になりましょうか?」と脅しをかけてくる。

 

 ま、もちろんこれは特別な早咲きの品種なのだろう。河津桜の仲間かもしれないし、いやきっとまさにその河津桜そのものを代々木公園に植えたのかもしれない。明日か明後日あたり、NHKの気象予報士のオジサマが嬉しそうに写真を披露する可能性もある。

 (代々木公園にて。咲いたのは、桜ではないかいな? 3)

 

 しかしやっぱり諸君、これもまた不都合な真実を示す一例なんじゃないか。2月上旬で東京の梅がどれもこれも遠慮なしに開いてしまって、梅独特の固く恥じらうような魅力がない。

 

 こんなにポカポカあったかくちゃ、受験生の緊張感にも悪影響があるように思う。北国出身のワタクシとしては、まだ真っ白な雪景色の中で入試が迫ってくるピリッとした緊張感が懐かしいのだ。

 

 大昔の秋田高校は、1月31日で高3の最後の授業がオシマイ。若き今井君は高3まで理系クラスにいて、秋にいきなり文転し、数Ⅲに物理に有機化学に苦しめられながら東大文系を目指していたわけだけれども、11月の模試の偏差値43.9にはさすがに「理系に戻ろうかな?」と右往左往するお正月だった。

 

 それでも諸君、積もった雪をかき分け&かき分け日本史の教科書を2回通読し、世界史の教科書も2回通読して、「これでどうやら大丈夫そう」とニタニタ、2月からはやっと赤本にも取り組んで、「少なくとも早稲田政経は確保したかな」とか、その種のことをホザイていた。

 (代々木公園にて。咲いたのは、桜ではないかいな? 4)

 

 2月15日に上京して、当時は2月22日が早稲田政経、23日が早稲田法、3月3日と8日が東大、そういうスケジュールだったが、2月15日には大雪が降って列車が5時間も遅れた。

 

「5時間遅れ」みたいなのは当時はそんなに珍しくなくて、要するに東北も北陸も、むかしは毎年そのぐらいの積雪があったのである。今や諸君、新潟のスキー場なんか軒並み積雪ゼロ、宮城蔵王のスキー場も「今年は4日間しか営業しませんでした」と、昨日の段階ですでに今年の閉鎖を決めた。おやおや、その直後に大雪になっちゃったぞ。

     (2月4日、神奈川県橋本の大盛況 1)

 

 ま、以上のような遠い思ひ出に浸りながら、代官山のプチレストランでランチを満喫した。代々木公園から渋谷松濤を抜けて代官山まで、超高級住宅地コースのウォーキングは1時間半もかからないが、わずか90分で全身から汗が噴き出すほどのポカポカ陽気じゃ、桜のツボミも我慢ができなくなっちゃっただろう。

 

 そういうことを書いた瞬間に「今シーズン最強の冬将軍到来」とはマコトに皮肉なものであるが、今日は一転、東京でもたいへんな寒さになった。冷たい北風がピープー吹きあれて、朝のNHKのお天気オネーサマは、お顔を真っ青にして震えていらっしゃる様子だった。

       (北海道帯広に到着 1)

 

 その「最強の寒気」の真っただ中、今井君はあえて北海道にやってきた。2月6日、北海道帯広で公開授業を実施するのである。帯広はワタクシの人生で初めての訪問になるが、「何故この極寒の季節に帯広で?」という疑問については、この今井にもうまく答えられない。

 

 本日の天気予報では、帯広の最低気温は「マイナス18℃」、最高気温も「マイナス6℃」となっている。うへ、あと10℃も下がれば「バナナがカチンカチンに凍ります」「濡れタオルを空中で1回降ると、板みたいに固くなります」という世界になる。

       (北海道帯広に到着 2)

 

 しかし諸君、やっぱり今井はこのぐらい寒い方が得意なのだ。2月4日は神奈川県の橋本で公開授業を実施したが、「2月上旬というのに汗ばむほどにポッカポカ」という状況こそ危険。今井が最も風邪を引きやすいのは、そういう夜なのである。

 

 橋本は、京王線の西の終点である。オウチから1時間の道のり、むかしむかし「俵万智」というオネーサマ歌人が歌集「サラダ記念日」をヒットさせた時、「万智ちゃんを『先生』と呼ぶ子らがいて 神奈川県立橋本高校」という名作を詠んだ。そういう街である。

 

 駅前の雑居ビル9階に大会議室があって、今日もまた満員、約110名が集まった。何しろこれだけ新型コロナウィルスのニュースが溢れているから、イベントの主催者どこもヒヤヒヤだろう。我々の公開授業も、100%がマスク姿。マスクなしの参加者がいれば、受付でマスクを手渡しているところが多い。

     (2月4日、神奈川県橋本の大盛況 2)

 

 今井の熱演にもまた強烈に力が入る。この日もまた「神ワザ」を披露。難関国立大の長文読解問題を材料に、「今からちょうど55分後、2105分に解説を完璧に終わります」と宣言してスタート、終了して時計を見ると、大きなデジタル時計の数字は、間違いなく「2105」という赤い数字を示している。

 

 こうして諸君、大喝采を浴びて意気揚々と家路につくのであるが、汗まみれの肉体に2月の夜9時の風はよくない。すっかり満足し、緊張も緩み、寒さもそれほどではないからコートの前ボタンも外し、電車の中でウトウトする。毎年この時期の風邪は、いつもこんな日の翌朝に始まるのである。

 

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