参考文献 〜「強者の流儀」(朝倉未来) | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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参考文献 〜「強者の流儀」(朝倉未来)

 

 

人はよく、変わりたいと思うようです。
それは現状に満足しておらず、より成長したいと願っているからでしょう。
そして、自分の思いとは裏腹に、変わるということが難しいと、自分自身が痛感しているからでもあるのだと思います。
変わったことを証明するためには、長い期間がかかるかもしれません。なぜなら、他人の評価を覆さなければならないからです。(p22)

 

弱みばかりに注目する人は、謙虚なように見えて、実は自分を客観視することができていないだけなんです。
もしかしたら客観視してしまった結果、本当に自分には何もないということがわかってしまうかもしれなくて、それが怖いのかもしれないですね。(p39)

 

もし僕に格闘技しかすることがなかったら、きっと格闘技のことを嫌いになっていたと思います。一個の物事だけに囚われてしまうというのはそれくらい危険なことです。
仮にそれだけに打ち込めたとしても、その状態ってとても視野が狭い状態だから、それだけではきっと問題が出てしまいます。(p92)

 

パンチ、キック、組技、寝技を含む総合格闘技は、他の格闘技と比較して非常にやることが多いです。そのためせっかく新しい技を覚えても、他の技を忘れていったりして、実戦で使えなかったりするんですよ。その感を鈍らせないためにもスパーリングをやっていたいと考えています。(p95)

 

試合本番中に、どうして僕が冷静でいられるかというと、幽体離脱しているかのように自分の体を外から見ている面もあるからです。でも、自分が攻撃されたり厳しくプレッシャーをかけられたりして、痛い、つらい、苦しい、というような気持ちに支配されていると、絶対に客観的になることはできない。
(中略)
ちょっとした攻撃やダメージで簡単に我を忘れているようではダメですね。だからこそ、自分が打たれ弱いと思っているのであれば、打たれているのは自分本体ではなくて、あくまでもその外側の自分の体に過ぎない、と考えることが効果的だと思います。(p99)

 

相手の対策のため六個くらい技を覚えてきたとして、実際に実際に試合中に使える引き出しは一個か二個だったりする、というのもよくあることです。(p112)

 

何があっても大丈夫なように準備すればするほど、その予想と違ったことが起きると狼狽えてしまいます。
僕であっても、絶対に当たると思っていた攻撃が当たらなかったり、相手のパンチ力が予想より強いとなると、少し自信が揺らぐときもあります。
もちろん想定外のことが起きたときにどうリカバリーするかも考えているので、大事なのは素早く切り替えることです。(p112)

 

僕は相手の弱いところで戦うことができるので、試合によってスタイルが変わります。もし試合中に想定外のことが起きたら、プランも変更しないといけないですし。そもそもプラン一個だけで臨むということはなくて、だいたい十個は持っていきます。あまりプランが潰れずに済んだら、ラッキーという感じですね。(p129)

 

プロ格闘家と他の職業の人を比較したときに、決定的に違うのは、リング上で死ぬ可能性があるということです。
そうでなければリングドクターが常に試合についているなんてことはないですよね。(p146)

 

挑戦しないと失敗もしない。そして、失敗やミスがあったら、それを改善していけばいい。そうしたら最終的には失敗じゃなくなります。(p160)

 

やりたいことがないという場合、僕の見る限り、ものを知らなさすぎて、選択肢がなさすぎるのだと思います。もっと色々なことを見聞きし、そして知ろうとすることがいいと思います。(p160)

 

もちろん、たまには息抜きをしたっていいんですよ。
でも、そういう息抜きのときに過ごすべき相手は、本当に大切な、一緒にいて楽しい仲間だけにするべきです。本当の仲間なら、自分の脚を引っ張るのではなく、頑張っている姿を応援してくれるはずです。そういう人とだからこそ息抜きをすることができるんです。
夢の邪魔をする友達は、友達ではないので、捨ててしまっていいでしょう。(p162)
 
自分の目標を公言すると、邪魔する人も出てきますが、助けてくれる人も出てくるんです。(p164)

 

不安を克服するための方法は、努力する、ということに尽きます。
(中略)
必要以上の不安を感じているのだとすれば、それはまだ努力が足りていないというシグナルなのかもしれません。(p165)
 
カラオケの特徴は採点システムがあることですが、これは一番くだらないんですよね。採点で高得点を取ることと、その歌で人を感動させられるかどうかは、全く関係がない。得点なんて出そうと思えば出せるでしょう。
でも、出して何なんでしょうか。仮に100点満点で100点を取ったとして、それでいい歌を歌えたという気持ちになれますか。僕はなれません。
(中略)
ほとんどの場合、歌は誰かに向けて歌っているものです。そうであればその人たちに感動してもらわないと意味がない。そのためには、気持ちや感情を伝える必要があります。そのためには、抑揚以外にもビブラートやファルセットなど、色々な手法があります。(p184)



目次
 

第一章 強者の流儀
そもそも強さとは何か
強い人には余裕がある
ネガティブをポジティブに変える
「状況を修復できる」強さ
攻守のバランスは将棋から学んだ
陰口は言うな
間違った情報で人を傷つけるのは恥ずかしいこと
軸がないのは八方美人だから
何でも腕力で解決しようとするのは視野が狭い
強い格闘家の四要素
学校の教育は果たして正しいのか
人生のテーマは「自由」
ブレないためにはどうすればいいか
正しい目標設定のために必要なこと
客観視するための方法
 
第二章 強者の準備
格闘家はどんな日常生活をおくるのか
睡眠の取り方
練習は量より質
集中力の発揮の仕方
苦しいときの工夫
総合格闘技の奥深さ
臆病に考える
分析における「空間的想像」の重要性
セコンドの意義
減量期はどうするか
THE OUTSIDER 啓之輔戦はこう備えた
THE OUTSIDER 樋口武大はこう備えた
ROAD FC はこう備えた
RIZIN 日沖発戦はこう備えた

 

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