という投稿をきっかけに、
少し気になったことがありました。
この投稿に、
「生理前にアトピーが悪化するのって、血流も関係している。
生理前は、身体の血の巡りが活発になる」
というようなコメントがありました。
そこで、
生理前のアトピーって、血流が原因なん?
そもそも血流とアトピーって関係あるの?
このあたり、解説しようかなと思います。
月経周期で皮膚の血流は変化する
ここは、少しややこしいところ。
月経周期に伴って、
皮膚の温度や発汗、血流などが変化するのは事実。
ですが、血流が増えたという研究と同時に、
血流が減ったという研究もあるんですね。
真逆の答えが出ている・・・・。
なので、ここは、
「生理前は必ず血流が増える」
とまでは言えないというのが今現時点の答え。
正確には、
「月経周期によって皮膚血流が変化することがある」
くらいに考えるのがよさそうです。
ややこしいですね。。。
では、その血流増加でアトピーが悪化するの?
ここが今回の本題。
結論から言うと、
「月経周期に伴う血流の変化が、
生理前のアトピー悪化の原因になっている」とは、
今のところ言えません。
ここで大事なのが、
「生理周期に伴う血流変化」
と、
「アトピーの炎症に伴う血流増加」
を分けることです。
同じ「血流が増える」という現象でも、意味が違います。
炎症が起こると、血流が増える
炎症が起こった場所では、
炎症性の物質が血管に変化を与えます。
すると血管が拡張し、
炎症が起きている部分の血流が増えることがあります。
赤くなる。
熱を持つ。
よく見かける現象ですが、
これは炎症が起きたことで血管・血流に変化があったから起こった現象です。
つまり、
炎症が起こる
↓
血管が反応する
↓
その場所の血流が増える
という順番が基本です。
炎症が先で、血流が後。
ここ、けっこう大事です。
だから、
血流が増えた
↓
アトピーの炎症が起きた
という順番で考えるのは違います。
少なくとも、
「生理前に皮膚血流が増えたことそのものが、アトピーの炎症を起こした」
という根拠はありません。
アトピーでは、血管も炎症に巻き込まれる
では、アトピーと血流はまったく関係ないのかというと、
それも違います。
アトピー性皮膚炎では、
炎症に伴って皮膚の血管にも変化が起こります。
慢性的な炎症では、
血管の形や働きが変化したり、
新しい血管ができる血管新生が関係したりすることも報告されています。
つまり、
アトピーと血管は関係している。
でも、
「血流を増やしたからアトピーが悪化した」
という意味ではありません。
炎症が起こる。
その炎症に血管が反応する。
そして、血流や血管の状態も変化していく。
そんなふうに見るほうが、
生理学的には自然です。
生理前に痒くなる人へ
生理前になると、
「また痒くなってきた」
「毎回この時期になる」
という人。
その感覚は、
気のせいと片づけなくて大丈夫です。
生理前のアトピー悪化自体は、
研究でも報告されています。
ただ、その理由を、
「血流が悪いから」
「血流が良くなったから」
と、一つだけ決める必要もありません。
身体は、ホルモンも、皮膚も、免疫も、神経も、血管も、
それぞれが関わりながら動いています。
一つの数字や一つの言葉だけで、全部を説明するのは難しい。
ってことです。
私がセルフケアで大切にしていること
私はセルフケアでも、
「この症状には、この方法!」
と決めつけるより、
今、自分の身体はどんな状態なんやろ?
と感じてみることを大切にしています。
朝は腰が重い。
今日は首が気になる。
なんとなく身体に力が入っている。
そういう小さな変化に気づいて、
ふれて、なでて、ゆらしてみる。
それで、自分の感じ方がどう変わるのかを確かめてみる。
私がお伝えしているのは、
病気を自分で治すためのセルフケアではありません。
自分の身体を観察しながら、
少しラクに付き合っていくためのセルフケアです。
「症状にはこれ!」と決める前に、
「今の私の身体は、どんな状態なんやろ?」
と、自分の身体を見てみる。
そんなところから始める教室です。
からだを変える、近道コース。
その他、生理についてはこちらにまとめています。