1話 “かわいそうな自分”でい続けるのは、
安全だけど、孤独
どうしようもない状況って、ほんまにある。
心を変えようとか、前向きに生きようとか、
そんな言葉じゃどうにもならんときってあるやん。
旦那は変わらん。
娘たちは自分の人生でいっぱいいっぱい。
職場のあの人なんか、もっと変えられへん。
自分だけが、ずーっと我慢して、耐えて、泣く場所もなくて。
気づいたら「かわいそうな自分」でい続けることが、
いちばん安全で、落ち着くポジションになってる。
…でもな。
それって、安全やけど、めちゃくちゃ孤独なんよ。
わかってほしい、助けてほしい、構ってほしい。
そう願えば願うほど、周りの人は静かに離れていく。
「また始まった」「めんどくさいな」って顔されると、
余計に傷つく。
私も、そういう人を何人も見てきた。
中には、本人が「かわいそうな自分」をうまく使って、
人の同情や優しさを引き出して生きてる人もいた。
期せずして、私もそういう感じになっていた時もある。
でも、どんな形であれ、
そのポジションにずっといる限り、
誰もほんまの味方にはなってくれへん。
じゃあどうしたらええん?ってなるやん。
「心を変えましょう」「前を向きましょう」って、
そんなんで済んだら誰も苦労せん。
だから私は、体から整えるっていうルートをすすめたい。
でもね、深呼吸すらできへん人もおる。
現実がつらすぎて、吸おうとしても吸われへんねん。
それでもええねん。
「ああ、今の私は深呼吸すらできへんぐらい、しんどいんやな」
それに気づけたら、もう整えは始まってる。
体からの整えって、
一気に変わらんでも、ちょっとずつ、
ほんのちょっと、背中をのばすだけでも、
空気の吸い方が変わってくる。
で、その変化が、心の空気にも伝わるんよ。
自分の中の“かわいそうな自分”の声が、ちょっと小さくなる。
そしたら、次に進める。
今日の感じる整え:
「深呼吸、できる?できへん?」を感じてみる
できなくてもいい。
「できない自分」に気づくことが、いちばん最初のステップやから。
次回予告(チラ見せ)
「人のせいにしてもいい。
でも、それだけで終わったらもったいない」
次は、“変わらない現実の中で、自分だけが変わる方法”
の話です。
あなた自身の脳のタイプを知ると、楽しく読める構成になっています↓

