6話 感じるって、動くこと。アセチル直通型の身体性とは?
「感じて」って言葉、最近いろんな場面で聞きますよね。
スピリチュアルだけじゃなくて、自己啓発、教育、身体ワークの世界でも。
でもね、
「感じて」って言ってる人自身が、本当に“感じて”るのか?
…って、実はすごく大事なポイントやと思うんです。
言語化が済まないと動けない人、いませんか?
わたし自身がそうなんですが、
「えっと、何か動かそうとしてる、
でも……これは正しいか?意味があるのか?順番は……」
って思考の確認が済まないと動けない人、実は多いです。
このとき脳は、
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ノルアドレナリン(注意、警戒)
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グルタミン酸(思考、情報処理)
をメインで使っていて、
まだアセチルコリンまで届いていない状態なんです。
「勝手に身体が動いた」経験、ありますか?
アセチルコリンは、
運動ニューロンの末端から筋肉へ直接伝達する神経伝達物質です。
つまり、“身体を直接動かす”領域の物質。
だから、
アセチル直通の“感じる”っていうのは、
考える前に体が動く感覚にかなり近い。
たとえばこんな体験、ないですか?
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友達が倒れた瞬間、考える間もなく身体が動いた
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急に直感的に「こっちだ」と思って進んでみたら、答えがそこにあった
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誰かの表情のわずかな変化で「今、何かあるな」と感じて寄り添った
このときって、
ノル(警戒)もグル(知識)も越えて、
「言葉になる前の判断」→「即・行動」が起きてる。
アセチル感覚は“言葉を超えた配慮”
だから、真に“感じてる人”っていうのは、
相手の言葉を一度受け取って、
言語にしなくても、反応としてすでに出してる人。
たとえばこんな場面:
誰かがちょっと違和感のあることを言ったとき、
それに対して「どう返せばいい?」と考える前に、
「あ、このケースはちょっと違う」と瞬時に調整できる人。
この動きこそ、ノル→グル→アセチルの統合ルート。
「感じる」って、知識も感受性も使って、全自動で動くことなんです。
感じている人は、身体が先に動く
だから、「感じて?」って言う人が、
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自分の身体を整えていない
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他人の意図や立場に配慮がない
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違和感を言語化せずに押し通す
……なんてことがあると、
「それ、本当に“感じてる”のかな?」って思っちゃうわけです。
「感じてる」という言葉の軽さに対して、
ほんまもんの“感じる”は、身体の奥で動いている。
その身体性のレベルを、もっと大事にしたいなと思っています。
つづく第7話は
「“身体で感じてる”って、どのレベル?
グラデーションで見る感覚の階層」
に進みます!
あなた自身の脳のタイプを知ると、楽しく読める構成になっています↓

