あなたは、もし自分の子供が「体育の授業やりたくない」と言った時、どうしますか?
 

 

 

栗林あや(いがぐりこ)です。

 

次女わーこ(小学5年)の話。

少しだけ前の出来事。

 

※長いよ

 

 

私が小学校の保護者面談に行った時、

わーこの担任の先生から

 

「わーこさんは、体育の 跳び箱 の授業が苦手なようです。可能であれば、お家でも練習してみてください。」

 

と言われた。

 

 

 

それを聞いて私は、

 

ほー(・c_・`)。。そっかぁ〜。私も子供の頃に、跳び箱が飛べなかったから、まあ、そんなもんよね・・・。」

 

とまあ、あまり深刻に考えていなかった。

 

 

跳び箱って、どんなに練習しても出来ないものは出来ないし、

 

跳べる人(運動神経の良い人)にアドバイスされても、

できる人は『手をなるべく奥について、ジャンプしたら足を開いて前に身体を送り出せ!』って言うばかりで、

 

『それができねえから困ってるんだよ!』って思うのよね〜〜。

 

 

私の場合、そもそも自分の体重を腕で支えることが出来なかったな。

 

いわゆる「手押し車」的なものができず、顔面から崩れ落ちるのだ。

 

あと、性格上の「怖がり」もあったと思う。

 

その上、ジャンプしながら障害物(跳び箱)より前に身体を送り出すのだから、

基礎腕力と度胸の鍛錬が必要で、

今日明日の練習でどうにかできるもんでも無かったんだろう。

 

 

ちなみにわたしは子供の頃、何度も叱られて、何度も居残りで練習させられたが、跳び箱が跳べるようにはならなかった。

 

体育館で一人ずつ跳び箱を跳ぶんだけど、低い段が跳べた人から、次の高い段にすすむ。

 

私は跳べなくて、いつまでたっても最初の一番低い列に、惨めな気持ちで並んでいた。

 

 

 

 

 

それからしばらくしてある日の夕方。

 

わーこがモゾモゾしながら「ママ・・・明日の体育、休みたい・・・」と言ってきた。

 

 

聞くと、体育で跳び箱の授業があって、どうしてもやりたくないそうだ。

 

 

私自身は上記の通り、体育がモーレツにダメな子供で運動音痴で苦痛でしか無かったので、

 

「ん〜〜。まあ確かに、努力して、出来ないことをやれるようになることも大切だけど、やってみてどうしても嫌だったなら、やらなくてもいいんじゃない?見学届け書いてやるから持っておいで。」と言った。

 

 

 

それを聞いていた旦那と姑。

 

旦那は運動能力抜群で、姑は元・高校の先生。

 

 

この二人が私の発言を許すはずもなく、わーこの申し出を聞いて、

 

「なら、練習しなくっちゃ!」

 

「練習すればできるようになるぞ!」

 

と「休む」という選択肢は無いようで、

体育会系の典型的な発言をして、深夜にわーこの特訓が始まった。

 

 

 

家の座敷で、来客用の座布団や使っていない布団を重ね合わせて、

跳び箱とマットに見立てて、わーこに跳ばす。

 

 

長女(中1)は運動神経が割と良く、跳び箱も跳べるので、

旦那と一緒に「今!いま!今飛ぶの!!」ってわーこに跳び方を教えてくれた。

 

三女(小学3年)は、キャッキャしながら、割り込んだりして遊んでいた。

 

 

 

しばらく、わーこは練習を重ねたけど、やはりどうしても跳べないようだった。

 

わたしは、わーこに小学生時代の自分を重ねて、胸が「きゅう」となった。

 

 

そのうち、わーこが泣き出した。

 

「跳べる人はみんなそうやって言う。跳ぶ時に手をついて足を開けと言うけど、それができない。

何回やってもできないのに、やらされるのが嫌だ。」と。

 

気持ちはよくわかる。

 

 

泣き出したわーこをどうすることもできなくなり、ごちゃごちゃ言う旦那と姑を追っ払い、

私はどうしたもんか、考えることにした。

 

 

あれこれ考えて、わたしは担任の先生に手紙を書くことにした。

 

 

 

 

〇〇先生

 

お世話になっております。わーこの母です。

先日の面談ではありがとうございました。

 

体育の跳び箱の授業について、先生にご相談があってご連絡させていただきました。

 

わーこなのですが、やはりどうしても跳び箱が跳べず、明日の体育の授業が苦しいそうです。

 

家で座布団を使い、家族総出で練習を重ねたのですが、やはり跳ぶことができず、挙句の果てに泣き出してしまう始末で、どうしたら良いものかと困惑しています。

 

 

わーこに話を聞いたところ、跳び箱を跳べないことそのものや、クラスのみんなの前で恥をかくことが嫌なのではなく、

跳べるようにアドバイスをされたり、指示されることが苦痛なようです。

 

親として、苦手なことを努力して乗り越えることの大切さも重々承知なのですが、

 

跳び箱の授業を無理強いさせることで、わーこに体育の授業や学校そのものに行くこと自体までを嫌いになってほしくないと思っています。

 

 

そこで先生にご相談なのですが、

朝、わーこにもう一度、跳び箱に挑戦するか?を考えさせて、授業を受けるか見学するかを、本人に決めさせたいのですが、よろしいでしょうか。

 

他の生徒さんの指導もあるところ、先生にはご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありません。

 

もし可能でしたら、先生には大変お手数なのですが、授業前に、わーこに見学するかどうかを聞いていただき、本人の考えを尊重していただけるとありがたいです。

 

ご配慮いただけますと幸いです。

 

 

 

 

 

・・・・我ながら、めんどくせぇ親だなぁ。と思った。

 

 

わたしは朝、わーこにこの手紙を持たせて、

 

「体育の授業が始まるまでに、跳び箱を見学するか・やってみるかを決めておいてね。

 

もし学校に着くまでに、もういいやと思ったのなら、このままこの手紙は先生に出さなくていいから。」

 

と、伝えておいた。

 

 

 

そして、夕方。わーこが学校から帰ってきた。

 

どうなったか聞くと、

 

みんなが体育の時間、先生がわーこのために別室を用意してくれていて、自習室で算数のプリントを解いていたそうだ。

 

その自習室には、他にも別の学年の児童がいて、付き添いの先生も居たそう。

 

 

え・・・!!そんなことあるの??びっくり!!

 

 

そして、夕方、先生から電話があった。

 

先生からは

 

「こういうことはよくあることで、わーこさんの場合、体育全部が嫌なのではなく、跳び箱だけが本当にただ苦手なだけなので、特に心配しなくて良いですよ。」

 

「こういう場合、別室でプリントをやるように僕らも普段から対応しているので、気になさらないでくださいね。」

 

「それよりもこのことで、わーこさんに体育が嫌いにはなってほしく無いので、跳び箱の授業はあと2回で終わるので、残りの授業は毎回、自習室で自習をしてもらおうと思っています。」

 

 

とのことだった!!!!えーんラブラブラブラブラブラブ

 

すげええええええ!!!!

 

先生やさしいいいいいいいいいい!!!!

 

 

 

わたしビビった。

 

だって、私の時代(昭和60年代)は「出来ないからって言い訳すんな!」ってパーバイバイでビンタされる時代だったし、

ましてや「ズル休み」なんて許されない時代だった。

 

 

そのことを先生に電話口で言ったら、

「お母さん、今は昔と違って、そういう時代なんで大丈夫ですよ〜(笑)」と、笑われてしまった。

 

 

なんていい先生や〜〜〜〜!!!笑い泣きラブラブラブラブラブラブ

 

 

 

 

あなたは、もし自分の子供が「体育の授業やりたくない」と言った時、どうしますか?

 

 

 

きっと、正解は無い。

 

うちのわーこは、もしかしたら将来、たとえば何か障害物を、身体1つで飛び越えないと命を落とすような状況になった時、

跳び箱が飛べなかったせいで助からないかもしれない。

 

跳び箱を飛べる子は、もしかしたら二本の腕で障害物をぴょんと飛び越えて、命が助かるかもしれない。

 

 

でも今のところ、私が41年間生きてきて、そういうシチュエーションは無かったし、こうして今も普通に生きている。

 

今のわーこに無理強いするほどのことでもないように「私は」思った。

 

「あなたは」どうかね?

 

 

 

ちなみに姑は、この結果に

 

「中学に行っても高校に行っても跳び箱はあるのよ!困るのはわーこなんだからねっ!そんなのが許されると思ってるの?!!」

 

とごちゃごちゃ言っていた。(笑)

 

華麗にスルー。(笑)

 

 

 

わーこは、跳び箱は苦手だけど、

絵を描くのは得意。

 

 

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8月末に、わーこにiPadを買い与えて約2か月。

 

 

わーこがiPadで描いた「初音ミク」と・・・

 

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コピックで描いた「五等分の花嫁」らしい。

 

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天才。

上手くなったなぁ。びっくりビックリマーク

 

 

わたし、小学5年のとき、iPadでこんな絵描けなかったなぁ。

 

てか、iPadなんてこの世に存在してなかったし。

 

 

すごいなぁ。

 

時代は変わっている。

 

人の価値観・子育ての価値観も、自分達が子供の頃より、ずいぶん変化していそうだ。

 

「何が正しいか」なんて、ほんとわからない。

 

 

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