いがぐりこです。
久しぶりに、ずどーーーんと落ち込んでいた。
ワケもなく虚無感にさいなまれて疲弊していた。
とくに何か事件があったワケではない。
きっかけは思い当たらない。
今日も、いつも通り子供たちを学校に送り出し、
洗濯物を干して、風呂とトイレを掃除をして、
部屋にささっと軽く掃除機をかけて、
お昼ご飯をつくり、洗濯物を取り込んで、
子供たちが帰ってきて、
習い事の送迎をして、
夕ご飯を作り、
恒例の、祭りの練習に行ってきた。
家に帰ってガミガミ言いながら、
子供たちを風呂に入らせ、明日の支度をしろ！と急かす。
何気無い日常。
いつもと同じ日常。
でも、ずどーーーんと落ち込んでいた。
私はもともと、
普段の日常に覇気を持たないまま
低空飛行で仕方なく生きてきたタイプの人間なので、
まあ、普段からこんなモンといえばこんなモンなんだけど。
それにしても、理由のわからない気だるさで
だるくて仕方なくて、
自分が存在している意義が、よくわからなくなった。
仕事の面で言ったら、充実しているはずである。
今日は昼間
たくさんの方からお申込みいただいたし（あと２席です）、
今日中にやらなきゃいけない仕事も片付いたし、
メールでセミナーの感想を
送ってくださった方もいらっしゃった。（ありがとう）
充実している。
恵まれているし、充実しているのだ。
・・・なのに、なんだこの虚無感は。
死にたいと言ったら大げさだけど
虚無感にさいなまれて、吐きそうだった。
うーーん。疲れちゃった。。。。。。
体調とか睡眠とかも関係しているんだろうけどね。
まあ、こんな日もあるってことだ。
そう思って、
一度読み終わった趣味の本（経済思想系）を
もう一度、ボケーっと流し読みしてた。
そしたら、経済の話で、
『人間は、ものごとを絶対的な基準で決めることはまずない。』
という一文を見つけた。
『人間は、ものごとを絶対的な基準で決めることはまずない。』
その本によると、
人は、他のモノとの相対的な優劣に着目して、
そこから価値を判断するそうだ。
たとえば、
うな重の『上』にどれだけの価値があるのかはわからなくても、
『並』よりは高いだろうと想像するし、
『上』よりも『特上』の方が
もっと高くて価値のあるもののように想像できる。
価値的に、
『並』よりも『上』、『上』よりも『特上』の方が
素晴らしいもののように感じる。
ひとつのものでは、価値はよくわからない。
だから、私たちは、身の回りのものを、
常に他のものとの関係で
「これはどのくらいの価値があるのかな」と考え、捉えている。
それなら、価値が理解しやすいから。
『人間は、ものごとを絶対的な基準で決めることはまずない。』
・・・・わたしは、
この文を見て、ハッとした。
これ・・・・
経済の話だけじゃなくて、
心のことも同じだぁ・・・・・
てか、今のわたし、これだぁ・・・・・。
そうか。これで落ち込んでるんだ。
わたしは、
他人との相対的な優劣に着目して、自分の価値を判断してた。
相対的にものを見て価値を決めてしまう、心の罠にハマっていた。
だから、こんなふうに
虚無感にさいなまれて疲弊していたんだ。
ハッとした。
解説すると、こうだ。
（いろんな立場の人がいるから、ぼかしてかこう。）
今日は、わたしはいつも通り。
漁村で覇気なく、低空飛行で仕方なく生きているような
いつもの日常を送っていた。
低空飛行の中でも、やれる家事はやったし、
ガミガミ言いながらも、子供にやることはやらせた。
明日の彼岸の準備（墓掃除と仏壇の支度）をしてないことに
姑はイライラしているように「見えた」が、
今の私には、これがせいいっぱいである。
これ以上のことはできない。
気だるい中で、やれる以上のことをやったつもり。
・・・で、それとは別に、今日は
西日本で、たくさんの知人が集まる催しがあった。
わたしの西日本の知人たちも、参加している。
（その催し自体は、今回の話と関連性がないから、ぼかしておこう。笑）
SNSを開くと、
たくさんの知人たちが、
充実して楽しそうにしている様子がバンバン上がってくる。
羨ましいワケではない。
置いてけぼりを食らった気がして寂しい、とかでも無い。
なぜなら、同じ催しが今度、東日本で開催されるので、
私もそれに参加するのだ。
拗ねているとかも、とくに思い当たらない。
でも、
たくさんの知人たちがわいわいと楽しそうにしている様子が
バンバンと上がって目に入ってくるたびに、
私の心はどんどんと疲弊していった。
なんでだろう？自分でもわからなかった。
それは、これだったのだ。
相対的にものを見て価値を決めてしまう、心の罠 だったのだ。
賑やかで楽しそうなSNSをみて、
相対的に、自分がダメなように見えちゃう。
盛り上がって騒いでいる投稿をみて、
相対的に、自分が落ち込んでいるような気にさせられちゃう。
ワイワイと充実した１日を過ごしている人たちを見て、
相対的に、気だるい低空飛行の１日を過ごしている自分が
価値のない人生のように思えちゃう。
これだぁ・・・
不思議なもんだね。
「気づく」だけで、心が軽くなった。
相対的にまわりとくらべて
価値を測ってしまうのが人間の習性なら、
「他人と自分の価値なんて比べられないよ。みんながオンリーワン！」
と考えようとするのは無意味だ。
相対的にものを見て価値を決めてしまう、という
心の罠にハマってしまうのは、
人間である以上、どうすることもできないのだ。
でも、その仕組みを理解しているだけで、
「自分の人生に価値がない」と思ってしまったその決断を、
もう一度見直して、訂正することができる。
ああ、わたしは知らず知らずのうちに、
SNSに上がってくる「他人の１日を切り取った様子」を使って
自分の人生の価値を、測ろうとしていたんだなぁ。
そんなことに気づけた。
ちなみに、これに気づいたら
気だるさと虚無感から解放された。（すごい！）
あらためて、SNSを開いたら、
tomosutaちゃんが
「秋とぐりちゃん」というイラストを描いてアップしていた。
わたしをチワワ犬にデフォルメしたイラスト。
かわいいいいーーーー
うれしいな。
tomosutaちゃん、ありがとう！
やっぱり、SNSは悪くない。
悪さをしているのは、
つい発動してしまう「人間のクセ」に気づかずに、
そのまま流されて、
本当だと信じてしまった「結果」なのかもしれない。
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