話を始める前に一言申し添えておきますと、大層なタイトルで始まりましたが……別に、三谷幸喜(真田丸視聴後に私は三谷幸喜さんにさん付けするのを止めることにしたので悪しからず)や真田丸についての糾弾、非難するためのページではありません。
語弊あるかもしれませんが、真田丸視聴後に、作品全体のグタグタ感と低評価は変わりませんが……
「カンベー(軍師 官兵衛)はカンベーなりに頑張ってたんだなぁ……。」
という思い直しがあり、時間が経てば評価が変わることもあると思い、真田丸を本放送の数日後に、再び観直したことを踏まえて感じたこと、チョコチョコ書こうかなぁというのが本当のところです。
結論から言えば……「勝頼パート以外は大河ドラマではない。」という評価から変化はありませんでしたが……。
それを踏まえて、真田丸こうだったら良かったんじゃないかなぁという、本家には絶対採用してもらえないのが分かってるから、ここは私の独断と偏見で
「真田丸、こうだったら掴みはOK!(だったんじゃないかなぁ?)」
をツラツラと書いていこうと思います。
敗因1、主題歌と映像。
これは三谷幸喜には関係ない話になりますが、天地人から始まった大河凶作時代、内容はともかく……主題歌やその背景になる映像には批判は少なかったように思います(少なくとも)
此処数年の大河ドラマのオープニングと曲を聴き直してますが…………内容はさておき少なくとも大河ドラマという看板を背負うに相応しい曲が多いです。
内容はさておき、天地人やシエ(江~姫たちの戦国)やオニギリ(花燃ゆ)でさえ、オープニングは良いんですよ。あくまでもオープニングだけです。オープニングだけですが……。
個人の好みで申し訳ないのですが……真田丸に関しては、大河ドラマこれから始まるよって……感じにならないんですよね。
なんというか……語弊はありますが……戦国というより、鹿鳴館のワルツの伴奏曲とでも言いましょうか……真珠夫人のテーマでも違和感ないと言いましょうか……。
敗因2、優しい大河を目指した風で実は全然優しくない三谷大河。
大河ドラマと言えば、昔は家族が揃って観るお茶の間の娯楽でしたから(そんな時代に三成に自らの乳揉ませる淀を放送した「独眼竜政宗」……脚本家……アンタ……最高だよ!)歴史初心者にでも分かる内容であるのは必須条件なわけです。
私が尊敬する与力さんも「神大河の必須条件はエログロ……そして、自ら乳揉ませる淀と鼻息荒 く揉む三成は最高だ!(すみません、青字の部分は私です)」と仰るよう……かなり話は脱線しましたが……本当に淀は三成に乳揉ませたのか?とか疑問に思うことで、史実調べるキッカケになったりして、それが歴史への目覚めに繋がったりもします(「ねーよ!」と突っ込まれた方!私はそれで秀頼の実父が三成と秀吉ではないという確信を得たので満更バカにしたもんでもないですよ。)
かなり話は脱線しましたが……私が言いたいのは……どっかの宇宙人総理ではありませんが、「大河ドラマは歴史好きのためだけのドラマじゃないんですよ。」と言いたいのです。
この言葉を聞かれた方は、多分画面の向こうで首をかしげられていると思います。
真田丸は、現代語を乱発した敷居が低くて垣根が広い分かりやすい作りだったじゃないかと思われていると思います。
そう、確かにそうです。
駄菓子畑カカシ!それこそが、この作品の難点なんです。
分かりやすく作られているから、上手く誤魔化されがちですが……ではゲーム風オープニングにあるように
「信玄の死から9年、ついに武田は織田の侵攻を許し、武田は存亡の危機にあった」
「何故、勝頼が悪い感じではないのに、武田は離反者(裏切り、寝返り)をが続出した」
何故、上記2点が起こったのか、そして与力さんのブログの真田丸感想にあるように
「勝頼、岩櫃にきたら引き渡すから4649!」
という北条宛の昌幸の書状があるか……(まぁ、昌幸パッパが人でなしでエグイからと言われたら……私は反論デキマセン……。けど、そんな非情な昌幸パッパが好きだ)
これを、あのドラマを観ただけの歴史ビギナーの方で説明できる、理解できる方……私はいないと思うんですよ。
いるとしたら、武田信玄と勝頼親子の歴史に詳しい人か、地元愛に溢れている山梨県民さんか位かなと。
確かに真田丸は、真田親子の話だし真田家だけ描けば良いのかもしれませんが……昌幸パッパの代から描くなら……武田家滅亡の詳細を描くのは必須条件だと思います。
じゃないと訳が分からなくなるから。
分かりやすく作られているように見えるから、分かりにくいのかもしれませんが、真田丸……実は導入部が不親切な作りなんです。
武田滅亡の流れを知っている人間は気にならないかもしれませんが、武田滅亡の流れを知らない人や、歴史ビギナーにはいきなりな展開な訳ですよ。
今回の武田滅亡が真田家に、そう関わりがない話なら、サラッと流す今のスタイルでOKですが、ガッツリ関わっている+それを描かないと昌幸パッパが単なる
給料と待遇の良し悪しでコロコロ転職する無責任男にしかみえないですし。
三谷がそこまで考えて書いたかは謎ですが……勝頼の真田兄弟のお宅訪問の帰り際に、堺信繁が
「信玄公は死んだのです。いつまでも義理立てすることはない。」
の発言も単なる無礼発言ではなく、非常に勝頼にはボディーブローみたいに効いてくる重い言葉になる……堺信繁が単なるアホの子ではなく、このわっぱ只者ではないというような主役のきちんとした過程がある主役上げにもなるわけで……。
ある意味「初回からクライマックスならぬ、初回から名場面」(最終回の伏線)になったかもしれないのに勿体ない話です。
何にせよ。いきなり15歳から描くのではなく、きちんと主人公の幼少期から描いて、武田家の滅亡までの流れを描くべきだったんじゃないかなぁと……だって主役……見せ場が上田合戦と大坂の陣だけなんたぜ……後、人質の引きこもり生活なんだぜと。
脚本家は、戦国時代だけど分かりやすく現代語を話す戦国人にするべきではなく、分かりやすく話の流れを作るべきだったんです。でないと、本当に裏切りとか軽く見えて仕方がない。
例え悪いですが、自分が苛め被害に遭うのが嫌だから、イジメられっ子に手を貸さない……でも優しいから僕泣いちゃう風にしか見えないんですよ松の旦那が。(高木さんは悪くない)
現代語しか分からない、聞く気ないなら……現代ドラマ観ますよ。気を使っていただかなくとも。
命のやり取りしている戦国時代に緊迫とか、非情にならざる得ない葛藤とかが足りないんです!この描き方が!主人公サイド含め人物が軽い!
まあ、そんな風にみられたいなら止めはしませんが……。
結論……起承転結なってこその物語。いい加減N●Kは、視聴者の学習能力と自発的な情報収集から理解できる内容の作品を作るのではなく、最悪、知識なくても分かる話を描くべきです。
参考として、史跡の説明看板とかオススメします。あれ、その土地に初めて来てもコンパクトに歴史が分かるから、私にとっては隠れた名著です。
武田家の滅亡については気が向いたらで……。
最後に……与力さん。本当にごめんなさい!
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語弊あるかもしれませんが、真田丸視聴後に、作品全体のグタグタ感と低評価は変わりませんが……
「カンベー(軍師 官兵衛)はカンベーなりに頑張ってたんだなぁ……。」
という思い直しがあり、時間が経てば評価が変わることもあると思い、真田丸を本放送の数日後に、再び観直したことを踏まえて感じたこと、チョコチョコ書こうかなぁというのが本当のところです。
結論から言えば……「勝頼パート以外は大河ドラマではない。」という評価から変化はありませんでしたが……。
それを踏まえて、真田丸こうだったら良かったんじゃないかなぁという、本家には絶対採用してもらえないのが分かってるから、ここは私の独断と偏見で
「真田丸、こうだったら掴みはOK!(だったんじゃないかなぁ?)」
をツラツラと書いていこうと思います。
敗因1、主題歌と映像。
これは三谷幸喜には関係ない話になりますが、天地人から始まった大河凶作時代、内容はともかく……主題歌やその背景になる映像には批判は少なかったように思います(少なくとも)
此処数年の大河ドラマのオープニングと曲を聴き直してますが…………内容はさておき少なくとも大河ドラマという看板を背負うに相応しい曲が多いです。
内容はさておき、天地人やシエ(江~姫たちの戦国)やオニギリ(花燃ゆ)でさえ、オープニングは良いんですよ。あくまでもオープニングだけです。オープニングだけですが……。
個人の好みで申し訳ないのですが……真田丸に関しては、大河ドラマこれから始まるよって……感じにならないんですよね。
なんというか……語弊はありますが……戦国というより、鹿鳴館のワルツの伴奏曲とでも言いましょうか……真珠夫人のテーマでも違和感ないと言いましょうか……。
敗因2、優しい大河を目指した風で実は全然優しくない三谷大河。
大河ドラマと言えば、昔は家族が揃って観るお茶の間の娯楽でしたから(そんな時代に三成に自らの乳揉ませる淀を放送した「独眼竜政宗」……脚本家……アンタ……最高だよ!)歴史初心者にでも分かる内容であるのは必須条件なわけです。
私が尊敬する与力さんも「神大河の必須条件はエログロ……そして、自ら乳揉ませる淀と鼻息荒 く揉む三成は最高だ!(すみません、青字の部分は私です)」と仰るよう……かなり話は脱線しましたが……本当に淀は三成に乳揉ませたのか?とか疑問に思うことで、史実調べるキッカケになったりして、それが歴史への目覚めに繋がったりもします(「ねーよ!」と突っ込まれた方!私はそれで秀頼の実父が三成と秀吉ではないという確信を得たので満更バカにしたもんでもないですよ。)
かなり話は脱線しましたが……私が言いたいのは……どっかの宇宙人総理ではありませんが、「大河ドラマは歴史好きのためだけのドラマじゃないんですよ。」と言いたいのです。
この言葉を聞かれた方は、多分画面の向こうで首をかしげられていると思います。
真田丸は、現代語を乱発した敷居が低くて垣根が広い分かりやすい作りだったじゃないかと思われていると思います。
そう、確かにそうです。
駄菓子畑カカシ!それこそが、この作品の難点なんです。
分かりやすく作られているから、上手く誤魔化されがちですが……ではゲーム風オープニングにあるように
「信玄の死から9年、ついに武田は織田の侵攻を許し、武田は存亡の危機にあった」
「何故、勝頼が悪い感じではないのに、武田は離反者(裏切り、寝返り)をが続出した」
何故、上記2点が起こったのか、そして与力さんのブログの真田丸感想にあるように
「勝頼、岩櫃にきたら引き渡すから4649!」
という北条宛の昌幸の書状があるか……(まぁ、昌幸パッパが人でなしでエグイからと言われたら……私は反論デキマセン……。けど、そんな非情な昌幸パッパが好きだ)
これを、あのドラマを観ただけの歴史ビギナーの方で説明できる、理解できる方……私はいないと思うんですよ。
いるとしたら、武田信玄と勝頼親子の歴史に詳しい人か、地元愛に溢れている山梨県民さんか位かなと。
確かに真田丸は、真田親子の話だし真田家だけ描けば良いのかもしれませんが……昌幸パッパの代から描くなら……武田家滅亡の詳細を描くのは必須条件だと思います。
じゃないと訳が分からなくなるから。
分かりやすく作られているように見えるから、分かりにくいのかもしれませんが、真田丸……実は導入部が不親切な作りなんです。
武田滅亡の流れを知っている人間は気にならないかもしれませんが、武田滅亡の流れを知らない人や、歴史ビギナーにはいきなりな展開な訳ですよ。
今回の武田滅亡が真田家に、そう関わりがない話なら、サラッと流す今のスタイルでOKですが、ガッツリ関わっている+それを描かないと昌幸パッパが単なる
給料と待遇の良し悪しでコロコロ転職する無責任男にしかみえないですし。
三谷がそこまで考えて書いたかは謎ですが……勝頼の真田兄弟のお宅訪問の帰り際に、堺信繁が
「信玄公は死んだのです。いつまでも義理立てすることはない。」
の発言も単なる無礼発言ではなく、非常に勝頼にはボディーブローみたいに効いてくる重い言葉になる……堺信繁が単なるアホの子ではなく、このわっぱ只者ではないというような主役のきちんとした過程がある主役上げにもなるわけで……。
ある意味「初回からクライマックスならぬ、初回から名場面」(最終回の伏線)になったかもしれないのに勿体ない話です。
何にせよ。いきなり15歳から描くのではなく、きちんと主人公の幼少期から描いて、武田家の滅亡までの流れを描くべきだったんじゃないかなぁと……だって主役……見せ場が上田合戦と大坂の陣だけなんたぜ……後、人質の引きこもり生活なんだぜと。
脚本家は、戦国時代だけど分かりやすく現代語を話す戦国人にするべきではなく、分かりやすく話の流れを作るべきだったんです。でないと、本当に裏切りとか軽く見えて仕方がない。
例え悪いですが、自分が苛め被害に遭うのが嫌だから、イジメられっ子に手を貸さない……でも優しいから僕泣いちゃう風にしか見えないんですよ松の旦那が。(高木さんは悪くない)
現代語しか分からない、聞く気ないなら……現代ドラマ観ますよ。気を使っていただかなくとも。
命のやり取りしている戦国時代に緊迫とか、非情にならざる得ない葛藤とかが足りないんです!この描き方が!主人公サイド含め人物が軽い!
まあ、そんな風にみられたいなら止めはしませんが……。
結論……起承転結なってこその物語。いい加減N●Kは、視聴者の学習能力と自発的な情報収集から理解できる内容の作品を作るのではなく、最悪、知識なくても分かる話を描くべきです。
参考として、史跡の説明看板とかオススメします。あれ、その土地に初めて来てもコンパクトに歴史が分かるから、私にとっては隠れた名著です。
武田家の滅亡については気が向いたらで……。
最後に……与力さん。本当にごめんなさい!
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