今回から京都にある永観堂の紹介です。
2018年11月25日(日)に見物しました。
今京都で紅葉見物人気No.1のお寺です。
久しぶりに重いけれど、ニコンD600に50mm
F1.4のレンズを付けていきました。もう1台の
カメラはニコンクールピックスB700です。2台
なので重いのですが、せっかくの紅葉写真な
ので頑張りました。残念なのは境内では1脚・
3脚ともに使用禁止でした。
50mmF1.4で撮影した写真です。
被写界深度が浅くなるので背景が
大きくぼけていいですね。
同上
永観堂禅林寺境内図です。
上図①から撮影の総門です。
今回は永観堂の歴史からです。
平安時代初期に、永観堂(禅林寺)を創建された、
弘法大師の弟子真紹僧都(しんじょう 797-873)
の徳を慕って、自分の別荘を寄進した藤原関雄に
始まります。永観堂は仁寿三年(853)の草創以来
今日まで“モミジの永観堂”として千百有余年のか
がやかしい歴史を持った京都有数の古刹です。
真紹僧都は真言宗の僧侶であったため、禅林寺
は真言密教の道場として始まります。創建にあた
って、真紹僧都は「仏法は人によって生かされる、
従って、我が建てる寺は、人々の鏡となり、 薬と
なる人づくりの修練道場であらしめたい」との信条
のもと『禅林寺式』を著し、照り映えるモミジ葉の
輝きにも負けぬ、智徳ともにすぐれた人材養成を
理想の旗印に掲げられたので、 風光の美しさと
ともに、伝統的に各時代の指導的人材の輩出を
数多く見ることとなります。
永観堂の歴史は、大きく三つの時代に分けられ
ます。最初は真紹僧都から永観律師(ようかんり
っし 1033-1111)が住職になるまでの約220年
間で、真言密教の寺院としての時代です。次は
永観律師から静遍僧都(じょうへんそうず 1166
-1224)までの約140年間。この時代では、真言
密教と奈良で盛んだった三論宗系の浄土教寺院
でした。その後は浄土宗の寺院となりました。
これは上図の放生池です。
永観律師の和歌
みな人を 渡さんと思う 心こそ
極楽にゆく しるべなりけれ 「千載集」
律師は自らを「念仏宗永観」と名のられる程、
弥陀の救いを信じ、念仏の道理の基礎の上に、
当時、南は粟田口、北は鹿ケ谷に到る東山沿
いの広大な寺域を持った禅林寺の境内に、薬
王院という施療院を建て、窮乏の人達を救い
その薬食の一助にと梅林を育てて「悲田梅」と
名づけて果実を施す等、救済活動に努力せら
れたことは、多くの史書にみえるところです。
永観律師は幼少より秀才の誉れが高く、三論
宗の学匠として名声を得るまでになりましたが、
地位も名声も捨てて、東山禅林寺に隠遁する
ことを選びます。東大寺の別当になりますが、
短期でやめています。18歳から日課として一
万遍の念仏を称え、後には六万遍もの念仏を
称えたといわれています。禅林寺を永観堂と
通称するのは、永観律師に由来しています。
永観堂を浄土教の寺院にしたのは、後世の
静遍僧都です。鎌倉時代の初め、源頼朝の
帰依を受けた、真言宗の学匠静遍僧都は、
法然上人(1133-1212)の死後に、その著
「選択(せんちゃく)本願念仏集」にある念仏
義を批判するために、再三再四読下すうち
に、自らの非を覚り、浄土教の教えに帰依
します。静遍僧都は誹謗の罪をくいて、法然
上人を禅林寺11代住職に推し、自らを12
代としました。そして、法然上人の高弟西山
証空上人(1177-1247)に次の代を譲りま
した。その後、証空上人の弟子、浄音上人
(1201-1271)が住職になり浄土宗西山派
の寺院となりました。以来今日まで約八百
年間に渡り、永観堂は浄土宗西山禅林寺
派の根本道場として、法灯を掲げています。
歴史の変遷とともに永観堂も隆盛・衰退
を見ますが、近代を迎えると、71世の徹空
俊玉僧正(?-1881)は社会福祉事業に
貢献されました。師は京都府立病院の前
身にあたる療病院の設立に尽力しました。
永観堂が浄土宗の寺院へ変わったのは、
すべての人々が救われる道をそこに見い
だしたからです。今も阿弥陀如来の慈悲に
導かれ、永観堂は多くの人々の篤い信仰
に支えられています。
(永観堂禅林寺Webページより引用)
仏教の始祖ブッダは「この世は苦である」
と言っています。それならばせめて来世は
阿弥陀如来にすがり極楽に行きたい。
そういう信仰が高まったのでしょう。
今日はここまでです。明日に続きます。
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