おニャン子クラブがよく昭和のAKBのように喩えられることが多いけれど(その内実は、実際全く異なるのですが)、それならモモコクラブは坂道シリーズかな、なんて思ったり。
あくまで、もし現代のアイドルに当てはめるなら、という前提の上でですが。
放課後の部活動感覚で、ゆるーくアマチュアアイドルやっていたのがおニャン子クラブ。
対するモモコクラブは、同じくアマチュアなんだけれど、おニャン子クラブよりもプロ志向&正統派色が強いグループ。
菊池桃子の名を冠したアイドル雑誌『Momoco』の中の企画で選ばれた、一般の可愛い子達がメンバーです(今で言う読者モデルみたいなものなのかもしれません。後のCocoメンバーである三浦理恵子なども選ばれていました。企画自体が「第二の菊池桃子を探せ!」的な意図があったと思うので、西村知美とか、それっぽい子がメンバーに多かったですね。メンバーそれぞれに「桃組~番」という会員番号が与えられており、おニャン子クラブの番号制度はモモコクラブからヒントを得ています)。
グループと言っても、モモコクラブ名義で出してるレコードは一枚もないのですが。
唯一モモコクラブ全員(?)で歌っていた『恋はいつでも元気なよい子』は大好きな曲なんだけれど、レコード化されていないし…
『恋はいつでも元気なよい子』
TV番組「モモコクラブ」内で使用されていたテーマソング。
アマチュアには違いないけれど、歌唱力とか諸々含め、おニャン子クラブとは違うんだということがわかるかと。
そもそも、モモコクラブはグループアイドルなのか、というのもアヤシイところ。
「モモコクラブ」というのは、あくまでカテゴリであって、グループではなかったと思います。
むしろモモコクラブは、ソロでの活動がメイン。
モモコクラブ出身のアイドルの多くが、80年代後期を彩ってくれました。
有名なのは、やっぱり酒井法子さん。
デビュー曲『男の子になりたい』は、アイドルのデビュー曲としてはなかなか思い切った珍しい方向性のタイトルと歌詞だけれど、のりピーの明るさによく合っていましたね。
振付も可愛い。
ちなみに私のイチオシは島田奈美ちゃん。
可愛いし華やかで、存在感のあるよく通る声も素敵でした。
EPO作曲の『内気なキューピッド』は名曲。
最後の翼を思わせるような、両腕を動かす振付が可愛い。
私はおニャン子クラブのファンですが、モモコクラブソロ組のルックスと比べたら、やっぱりおニャン子クラブ完敗じゃないかな(河合その子、渡辺美奈代、渡辺満里奈以外)。
伊藤美紀も可愛い。
前者二人が聖子路線だとすると、明菜路線なイトミキ。
『小娘ハートブレイク』
と言うか、楽曲の路線としてはむしろ暗めが多かったですね、モモコクラブ。
畠田理恵ちゃんの初期は完全に明菜的で。
私としては、明るい可愛さと華がはじけている『ソノ気にさせて』みたいなやつの方が似合っていたんじゃないかな、と思います。
『ここだけの話~オフレコ~』(デビュー曲、明菜路線)
『ソノ気にさせて』
それにしてもこの理恵ちゃん、可愛い。可愛すぎる。
旦那さん羨ましいなぁ。
好い意味で日本人形みたいな子ですね。
そして忘れちゃいけないのが、姫乃樹リカ。
モモコクラブをグループとしてとらえる時、一番最初に思い浮かぶのが彼女です。
この子はソロデビューする前の方が可愛かったように思われるけど(きっと、集団の中にいて特に華やぐタイプのアイドルだったのでしょう)、それでも、やっぱりこの歌唱力はすごい。
『スタンド・バイ・ミー』
白田あゆみちゃんは、色白で、歌もそこそこ歌えて、可愛くて好きだったんですけれど、如何せん楽曲が地味だったせいでしょうか。
あんまり売れませんでした。
『恋しくて』
ソロではかなりの活躍をしたモモコクラブメンバーですが、おニャン子クラブほど、このカテゴリの名が後世に残っていないのが悲しいところ。
もうちょっと、おニャン子クラブみたいに団体での活動を増やしても良かったんじゃないかな、と思います。
可愛い子、歌える子多いんだし。せっかくTV番組も始めてたわけだし。