※最近、しべりあは絶賛落ち込み中のため、気分転換を兼ねて怒涛の勢い(?)でブログを更新しております。しばしお付き合いください。
このブログの読者の方はご存知かもしれませんが、しべりあは両親の影響で母の胎内にいた頃からサザンを聴いていた、DNAレベルのサザンファン。
中高生の多感な時期は勿論のこと、昭和アイドルの沼で遊泳していた大学時代、社会人デビューの年、アラサーの現在になっても、私のプレイリストからサザンが消えることはありません。未来永劫そうでしょう。
まさしく、揺り籠から墓場まで!
サザンと桑田佳祐の音楽は、私にとって生活の営みの一部なのです。
今回は、そんなサザンオールスターズの楽曲の中で特に好きなものをご紹介していきたいと思います!
…しかし、サザンの楽曲数はソロを含めなかったとしても途方もない莫大な数にのぼるので、一旦、アルバム曲の中からチョイスさせていただきました。
シングル曲から選ぶとなるとこれまた難しそうですが…(そもそもシングル曲だけでもそこそこ数がある)。
選べそうだったら、シングル曲からもいずれ選ばせていただきます笑。
①よどみ萎え、枯れて舞え
1984年発売のアルバム『人気者で行こう』収録曲。
このカッコよさにゾッコン惚れ込んで、夜な夜な勉強のお供にした中学生時代が懐かしい。
サザンはこのアルバムの後に『KAMAKURA』を制作しますが、その『KAMAKURA』サウンドに繋がる布石と言うか、このアルバムから一気に音質のクオリティが上がった気がします。
『人気者で行こう』は数あるサザンのアルバムの中でも特に好きな作品で、その中でも1番カッコいいのが多分この曲?
良い意味でのエロティックと桑田節炸裂の英語めいた創作和語が、洗練されたシンセの打ち込み音に乗って踊るという心地よさ。
今聴いても全然古くないですよね。
②夕方Hold On Me
『人気者で行こう』から2曲目の選出。
これは父の想い出の曲でもあるらしく、そのエピソードを聞いたこともあって、思い入れのあるナンバーです。
なんでも、若い頃に観に行ったサザンの野外ライブで、この曲が流れた時に本当に綺麗で、大きな夕日が見えていたらしく、その光景が今でも忘れられないんだとか。
『よどみ萎え、枯れて舞え』がお洒落で洗練された印象だったのに対し、こちらは明るいサックスや小気味の良いベース音、ギターのカッティングなど、良い意味で素朴とも呼べるバンド音を心ゆくまで楽しめる一曲となっています。
これは、私は社会人デビューの年、帰りの電車の中で聴いては心に沁みてましたね〜。
③女のカッパ
こちらも『人気者で行こう』から。
気だるげで濡れた雰囲気の漂うナンバー。
どことなくジャズの気配。
タイトルと言い歌詞と言い、「どういう事なんだろう? どういう意味なんだろう?」と初めて聴いた時から頭にたくさん浮かんでいた疑問は、未だに消えていません。
それでも、どことなく不穏なこの曲特有の雰囲気がクセになるんですよね。
と言うか、サザンの「気だるげ」なムードの曲が個人的に好みと言うのもあるかもしれませんが…。
④『マチルダBABY』
1983年のアルバム『綺麗』のリード曲。
ライブで盛り上がるんだコレが。
歌詞は、サザンにしては珍しいとも言える、ストーリー仕立て。しかも、RPG風。
サックスの音がカッコ良くて、中学生の頃これまた勉強のお供として聴き込みました。もともと、Men At Workの『ノックは夜中に』とか、サックスがカッコよくガンギマリしてる曲が好みなんですよね。
アルバム収録の通常verも良いですが、この曲のポテンシャルが真に発揮されるのはライブなので(疾走感が半端ない)、サザンのライブ動画などがどこかに堕 落ちていたら、皆さん1度観てみてください。
⑤『DJコービーの伝説』
1982年発売、アルバム『NUDE MAN』のリード曲。
これもライブで盛り上がります。しぇけなべいべー!
ちなみに「コービー」とは、プライベートでも親交のある小林克也さんのことを指しているらしいです。
でも、この曲を改めて聴いて思うのは、この曲って桑田さんの決して「澄み切った」とは言えない、掠れたボーカルだからこそ味が出ると言うか、カッコよさが発揮される曲ですよね。
この曲をしぶカッコ良く歌えそうな男性ボーカルは…うーん…鈴木雅之さんとか、でしょうか?
下手に美声だとカヴァーに苦労しそうな曲のような気がします。
⑥女流詩人の哀歌
こちらも『NUDE MAN』から。
ザ・大人の色気なカッコ良さムンムンの一曲。
そして私好みであるサックスがお洒落で、気怠いムードが漂うナンバーでもあります。
ピアノの音色もとにかく洒脱。
個人的な記憶として想い出すのは、サザンの良さを周りに布教したがっていた中高生時代。
当時、バンドと言えば中学生の頃はORANGE RANGE、高校生くらいからはBUMP OF CHICKENとかGReeeeNがよく周囲で聴かれていましたが、私はサザンこそ最高のバンドと硬く信じて疑っていませんでした。
周りにサザンが好きなクラスメイトは1人もいませんでしたが、それ故に布教しようと躍起になり、カラオケでサザンの曲を入れまくったしべりあ。
ところが、キーは全然違うし、そもそも桑田さんだからこそカッコ良さが出てくる軽妙な歌い回しや発音を全くコピーする事ができず、入れて歌う度に撃沈。
この『女流詩人の哀歌』も、そんなしべりあ撃沈録に刻まれている一曲です。
いや、女子中学生がカッコ良く歌える曲じゃないわ、コレ。
何度も挑んでは何度も撃沈する、を繰り返していたしべりあは、友人達から「いまいち盛り上がらない知らない曲ばかり入れる」人物として見られるようになっていきましたとさ、とほほ(布教活動大失敗でした)。
⑦『Hello My Love』
1981年のアルバム『ステレオ太陽族』リード曲。
多幸感に溢れたイントロから掴みはバッチリ。
あと、原坊とのハモリが美しいです。
『人気者で行こう』辺りからの、洗練された電子音も好きなんですが、初期のこういう生のバンド音のサザンも大好きなんですよね。
何度聴いても飽きない曲で、こういう曲を聴く度、桑田さんのメロディーメーカーとしての才能に唸らされます。
サザンはアルバム曲にこそ、こういう名曲が多いので、もっと世に知られてほしいです。
⑧素顔で踊らせて
こちらも『ステレオ太陽族』から。
サザン初期の、隠れた名バラード。
歌詞で泣かせるバラードって、世にたくさんありますが、メロディーの美しさで泣かせてくるバラードはそう多くないと思います。
この『素顔で踊らせて』は、私にとってそんな稀有な一曲です。
原坊とのハモリ部分にも愛を感じます。と言うか、個人的に原坊とのハモリが1番美しくキマッているのがこの曲。
ちなみに、歌詞に出てくる「2月26日」は桑田佳祐さんのお誕生日です。
⑨『朝方ムーンライト』
こちらも『ステレオ太陽族』から。
中高生の私が、当時流行っていたジャニーズやその他のバンドにハマれなかったのは、こういう曲を歌ってくれるグループが皆無だったせいでもあります。
幼い頃…と言うか、母の胎内にいた頃からサザンを聴いていた私にとって、「カッコいい」とはこの『朝方ムーンライト』みたいな曲の事だったのです。
何と言えば良いのか…ギターばっきばきにキメてるわけじゃないし、めちゃくちゃ疾走感があるわけじゃないけれど、どことな寂れた感じのメロディーや、掠れたボーカルに魅力を感じていたんですよね。
歌詞の短い曲ですが、一つひとつのフレーズに一種の美しさがあります(サザンの歌詞は全体として見た時意味がわからないものでも、言葉のチョイスとかそれぞれのフレーズはセンスが秀逸だったり文学的だったりするんです)。
「吐息のあい間に雨の音がする あなたの仕草で心もとけてしまう」
という歌詞に、当時中学生だった私はなんとなく憧れをおぼえていたものです。
…ここまてで、9曲。
まだ、80年代の全アルバム曲でさえ網羅していないのですが、駄目です。力尽きました。
いや、サザン曲多すぎ。
アルバム曲だけでもまとめるとなると、物凄く大変だということがわかりました。
少なくとも、80年代だけでもアルバムはあと『タイニイ・バブルス』と『KAMAKURA』が残っています。
順番がめちゃくちゃになりますが、次回はこの2つのアルバムと70年代のアルバムからチョイスして、改めてまとめていこうと思います(需要があるかわかりませんが)。
リアルタイム世代の方、後追い世代のファンの方、好きな曲はあったでしょうか?
皆さんの好きな曲や、思い入れなどもコメントなどで是非教えてほしいです(^^)