【冊子「上田で、ワイン。」】

 

  「千曲川ワインバレー東地区内で生産されたワインを楽しむ機会をより増やそう」ー。

 

 上田プロジェクト事務局は、キャンペーン「上田で、BYO」を12月まで行っている。

 これは、上田駅周辺の市街地の飲食店に自らが購入したワインを持ち込んで、友人や家族らで店の食事とワインを楽しんでもらうもの。


 「BYO(Bring Your Own)」は、飲食店に自分好みのワインを持ち込んで、店の食事と楽しむことで、従来からワイン愛好家などで行われている。

この楽しみ方をより多くの人に知って楽しんでもらおう「キャンペーン」を、行っている。

持ち込みには、各店でサービス料がかかるなど、店ごとに確認が必要。

 持ち込みの料金を支払っても、高級なワインを楽しむ場合は、割安にもなり、プロの料理とのマリアージュを楽しむことができる。
 

 今回の企画は「新型コロナ」の感染拡大で延期されていたが、感染防止対策が進む情勢もあって実施に踏み切った。

BYOの取り組みは、東御市など長野県内の他市でも行われている。
 

 上田市で、今回のキャンペーンBYO参加は25店。

 店やキャンペーンの紹介は冊子「上田で、ワイン。」の冊子4000部を作成。

公共施設や駅、観光案内所などの施設で配布。

 上田市のホームページでも紹介している。

 

 

 


 利用する際は、店側に予約し、千曲川ワインバレー東地区(上田市、小諸市、東御市、千曲市、佐久市、長和町、坂城町、立科町、青木村)内のワイン、銘柄を伝え、サービス料を確認する。


 アンケートに答えると上田のワインが抽選で当たるキャンペーンも同時開催。

キャンペーンのホームページから応募フォームで参加できる。

抽選で20人に、上田で生産されているワインかシードルが当たる。

 

 

 上田市上塩尻出身の英語リスニング講師、河東田美恵さんは、上田市の特産品などをリターンの品とした「クラウドファンディング(CAMPFIRE)」を11月30日まで行っている。

 来年1月に英語学習の書籍出版記念。

 

 寄付金は、全国の学校などに本を寄贈する活動費用や、上田の特産品の広告、新商品開発費に使用する。

上田市内の学校でも寄付を計画している。
 

 河東田さんは、都内の中高一貫校で英語教師、NHK文化センター講師などで活躍。

 出版する書籍は「5つのタイプ別・英語学習法」=みらいパブリッシング出版社=。

 英語講師28年の経験から得た効果的な学び方を、それぞれに合ったタイプ別の学習をすることで、より簡単に英語ができるとした内容。
 リターン品では、上田市の産品で、桑の実ジャム、リンゴのどら焼き、味噌、ほうじ茶、美味だれ、上田紬のアクセサリーなどから「筒けん」、ポストカードなど多くの上田の品を扱う。

 クラウドファンディングのページでは上田市の紹介も行っている。
 

 

 

 

【上田市総合教育会議】

 

 上田市と上田市教育委員会は24日「総合教育会議」を、市役所で開いた。

 

 児童数減少で方針が打ち出されている西内小学校を丸子中央小学校に統合する件で、各委員が統合を行う理由などの思いを述べた。

 GIGAスクール構想についても話し合った。

 

 西内小の統合については、すでに市議会での説明があり、令和6年4月に統合する予定で動き始めている。
 

 西内小は現在、児童数が22人で全4学級、2年生がいない状態。

人数は少ないが金管バンドでの活躍など特色ある学校となっている。

 

 学校の将来や再編についての検討は、平成28年から地域でもアンケートを行うなど従来からの課題になっている。

 昨年度からは、保護者面談や住民懇談会などを行い、8月の教育委員会定例会で統合を決定した。
 

◆統合時期については

 ▽より望ましい教育環境を早期に実現できる

 ▽円滑な移行に向けた配慮を行うための準備期間を確保できる

 ▽統合時のクラス編成が柔軟にできる   

  丸子中央小のクラス替えの時期と人数の比較的多い学年が重なっている)―ことから判断した。
 

◆市長、教育長、教育委員ら委員からは

 ▽変化の激しい時代のため「生きる力」、タフな思考力を身につけさせたい

 ▽集団の中での学びで多様な社会に適用する学びになる

 ▽非常に慎重に議論してきた。

  次の時代を担う子どもが自立的に生きるには、どのような環境が良いのかと考えた―などの話しがあった。
 

 GIGAスクール構想については、学校で1人1台のタブレット端末(クロームブック)が、導入されている件について話し合った。


 教育現場の様子からメリットがある感想が多かった。

 現在のリース契約満了後の予算措置を求める意見、活用する内容についてよく考える必要があるなどの発言があった。

 

 

【排水している水を検査するため採取する場面】

 

【水の塩素濃度測定】

 

【緊急連絡管マンホールのふた】

 

 長野県企業局上田水道管理事務所と上田市上下水道局はこのほど、災害などで水道水の供給が困難になった場合「緊急連絡管を通して給水援助するための訓練」を、上田市内7カ所で行った。

 「新型コロナ」の影響で、合同訓練は2年ぶり。

 


 両者は給水援助協定を平成13年度に締結

普段は閉まっている緊急連絡管を開けることで、相互に給水できる施設が倉升、神畑、生田、福田、上田六中、小泉、仁古田の7箇所にある。

 

 訓練は双方から入れ替わりも含めて約40人が参加し、7カ所を順に巡って行った。
 

 最初に訓練を行った倉升では、市上下水道局の堀内俊克局長が「上田市営水道は来年で100年を迎える。水道は命を守るライフラインとして重要で、持続した供給が必要。近年は災害が毎年発生し、静岡市でも断水で多くの市民が不便な生活を余儀なくされた。上田市でもいつ発生してもおかしくない。非常時を想定して訓練を積み重ねることで、安心安全につながる」。

 

 長野県企業局上田水道管理事務所の小林司所長が「現場で職員同士が顔をあわせることが重要で、訓練を通して情報交換したい。職員は人事異動で代わるため、訓練は毎年行ってもらいたい」とそれぞれあいさつ。

訓練では緊急連絡管の場所を知らない職員らが多く参加。
 

 緊急連絡管を開けて通水するには、連絡管に接続するための双方の仕切弁(緊急連絡弁)を片方ずつ開いて、仕切弁間の滞留した水、濁りを排泥管から排出。

水道水として供給できる水になったかを塩素濃度測定で確認する必要がある。

 長期滞留すると水道水として適切な塩素濃度から低下してしまう。
 

 訓練では、まず県水側の仕切弁を開いて仕切弁間の滞留水を排水、塩素濃度を測定して安全な水になったことを確認。

 続いて市水側も同様に排水と測定を行った。

 

 その他、場所によっては、仕切弁の開閉方向が違う点も留意しながら、訓練が続いた。

 

 

【知財について田村さんの話を聞く生徒】

 

 上田千曲高校のメカニカル工学科2年生39人はこのほど、東御市の㈱ミマキエンジニアリングの技術者から、特許など”知的財産”について話を聞いた。


 同社の技術本部知的財産部長の田村修さん(54)は「(同社が開発した)世界初のフルカラー3Dプリンターのようなダントツ商品を出し続けていく。開発投資をしながら世の中にないものを作っていきたい」と述べた。

 また、特許(知財)について、子どもが考え出した遊びに例えて説明し「技術者は発明が仕事で、それを独占しないと開発費が回収できない。そのため独占権付与やライセンスの供与などについて定めた特許法がある」と話した。


 講義を聴いた安藤秀明さんは「分かりやすく説明してもらい、特許について知ることができた」。

 栄花陽生(ひなた)さんは「これまでは特許のイメージが湧かなかったが、生活の中で役立てられていることが分かった」と話していた。
 

 同校は、令和2年度から経済産業省所管の独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)の知財力開発校支援事業に採択されている。

知的財産教育の一環として地元の企業などから講師を招いて授業を行っている。

 

 上田市の日置電機㈱による授業も予定している。


 今年度の指定校は全国38校で、県内は同校のみ。

 

 

【「トマテコシード」のメンバー】

 

 

 

 

 上田市の上田染谷丘高校軽音・フォーク班の3年生5人組バンド「トマテコシード」が「第9回全国高校軽音楽コンテスト」で準グランプリを獲得した。都道府県代表29組が出場した。

 同コンテストは、8月28日、全国高等学校軽音楽連盟が主催して東京府中市で開催した。

 

 10月31日に、山越弘校長とメンバー5人、顧問の池田誠司教諭が上田市の土屋陽一市長を表敬訪問し、喜びを報告した。
 

 同班は総勢82人。

仲間やジャンルに応じてバンドはいくつかあり、トマテコシードもその一つ。

 バンド名は「調理済みのトマト」という意味のスペイン語。大会ではメンバーの市川伸さんが作詞、作曲したオリジナル曲「LIFE」を演奏した。
 

 池田教諭は「バンドのアレンジ力が問われた大会だった。このバンドはバラエティーに富んでいて、びっくりするようなアレンジが評価された。県内では伊那北高校も出場したが準グランプリを長野県2校で獲得した。歴史に残る快挙」と喜びを語った。


 土屋市長は「素晴らしい賞を受賞しおめでとう。高校卒業後も友情を育んで、表現する機会を作ってもらいたい」と激励した。
 

 バンドリーダー・キーボードの宮坂歩さんは「この大会はレベルが高く、強いバンドが揃っているなか準グランプリという結果を出せたことは大変うれしい」。
 

 ボーカル・ギターの中村美蒼さんは「全国から素晴らしいバンドが集まっている大会だったので、まさか大きな賞をいただけるとは。楽しんで伝えたいと思う気持ちが審査員に伝わった」。
 

 ギターの市川さんは「楽曲を作る担当。自分で作った曲で大会に出て優勝することが高校に入学した時からの夢だった。全国大会では他校の演奏の表現の幅など素晴らしい世界を見ることができ、良い経験ができた」。
 

 ドラムの唐澤美優さんは「全国大会で、こんなにすごい賞をいただけるとは思ってみなかったので本当にうれしい。3年間の頑張りの結果が出せた」。
 

 ベースの岩﨑高宏さんは「高校に入った時はまさかこんな結果が出せるとは思わなかった。バンドの一員だったことがうれしい」と感想を話した。
 

 上田市ではメンバーの中村さんがデザインしたトマトを職員が手作りで缶バッジにしてプレゼントした。

 

 

【白号(手前)と青号を囲んで機械班メンバー】

 

 

 

 上田市の上田千曲高校機械班(13人)は電池で走るモーターレースの全国大会「Ene―1(エネワン)MOTEGI GP」で、自転車ベースの「KV―Moto」車両15㎏以上・高校生部門で3位に入賞した。

 同大会は、10月8日、栃木県茂木町で開催した。

 

 

 夏に三重県鈴鹿市で開いた「Ene―1 SUZUKA Challenge」でも3位に入賞しており、2大会連続入賞の快挙となった。


 エネワンは、単三形充電池40本を動力源としたレースで、車両づくりやエネルギーマネジメントを競う次世代エネルギーのモータースポーツ。

年2回、鈴鹿サーキットとモビリティリゾートもてぎで開催される。
 

 今大会の同部門には、11チームがエントリー。

 機械班からは「白号」と「青号」の2チームが出場。

コース(1490m)の1周の速さを競う予選のタイムアタックでは、白号がベスト   

 タイム3分58秒858で5位。 

 青号が4分53秒561で10位。

 30分で何周走れるかなど競う決勝では青号が9周走り4位。

 白号が8周で5位。

 総合順位は合計ポイントで白号が3位、青号が6位となった。

 

 競技自転車の改良では、駆動抵抗や電気抵抗を極力なくしエネルギー効率を上げるため、溶接など授業で習った技術を生かしながら、モーターブランケットの加工や内蔵ギアの潤滑、電気配線にもこだわった。

 

 自転車の部品やノウハウは、同市諏訪形の自転車専門店「輪徳」が協力。

上田自動車学校がコースを提供し、試走でデータを取るなど練習を重ねた。
 

 白号ドライバーで機械科3年の神津宏樹さん(17)は「入賞できてうれしい。サドルの角度で前屈みの姿勢など空気抵抗を減らす努力をした」。

 

 班長で同3年の原賢弥さん(17)は「2年の時には鈴鹿で完走できずくやしい思いをしたので、今年連続入賞できてうれしい。進学先の県工科短大でもチャレンジを続け、優勝めざしたい」と話した。
 

 機械班顧問の中村賢二教諭(48)は「チーム立ち上げ3年目。3年生の彼らは1年の時から苦労して一生懸命取り組んだ結果、つかみ取った3位」と喜んだ。