【白号(手前)と青号を囲んで機械班メンバー】

 

 

 

 上田市の上田千曲高校機械班(13人)は電池で走るモーターレースの全国大会「Ene―1(エネワン)MOTEGI GP」で、自転車ベースの「KV―Moto」車両15㎏以上・高校生部門で3位に入賞した。

 同大会は、10月8日、栃木県茂木町で開催した。

 

 

 夏に三重県鈴鹿市で開いた「Ene―1 SUZUKA Challenge」でも3位に入賞しており、2大会連続入賞の快挙となった。


 エネワンは、単三形充電池40本を動力源としたレースで、車両づくりやエネルギーマネジメントを競う次世代エネルギーのモータースポーツ。

年2回、鈴鹿サーキットとモビリティリゾートもてぎで開催される。
 

 今大会の同部門には、11チームがエントリー。

 機械班からは「白号」と「青号」の2チームが出場。

コース(1490m)の1周の速さを競う予選のタイムアタックでは、白号がベスト   

 タイム3分58秒858で5位。 

 青号が4分53秒561で10位。

 30分で何周走れるかなど競う決勝では青号が9周走り4位。

 白号が8周で5位。

 総合順位は合計ポイントで白号が3位、青号が6位となった。

 

 競技自転車の改良では、駆動抵抗や電気抵抗を極力なくしエネルギー効率を上げるため、溶接など授業で習った技術を生かしながら、モーターブランケットの加工や内蔵ギアの潤滑、電気配線にもこだわった。

 

 自転車の部品やノウハウは、同市諏訪形の自転車専門店「輪徳」が協力。

上田自動車学校がコースを提供し、試走でデータを取るなど練習を重ねた。
 

 白号ドライバーで機械科3年の神津宏樹さん(17)は「入賞できてうれしい。サドルの角度で前屈みの姿勢など空気抵抗を減らす努力をした」。

 

 班長で同3年の原賢弥さん(17)は「2年の時には鈴鹿で完走できずくやしい思いをしたので、今年連続入賞できてうれしい。進学先の県工科短大でもチャレンジを続け、優勝めざしたい」と話した。
 

 機械班顧問の中村賢二教諭(48)は「チーム立ち上げ3年目。3年生の彼らは1年の時から苦労して一生懸命取り組んだ結果、つかみ取った3位」と喜んだ。