【知財について田村さんの話を聞く生徒】

 

 上田千曲高校のメカニカル工学科2年生39人はこのほど、東御市の㈱ミマキエンジニアリングの技術者から、特許など”知的財産”について話を聞いた。


 同社の技術本部知的財産部長の田村修さん(54)は「(同社が開発した)世界初のフルカラー3Dプリンターのようなダントツ商品を出し続けていく。開発投資をしながら世の中にないものを作っていきたい」と述べた。

 また、特許(知財)について、子どもが考え出した遊びに例えて説明し「技術者は発明が仕事で、それを独占しないと開発費が回収できない。そのため独占権付与やライセンスの供与などについて定めた特許法がある」と話した。


 講義を聴いた安藤秀明さんは「分かりやすく説明してもらい、特許について知ることができた」。

 栄花陽生(ひなた)さんは「これまでは特許のイメージが湧かなかったが、生活の中で役立てられていることが分かった」と話していた。
 

 同校は、令和2年度から経済産業省所管の独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)の知財力開発校支援事業に採択されている。

知的財産教育の一環として地元の企業などから講師を招いて授業を行っている。

 

 上田市の日置電機㈱による授業も予定している。


 今年度の指定校は全国38校で、県内は同校のみ。