極上の厄災 ◇7 | 有限実践組-skipbeat-

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 いつもありがとうございます。一葉です。

 弊宅閲覧者数・延べ50万人様を記念して、GREEN23様からお与かり致しました原作沿い記念リクエストの最終話をお届けです。


 前話こちら⇒極上の厄災<16>


■ 極上の厄災 ◇7 ■





 そもそも、なぜグアムでのあの子と俺のキス写真が撮られたのか。コトの顛末を話しておこうと思う。



 あの写真を撮った人は、もともとプロのカメラマンだったらしい。


 何故それを知ったのかは明白だ。当然のことながらLMEの社長が、インスタグラムに写真を載せた本人と直接連絡を取ったから。



 そのカメラマンは、旅行会社や旅行雑誌などと契約している専属カメラマンだという。


 旅行会社のパンフレットや旅行雑誌などを見ていると、必ず現地の写真が掲載されていると思う。

 季節に応じた写真はもちろん、現地でのおすすめポイントやとっておきの場所などを、これから旅する人に向けて分かりやすく紹介するための、そういうのに掲載される写真を専門に扱う人だったのだ。



 俺がキョーコちゃんと行ったあのレストランは、グアムに新しく出来たばかりのお店だった。


 だからそのカメラマンの女性はまさにその日、新店舗の写真を撮るべく、レストランに足を運んだ。



 店内は夕方から人が入り始める。


 そこで目についた一組のカップル。



 彼女は俺たちの様子を店内側から見ていたらしい。




 通常、掲載用の写真は肖像権の観点から、顔が映らないように撮影する。


 カメラを構えていたのはレストラン店内を撮影するためだったが、あまりに柔らかい雰囲気を醸していた二人の様子に頬を緩め、カップルならここでデートもお勧めです…なんてイメージを抱いたそのカメラマンは俺とキョーコちゃんをフレームに収めようと思った。



 そのタイミングでたまたま俺たちのキスシーンを激写。


 直後、俺がテラスから姿を消したことでカメラマンの女性は腰を抜かし、最上さんに声を掛けるタイミングを完全に失ってしまったらしい。




 フレームに収めたキスシーンを披露した女性が京子だとは知る由もなく。

 当然のことながら売名の意識なども無く。



 ただ、あまりに素敵だと思ったその一組のカップルに

 無断で撮ってしまった事に対する非礼を詫びるとともに


 撮った写真を本人たちに渡さなければ…と思った事を彼女は社長に告白した。



 だが、謝罪しようにも二人が誰なのかが判らない。


 そこでカメラマンの彼女は、良き日の思い出と題して自身のインスタグラムにその写真を投稿し、その二人に向けてこの写真をプレゼントいたします…というメッセージをしたため、3つのハッシュタグとともにその人物を探すべく拡散を願った。



 その拡散の途中

 彼女が京子であることに気付いた誰かが、京子ハテナ…とハッシュタグを足し、写真はさらに拡散を続け、それをマリアちゃんが見つけるに至ったようだった。




 本来、個人がブログ等に芸能人や有名人の画像を無断で掲載するのは不正とされている。


 仮に画像の撮影者が自分であったとしても、個人の容貌ないし姿態をありのままに記録する行為は肖像権の侵害に該当している。



 つまりその彼女は、プロのカメラマンとしてやってはならないことを二つも犯した。



 しかしながら今回、LME芸能プロダクションはそのカメラマンの行為を不問に付した。



 第一に、最上さんがそれを望まなかった…というのもあるし

 俺もそれを望んでなどいなかったから。



 むしろ俺は感謝すらしていた。



 なぜならその写真のおかげで

 あの子のファーストキスは史実上、俺とのそれになったのだ。



 カメラマンの彼女の意向を組み、社長が受け取ってきた画像データ。

 それを譲り受けた俺は、最上さんにプレゼントを用意した。




「 ……蓮。なんだ?それ 」


「 これですか?最上さんにプレゼントしてあげようと思ってパネルにしたんです 」


「 それって、あれか?もしかしなくてもインスタグラムの? 」


「 ええ、あの子のファーストキスですね 」


「 ……俺、不思議なんだけど 」


「 なんですか? 」


「 なんでお前、それに関しては寛大なんだ? 」


「 おや、おかしなことを言いますね。俺はいつでもどんな時でも寛大な男じゃないですか? 」


嘘つけ。そうじゃないから言ってるんだろーが… 」


「 あ、最上さん!!おいで、おいで? 」


「 はい?なんでしょうか? 」


「 これ、君にプレゼント 」


「 え?なんですか、こんな大きな包み。両手でも抱えきれないくらい大きいじゃ……っっ!!いいいやぁぁっっ!!いらないです!大体こんな大きく引き伸ばされた写真をどこに飾れって言うんですかぁぁ!! 」


「 君の部屋にどうかなって思ったんだけど…。でもそうか、だるまやの部屋に飾る場所が無いって言うのなら、俺の家に飾ってあげてもいいけど? 」


「 なんでですかぁっ!! 」


「 なんでって…プロの写真家が撮ってくれただけあってとても素敵な写真だし。それに、ファーストキスの一瞬がこんな風に残っているのってかなり貴重で希少だと思わない?のちのち物凄いお宝になると思ってパネルにしてみたんだ。はい、どうぞ。遠慮なく 」


「 遠慮します!ありがとうございますって素直に受け取れる写真じゃないですよ! 」


「 くす。……照れなくてもいいのに 」


「 照れてません!! 」


「 嘘だ。照れてる。飾るところが無いっていうのなら俺の家に飾ろうかな? 」


「 ……っっっ!!! 」




 そうだ。

 これを言うのを忘れていた。



 この写真の人物が京子であると事務所が公式に発表したあと


 該当のインスタグラム及び京子のタレント・プロフィールに


 日本国内のみならず、海外からのそれも含め、一週間で約50万件のアクセスがあったという。






     E N D


お付き合い頂きましてありがとうございました♡

こちら、頂きましたリクエスト内容は、『久遠ばれ無しのグアムキスばれ』からの、『松太郎とのキス抹殺!!』です。


…っていうか、キス抹殺に関してははっきり言葉で依頼された訳ではなかったのですけど、前々からリクエスト者様が、松とのキスにとってもとってもとっても嫌悪感を抱いていらしたのを知っていたので、ついでだから抹殺しておくか…と考え、このように。(〃∇〃)


ちなみにですね、「キョコちゃんがみんなに涙で言い訳するドタバタコメディーを」と希望されていたので、なるべく明るい内容でお届けしたつもりなのですが、何しろ未成年のキスが主軸でしょぉ。だからドタバタコメディー無理!!だったのですよ。


パラレルだったらね、行けたかもしれないけど、でも私は基本的にコメディー路線がちょっと苦手なので…。これが一葉に出来る精一杯でした。合掌~。


GREEN23様、リクエストを託してくださってありがとうございました♡UPするたびにコメントを入れて下さったことがとても嬉しかったです!

また何かあったらゼヒ呟いてくださいねっ♪



⇒極上の厄災◇7・拍手

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※おまけ話はこちらデス⇒極上の厄災・おまけ



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