極上の厄災 ◇6 | 有限実践組-skipbeat-

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 弊宅閲覧者数・延べ50万人様を記念して、GREEN23様からお与かり致しました原作沿い記念リクエストの続きをお届けです。


 前話こちら⇒極上の厄災<15>


■ 極上の厄災 ◇6 ■





 あの子を好きな者同士…という見方をすれば、アイツの気持ちも少しは察せる。



 けれど、俺の中で絶対的に存在する

 あの子を誰にも渡したくない…という思いと



 たとえいかなる理由があったとしても


 あの子が泣くと分かっていながら、いともたやすくあの子のファーストキスを奪って行ったアイツの身勝手な愚行や、あくまでも俺より優位に立とうとするアイツの思考そのものに俺は嫌悪を抱いていた。




「 …ということなんだが。一応、その件はお前に一任したこともあってお前に来てもらったんだが。蓮、お前はどうしたい? 」



 あのアリクイキスを抹消してやった数日後、予期せぬ情報が舞い込んだ。

 4月11日午前1時56分に撮られたあの子とアイツのキス写真。


 アカトキ側でも差し止めたその写真をアイツが公表すると言ってきた、と社長は言った。



「 …どう、とは。具体的に俺に何を聞いているんですか、あなたは 」


「 お前が真っ向から不破君に対立するつもりがあるのかどうかを聞いている 」


「 そんなの、聞かなくても判っているでしょう 」



 じっとりと

 だが確実に


 心の深淵で感情が滾る。



 許せない。なぜそんな事をしようと思えるのか。


 結局、あの子に対するアイツの想いは

 その程度のものなのだ。



 あの子の気持ちを配慮することもなければ

 あの子の将来を思いやろうともしないで


 ただ俺より優位に立ち

 自分の気さえ晴らすことが出来るなら結局アイツは何でもいいのだ。



 その身勝手さが許せない。




「 アイツが自分本位にあの子を踏み躙ろうとするなら、俺はどんな手を使ったって構わないとすら思っているんですよ、実は 」


「 …フ……まぁ、そう言うだろうとは思っていたが、なんつーか、熱くなっているお前を見るのが久しぶり過ぎて若干俺が弾けそうだ 」


「 あなたが弾けてどうするんです 」


「 そこは軽く聞き流すところだろーが。ま、いい。どんな手を使ってもOKなら、この手を使おうと思う 」



 そう言いながら社長が取り出した一枚の写真を手にしてみれば、そこにはあの子と俺の姿。


 4月11日、彼女がアイツと会ったあとの……。



「 ……これ…っ………どうして…。誰にも撮られていなかったはずじゃ… 」


「 無論だ。周りに注意を払うようにルトに言ってあったからな。記者には撮られておらん。つまり、これを撮ったのはルトだ。俺への報告用としてな 」


「 ……なる… 」


「 不破君があの写真を本気でばらまく気でいるのなら、お前の意向を聞いた上で俺は対立姿勢を取るつもりでいた。

 不破君から強要されたキスで心に傷を負った京子が、夜中に公園で大号泣しているところを見つけた秘書がお前を呼び寄せ、お前が慰めている所だ…とでも言ってな。構わんだろ? 」


「 フ……なんですか、それ。ぬかりなしじゃないですか 」


「 当然だ。俺はLMEの社長だからな。所属する芸能人を守る義務があるのだ 」


「 頼もしい限りですね 」


「 蓮。一応、これをもってアカトキ側と話し合う。どうなるかは向こう次第。だが、どう見てもお前が最上くんを慰めているようにしか見えないこれを見て世間が何を思うのか、その想像がつかんほど向こうの社長もバカでは無かろう 」


「 つまり、あの子の1時56分は永遠に闇に葬られるということですね 」


「 そういうこったな 」


「 だとしたら、俺は社長を信じてその朗報を待つことにします 」




 ほどなく、俺の出番を待たずして




 日の目を見ることが無いまま

 あの写真は永遠に闇に葬られた。






 ⇒極上の厄災7 へ続く


お掃除完了♡(〃∇〃)

ちなみにルトさんが携帯なんぞで写真を撮った…というのを捏造してみた(笑)いや、あってもおかしくないかなと思って。



⇒極上の厄災◇6・拍手

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