SS その時、ふと | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 いつもありがとうございます。一葉です。

 こちらのお話は2018年キョコ誕から2019年蓮誕までを結ぶ原作沿いSS連載の5話目です。お楽しみ頂けたら嬉しいです。


前のお話はこちら↓

お城はもちろん

お城の外で

真の目的

目的の本命


 ※続きは来月かもとか思っていたけど、予想外に続きが出てきたのでお届け。ちなみにまたヤッシーsideだったりします(笑)



2018年キョコ誕SS~2019年蓮誕・VDまでの5話目

■ その時、ふと ■





 京子グッズプレゼント!…の新CMがオンエアとなって二週間目目前の午前中。トリラーメンの担当者から携帯に電話が入った。

 手袋をびしっと装着、手早く通話ボタンを押す。


「 はい。LMEマネジメント・スタッフ社です 」


『 社さん!トリラーメン担当者です!!!たくさん来ていますよ、京子グッズの応募!!抽選より全プレ希望者が圧倒的で、こちらはいま嬉しい悲鳴をあげているところです! 』


「 あ、本当ですか。ちなみにグッズは何が一番人気ですか? 」


『 はい!今のところはですね…… 』



 カップラーメンの上蓋5枚なら抽選で毎週100名様に。

 袋麺の外袋を30枚なら希望するグッズを一個必ずプレゼント…は、やはり多くの人が確実性を取った模様。


 ちなみにこの事態を俺はもちろん、メーカーもはじめから予想していた。


 グッズプレゼントは過去にも多くの企業で展開されてきた販促キャンペーンの一つであり、その実績から、全プレの方が確実に売り上げが上昇することがデーターで分かっているのだ。



『 我が社一丸となってご希望のお客様に迅速にお届けできるよう、フル回転で対応して参りますから 』


「 はい、よろしくお願いします 」


『 ところで今一度確認したいんですけど…本当に京子さん本人用のグッズは要らないんですか?何個だってお渡しできますよ? 』


「 あーねー。でも本人がいいって言っているので。自分の姿が入ったグッズを使う気にはなれないんだそうで、それなら欲しい人の手元に届いた方がいいと本人は言っていますので 」


『 そうですか。そうですね!じゃあこちらは頑張って発送します!! 』


「 はい、よろしくお願い…… 」



 その時ふと思った。

 蓮が仕事初日に手配してから5日間。一日も漏らすことなく俺はトリラーメン屋台と遭遇していた。


 袋麺の外袋と中身を別々にする腕前は、蓮と共に上達の一途を辿ったほど。


 そこから察するに、おそらくアイツは10グッズのアイテムに必要な300袋と、シークレットアイテムに必要な150枚すらも既に揃えきっているはず。



 つまり蓮が全プレに応募してくるのは確実な状況なのだ。そこで…。



「 あの…ちょっと伺ってもいいですか? 」


『 はい?なんでしょう… 』


「 その全プレに応募してきてくれた人のリストって、貰うわけにはいきませんか? 」


『 え?……えっと、たぶん無理だと… 』


「 どうしても? 」


『 か…勘弁して下さいよ、社さ~ん!!個人情報ですよ。そんな気軽に、無理ですよ!! 』


「 ああ、そうか。やっぱりそうですよね… 」



 敦賀蓮…というのはアイツの芸名だから

 もし蓮が応募をしてくるのならそれは本名の筈なのだ。


 別に秘密を暴きたいとかそんなんじゃなくて、ただほんの少し、俺の中で興味がわき上がっていた。


 俺の予想が当たっていて、蓮が俺のもくろみ通りに京子グッズを手に入れようと頑張ったってことが俺の目に見えればそれで俺は満足感を味わえる。ただそれだけだったのだ。



『 あ、でも、名前と都道府県のみで良いのでしたら出来ないことはないと思いますよ。でも、物凄い数ですよ? 』


「 ……いや…。俺が知りたいのは、現時点で5種類以上の全プレに応募してくれている人の名前が知りたいなと思っただけで… 」



 たとえ全てを申し込める条件が揃っていたとしても、頭のいい蓮のこと。わざわざ目立つようなことはしないに違いない。

 恐らくは極力目立たないように、なおかつ迅速に手に入れようと画策するはず。


 だとしたら、前半で5つ、後半で5つをゲットしたあとシークレットにたどり着く道かな、と。俺はそう推測したのだ。



『 はー、そうですか。応募分は全て機械処理で管理されていますからもちろん出来ますよ。少しお待ち頂くことにはなるかと思いますけど、いいですか? 』



 やった!!!!



「 はい、助かります!!実はキョーコちゃんってどこか自分に自信が無いところがあって…。だから実際に応募してくれた人の名前を見せたら実感も湧くだろうって思ったんですよ。ご協力頂けるんですね、ありがとうございます!! 」


『 なるほど!そうでしたか。ああ、なんとなく分かります。そういうことでしたら了解です!!またご連絡さしあげますね 』


「 はい、お願いします! 」



 通話を切った俺の鼻息は荒かった。

 正直に言えばこのときの俺は、ほんの少しの好奇心しか持ち合わせていなかったのだ。



 けれどふと思いついたこの何気ない事柄が、のちに俺を本気にさせた。






     E N D


これ、キョコ誕と蓮誕を結ぶお話のはずなのですけど。どうしたんだ、ヤッシー?



⇒その時、ふと・拍手

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※6話目「深まった謎」 に続きます。



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