いつもありがとうございます。そして今年一年ありがとうございました。
本年ラストを飾りますのは、先日キョコ誕としてお届けしたお話「お城はもちろん」 の続きです。
ちなみにですが、2018年のキョコ誕は2019年の蓮誕まで繋げることにしました。原作沿いのSS短編連載、久しぶり♡
現時点ではノープランなのですが、バレンタインネタを思いついているのでそこまでたどり着きたいと思います!
お愉しみ頂けたら幸いです。
2018年キョコ誕SS~2019年蓮誕・VDまでの2話目
■ お城の外で ■
キョーコちゃんの誕生日を祝いつつ、キョーコちゃんが貰ってきた祝バースディ兼クリスマスケーキを3人で堪能し、俺たちがトリラーメン・パーティを楽しんだ後日のこと。
一息入れようと3人でラブミー部室に向かった。
和気あいあいとドアを開け、当たり前のように一歩を踏み込んだ俺たちの視界に意外な光景が飛び込んだ。
なんと琴南さんが予想外なものを口にしていたのだ。
「 え?えっ?ええぇぇっ!??モー子さん、なに?!いったい何を食べているの!? 」
「 …チッ… 」
イメージにそぐわない舌打ちをして、俺たちから顔を背けた琴南さんが両手で持ち上げていたのは間違いなくカップラーメン。
カップ麺タイプのトリラーメンを抱えている琴南さんを見たキョーコちゃんは、目をキラキラと輝かせた。
「 信じられない!!普段、スィーツでさえ口にしようとしないモー子さんがカップラーメンを食べているなんて!! 」
「 いいでしょ、私が何食べたって 」
「 もちろんよ!もちろんそうなんだけど、モー子さんが人生で初めて口にしたカップラーメンがトリラーメンなのが物凄く嬉しい!!でもどうしたの?食事時間とれないほど忙しいの? 」
「 ……違うわ。わざとよ 」
「 え? 」
「 ……これ、あんたがCMやっているやつでしょ。だから……一度だけ食べてみようと思ったの。あんたに隠れて!! 」
「 えええっ!????私のため?? 」
「 別にねっ、あんたのためって訳じゃ…って!!なに祈りのポーズを捧げながら涙ぐんでんのよ!鬱陶しいわね!! 」
「 も……モー子さぁぁぁんっ!!!キョーコ、感激ぃぃぃ!!! 」
「 いやぁぁぁっ!だから嫌だったのよ、あんたにバレるの!抱きつかないで、鬱陶しい!!!ラーメン食べられないでしょ!!! 」
「 うううぅぅぅん♡そんな照れちゃってぇぇぇ。モー子さん、キョーコ、嬉しいぃぃぃぃっ♡♡♡ 」
罵倒されても構うことなく抱きついた琴南さんに、キョーコちゃんがグリグリと頭を擦り付ける。
文句こそ口にしていたけど琴南さんもまんざらではない感じだった。
………が……
「 …蓮、どうした?急にそんなところでしゃがみこんで 」
「 ……俺なんて、箱買いしているのに……っ…… 」
「 なるほど。お前と琴南さんに対するキョーコちゃんの感激の違いを見て落ち込んだのか 」
もちろんその気持ちは痛いほど分かる。
蓮曰く、キッチンの一部を占有し始めていたトリラーメンは俺の想像を遥かに超えた量だった。
事前に情報を貰っていなかったキョーコちゃんはもちろん絶句。
そして事前に情報を得ていた俺ですら絶句。
そんな俺たちを見て蓮はこう言い放った。
「 ……一応言っておくと、俺は君の期待に応えたんだからね? 」
「 ふえぇ? 」
「 君、俺に向かってこう言っただろ。
食べなくてもいいから買って?…って 」
※蓮君に向けてではなく、視聴者に対して言ってます(笑)
「 なっ……うっ……そんなこと言われちゃったら、怒るに怒れないじゃないですか……っ… 」
ガクリ…と肩を落としたキョーコちゃんと蓮の間に立たされて、そのとき俺がどれだけいたたまれなかったか分かってもらえるだろうか。
双方の気持ちを慮ると俺としてもそれ以上突っ込むことが出来ず、敢えて俺はそっとしておいたのだ。
「 モー子さぁぁん!!嬉しいわ!!友情のありがたみをヒシヒシと感じてるわー!! 」
「 やめてよ、鬱陶しい!!感激は判ったから離れて頂戴!!! 」
「 ……俺はもっといっぱい買っているのに……抱きついてもくれなかったし、グリグリもされてない 」
「 …プッ…… 」
先日のキョーコちゃんと同じようにガクリ…と肩を落とし、そう言って背中を丸めてしゃがみこんだ蓮の姿があまりにもおかしくて。
「 ……っ……っ……っ…… 」
イジけてしまった蓮をこれ以上追い詰めないよう
俺は声を出さずに密かに笑った。
E N D
お城の外でいじける王子(笑)
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※シリーズ3話目こちら⇒「真の目的」
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